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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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161.  サウンド・オブ・サイレンス(2001) 《ネタバレ》 
まさに凡作。何もかもが中途半端。どんでん返しや凝ったトリックがあれば良いと言う訳ではないが、この手のジャンルは、今や見る側にもかなり耐性がついているので、やはりここまで工夫や盛り上がりが無い作品は、どうしても評価が下がらざるを得ない。  少女の封印された記憶という謎にも何の意外性も無いし、家族愛というお涙テーマも陳腐。もっと精神科医にしか出来ない心理的な駆け引きでもあれば面白かったかもしれないが、あまりにも謎解き部分に工夫が無い。  おまけに、とても肉体派とは言えない精神科医や「足を骨折している奥さん」にまでやられる悪党たちの体たらくぶりには笑うしかない。  少女の相手をしていた悪人も、後々改心しそうな伏線を張っておきながら、結局、悪人のまま。どうせ予定調和のハッピーエンド話なんだから、死ぬにしても最後くらい主人公を助けて死ぬくらいの使い方をしてやれって。
[地上波(吹替)] 3点(2005-12-29 19:14:18)
162.  -less [レス] 《ネタバレ》 
ホラーと言うよりは怪談。ある程度、この手のジャンルを見慣れた人なら、最初の事故になりそうなシーン以後の不条理な展開を見た地点で、すぐオチの見当がついちゃう。  肝である恐怖演出にあまりセンスが感じられないし、細かい事だけど、登場人物の行動などにもあまり納得できない部分が散見された。例えば、何度も出てくる乳母車に腹を立てているのに、丁寧に手で押して脇に退けるとか(道に迷ってイライラしているところへ、あんな気味の悪いことが起こったら、その不安やストレスを吹き飛ばす意味も込めて、乳母車を蹴っ飛ばすんじゃないかな)、また、あんなに暗い直線道路なのにヘッドライトをハイビームにしないとか、黒い車を見失ったのに横の脇道にはまったく注意を向けないとか…。微妙な所だけど、人間心理としてちょっと不自然に感じた。この辺の演出にもっと細かい気配りが欲しい。  「ジェイコブズ・ラダー」や「マルホランド・ドライブ」以前に出ていたら斬新だったかも知れないが、こう言うサプライズ作品は、先例があると途端に凡作に見えてしまうから難しい。  もちろん模倣が悪いわけではないけれど、出来ればもう少し予想を裏切る展開や工夫が欲しかったし、それをやる気概をこそ見せてもらいたかった。 
[DVD(吹替)] 6点(2005-12-29 17:54:50)
163.  えじき 《ネタバレ》 
序盤、盗賊の一味が廃屋に逃げ込むまでは期待させるが、その後が陳腐で、後半に行くに従って底の浅さが露呈する。  家人に取り付く死霊のデザインはなかなかインパクトがあるし、服装や小道具なども丁寧に作りこんであって、全体の雰囲気は悪くないだけに、「家主が禁断の儀式でもって、地獄(魔界?)の扉を開いてしまった」という設定がありがちすぎて、ホラーとしての意外性や面白味に欠けている。  殺されていく人間も、強盗殺人を平気でやる悪人なので、たいして感情移入もできない。
[DVD(字幕)] 4点(2005-12-29 17:13:56)
164.  WASABI 《ネタバレ》 
広末の演技自体はそれほど悪くない。ジャン・レノを相手に堂々と演技している。問題は監督の「演技指導」。現代の日本文化に対する中途半端な知識から発想したであろう「コギャル像」が見ていて寒々しい。「活発で華やかな服装をするティーンエイジャーの女の子」のはずが、無駄にハイテンションなだけで、単にラリってるようにしか見えない。日本に住んでる生粋の日本人までがフランス語を話すというのも無茶苦茶。  ストーリー設定の安っぽさや強引さは言うまでもないが、タイトルにまでなっている「ワサビ」の扱いにもこれまたセンスが無い。普通、広末と一緒に「寿司」を食べに行ったジャン・レノが、ワサビ慣れしていないから涙を流す、それが最後の別れのシーンの涙の伏線とするのがお約束じゃないか?それなのに平気でパクパク食べてどうすんねん。この映画の出来そのものは1点程度のものだが、広末のガンバリに敬意を表して3点。
[地上波(吹替)] 3点(2005-12-29 16:46:04)
165.  コックリさん 《ネタバレ》 
センスの欠片も無いタイトルに期待はしていなかったが、予想以上のカスホラー。  パクる事しか能の無い韓国ホラーにろくな物は無いけど、そんな中でも群を抜くヒドさ。この監督の「ボイス」もストーリーやオチのベースはファミコンの名作アドベンチャーゲーム「後ろに立つ少女」や「金田一少年の事件簿」からのパクりだったが、この駄作も「リング」や「呪怨」辺りの演出パターンを適当にパクって作っただけのシロモノ。「長い黒髪垂らした女の幽霊」という、今となっては完全に陳腐化している幽霊像を平気で使っている地点で、この監督の程度の低さが分かると言うもの。  パクりが悪い訳ではないが、そのパクり方にもセンスが無いと、こうまでつまらなくなるという見本。出演者の大げさな演技も不自然で見れたものじゃない。今後、よほどの事が無い限り、もう二度と韓国ホラーは見ない事に決めた。見ていて不愉快になるだけで、金と時間の無駄。
[DVD(字幕)] 0点(2005-12-17 18:41:07)
166.  クライモリ(2003) 《ネタバレ》 
期待はしていなかったが、まさに予想通りのありがちな殺人鬼ホラー。  他の方のレビューにもあるように、プロットの大枠は、「13金」や「悪魔のいけにえ」辺りの焼き直しであるにも関わらず、始祖を超える要素、超えようとする意欲が何も見られない。  確かに基本的に丁寧な作りではあるが、はっきり言わせてもらえば、ホラーやミステリーといったジャンルにおいて、雰囲気作りや小道具の作り込みなどは、「やって当然」のことでしょ?もし、それすらも出来ていないとしたら、もはや評価に値しないものになっていたろう。  そして、最も致命的なのは、肝心の殺人鬼にジェイソンやレザーフェイスのような「魅力」がまるで無いこと。早い段階でさっさと正体をバラしてしまうのもマイナス。  また、最初から最後まで、あまりにもこの手のホラー映画のお約束と予定調和のパターンにハマり過ぎていて、見ていて苦笑してしまう。  せめて何かひとつでいいから、新しいアイデアや演出を入れて欲しい。こんなマニュアル通りの作り方をしている殺人鬼ホラー映画に価値は無い。
[DVD(字幕)] 3点(2005-11-25 19:51:13)
167.  ハウス・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
元々たいしたストーリー性も無く、魅力的なキャラもいない、シューティングゲームがメインである「ハウス・オブ・ザ・デッド」を映画化しようと言う発想が分からない。あえてこのゲームを素材として採用する製作衝動って何?B級ホラーを作るにしても、他に暖めているアイデアも無いのかとスタッフを問い詰めたい。ネームバリュー頼りだとしたら志が低すぎないか?  また、どうせやるならやるで、ちゃんとゾンビ映画として成立するくらい大きくストーリーを膨らませるか、それが出来ないなら、とことん「おバカ路線」で突き進むかのどっちかに徹底すべき。そのどちらにもなっていないから駄作なのよ。  いちいちアイキャッチのようにゲーム画面を挿入したりするのも場違いな演出でウザいだけ。  アクションにしても、おふざけにしても、何もかもが中途半端で、製作資金や技術力以前に、「何をメインに、どう見せるべきか」という基本的な演出センスが無い。  作品の方向性としては「ブレインデッド」を目指したかったのかも知れないが、あの作品との決定的な違いは、B級映画としてのプライドとバカ映画としての「徹底感」の無さ。  例えば教会前での銃撃戦でも、「なんでお前はロケットランチャー持っとんねん!」とか、「どこから火炎放射器出したんや!」とか、「いったい何万発撃っとんねん!」みたいに、突っ込んで楽しめるくらいに、ハチャメチャにやればいいのに、肝心なところでゾンビ映画として中途半端にリアルにしようとするから、つまらなくなっている。カンフーアクションにしても、やるならワイヤーとか使って、「マトリックス」のパロディになるくらいに派手にやらないと、アクションのショボさや中途半端さが目立つだけ。  オチにしても、「いつの間にか登場人物がゲーム内のキャラクターになっている」とか、逆に「ゲーム内のゾンビが画面から出てきて街中に溢れ出して行く」、くらいの終わり方に出来んもんかねえ、監督さん…。
[DVD(字幕)] 1点(2005-11-25 17:59:35)
168.  ギブリーズ episode 2
最初のカレー話はまあまあ面白かったが、その存在理由は不明。また、その後の各短編にもまったく繋がりが無く、いったい何がやりたいのか分からない。  技術的にはレベルの高い事をやっているのかも知れないが、その使い方がまったく無意味。こんな中途半端な「実験的な内輪ネタ」に時間と労力を使うくらいなら、本編の方に全力投球して欲しかった。仮に真面目にやるつもりがあるなら、別作品としてきちんと完成させるべき。こういう同人作品のようなやり方は金を取るプロがやってはいけない。
[ビデオ(字幕)] 2点(2005-11-05 15:22:39)
169.  スネーク・アイズ(1998) 《ネタバレ》 
冒頭のワンカット撮影や俯瞰視点のカメラワークなど、映像に対するこだわりや見た目のインパクトはあるが、見所はそこだけの監督の自己満足映画。凝り過ぎた映像表現に対して、肝心のストーリーがお粗末過ぎて、作品全体のバランスが取れていない。  見る側の心理として、「これだけ手の込んだ撮影をしているんだから、ストーリーの方もさぞ手が込んでいるだろう」という先入観や期待を持って見てしまうため、結果として、もともと弱いストーリー性の弱さが、より目立っているのだと思う。    また、犯人当てがメインではないにせよ、もう序盤から怪しすぎる「悪役オーラ」全開のゲイリー・シニーズや、まるでヒネリの無い伏線の数々、意外性の無い展開、キャラ造詣の薄っぺらさ、大げさな話と釣り合わないメイン登場人物の少なさ、狭い舞台のスケール感の無さなど、とにかく映像以外の骨子が貧弱すぎる。   相当に苦労したであろう冒頭のワンカット撮影時のNG集の方が本編よりも面白そうだw
[地上波(吹替)] 3点(2005-11-05 14:51:31)
170.  Jam Films2 《ネタバレ》 
「Jam Films」→「Jam Films S」→「Jam Films 2」と、このシリーズを見てきたが、共通しているのは、どの短編も高校生の自主制作映画レベルで、自己満足以上の商品的価値を持った作品がほとんど無いことだ。毎回、監督は総入れ替えされているが、若手らしいパワーや独創性に溢れる作品には一作もお目にかかっていない。こんな既存作品の廉価版みたいな映画しか作れない若手が、第一線で活躍しているというのだから呆れる。  ・『机上の空論』~何故か似非日本を舞台にした恋愛のHowToビデオから始まり、後半はそれを参考にした男の恋愛話という二段構成のコメディ。結局、「現実は理屈通り行かないよ」というありきたりなオチ。レクチャービデオの「バカな事を大真面目にやる」というお笑い部分も、日本のコント番組や一昔前のギャグ漫画などでよく使われてきたもので、笑いとしてはかなり使い古されたパターン。ワイヤーアクションも中途半端すぎ。笑いにしても何にしても、やるならもっと徹底して欲しい。4点。  ・『CLEAN ROOM』~無菌室に閉じこもった少女の精神的自立を描いたであろうストーリー。結局はよくある内的世界を打ち破る成長物語。ラスト付近の雰囲気やエンディングテーマはなかなか良いが、全体的にはよくある「イメージ先行型」の作品で薄っぺらい。3点。  ・『HOOPS MEN SOUL』~これも、いかにも最近の若手クリエイターが撮りそうな作品。ひとつのジャンルに徹底することが出来ないのか、する気が無いのか…。真剣さの中に、おふざけの要素を露骨に取り入れることで、両方の要素を際立たせようとする、演出において一番安直なパターン。2点。  ・『FASTENER』~これも真面目さとおふざけのバランスが悪い典型。何故かキスされた途端に、少年が大人になる為の現実と幻想の世界を彷徨う旅をする話。問題は、その人生の矛盾や生きる意味を問うための脳内妄想旅行(?)が、まったく面白くないこと。思わせぶりなエピソードを繋いだだけで、具体的な主張性や問題提起の無い薄っぺらなストーリー。これもイメージ先行型の作品。1点。  と言う訳で、今回も平均すると3点くらい。どの作品も中途半端で、発想や演出のすべてが、どこかで見た事のある借り物のパッチワークの域を脱していない。もう少し、荒削りでもいいから、若手らしいパワーや独創性を感じる作品が見たい。
[DVD(邦画)] 3点(2005-10-31 13:25:36)
171.  デビルマン 《ネタバレ》 
真の駄作。とにかく「映画製作において、やってはいけない事の集大成」。超スーパーミラクル反面教師。  どんなド素人が作ったって、「デビルマン」に対する理解と愛情があれば、ここまでヒドい出来にはならない。断言できる。原作に忠実だったのは登場人物の「名前」とアキラ君の「Tシャツのデザイン」くらい(笑)。いや、笑えない。  「デビルマン 糞」で検索すれば、いくらでも感想は出てくるので、ここで私がいまさら書くことも無いが、映画そのものの感想よりも、それ以前の疑問として、何故、こんなプロ意識の欠如した映画監督に、またよりにもよって原作版「デビルマン」の映画を撮らせようなんて話になったのか???私が分からないのはそこ。この監督の撮った他のクソ映画を見れば、そんな大役をまともにこなせるような「才能」も「センス」も「やる気」も無い事は、今までの悪しき実績から明白なんだからさあ。上層部の馴れ合いと、いい加減な製作姿勢のおかげで、稀代の名作漫画がひとつ穢されてしまった訳で、こんな映画が「デビルマン」として世間に発表されている事が日本人として恥ずかしいし、原作ファンとして非常に憤りを覚える。  主役二人の演技が学芸会以下なのも、ミキちゃんがショートカットじゃないのも、冨永愛が生乳どころか、作り物の乳すらつけるのを嫌がってシレーヌのイメージが壊れたのも(そんなに嫌なら始めからシレーヌ役なんか引き受けるなよ)、すべての責任は、そういう原作無視のキャスティングを組んだ監督を始めとする上層部にこそある。  この作品に価値があるとすれば、映画を作るには何よりも作品に対する「愛情」と「理解」こそが大切であると、その無残な姿を世間に晒す事で訴えた事だろう。  「映画製作において何をやったらダメなのか」。  これを見るだけで、そのすべてが分かる。世のクリエイター全員が後学のため見る必要あり。
[DVD(字幕)] 0点(2005-10-12 19:04:17)(良:3票)
172.  ボルケーノ 《ネタバレ》 
溶岩の表現は良く出来ていたけど、災害パニック映画としてスケールが小さく、ストーリー展開の起承転結もあまりにもよくあるパターンで、その先が読めまくるご都合主義的な展開の連続と、露骨な自己犠牲精神による感動の押し付けにはうんざり。  主人公は元より、爆発直前まで他人の子供を探す娘、何かに取り憑かれた様に治療を続ける女医、ボランティアで駆けつける獣医、他人を助けるため溶岩に飛び込んで死ぬ消防隊員など、「自分の命も顧みず人助けをする」という、ご立派な人間ばかりで、その「自己犠牲精神」の押し付けが癇に障る。特に女医の言動は、人助けをしている自分に陶酔しているとしか思えない。まるで、ニュースでよく見る「自己実現のために人助けが目的化しているボランティア」を見ているような白々とした気分になる。  登場人物にも白人以外に黒人やアジア人を適度なバランスで配置したり、ラストの子供の「みんな同じ顔だよ」というセリフなど、いかにも「アメリカ人はこういう災害時も一致団結して対応し、人種差別もしません」、というプロパガンダを狙ったとしか思えないほどあからさま。先日のハリケーン被害に対する対応とのあまりのギャップに失笑を禁じ得ない。
[地上波(吹替)] 2点(2005-09-28 22:26:40)
173.  Jam Films S 《ネタバレ》 
前作「Jam Films」も凡作揃いだったが、それよりさらに落ちる。高校生の自主制作映画レベル。こんな程度の作品しか作れない若手が、第一線で活躍しているというのだから呆れる。金を取れる作品は「すべり台」だけ。ギリギリ許容範囲は「ブラウス」と「スーツ」。後は見るに値しない。  ・『Tuesday』~ある男の日常をダラダラと追っているだけで、とにかく退屈。おまけに説明不足なので意味不明。短編である事も考慮できない監督に、この先、何が作れると言うのだろう。0点。  ・『Heavens Sent』~何故か世界の中心にいた殺し屋のもとに寂しがり屋の悪魔がやって来て、殺し屋の願いで悪魔が天使になっちゃうお話(笑)。乙葉のメイクもヒドいが、こんな恥ずかしい話をギャグでも何でもなく大真面目にやっている監督のセンスが一番ヒドい。0点。  ・『ブラウス』~何が言いたいのか分からない。フェティシズムの話にしては、異常性や拘りに欠けるし、サスペンスでも恋愛ドラマでもない中途半端な作品。ラストも彼女を殺したって事?意味不明。3点。  ・『New Horizon』~監督本人はメルヘンチックな良い話だと思ってるかも知れないけど、あまりにも絵本の中のフンコロガシと現実世界との関連付けが強引過ぎる。途中のシーンも下品。2点。  ・『すべり台』~話自体は何でもないが、主役ふたりのキャラクターが良い。特に石原さとみの魅力が大きい。少女でありながら大人の女の色気も出てくる年頃のエロさが出てるし(笑)、それに戸惑ったり強がったりする思春期の少年の心情もよく描けている。彼らの会話も飾らず、それでいてクスッと笑わせたり、ホロッとさせたりと、センスが良い。「回転ずしくらいなら奢るよ」が最高。8点。  ・『α』~青臭い会話は中学生レベルで、見ているこっちが恥ずかしくなる。内山理名のカッコつけた台詞回しもこれまたカッコ悪い。終わり方も中途半端。監督さんも「カッコ良い事のカッコ悪さ」に気づいていないようじゃ、クリエイターとして考え直した方が良い。スネオヘアーの音楽に1点。  ・『スーツ』~不条理ドタバタコメディとしての基本的なシチュエーションは「うる星やつら」の第一話に酷似。それでいてキャラのインパクトや展開のハチャメチャぶりは偉大な先達の足元にも及んでいない。もっと新人らしいパワーを見せてくれ。3点。  
[DVD(字幕)] 2点(2005-09-25 03:59:55)(良:1票)
174.  ロスト・ハイウェイ 《ネタバレ》 
まさに破綻へと堕ちて行くストーリー展開の酩酊感は独特。倒錯した妄想の世界でありながら、幻想的で陶酔的。「マルホランドドライブ」の原型的作品。個人的にこう言う不可解な雰囲気は大好き。  ただ、さすがに妻殺害後の展開は主人公の「脳内妄想」としか解釈の仕様が無いものであり、まともな説明はほとんど不可能。しかし、そうなると最早どういう演出や展開も許されてしまう訳で、この辺はきちんとした「伏線構築」や「論理的結末」を放り出している手抜きと背中合わせと評されても仕方ないだろう。はっきり言って、単に意味ありげで思わせぶりな演出をしているだけで、最終的にまとめる必要が無いなら自分にも撮れる。  この意味不明な部分も含めて、リンチ作品としての魅力は満載だが、せめて「マルホランドドライブ」くらいには論理的な考察が楽しめる脚本構成にして欲しかった。  序盤のテンポの遅さもマイナス。明らかに無駄に間延びしているシーンが多いので、その辺を編集すれば、あと三十分は短縮できる内容。この手の作品は疑問を持つ暇も無いくらいのテンポが重要。  PS.以前、「タモリ倶楽部」の空耳アワーでやっていた「混じぇて飲んでぇ」の曲がかかったのが笑えた。
[DVD(字幕)] 5点(2005-09-21 19:28:58)(良:2票)
175.  椿三十郎(1962)
「椿…、三十郎、もうそろそろ四十郎ですが」。  相変わらず、飄々としながら、機知にも富んだ素浪人というキャラクターを、この一言で完璧に表している。カッコ良過ぎ。こんな台詞が似合うのは、やはり三船敏郎しかいない。  他にも、天衣無縫な家老の奥方とその娘、未熟ながらも憎めない若侍たち、押入れに入れられていた敵の侍など、魅力的な登場人物が多いし、テンポの良さなども含め、「用心棒」よりも娯楽作品としての完成度が上がっている。  敵役の室戸がマヌケ過ぎるとか、脚本的には「用心棒」同様、都合が良すぎる部分が多いし、かなりの部分で三船敏郎のキャラクターに助けられている作品ではあるけど、時代を考えれば、今でも楽しく見られるこのクオリティの高さは只事ではない。
[DVD(字幕)] 8点(2005-09-18 19:59:43)
176.  ジェリー
色々な解釈が可能だろうけど、一番「妥当」な解釈は、やはりこの荒野が「人生」そのものを表しているという事かな。時の流れ以外に何の変化も無い、ただそこにあるだけの荒野を彷徨うふたりの姿に、日常を生きる自分を重ねて見る事は出来る。「変化するものは周囲の社会や環境ではなく、自分自身なのだ」というコトね。うんうん。  ただ、人生の条理や不条理、無常観などを語るにしても、別にこんな環境ビデオみたいな内容にする必要は無いんじゃないの、と言うのが率直な感想。意図的な演出とは言え、これではあまりにも変化が無さ過ぎ。もちろんこんな表現方法もアリだけど、さすがに最初から最後まで早送りしてもいいほど変化の無い内容では、金を取る「商品」としては失格と言わざるを得ない。  やはり映画として発表している以上、見る側は少なからず娯楽性を期待する訳だし。こういう作品をやりたいなら金を取らない「芸術作品」として発表するべき。映画は「作品」以前に、観客あっての「商品」であり、監督の自己満足的な実験作品の発表の場ではない。  非常に特殊な映画であり、評価も難しいが、やはりこの手の挑発的な映画を評価する以上、中途半端な点は付けられない。評価できるという人は10点、できない人は0点、それくらいはっきりした方がこの作品の評価姿勢として相応しいと思う。  なので色々な意味を含めて0点献上。  
[DVD(字幕)] 0点(2005-09-16 20:47:09)
177.  感染 《ネタバレ》 
途中までは、単なる未知のウィルス感染による、ありがちなパニックホラーかと思っていたら、後半にかけて多少は捻りもあったし、全体的に丁寧な作りなので、それなりには楽しめた。  ただ、やはり「精神に感染するウィルス(?)」という設定が分かりにくく、ラストにかけて破綻しそうなところで「何となく分かるでしょ」と、説明不十分なまま雰囲気に逃げてしまった感がある。  「ジェイコブズラダー」のような、現実と非現実、妄想や幻覚が入り乱れる酩酊感と恐怖感を強調して欲しかった。  また中盤までのダラダラ感もマイナス。全体的にもう少しテンポアップ出来たはず。  邦画ホラーとしては良作の部類だけど、真面目に怖がるには恐怖演出に徹底感が無く、作品として今ひとつ詰めが甘い。  PS.全体の雰囲気や終わり方が「世にも奇妙な物語」みたいだなあ、と思っていたら、案の定、「急患」のリメイクだったw。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-09-12 03:31:56)
178.  ファイナル・カット(1998年/ドミニク・アンシアーノ監督作) 《ネタバレ》 
やり尽くされた感のあるサスペンスやミステリーといったジャンルにおいて、こういうシチュエーションを発想した事は斬新。  ただ、そのアイデアを活かしきれずに終わっているのが非常に残念。  オチ以外は、ひたすら友人たちの盗撮シーンから、お互いの醜い人間性が露呈されていくだけで、ストーリーらしいストーリーが無く、中だるみしているし、その暴露話自体、基本的にラストのオチとは無関係。つまり上映時間の大半を占める盗撮シーンが、オチへの伏線としてまったく機能していないのだ。  犯人の告発だけが目的なら、最後のシーンを警察に見せるだけでいい訳だし、あえて他の友人関係まで破綻させる必要は無い(他の友人たちは殺人に加担してない訳だから)。この辺に意外性が無いのが惜しい。  例えば、犯人が分からないから(肝心の顔がフィルムに映ってなかったとか、複数の人間が関与していそうな疑いがあったから)、こういう盗撮フィルムの上映会を開いて、挙動のおかしい犯人を炙り出す目的があったとかいう展開なら、途中も緊張感が持続しただろうし、犯人探しの面白さも増したはず。  盗撮フィルムに映し出される赤裸々で醜悪な本音を暴露させることで「人間関係の本質」が見えてくるという深いテーマ性を備えていながら、その見せ方が中途半端なのが最大の難点。もったいない。 
[ビデオ(吹替)] 5点(2005-09-12 03:08:09)
179.  ナインスゲート 《ネタバレ》 
「中途半端」。この一語に尽きる。  ホラーとしてもサスペンスとしてもどっちつかずだし、悪魔の書を巡る「オカルト風味の謎」も、「金田一少年の事件簿」や「名探偵コナン」にでも出てきそうな程度もので、ミステリーの謎解きとしてもありがちで低レベルなもの。  怪しげな「組織」や「陰謀」がらみと言うほど大げさでもなく、結局は金持ちの個人収集家同士の本の奪い合いでしかない。  それでいて「悪魔の書」に魅入られていく「人間の愚かしさや恐ろしさ」にも焦点が当たっていない。とにかく、その辺の突っ込みが甘い。  また、他の人の指摘にもあるように、単に調査するだけの立場だったコルソが、自分の命の危険も顧みずに、調査を続行しても利益が無い「悪魔の書」の謎解きに懸命になっていくプロセスに、納得できる動機が感じられなかった。  すべてが嘘ではなく、真実も隠されているという終わり方や、謎の女の正体をはっきりさせないのも、「見ている者に解釈を任せる」と言うと聞こえは良いが、結局、きちんと結末を描かないで済ませようという安易さが見える。  おまけに、お粗末なワイヤーアクションのおかげで、せっかくの作品の重厚な雰囲気も非常に安っぽいものになってしまっている。  ミステリーとして悪魔の書を巡る「人間の思惑が絡んだ謎解き」に特化するか、それが出来ないなら、ホラーとして「不可知的な存在が絡んだ恐怖演出」を徹底するべき。
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-09-07 21:07:56)
180.  アサシン(1993)
無難に出来ている作品ではあるけど、「存在を抹消された人間が、裏の世界で殺し屋としての第二の人生を歩む」とか、「その任務の過程で恋に落ちる」とか、「愛する人と任務のどちらを選択するのか」とか、どこかで一度は見たような、よくある設定。良くも悪くも、始まりから終わりまで、すべてがお約束と予定調和の集合作品。  それが悪いとは言わないけど、全体的にやっている事が生温く、表沙汰に出来ない危険な任務に携わっているという緊張感や、組織の非情さが描かれていないので、普通の女性としての束の間の幸せと、それを失わなければならなくなった時の辛さや悲しみがイマイチ伝わって来ない。  恋人役の男にも何か秘密があるのかと思えば、本当にただの一般人で、ラストなんて完全にほったらかし。別れた後も、「何だったんだよ、あの女。トラブルに巻き込まれなかったから、まあいいか」みたいなノリで淡白すぎる。  お目付け役の男のラストシーンも、組織の掟と愛の狭間で、去っていく彼女を殺すかどうかの苦悩や葛藤をもっと描いて欲しい。一度は背中に銃口を向けるが、やはり撃てずに銃を収めた上で「彼女は死にました」と報告させないと。  もう少しキャラ描写とストーリー展開に深みが欲しい。   
[地上波(字幕)] 4点(2005-09-07 20:17:26)
0475.50%
1627.26%
2647.49%
312514.64%
416319.09%
514516.98%
6829.60%
7758.78%
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9303.51%
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