1601. ビリー・ザ・キッド/21才の生涯
タイトルはこうなっていますが、主役はあくまでギャレットの方だったのですね。しかし、ビリーが派手な活躍をする作品ではない、という意図はいいにしても、それではそれぞれにどういう背景があって、その結果2人の関係はどうなっていて、というところまで丁寧に作り込まれているわけではないので、つまり、ただ単に2人がああだこうだうだうだしているだけのようにも見えてしまいます。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-11 21:48:28) |
1602. バースデイ・ガール
《ネタバレ》 ロシア語の部分以外に目新しい要素は何もないが、あっけらかんとしたハッピーエンドで見た後の印象は悪くはない。ただし、2002年にもなってニコール・キッドマンが何でこんなB級作品をわざわざ選んだのかは謎。 [DVD(字幕)] 4点(2018-07-09 00:45:31) |
1603. エレニの帰郷
《ネタバレ》 あの大傑作「エレニの旅」との一連作ともなれば、期待半分、「いや、そう簡単にあのレベルには達しないはずだ」という警戒が半分なのですが・・・導入部から何か空回りし続きで、最後まで何も押し寄せてこない。展開を頭で整理すれば、かなり壮大な内容になっているはずなのですが、それが映像から伝わってこない。得意の長回しっぽい箇所もいくつかありますが、そうすべき必然性を伴っていないので、妙に軽い。やはり、現代パートは、最初と最後に固めるべきだったのでしょう(せっかくの過去パートがブツブツに寸断されているので、回想以下の扱いになっています)。 [DVD(字幕)] 6点(2018-07-07 23:31:22) |
1604. 2010年
私は「2001年」を別に名作とは思わないので、それの続きがどうのこうのと言われても何も思わないのだが、見所は何といってもロイ・シャイダーでしょ。難題に取り組む職人肌の担当者的な役をさせると、この人ほどぴったりくる人はいません。どこまでいっても、その横顔が美しい。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-07 23:23:31) |
1605. ジャッカル
《ネタバレ》 ウィリスの側の描写は割と気合が入っているが、気合が入りすぎて、何か四次元ポケットでも持ってそうな万能超人になっている。一方で捜査側はあまりにも警備も戦略もズブズブで、それならジャッカルじゃなくったって計画実行できるでしょ、という気になってしまう。なので、何か凄いことが起こりそうで起こらないまま終わってしまうのです。プラス部分といえば、マチルダ・メイに美味しく目立つ役を与えてくれたという功績でしょうか。それと、昭和の日本の人情ドラマを彷彿とさせるベタベタなラストシーン。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-05 00:51:48) |
1606. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
きちんと作りこまれた話で好感が持てますが、この題材で2時間半は長過ぎです。もっとコンパクトにまとめてくれたら、名作認定だったのですが。 [ビデオ(字幕)] 6点(2018-07-04 21:35:29) |
1607. 大空港
《ネタバレ》 導入部がとにかく長い。そして、のんびりしている。何か破綻や衝突が起こりそうに見えない。このまま何事もなくフライト完了になるんじゃないですか?という気配に満ちている。なので、中盤までは全然面白くないわけです。ところが、専門用語や専門会話が怒濤のように飛び交うラスト30分は、それまでとは別の作品のような緊迫感を維持しています。最初からとは言いませんが、何でもっと早くそっちにシフトしなかったんでしょう・・・。ジャクリーン・ビセットは綺麗でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-01 23:21:34) |
1608. 愛と死をみつめて
せっかくの実話ベースなのに、描写が凡庸で、この頃によくあった闘病話作品と何も変わらないのです。脇役陣にも名優の数々を投入していながら、ほとんど生かされていない。印象に残ったのは、原作から引っ張ってきたとおぼしき独白の台詞のみ。 [DVD(邦画)] 3点(2018-06-28 04:01:04) |
1609. アメリカ アメリカ
《ネタバレ》 エリア・カザンのルーツ自伝的作品だということなのですが・・・モノクロの映像パワーをはじめ、あちこちで力が入っているのはよく分かるのです。しかし、びっくりするほどに、前と後がつながっていない。そうすると、主人公が何も考えているように見えないし、また内面に一本の筋があるようにも見えない。結果、一番大事な最後のアメリカ到達のシーンが、予定調和にしか見えないのです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-06-28 00:04:04) |
1610. 山猫
ひたすら美麗に彩ってはいても、登場人物が何がしたいのかはさっぱり分からない。話が前に進まないのは何かの前振りかと思っていましたが、最後までそのままでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-06-25 03:02:46) |
1611. 恋する宇宙
全体的にえらく描写がチマチマしていて小さく完結していて、ドラマの広がりを感じません。例えば小学校前で職務質問される下りなどは、2人のギャップや心理の綾が正に表出するはずのシーンであって、もっと効果的に使えたはずなんだけど、そういったところもあっさり通り過ぎてしまいました。 [DVD(字幕)] 4点(2018-06-23 01:51:13) |
1612. ファンダンゴ
《ネタバレ》 青春時期の、ふわふわと浮ついた感じ、現実逃避、無駄な熱さ、友情といった要素を的確に捉えきった好作品です。おそらく、年をとった人ほど感動できる作品でしょう。祭りの後のそこはかとない虚しさを感じさせるラストも良いです。 [DVD(字幕)] 7点(2018-06-22 00:47:52)(良:1票) |
1613. リーサル・ウェポン4
《ネタバレ》 やたらと雨の暗いシーンが多いのは、香港ノワールっぽいものもちょっとはやってみたくなったのでしょうか。ところが、その流れで登場したかもしれないジェット・リー先生が異様に強すぎたのは、制作側からは誤算だったのでしょう。彼がちょっと動くだけで、どんなガンアクションよりもカーアクションよりもはるかにスリリングな光景が、一瞬にして形成されてしまうのですから。まともに彼をキャラクターとして動かしてしまうと、メル&ダニーでは勝てないことは一目瞭然なので、どうみても出番が削られまくっているっぽいのも無理ありません。格闘演出の人、どうやって主人公コンビを勝たせるのか、苦労したでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-06-20 01:47:19) |
1614. リーサル・ウェポン3
あれこれ凝ろうとした1や2と違って、アクション・コメディの定番のようなオーソドックスな作り。しかし脚本は割と頑張っていて、小ネタがずらっと並んだ幕の内弁当のような感じです。難点は、1も2もそうだったんだけど、尺が妙に長くて、ともするとすぐにダレる方向に行ってしまうこと。この種の作品の基本は100分以下でしょ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-06-19 01:36:14) |
1615. フェアリーテイル(1997)
内容自体はそう大した話ではないのですが、風景と映像の美しさがとにかく絶品です。それから、女の子2人の、それ自体が妖精ではないかというくらいの気品のある可愛らしさも素晴らしいです。妖精の出番のタイミングや登場のさせ方も絶妙で、その存在を前提として話が進むことに少しも違和感がありません。ファンタジーを基本的に理解しない私でも楽しめました。 [DVD(字幕)] 7点(2018-06-18 00:16:46) |
1616. 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
サクセスストーリーならばそのためのアイディアやネタがもっと欲しかったし、ラストの演出は二時間ドラマレベルだし、脚本には突っ込みどころは多数ありますが、それを全部吹き飛ばしているのは、当時のマイケル・J・フォックスの神がかり的にアクティブなパワーに尽きます。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-17 00:32:41) |
1617. 夕陽の群盗
《ネタバレ》 何と、これがロバート・ベントンの監督デビュー作だったんですね~。いいとこの坊ちゃんが徴兵を拒否して逃げ出し、いろいろ計画があるはずが、あっという間にワルの集団に引きずり込まれていく。となると、ここからこのギャング団が派手に暴れ回って、とか想像するのですが、その後の展開は次々に予想を裏切りまくります。そして、一つ一つのエピソードが寓話性や象徴性を帯びていて、いつしか別世界を構築していくのです。ありきたりなウエスタンの枠にはまったくとどまっていないのが、後の大監督の萌芽を表しています。ただ、そこまで行った割には、終盤は逆に分かりやすくまとめすぎたのではないかという気がしました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-16 01:07:09) |
1618. リーサル・ウェポン2/炎の約束
マニュアルにあるようなシーンが連続しているだけだし、ところどころのコメディチックなところもかえって逆効果だと思う。パッツィ・ケンジットちゃんの懐かしさに+1点・・・するまでもないか。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-06-16 00:58:35) |
1619. アデライン、100年目の恋
《ネタバレ》 序盤、凄い勢いでナレーションがすっ飛ばしていくところで、もったいないなあ、と。このスタート地点や、あるいはその後の経過をしっかり描いてこそ、それらを背負ってしまった主人公の人生の重みが表現できるはずです。「それ」に気づいたとき主人公はどうしたのかとか、母を追い抜いてしまった娘の心情とか、重大なポイントはいくつもあるでしょ。それと、科学的な説明をしようとするナレーションもまったく余計で、最後なんかは、白髪一本と主人公の表情だけで全部表現できます。中盤のじわじわしたドラマはなかなか強力だったり、現在パートからの極力断片的な回想は慎み深かったりと、その辺は優れていたので、とにかく導入と着地の粗さが何とも残念。 [DVD(字幕)] 6点(2018-06-15 00:29:58) |
1620. リーサル・ウェポン
今見ると笑っちゃうような場面も多数あるが、当時はこのコンビは本当に格好良かったのだ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-06-13 03:06:53) |