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shintaxさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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161.  ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 《ネタバレ》 
クサい映画です、最近のハリウッドに蔓延してるミュージシャンやソングライターの伝記映画、その悪いところを凝縮してるって感じで。たぶん、アメリカ人に三波春夫物語を見せるようなものだもの。ジョニー・キャッシュの刑務所ライブ盤のことは70年代初頭から知ってました。でも率直な気持ち「それ何?」だったわけです。カーター・ファミリー・ピッキングでおなじみのジューン・カーターと結婚したのも知ってました。で、ロザンヌ・キャッシュが娘だってのも。ボブ・ディランという存在がなければ関心持つこともなかったでしょうね。シナリオとホアキン“良純”フェニックスは死ぬほどクサいけど、腑に落ちるところだらけで、観てよかったなと思ってます。ジョニー・キャッシュって存在、日本ではカントリーの人と解釈されてますけど、ロックンロール擡頭期に低音ボーカルで出てきた(カントリーはヨーデルを基とする高音ですから)っていう出自と、グルーブ感がフィルムで再現されたことが蒙を啓いてくれれば上映のかいがあったと言えるんじゃないでしょうか。T-Bone Barnettの音楽、最高です。It ain't me, babeをデュエットシーンで使ったのは白眉でしたね。Highway 61 revisitedのフィルインもゾクゾクした。
[映画館(字幕)] 5点(2006-03-07 18:58:43)
162.  ホテル・ルワンダ 《ネタバレ》 
署名した一人です。虐殺煽動の元凶とされる放送局RTMLを描いていることを期待していたのですが、肩すかしでした。しかし、そんなことで評価が落ちるものではない。以前、ETV特集でルワンダ虐殺のドキュメンタリー(BBCだったかな?)を観たことがあり、また事態発生後から関心を持っていました。本編中に挿入された虐殺シーンはそのときに観ました。あれは、命乞いするツチ族を鉈で一方的に殺害するシーンだったと憶えています。主人公ポールは、パンフレットによると押し出しの強い人らしいですが、ドン・チードル演じるキャラクターは情けなさ、卑屈さ、卑劣さを加味し、より人間味のある血の通った存在として描いてすばらしかったと思います。なお、霧の川沿いの道でのエピソードは「キリング・フィールド」の湿地帯の髑髏へのオマージュでしょうね。↓↓↓下の0点のかた、禍根を残さない終わりかたは殲滅しかないのを歴史が証明していますよね。これは、たぶん、未来永劫くり返されて行くんだと思いますよ。そしてその原因は「身内への愛」じゃないでしょうか? 絶対不可能だと思われていたレバノン内戦終結がかなったんだから希望持ちましょ。
[映画館(字幕)] 8点(2006-03-01 09:53:59)(良:1票)
163.  ミュンヘン 《ネタバレ》 
スピルバーグのユダヤに対するこだわりは、SSを追い回したモサドのように執念深いようですね。ミュンヘンでの出来事は高校時代のことで、ディテールを知りたくて観に行ったのですが、こんな後日談があるとは知りませんでした。パレスチナとイスラエルの問題に関心を持ったのは鉄腕アトム「青騎士」の回ですが、レバノン紛争が終わるとは思ってなかっただけに、まだ希望を棄ててはいません。アイルランド、ユーゴも、その他多くの地域の問題も〈血の連鎖〉からどうやって脱却するかでしょ。ホテル・ルワンダも期待してます。家族、仲間、同胞、民族への愛が、結局すべての他を破壊してしまうんだと思いますよ。劇中に登場するマフィアにも似た「パパ」がすべてを語ってると感じました。映像的には、暗殺の日が必ず雨/雨上がりなのはそういう記号処理にしたかったのかな? それから、フィルインしてくる当時のヒット曲の使いかたがうまいっ!!! Al GreenのLet's Stay Together、詞の内容もあのシーンにピッタリです。セックスとバイオレンスの使いかたはシナリオからいってしかたないでしょうが、私の趣味ではなかった。ただ、3時間弱は長く感じませんでした。
[映画館(字幕)] 7点(2006-02-07 18:06:21)
164.  疾走 《ネタバレ》 
最初ちょっとかったるかったのでわずかに減点。寺島進、中谷美紀サイコー!! きちんと進むはずの人生がほんのわずかな瑕疵によって大きく狂い出すさまが少年の視点から描かれてて、まさに固唾を飲んで観てしまいました。その踏み外しかたが尋常じゃないところもすばらしい。韓英恵、順調に成長してくれててうれしい。久々に「恐い」大杉連もよかった、最近いい人キャラが多くて残念でしたから。今日、原作買ってきたので読んでみます。角川商法にはまっとるな(笑)
[映画館(字幕)] 9点(2006-02-01 18:27:00)(笑:1票)
165.  博士の愛した数式 《ネタバレ》 
大甘な点数です。犬井犬太郎ふうに言えば「ルノアールのココアよりあまいっ」2の方が触れられてましたけど、当然「85年なんだ、設定が!!」と期待するじゃないですか。肩すかしというか、梯子外されたというか。原作の持ってる凛とした透明感がまったく感じられなくて、春のポヨ~ンとした感じのみ。小川洋子さんの阪神愛も置き去りにされたまま。阪神時代の江夏の背番号が完全数28ってことで完成された作品なのに、扱いが小さすぎる。ベースボールカードネタをほとんどカットしたのも解せない。監督がそんなものに関心なかったのでしょうか? 寺尾聡が数学者って無理ないか?吉岡秀隆の数学教師はいそうだけど… 深津絵里はよかったですけどね。
[映画館(字幕)] 5点(2006-02-01 18:16:44)(笑:1票)
166.  ライフ・イズ・ミラクル 《ネタバレ》 
減点は、やはり長すぎるってことです。たしかにディテールを見せないと理解しがたいでしょう、ヨーロッパ人以外には。でも、そこを映像だけで簡潔に表現してほしかった。それさえ除けば素晴らしい作品だと思います。なによりも主人公が「鉄ちゃん」が嵩じて鉄道技師になっちゃった人物ってのが最高。そしてその鉄道で自殺をしようとするエンディング寸前までの持って行きかた。相手のことがどんどん好きになっていくんだけど、自分の中にある別の感情がつい爆発して怒り狂ってしまうところ。人間ってものをつぶさに観察してないとこんな映画つくれません。ラブストーリーとしても秀逸です。前半の妻の入院でのストレッチャーシーンが、後半につながってるってのがミソです。たぶんDVD買うでしょうね。バズーカ?(ロケットランチャー?)逆向きにぶっ放す男が、命中した瞬間にドアーズの「ジ・エンド」歌い出したときには大笑いしてしまいました。ロバもよかったけど、猫が最高。
[映画館(字幕)] 9点(2005-11-04 21:16:23)
167.  リンダ リンダ リンダ 《ネタバレ》 
前田亜季が本当にドラム叩いてるとして9点、違ったみたいなので減点。高校の文化祭前、最中の雰囲気を見事に表してる、それだけで評価の対象です。おれ共学じゃなかったから、いまいちわかんねえとこもあるけどね。ただ、香椎由宇って顔のイメージ強すぎねぇか?じつはそれがマイナス1点なんだけど… 生の湯川潮音見れてよかった、風来坊とはね。その前に歌ってた漫画喫茶の子、男だと思ってた、この子はとてもよいです。こっそりりりィも出てるし。この使いかたって、TBS「青い鳥」でトヨエツの母親やったときみたいでとても気持ちよかった。ところで、甲本雅裕ってヒロトの弟だったの?↓↓↓ なんかとっても腑に落ちた、ありがとう。 〈追記 2006.7.30〉そうか、The Water Is Wideを唄うのは実体験を基にしたエピソードだったのか、本日ETVのTRで知った。ということで、再度1点加点。
[映画館(字幕)] 9点(2005-09-13 21:33:12)
168.  80デイズ 《ネタバレ》 
劇場公開のとき、私の住んでいる地域では吹替しか公開されなかったのでDVD化を待っておりました。旧作と比べたらかわいそう、アカデミー賞取るわ、テーマ音楽は完全定番化してしまうわで「雲の上」の存在ですから。ギャグ、アクションのテンポもよく、ちょっと中だるみするところもありますが、なかなか軽快に話が進んでいったと思います。カンフーエピソードは詳しくないので、他のかたのコメント読んでください。すごくよくできてると思ったのは、各国、各地域を表すロゴがちゃんとマッチするフォントで作られてるとこですね。珍道中ものや「グレート・レース」「スパイ・ライク・アス」「お熱いのがお好き」が好きなかたなら楽しめる作品だと思います。あ、この映画おもしろいと思ったかた、上記の作品はおすすめです。残念だったのは追いかけ回してるフィックス警部補の最後のシーンが鼻頭をぶつけるで終わらなかったところ、こういうお約束はきちんと守らないとね。最後に、日付変更線という原作、旧作で最も重要なネタ、どうするんだろうと思ってたらヴィクトリア女王使うとは。
[DVD(字幕)] 8点(2005-08-15 15:46:00)(良:1票)
169.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 
原作をけっこう忠実になぞってあるのでよしとしましょう。後半、残り時間を考えると原作通りのオチしか存在しないと推測つく展開が甘かったかな。トム・クルーズが子守歌代わりに歌う "Little Deuce Coupe" には大笑い、ブライアン・ウィルソン&ロジャー・クリスチャンも大喜びだったのでは? しかし、いかにダコタ・ファニングがうまいとはいえ、思い通りにならないとヒステリックに泣きわめく演技させなくても… 自分の道を進んだ息子が最後に戻ってるってのはご都合主義ですね。ま、子供向けの作品だからしょうがないか。
[映画館(字幕)] 5点(2005-07-01 19:28:34)
170.  戦国自衛隊1549 《ネタバレ》 
むかしの角川の「くどさ・くささ」を踏襲したとしたら、ぬるい!! やっぱそれを完結させるにはタランティーノもお気に入りのソニー・千葉をどこかに起用しないとねっ。旧作のかまやつさんに相当するキャラもほしかった気がする。タイムスリップ物は、その時代に残る、あるいは行った時代からこちらにやってくるキャラがいてはじめて人の「思い」が描けると思ってますから。あの愚作「タイムライン」だってそうだし、ドクター・エメット・ブラウンも残ったでしょ。しかし戦国物として、どこをどうとっても「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」にまったくかなわないというのは、結局日本の実写映画の制作者たちに想像力と緻密さがないってことの証左でもありますな。なお、タイムスリップのネタは「フィラデルフィア・エクスペリメント(実話らしいけど)」ですね。 そういえば、以後よく広まるキリスト教の年に設定したことに意味あるのかな?
[映画館(字幕)] 3点(2005-06-23 13:43:20)
171.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 
あまりに悲しいエンディング… 素晴らしい映画だと思います。でももう一度観ようという気にはなれない、今のとこ。本論から離れたところだけコメント入れます。マギー・フィッツジェラルドという名前、フランキーがイェイツに凝っていたことからアイルランド=ゲール語ネタに結びつくところは、他国人にはわかりにくいですね。なんで緑のリングコスチュームなのかってとこ含めて。冒頭の教会カソリックです、あそこが伏線で合衆国、イギリス諸島の観客は「なるほど」って解釈するはずですが、日本人にはねぇ。ダンという姓もアイルランド系なのかな? 脊椎損傷後の姿、クリストファー・リーブ思い出して余計に悲しくなり、とてもつらかった。息でコントロールできる車椅子に乗ったりしてたら大泣きしてたかも知れない。クリント・イーストウッドの老いてたるんだ肉体の存在感、ヒラリー・スワンクの眼力(めぢから)が演技に深みを加えててとてもとても心に残りました。スクラップが、フランキーの娘ケイティに書き送る手紙の内容として物語が進行していたとは、最後のシーンまで気がつかなかった。うまいっ。でも、DVD出ても観ないだろうなぁ。
[映画館(字幕)] 9点(2005-06-02 14:13:23)
172.  ザ・インタープリター 《ネタバレ》 
ニコール・キッドマンとショーン・ペンの芝居、最高ですね。ディテールで気になるところ、よくわからないところなどがありますが、二人の芝居はそれを補ってあまりあるものだと感じました。ディテールはDVDで確認したいと思います。タイトルロールで制作総指揮の一人がアンソニー・ミンゲラって出てて、見終わったあと「なるほど」とうなずける作品。多分主演二人の身長の関係なのでしょうが、安直なカット割りがなく、画面上の位置関係がつねに細部まで考えられてて映像的にも素晴らしかった。架空の国(たぶんアンゴラ付近でしょう)を背景にした作品ですが、独裁&虐殺のメカニズム、それらと国連の関係、そしてなによりも国連に携わる人の心を見事に描ききってますね。あと何度か見てみたい。
[映画館(字幕)] 8点(2005-05-27 14:21:54)
173.  キングダム・オブ・ヘブン 《ネタバレ》 
十字軍の背景、経緯を知らない人にはつらい作品かも知れませんね。イスラム側をちゃんと描いてはいるんですけど、これは現実へのアンチテーゼでしょう。ここでイスラム側が使った武器が200年後のフランスで使われるということで「ジャンヌ・ダルク」もよくわかる。城や城塞都市を責めるときの櫓はイスラムから、おおもとは中国から学んだってアメリカ人なんか絶対に知らないよね。でもエピソード増やしたら3部作くらいになっちゃうか。ってなことで当時のヨーロッパは野蛮地帯=文明は停滞してたわけです。しかし、ドラマとしては弱すぎるんじゃないでしょうか。登場人物全員が狂言回しみたいで、いじくった史実自体がメインみたいな。あ、そのためのオーランド・ブルーム主役かも。エヴァ・グリーン、トロイのダイアン・クルーガーほど大根じゃないけど弱いよね。結局みんな弱いキャラクター扱いなので、登場人物の誰かに感情移入して観るってことができない作品です。そう、ほかの皆さんも指摘されてますが、字幕最悪。端的に表すと、リチャードはthe Lionheartedだから「獅子心王」獅子王じゃないよ。歴史の知識ない人って一発でわかっちゃう。それからストーリー的に絶対おかしいのが、当時は教皇権絶頂期付近ですから、司祭を殺害した人間が故郷の村に帰って普通に暮らせるのはありえない。私は楽しめましたけど、万人には勧められないかも。
[映画館(字幕)] 7点(2005-05-19 22:31:29)
174.  交渉人 真下正義 《ネタバレ》 
鉄ちゃん予備軍で、東京地下網の秘密に関心があって、踊る見続けてるのでこの得点。踊るの細かい小ネタ、ZIP、JAZZなんていうPC小ネタなんかは関心ない人には無駄な時間でしょうけど、わたしは楽しめた。途中で出てきたリチャード・レスターの作品、見たくなりましたし。犯人の実像が最後までわからなかったのは、今後に引っぱるための布石だと思います。そこが残念。あくまでエピソードの作品ですよ。TVの「歳末警戒スペシャル」は超えられなかったけど、THE MOVIE2よりはちゃんとしてるんじゃない? 公開時期が宝塚線の事故後ってこともあって変にリアルなのもマイナス要因になりましたけど… なお、このシナリオなら本広克行じゃなくて澤田鎌作演出のほうがよかったと思うのですが、制作がROBOTじゃ無理か。
[映画館(字幕)] 7点(2005-05-16 20:16:51)
175.  カナリア 《ネタバレ》 
ロードムービーとしてよい映画だったと思うし、疎外された子供の気持ちをストレートに出したところが気持ちよかったと思います。たしかに10年前の事件をふまえてるわけですから、見る側がそれに引きずられるのはしょうがないでしょうけど、後の世に残った場合それはエピソードとしか認識されないわけですから、ドラマとして訴えるものがあるかってことだと思います。そういった意味で「子供と肉親」「子供と世間」という普遍的な命題を正面に見据えた作品だと私は感じましたね。特に由希役の谷村美月はすばらしかった。身近にそんな過去を持ってる人がいますから、実感として彼女のすばらしさが伝わってきました。母親の自殺を知ってからの展開をどうとらえるかが子供の心をいまだに有しているかどうかの分岐点ではないでしょうか? 個人的にあのラストとエンディングは支持します。一瞬で白髪になるというあざとさも「あり」だと感じますけど… ヘタクソな「銀色の道」も素敵だったし。観終わったあと幸せな気持ちでした、パッチギにつづいて10点。最近の日本映画、侮れなくなってきたと感じております。
[映画館(字幕)] 10点(2005-04-01 23:38:51)
176.  セルラー
いいんじゃないですか?メチャメチャご都合主義な作品ですけど。少なくとも入場料払って損はしないと思います。ま、できれば何らかの割引があるときに観に行ったほうが余計「楽しかった」って思えるでしょうけど。ライアン役の人の「なさけなさ」がたまらなく伝わってきて感情移入も楽だし。コラテラルのジェイミー・フォックスより人間ぽくて好感持てますね。各シーンの切り方、積み重ね方、切り替え方、とてもタイミングよくてイライラするポイントがなかったし、最後の落としどころもツボを得てると思います。キム・ベイジンガーが老けたのがちょっと寂しかった。多分タイアップでしょうけど、NOKIAの携帯ってIBMのノートみたいなポインティング・デバイスなんでしょうか?ちょっとほしいかも…
8点(2005-03-02 01:26:15)
177.  ビヨンド the シー/夢見るように歌えば 《ネタバレ》 
なんといってもケヴィン・スペイシーの歌と踊りが素晴らしい。そしてカメラワークとカット割り、ミュージカル映画を熟知しているとしか思えません。群舞の中を縫うように動くカメラはとても素敵でした。ただ、日本ではボビー・ダーリンの認知度が低いため、この映画のすばらしさをわかってもらいにくいと思います。実際わたしも「マック・ザ・ナイフ」しかタイトルとメロディーが合致しなかったし。でも聴けば「ああ、この曲」ってのも多かったな。なお、時代を反映させるきっかけとしてストーンズ、ディープ・パープルの曲が効果的に使われてて「うまいな」って感じました。そうそう、“Ray”につづいてアーメット・アーティガン登場にはビックリ、もしかして「時代はアトランティック?」
8点(2005-03-02 01:13:58)
178.  Ray/レイ 《ネタバレ》 
映画の出来としてはこんなもんすかね。たんなる伝記映画ですもん。ジェイミー・フォックス、コラテラルのほうが好きかも。ただ音楽の評価はメチャ高いです。単純にヒット曲盛り込んだだけじゃなく、そこに持って行く手法、スタジオやライブとのつなぎかた、とてもすばらしい。個人的にはなんといっても「アトランティックレコード物語」の部分が最高。アーメット・アーティガンがあらわれて、コンソールの中央にトム・ダウドがいて、ジェリー・ウェクスラーに紹介されて、「メス・アラウンド」が生まれて、マルチトラックで音を重ねる技編み出して。再現ドラマとはいえビジュアルで表現してもらえただけでうれしかった。「好きにならずにいられない」が、照明の効果で観客に受け入れられていくってシーンは、ショウビズの真髄見せられているようでゾクゾクしました。
[映画館(字幕)] 7点(2005-02-08 11:25:08)
179.  パッチギ! 《ネタバレ》 
近年の日本映画、いやこの10年に観た映画の中でもっとも心を温かくしてくれた作品です。映画って本当はこんなものだったなぁと思わせて頂きました。たとえて言うなら、NUOVO CINEMA PARADISOで上映されるべき作品。私のいる地方では「自腹じゃ」オンエアされてないけど、井筒監督、他作品の悪口なんぼ言っても許す。あの時代をちょうど中学校入ったときに過ごしましたが、あの空気感が見事に表現されてました。イムジン河に対するこだわりで観に行ったわけですけど、それはきっかけにすぎなかった。青春群像劇撮らせたらピカイチの人ですね。シナリオ、カメラワーク、編集、きれいにはまってます。特にラスト近くのラジオ生放送、葬式、ケンカ、出産をイムジン河でまとめるところ、あふれる涙で画面がぼやけまくってもう一回観ないと… 戸口を壊すシーンで爆発した涙腺を、ラストまでキープさせて頂きました。赤・青・黄の3色もきれいだった。芸術新潮2月号に監督のインタビュー載ってますが必見です。桃子の妊娠・出産までの10ヶ月を描いてたとは気づかなかった。最後に細かいツッコミ。康介のFGが72年以降のモデルだったのは惜しい、言ってくれたら貸したのに。1ドル=360円時代なので、酒屋の息子にとってC.F.Martinは高嶺の花。本当の野口ヒデトは唄とてもうまかった。でもそんなの全部取っ払ってくれます。あ、ディテールがわからないあなた、パンフ買えばちゃんと説明してくれてますよ。
10点(2005-02-06 09:11:19)(良:1票)
180.  ネバーランド
まず何よりもひさかたぶりに「The End」で終わる映画だったことを強調したいですね、何年ぶりだろ。特筆すべきはデュ・モーリエ夫人役のジュリー・クリスティ。彼女を最初に認識したのはトリュフォーの「華氏451」なんですけど、クールな感じでとても好きでした。娘や孫の生活に干渉するきつい役柄ですが、真っ先に拍手させるシナリオ、演出、そしてそれを見事に演じきってて、その瞬間涙があふれてきました。「トロイ」でブラピの母親になったときは完全な老女でさみしい気持ちになったのですが、いやあすばらしい。ジョニー・デップはあらためて言う必要もございませんし、ケイト・ウィンスレットも「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」よりはまってましたね。満点つけないのは、前半眠くなってしまって、それが睡眠時間が足りなかったからか、ビールを少し飲んだせいか、本当に退屈だったのかが判断つかないからです。あ、でも寝てませんよ。
9点(2005-01-17 16:42:27)(良:1票)
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