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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1581.  シン・シティ 《ネタバレ》 
楽しいけれどメチャ退屈。綺麗だけどやたら汚い。気持ちイイけどすっげー気持ち悪い。好きだけど大嫌い。ビミョーなズレが大きなスレ違いを生じてゆく、まるでカオス理論のバタフライ効果の如き映画でした。あとほんの少し違っていたら、私はこの映画を大傑作10点満点にしていた事でしょう。でも、そのほんの少しの違いが私にとっては大問題なのでした。その映像表現は最高でも、材料となる題材が食人やドメスティックバイオレンス、売春、少女強姦では、ひたすら不快感・嫌悪感ばかりが先行してしまいます。男のカッコ良さが、そういう嫌悪感の払拭という前提の上に成り立っているのって、どーなんでしょ? それに、肉体を使っての戦いが痛いほどに描かれているのですが、そこまで直接的表現をする必要があるのかどうか。まるで70年代の東映やくざ映画の如き世界に辟易。「キル・ビル」が私にとって傑作まで昇華されたのと、どこが違うのかと言えば、バイオレンスに映画的な美学が感じられなかった点でしょうか。絵空事としての暴力を割り切ってる点では同じでも、様式美としてのチャンバラオマージュの「キル・ビル」と違って、ホラー的な嗜虐趣味に彩られている感じ。ホラーが嫌いな私としては、やっぱり受けつけない世界ではありました。あと、映画のテンションがバラつき気味で、生首争奪戦が終わってからも続く映画に、いつ終わるの~?と時計とにらめっこ。ホンネを言っちゃえば、なんかもーミホだけでいいや(笑)
[映画館(字幕)] 4点(2005-10-26 21:59:33)
1582.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 
プレミアには欠かせない叶姉妹のボイン(死語)に圧倒されつつ、いっぱいの芸能人にミーハー心を湧き立てつつ、ジョニデよかティム!と舞台挨拶に燃えつつも、何より原作が小学生時代からのバイブルとなっている私にとっては映画本編こそが重要でした。これが、もう意外なほどに原作に忠実で、子供の頃のわくわくどきどきをきっちりなぞってゆくような感じで、懐かしさや子供の頃に抱いていた思いがバーッと引き出されて、とても冷静には見ていられませんでした。細かい部分の違いはあります。ワンカ氏(とあえて書きたい)のお父さんのエピソードが加えられた事で、ワンカ氏の年齢設定がぐんと若くなって、それってどうなんだろ?と見る前は思っていたのですが、ジョニー・デップの奇怪さと垣間見せるシリアスさの演じ分けは、ワンカ像に更なる深みを与えた感じがあります。ウンパ・ルンパも原作とイメージは違いながら、彼らが歌い踊るシーンでの歌詞が忠実なので物語から剥離している事はありませんでしたし。そして、原作と大きく異なる展開を見せるラストには「どうなっちゃうんだろ?」とハラハラ。ティムらしいラストシーンは、原作に感じる一抹の淋しさを補うものですらありました。全編、ティムの悪趣味一歩手前なセンスと原作の持つ毒のあるイメージとが見事にマッチしていましたし。と、ホメてるワリには点数が上がりきってないのは、やっぱり自分の中に確固たる自分だけの「チョコレート工場の秘密」があるからに他なりません。そして、それを超える事は誰にも不可能だと言う事。だから普段なら本当は9点か10点かもしれませんが、冷静になれないがゆえの8点、ですね。帰りの通路ですぐ後ろから叶姉妹のボイン(死語)に追い立てられて更に冷静になれなかったワケですが。【追記】あ、忘れてました。全国30館くらいで上映中にチョコの香りを漂わせるとの事ですが、犬っ鼻な私からするとプレミアの時のはチョコの香りと言うよりも『タバコチョコから剥がした薄い紙の匂い』でした。
[試写会(字幕)] 8点(2005-09-06 00:33:58)
1583.  容疑者 室井慎次 《ネタバレ》 
これまでの「踊る」映画はどれも映画であろうとする事とテレビドラマイメージを守る事の間でグダグダになってしまっている感じがありましたが、今回はちゃんと見られる映画、という感じがしました。2時間足らずの上映時間であるにも関わらず、物語自体の密度は低めで冗長だったり、長回しはここぞ、というところで発揮してこそ効果的なのに、重ねちゃってるので間延びしてたり、せっかくフィルム撮りのシネスコなのに、色調が安定していなくて、田中麗奈がカットによっては化粧お化け状態になってて可哀想だったり、ひっかかる点が散見されるのは確かなんですけれど、それでも室井が追い込まれてゆく物語は、ジャマなおちゃらけが挟まるスキもなく(スリーアミーゴスは登場しますが)、全編を貫く焦燥感によってかき立て続けられる不安、そしてその上で訪れる安堵の結末に、ワリと面白かったね、と満足。室井の力となってゆく新城や沖田の良さは、結局のところこれまでのスペシャルや映画を見ていてナンボであって、この映画だけで評価できる状態ではないのですが、室井も含めて「踊る」の中にあってストイックな存在であったがゆえに、その3人が組み上げてゆく物語は映画全体のトーンを硬派なものにして、がっしりと見応えあるものが生まれました。犯人の存在が致命的に弱いという「踊る」シリーズの欠点も、今回の映画においては逆に皮肉さを際立たせていて、プラスに作用していたように思います。で。これからも「踊る」スピンオフって生まれるんでしょうか? 個人的には真矢みきさん演じる沖田管理官が主役の映画が見たいなぁ・・・。
[映画館(字幕)] 7点(2005-08-28 00:28:35)
1584.  ロボッツ
物語やメッセージに、特に目新しい部分はなくって、そこを純粋に楽しめたのか?というと、ちょっと自信がなかったりするのですが、もうとにかくデザイン、美術にやられちゃいました。最初から最後まで金属で彩られた映像にウットリしっぱなし。ブリキのオモチャのような主人公とその仲間達。ぺかぺかのシルバーメタリックなヒロインや悪役達。カラフルVSモノトーンで判り易く対比され、デザインされ、組み上げられた世界は、土や緑の匂いとは無縁なのですが、デジタル技術によって生命を与えられたモノ達にすっかり愛着が湧いてしまいました。デジタルだからこそ語れる世界がある事を、この映画は具体的なカタチにしています。ピクサーの自然物を現実以上に美しく描こうとする姿勢や物体の柔軟さの表現とは対極にあるような、ガタゴト音を立てそうな硬さに支配された世界も、これはこれでイイなぁ、と映像に魅了され続けた90分でした。同じ20世紀フォックスの看板をぶら下げた「スター・ウォーズ」(配給だけですが)が、新シリーズで忘れてしまったガタゴト感覚が、ここにはたっぷりあった、というのはちょっと皮肉な感じもしますが。
[映画館(字幕)] 9点(2005-08-01 17:20:36)(良:1票)
1585.  マラソン(2005) 《ネタバレ》 
韓国映画って、人々の顔も風景も日本とあまり変わらなくて、画調も邦画の空気そのまま、なのに言葉が全く理解できなくて、クレジットが読めない(アメリカやフランス、イタリア映画の方がまだ読めたり)状態なのが不思議な感覚。さて、実話を基にした「マラソン」ですが、韓国で記録的大ヒット、映画賞独占だそうで。でも私の感想は、ちょっとビミョー。決して悪い映画ではないんです。自閉症の青年が、母の愛情の元でマラソンに取り組んでゆく姿を、真面目に、きっちりと描いて、真摯な姿勢が垣間見える映画です。でも、日本なら「文部省特選」って看板背負ってそーな、小学校の体育館で見せられるよーな、後で感想文書かされるよーな映画で、んー、悪い言い方をしてしまうと、映画館でお金払って見るような映画ではないわなぁ、と。ラジオ番組のプレゼントで貰ったタダ券で見ておいてナンなんですけど。演出からカメラワークから演技から音楽から、もう、マジメ過ぎちゃって面白味には欠けまくっている上、障害者とどう生活してゆくべきなのか、障害者がどう生きてゆくのか、というのが、とっても類型的で何ら明快な答えを示唆していないんですよね。うちも障害者家庭なのですが、理想的なオチは存在しても、ここから現実問題に対してあるべき姿勢、というのは感じられませんでした。結局のところ、きれいにまとめられた一家庭の「物語」として閉じてしまっているんです。母と、父や弟との問題も、マラソンに参加する事で解決してしまっているような感じで、そんなに簡単なモノではないでしょ?と。それに社会との摩擦は、ただ描写が存在しているだけで、社会の視点から捉えた時に、障害者を一方的に避けているような描かれ方に終始している状態が気になりますし。障害者映画の多くが、障害者から視点が微妙に外れて、障害者によって影響を受ける人々の物語となってしまい、障害者当人の問題については答えがはぐらかされてしまっているのですが、この映画もそんな中の一本、という印象です。あと、映像表現で面白いな、と思ったのは、ハリウッド映画のような、見せたいモノは即見せる、というやり方ではなく、見せたいモノを見せるまでのタメがクドい。それは日本映画とよく似ていて、ちょっと民族性を垣間見た感じもしました。まあ、そのタメをもう少しなんとかして欲しかったのが正直なところですが。どうもテンポ悪くて・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2005-07-30 16:14:56)(良:1票)
1586.  リンダ リンダ リンダ
長い人生の中で、学校生活なんて短い間だし、ましてやその中の文化祭なんて、ほんのひとときの事。でも、それが後々まで確実に鮮明な記憶として焼き付いていたりします。そんな焼き付いている感じを、空気感までひっくるめてフィルムにきっちりと再現させてみせた映画でした。4人の女の子が過ごした、ほんの短い時間が、かけがえのない大切な時間として輝いています。学校の空気の中に存在するひとときの青春物語は、ゆったりとしたリズムに刻まれているがゆえに、じわじわと染みるように世界に誘い込みます。惜しむべきは、その一貫した空気演出のためか、カメラが被写体に寄りきれてない、もっともっと表情を捉えて欲しかったのに、という部分。こういう映画は、やっぱり「みんなと一緒にいられた時間」の感覚を観客も共有する事が大切だと思いますから。あと、唐突に挿入される「夢」の部分が映画の流れ、バランスを崩してしまった感もあります。でも、決して大仰にならない、大袈裟じゃない、等身大の彼女達の存在感、放たれた魅力は、映画という記憶装置に永遠に刻まれる、それはとても素敵な事ですね。
[映画館(字幕)] 8点(2005-07-27 19:41:29)
1587.  バットマン ビギンズ
ヒーローものにおけるリアリズムについて、ちょっと考え込んでしまいました。コレでいいの?と。アクションシーンがあんまり重要視されてないような気がします。何しろ、激しく動きまくりでブレまくりのカメラワークによって、アクションの具体的な姿がちっとも見えて来ません。香港映画のアクションシーンとは対極にあるような、なんとなくイメージで見て下さいと言わんばかりの、気持ち良さの全く感じられないアクション。バットマンの全身像すらも最後までハッキリさせない描き方は、まるでヒーローものとしてのケレン味を意識的に忌避しているかのような状態。一方で、じゃあドラマとして面白いのかと言えば、ベースに存在するアメコミ設定と真面目に映画であろうとする「マトモさ」との間で齟齬をきたしているような違和感があって、なんだかぎくしゃくした映画だなぁ、と。そもそも、リーアム・ニーソンが出てきて、心の闇だの恐怖の克服だの言うの、もーいいですわぁ、お腹いっぱいですわぁ、って。ひつこいよ、クワイ=ガン・ジン、って。ハリウッドの役所広司かよ!みたいな便利屋役者モーガン・フリーマンも当然でしょ、みたいな顔して出てくるし。クリスチャン・ベールとマイケル・ケインのかけあいは面白かったので、そこだけが救いではありましたが(しかし、ケインは「デンジャラス・ビューティー」の時みたいなポジションで、いつオネエ言葉で話し出すかとハラハラしちゃったい)、全体的にはだるだる~。時計見て「まだあと1時間あるよー」みたいな。私としては、中身なんてなくても、カッコいい、スタイリッシュな映画にしてくれた方が、ナンボか楽しめるんですけどねぇ。使い古しの、他の映画でいくらでも見られるようなメッセージをリピートされても、ねぇ・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2005-07-16 22:38:20)(良:1票)
1588.  宇宙戦争(2005)
スピルバーグ大好き!なクセに最近はどうもノレなくて、「ターミナル」も見逃しちゃってたり。今回の映画にしても、題名が発表された時点ではめっちゃ期待!って感じだったのに、入ってくる情報に、なんだか段々不安になってきちゃったり。・・・で。最高です!コレ! 私の中のセンサラウンド精神(なんだそりゃ)が久々に胸の中でぐわんぐわん高鳴って、映画を見てる間、その恐怖のスペクタクルに、ずっと「これよ、これなのよっ!」とキャーキャー喜んで恐れ慄いておりました。本当にセンサラウンドを彷彿とさせる音響効果によって存分に描かれる、圧倒的な破壊と、それを前に、ただ逃げ隠れするしかない人々の姿。ダコタたんの存在ゆえに弱き者の視点で体験させられる物語に終始ハラハラ。「あー、こわいこわいこわい~!」というのが快感になっちゃったりして、映像のハッタリ屋スピルバーグ、久々の面目躍如。最近のスピルバーグ映画はカメラワークが雑でしょーがない、って感じなんですけど、今回はぐるぐる回る長回しとか、日常~非日常、水上~水中などの縦移動の妙など、嬉しくなるよな映像たっぷり。スピルバーグ初のパニック映画と言える世界に私は思わずスクリーンに向かって「よっ!待ってましたっ!」と声かけそうでしたよ(まあ、かけたらアホですが)。それにしてもスピルバーグは、つくづく地べた派の人なのだなぁ。空を渇望しつつも、どうしても地べたに根を降ろしちゃう人。飛躍した世界よりも日常の視点から話を広げる方がいきいきしちゃう。かくいう私も、映画の好みは地べた派、なんでしょうね。
[映画館(字幕)] 10点(2005-06-30 13:22:40)(良:2票)
1589.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
27年間の感慨に思いっきり耽ろうと思ったのに、えーと、はい終わり終わり、もーいーや、終了、って気分になっちゃいました・・・。マニアを喜ばせる旧3部作へのリンクは、エピソード、メカデザイン等、そりゃもうしっかり網羅されてますけどね、肝心の映画としてはどーなんでしょ?コレ。シーンが多過ぎるために、ブツ切れで流れなんてモノが無視される構成(十数秒ほどのシーン続出)、アナキンが暗黒面に堕ちる過程には時間を割いていても、ちいとも説得力を伴って来ず、そこだけダラけてる感じ、なんの意外性もなく展開する物語・・・。いくら、元々大筋は判っているとは言え、少しは新鮮な驚き、感動が欲しかったんですけどねぇ。殊に中盤以降はエピソード4に繋げるために、物語がどんどん先細りしてゆくような感じで、見た事のない映画なハズなのに、とうの昔に既に見ているような印象。こんな映画?って頭の中に思い描いた通りの映画でどーすんの。ラスト20カットほどに至っては、私が予想したまんまの映像なんで、笑えて、そして激しく萎えました(いや、正確には頭の中ではあの後、もう1カット、夫婦の前から去ってゆくオビ=ワンの後姿、というのが入ってたんですけど)。その後、デススターの設計図を盗み出す作戦が描かれて、外交船内のR2-D2とC-3POが描かれて、スターデストロイヤーがのしかかってくる、なんてラストシーンだったら拍手喝采、点数も3点ほど上がったんですけどね・・・。考えてみれば「帝国の逆襲」を除いて、どれも状況や過程を描いてはいても、ドラマは描いてない、みたいな感じがします。上っ面描くばかりで、ルーカスが「あとは各自脳内補完よろしく」と言ってるようで。暗くてグロくて、なんかもう一度見たいとは思いません・・・。めちゃくちゃガッカリ・・・。
[映画館(字幕)] 4点(2005-06-25 22:00:59)(良:4票)
1590.  電車男
ぎゃぼー、劇場鑑賞1000本記念~とか浮かれる前に、考えてみればこの映画のレビューは難しいデスよ。一部ねらーの人に私がねらーだって事はモロバレしてるワケで、それを無視したレビューも白々しいし、かと言って宣言すれば自意識過剰だし。「ねらーデス」でいっか。 さて、「電車男」が実話か否か、なんて事は実のところどーでも良くって、あれは毒男板住人達が紡いでいった物語、そのライブ感こそがいいんじゃないの、みたいな。それを映画化するとなると、良かった部分が全部スポイルされちゃうんじゃ?と危惧しましたが、結局「2ちゃん映画」ではなくって、笑えて泣ける恋愛映画に昇華されていたので、これはこれでいいのでしょうね。元スレ群から比較すれば、どんどんと純化され毒を抜かれ、そして省略されてきた「電車男」は、映画になって完全に別の1つの作品となった、と。 ただ、元の電車男とエルメスの物語自体は大して面白くなかったりして、映画ではそれを補うオリジナルな物語で補強してた訳ですが、それが果たしてプラスに働いていたかなぁ?とは思います。過剰に創作として強調されてしまったような感じがして。山田くんの挙動は不審すぎ、って感じですしねぇ。 それに、カオスの中から生まれていった物語が、ごく少数の心善き人々によって支えられてました、という形に収まってしまった感があるのは、ちょっと抵抗を覚えたりもしますし。 結論としては、まあまあ楽しめる佳作、ではあったけれど、一方で ゴルァ!ヴォケ!( ゚д゚)ポカーン(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル qwせdrftgyふじこlp;@:orzぬるぽ・・・ゴクリ。 ウワァァァァァンヽ(`Д´)ノ('A`)ヴェノア ってな映画を期待してた漏れもいたワケで・・・あースキーリした(改行なし表示やマックな人だと何が何やらだろーなー)。
[映画館(字幕)] 7点(2005-06-07 13:41:14)
1591.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 
むう、これはカラっと晴れた平日の朝、時代遅れのバブリーな六本木ヒルズの中の、キャラメルポップコーン臭いシネコンで見るべき映画じゃなく、雨の土曜午後の渋谷東急でじっくり向かい合うのが似合ってる映画じゃないか?なんて思いながらスクリーンを見つめていました。さて、懐古オヤジの戯言はともかく。イーストウッドが作っているのはまごう事なき「映画」なのだなぁ、と。これまでいっぱいの映画を見てきて、それぞれがもちろん、全部「映画」なのだけれども、先達が組み上げてきた映画の匂いというものがあって、ここにはその至極真っ当な流れを汲む匂いがぷんぷんと漂っていました。昔、映画館で感じていた匂い、いつの間にかあまり感じられなくなった匂い。映画の中の世界が小綺麗に整理され、パッケージングされている今、妙にモーガン・フリーマンの靴下や服の穴に生の息遣いを感じたり。映画が饒舌に物事を語る手段は、何もセリフに拠るものである必要はないという当たり前な事実が、カメラやセット、人物設定、そして演技から溢れ出しています。かと言って過剰な自己陶酔がそこにある訳でもなく、あくまで真摯に映画のフレームの中に収めて人に伝えてゆく・・・多くのイーストウッド映画に見られる、普段私が忌避してしまう乾いた空虚な感じも、今回はドラマとのせめぎによって大きな効果に昇華されていたように思えます。で、2点のマイナスに関しては、これはもう死生観に対する自分なりの相違ってモノに尽きます。自分が彼女の立場だったら、彼女と同様な道を望んだでしょうけれど、イーストウッド側の立場だったら、と考えると、きっと違うな、って。彼なりの強さと弱さとが混在したラストだとは思うのですが、私の頼りない強さと絶対的弱さは、かなり違った選択をする事でしょう・・・。
[映画館(字幕)] 8点(2005-06-06 14:47:32)
1592.  交渉人 真下正義 《ネタバレ》 
シネスコフレーム(デジタル撮りですけど)の使い方が、とってもいいんですよ。邦画のシネスコって平面的な画になりがちなんですけど、この映画では奥行きと広がりのある画(そしてそれを意識したセット)になっていて、久々に気持ちのいいシネスコだなぁ、って。それだけに、動きすぎなカメラと、そして何よりそれ以外の部分が残念。犯人の正体、何故真下を?って部分、そして大量に生じている矛盾に対する解答が何一つ果たされないまま終わっちゃう。事態は解決しても事件は解決してない、そんな状態であんな呑気なめでたしめでたしラストシーンを迎えるの、おかしくありません? あと、せっかくパワフルな鉄道パニックサスペンスとしての匂いが出ているのに、それをスポイルしちゃってるのが「踊る」的要素だという。「踊る」ノリな部分、「踊る」リンクな部分が出てくると途端に映画のカラーが変わって映画のリズムを壊しちゃう。何故か画までわざとらしくてダサくなっちゃうし。これだけの事態になったら全線封鎖レベルなんでないの?とか(東京は地下鉄だけで成り立っているのではないので代替輸送機関はいくらでもありますし)、真下の判断にしろ、地上の刑事達やSATの行動にしろ一貫性がなくて、単に無能なんじゃないの?と思ってしまう点も大マイナス。映画からの安易な引用にしても、苦笑ものですしねぇ(まーだ「ジャガーノート」やってますかあ!みたいな)。CG関係はお見事でしたが、クモがホームを通過する2箇所のショットに関しては平面的過ぎでダメ出ししたいところ。「踊る」的お遊びを極力排除して、もっとタイトなサスペンスとして仕上がっていたら高評価できたんですけどねぇ。そうそう、ミシェル・ルグランとフランシス・レイで即「愛と哀しみのボレロ」!と思った私をCICに採用してくれませんかねぇ、室井さん。
[映画館(字幕)] 5点(2005-06-04 14:27:17)(良:1票)
1593.  グレート・ハンティング
今ならばとても考えられない事なのですが、こういう映画が、結構ご立派な映画館にかかってる時代があったのですよね。当時、1000人以上入る渋谷の映画館に、友達の誘いでイヤイヤながら見に行った私。風邪をひいていて上映中延々と咳き込むという、迷惑この上ない観客状態になっていて、結構お客さんが入っている中、なるべく咳が出ないように息を止め続け、ひたすら苦しかった記憶ばかりが甦ります。さて、映画はサファリランドのライオンが人を襲う8ミリフィルムがメインになっていて、このショッキングなシーンをメインにした絵柄の映画館の看板をしっかりと覚えておりますが(口を血まみれにしたライオン達の間から、靴下を履いた足が突き立っているとゆー)、実のところ、なんちゅーか「おっさん、あんたアホやろ」みたいな映像で、現在頭の中に再生されるそれは、相当にチープでバカっぽい状態です。ですが当時は結構恐い思いをした記憶があって、モンド映画の時代の経験をリアルタイムに刻んでくれた事に感謝・・・したくはないなぁ・・・。そうそう原住民の方々が大地に穴開けて、えっほえっほとハゲんでいる映像は、私がそーゆー知識に目覚めた時期に符号していて、なんとなく甘酸っぱい記憶かも・・・ってイヤな甘酸っぱさだな・・・。
[映画館(字幕)] 2点(2005-05-19 00:14:23)
1594.  劇場版 忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE
「仮面ライダー龍騎」の併映作でしたね。テレビシリーズを見ていないので、物語の背景やら登場人物やら、何が何やら、ちっとも判らないのはマイナスなんですけど、楽しめました。異星のお姫様が、なーんで日本人顔で日本語ペラペラなの?とか、主役が銀歯光らせてるのって、どーなのよ?とか、ツッコミを入れたくもなる箇所も多々ありましたが、それなりにチープで、でもなかなか構成やアクションがキチンとしていて、単純に子供達を楽しませようとする姿勢に好感が持てました。特にラストの「みんなでいっしょに主題歌を歌おう!」ってノリなんか、ほのぼのしちゃって。最近の特撮ドラマって、濃い人達を相手に閉じてしまっている感じが強い事に大きな疑問を抱かざるを得ないのですが、ここには本当に正しいお子様向けの姿がありました。ただ、「東映まんがまつり」や「東宝チャンピオン祭り」のメインにくっついてるオマケ映画的なレベルのシロモノなので、映画としての評価となると、うーん・・・。短いから悪い、元々はテレビ番組だから悪い、というのではなくて、映画館で見るモノとして独自の魅力を放っていてくれたらなぁ、と。かつて私が小さい頃に映画館で見た怪獣映画が今も脳裏に浮かぶほどに鮮烈なイメージを放っていたように。
[映画館(字幕)] 5点(2005-04-25 01:25:24)
1595.  海燕ジョーの奇跡 《ネタバレ》 
沖縄からフィリピンを舞台に、全編ギラギラと暑くて湿った空気に支配された映画でした。映像は一貫してスタイリッシュな姿勢を崩さず、刹那的に生きる男と女の姿を捉えてゆきますが、結局のところヤクザ映画。共感できる面は少なく、やがて自滅の道を辿る展開に、所詮はそこに収まるしかないのね、という、予想された後味の悪さへと当然のように帰結してゆくような状況。大きく突き抜けてゆくパワーはそこになく、タイトルの「奇跡」は一体どこに在ったのだろう?などと考えてしまうのでした。時任三郎の刺すような目が印象的で、その目によって演じられるアクションの中で映画的高揚が閃き、垣間見えない事はないのですけれど。
[映画館(字幕)] 6点(2005-04-23 21:51:46)
1596.  地平線
当時、この映画のテレビCMがなかなかに先鋭的でいい感じだったので、興味を持って映画館に行きましたが、実際の映画はCMのセンスは微塵も感じられない、当時でも十分に野暮ったい、古くからの日本映画の世界。「騙された!」と思いました。でも、だから駄目な映画という訳ではなくて。戦前にアメリカに渡った日本人の家族の歴史が語りかけてくるのは日本人としての自我。日本人である事が許されない時代を経て、日本人である事を喪失してゆく次世代の姿を通して、この国に生まれ、脈々と家や血の繋がりで歴史を築いてきた人々への敬いの気持ちを喚起させます。まさにこれぞ日本映画。ただ、問題は藤谷美和子から乙羽信子へのバトンタッチが違和感あり過ぎな事。どちらも非常に存在感のある、いい演技をしているのですが、いかんせん同一人物として認識するには無理がありました。映画を見ている人間に、藤谷美和子がいなくなっちゃった、という喪失感を与えてしまうのは、全くのところ、想定外な状態なんじゃないかと。
[映画館(字幕)] 7点(2005-04-23 21:21:43)
1597.  ときめきに死す
物語らしい物語が展開しない部分での、冷たい、透き通った空気感はとてもいい感じなのですが、物語が動き始めると、途端にリアリティのないグズグズの画になってしまうのが残念な映画でした。標的となる男を捉えたショットで、背景のガラスに延々と撮影スタッフご一同様が写り込んでいる状態は、まさか気付かない訳はない、何らかの意図があっての事なのでしょうけれど、私には何故そうなっているのやら理解不能。人殺しを委ねられた男の、決行の時までの時間。その時間に織り込まれる要素に無駄なモノが多かった気がします。主人公の出自まで丁寧に説明する必要があるのでしょうか? あの、不思議な空気感だけでスッパリ構成しちゃって良かったんじゃないかなぁ。そして衝撃的な超鬱なラストシーン。もう少しデリカシーが欲しかったです。あんなに直接的に描かなくても、予感させるだけで十分、ではないのかなぁ。あのラストのせいで、二度と見たいとは思えないんですよね・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2005-04-23 20:21:00)
1598.  愛情物語(1984) 《ネタバレ》 
ヘンな映画ではあります。ダンサーを夢見る捨て子が出生の秘密を探るべく旅に出る。ミュージカルで始まり、紀行ものになり、ミステリーになって、最後にまたミュージカル、と。セリフから生活描写から何から、全編リアリズムはゼロ。角川監督はやたら技巧的に(不要としか思えないショットもいっぱいに)映画を彩り、でも原田知世を綺麗に、あるいはかわいく、そして魅力的に撮るという基本を忘れちゃってたりします。どう考えても走りづらそうな枕木の上を自転車でガコガコ走ったり、どっかのビルの屋上(少なくとも自宅じゃない)や列車の中でダンスレッスンしたり、自分が主役のヘンな舞台風景を空想したり、そんなヒロインを演じさせられて不憫・・・。地面を延々映してる意味が???だったり(それは渡瀬恒彦の長く伸びた影の足が長~くなってて、つまり彼こそが足長おじさんですよ、というのを現しているのだけれども、肝心の影が薄すぎてよーく見ないと気付かない)、倍賞美津子の後ろ姿のストップモーションの意味が???だったり(Vサインを出した事を強調させるつもりらしいけれど、唐突な上に肝心のVサインが画面の端っこ)、ハズしまくりのショット頻発映画です。オシャレになりそうな記号を寄せ集めて組み立てようとしていますが、あちこち失敗しまくりです。これを「メイン・テーマ」と二本立てで見せられて、かなーりきっつい状態、と。それにしてもオーディション受けて即主役になっちゃうミュージカルって、一体どんなモンなの?
[映画館(字幕)] 3点(2005-04-16 00:30:42)
1599.  タイムズ・スクエア 《ネタバレ》 
今となっては、80年代はペカペカと軽薄に輝いて、大した悩みも抱えてなかったようなイメージがあったりするのですが、この映画には、そんな80年代の陰の部分、キラキラした内側の虚ろな空気の冷たさと、それに飲み込まれまいと必死に足掻く熱さがありました。ゴミ袋をコスチュームに破壊し疾走するニッキーとパーミー、二人の熱さは無機的な都市の色、冷たい街の夜の中にあって光を放ちます。その光が夢のように幸せなファンタジーへと至る事はなくて、やがては2つの個へと分離してゆく事になるのですが、輝いている間は自分の個性を見つけるための大切な時間だったのでした。前半の快調なノリに比べて、後半は陰鬱な、歯切れの悪い展開になってしまうのが残念ではあるのですが、それゆえに、ニッキーとパーミー、それぞれの選択の意味を考える余地を与えてくれました。衝動と感覚で生きるニッキーの何者にも縛られない人生、思慮と融和で生きるパーミーの安定した人生。若さゆえの苦悩をストレートに二つの人格に投影してみせた、青春映画の秀作でした。もっとも、私は若くないのですが、いまだこの二人の選択した道の間を揺れ動いているような状態です・・・。
[映画館(字幕)] 9点(2005-04-15 23:55:50)
1600.  キングダム・オブ・ヘブン 《ネタバレ》 
最初の方は波乱万丈、怒涛の展開でホンマかいな?って状態なんですけど、中盤以降は良くも悪くも、それなりのポジションに落ち着いてきます。んー、正直に言っちゃうとリアルで良くできた「ロード・オブ・ザ・リング」。「ロード・オブ・ザ・リング」にはまだ『CGです』『ミニチュアです』っていうのがモロに出てしまっている映像があって、それが風景を狭く感じさせてしまっていたりしたのですが、これはもうどこまでがロケでどこからがCGなのか、ちっとも判別できない状態。雄大な風景の中で展開する活劇はさすがのダイナミズム。一方で美しい映像も沢山あって、落ち着きのないカメラワークとさっさと切り替わるカット割りが残念。でも、この映画最大の問題は、ファンの方には申し訳ないのですが、オーランドに主役を張るだけの魅力が欠けてる気がする、って事ですね。これを、もっと強いオーラを放つ人が演じたならば、脇までも輝かせたと思うんです。リーアム・ニーソンにしろ、ジェレミー・アイアンズにしろ、主人公との繋がりに強いイメージが湧いてこないんですよね。ヒロインもなんだか影の薄い感じですし(時々ミニー・ドライバーやジャニーン・ガラファロみたいに見えたり)。リドリーの映像美とダイナミズムを描く力によって、「史劇ぃ?ラブロマンスぅ?」という私をあんまり刺激しない題材が、とても見応えあるものに昇華されていましたが、いかんせん、主役がねぇ・・・。つーか、あの厚みのあるカブリモノみたいな髪型だけでもどーにかならなかったのかなぁ。そうそう、自作のパロディをワザとやってるでしょ?みたいな映像満載だったのですが、流石に「エイリアン」や「ブレードランナー」はないよなぁ、と思ったら・・・笑いました。
[試写会(字幕)] 7点(2005-04-14 00:06:52)
080.32%
1220.87%
2421.67%
31234.89%
431912.67%
548419.23%
654521.65%
745518.08%
829811.84%
91827.23%
10391.55%

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