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Nbu2さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 344
性別 男性
自己紹介 「昔は良かった」という懐古主義ではなく
「良い映画は時代を超越する」事を伝えたく、
 昔の映画を中心にレビューを書いてます。

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161.  ウォータームーン 《ネタバレ》 
多分この映画で監督工藤(の名を借りた長渕の独裁状態)が述べたかったのは「人が生きていく中で安易に迎合するな、死にものぐるいで頑張っていこう」という頑張っている人達・または安易にその日を過ごしている者への奮起のエール、そしてそんな空虚な人生を送るような日常を生み出す社会への疑問という内容だと思うんですよ、これ。だったら別に「僧侶で宇宙人」という題材を使った映画などにエネルギーを注ぐより、素直に人々の魂に届く「歌」でいいじゃんか、というのが正直な感想。リーマンブラザース位馬鹿でかい、ダイナマイト級の話の破綻した内容を見せつけれた上に最後、「生きて生きて、生きまくれ!」というのは感動以前に余計なお世話である。それになお加えてこの作品の評価を下げているのは映画に関してはプロでもなんでもない者が一本の作品を蔑ろにしたという事実に対して。書き直してみたものの、まだ冷静になれないなぁ。
[映画館(邦画)] 1点(2008-09-23 00:25:30)
162.  少年(1969) 《ネタバレ》 
国家社会への対抗心やアングラ芸術への傾倒、またはエロチシズムでの表現といった様々な形で邦画界に名を残すオーシマだけど彼の作品の根底にあるものは「全体主義の中の孤独」。鬱屈を抱えて生きている人の疎外感や屈辱、労苦を取りあげそんな者を生み出す社会への告発・そして影に隠れて生きている者への掬い上げ(例えば横尾忠則やフォーククルーセーダース、荒木一郎やビートたけし、ま阿部定もそうかもしれん)が作品のテーマと思うが何せ主義主張の多い彼の作品は、正直疲れてしまう。ただ実在した当たり屋一家の事件を題材にした、「当たり屋役」で一家を支えている少年のロードムービーである本作は淡々とその道行きを撮しているだけでそういった強烈なインパクトは無く普通。ところがこれが過酷。掬い上げすらない。大人の自我を持たないままの「少年」が親のいいなりになって犯す犯罪だけが家族を繋ぐ「絆」という苦しみ。雪だるまを相手に「宇宙人が素敵な未来へ弟と共に連れ去ってくれる」という想像の発露。そして義理母が与えてくれた愛情の印=時計が招いた少女の事故死と家族の崩壊。胸がつまる。そしてラスト、護送される車内の中で涙する少年のショットは映画監督オーシマの力量を感じる。個人的には「愛のコリーダ」と並ぶ彼の名作。
[映画館(邦画)] 9点(2008-09-21 16:31:47)
163.  サマーストーリー 《ネタバレ》 
旅の途中で巡り会った若き弁護士の男と農家の娘との「結ばれなかった恋物語」。最初鑑賞した時はあまりにも身勝手な男の考え方に(純愛を貫く娘と比較して)正直評価が低かった。ただ再見してみると、彼らが恋に落ちてゆく課程が丁寧に撮られている事(俗世間溢れた都会から抜け出した青年は美しい農村に滞在することで偽りの「浄化」を感じてしまった点ね)やその当時のイギリス階級社会の枠組みでは結婚なんて絶対に無理であった事、そして社会的な立場を実感しやすかった男とただ恋の情熱に身を任せるだけであった女の違い。男を探しに来た娘に再会するシーンはそんな背景が感じられてとても印象深い。ラスト年を経て再訪問した村で男が知る事実。彼もまた生涯重い罪を背負って年老いていかねばならない現実を痛感させられ少しだけ男に同調してしまった。これ今ではレンタルビデオでも見つからないけど、隠れた恋愛映画の佳品ではないか。基はノーベル賞作家、ゴールズワジーの短編「林檎の木」。これもまた良い本でありますよ。
[映画館(字幕)] 8点(2008-08-29 13:35:21)
164.  近松物語 《ネタバレ》 
邦画にだってこんな情熱的な「愛」を謳いあげた映画があるのですぞ!これはモノクロ・邦画嫌いの人にも観てほしいなぁ。
[映画館(邦画)] 10点(2008-08-24 16:48:09)(良:1票)
165.  大脱走 《ネタバレ》 
E・バーンスタインのテーマ曲から始まる、これはまさに「大人の鬼ごっこ」映画。「絶対脱出不可能な~」という刑務所か!?とも言いたくなるのもわかるが、そんな事をも吹っ飛ばしてくれる痛快・爽快・楽しさに溢れている。もちろん俳優達の豪華さもさることながら、映画としての魅力の一つである印象的なショット=例えば飛行機から抜け出たプレザンスが見つめる国境近くの風景若しくはコバーンが入っていくスペインの山のショット、ビッグXチームが銃殺される処など監督スタージェスがうまくやっている事も忘れてはならない。まあTVで映画館でソフトで何回観たことか。それでも全く飽きないのはこの映画が多分大人になってしまった映画ファンにとっての「童心回帰」、「わくわく感」を高揚させられるからでしょう。吹き替え版も素晴らしい。マックィーン=宮部昭夫、ガーナー=家弓家正、ブロンソン=大塚周夫、コバーン=小林清志。ああうっとり。願わくばスクリーンで吹き替え版、観てぇ~!(私が好きなのは「運が良かった」だけで脱走に成功したコバーン=セジウィック。マックィーンのオートバイ・ガーナー+プレザンスの飛行機に比べ自転車とは!)
[映画館(字幕)] 10点(2008-08-23 00:17:40)(良:1票)
166.  異常性愛記録 ハレンチ 《ネタバレ》 
輝男、どうしてあなたは輝男なの?いいじゃぁなひか、輝男なんだから。とにかく深畑を演じる若杉英二のアドレナリン500%位ぶっ飛んだ演技に気持ち悪い以前に可笑しくて仕方がない。「ウハハッハハ×10」と笑い彼女に傍若無人な振る舞いを行うも、最後は極まって「ノンコ~、愛してるよ~」でオールオーケー。按摩に体をモミモミされつつメイクラヴ。ぷよぷよな身体に女性用下着を着込み、外国人女性のレズショーを覗きつつ自分はゲイとカモナレッツプレイ。その反面自分にとって耳の痛い話題にはツンツンしノーテンキュー。なんなんだこいつは!(笑)常人なら気色の悪い、観るに耐えない題材をここまでエンターテイメントに仕立てた輝男、あんた最高だよ。更にひどい目に遭うのが黄色いショールに赤ストールを真知子巻きにした橘ますみなのだからたまらない。ラスト若杉英二と吉田輝雄の対決シーンは何故か(いや、お約束の)雷雨。ここでヒロインが絶叫する「ハレンチよぉ!」そしてドンガラガッシャーン!!!で観客はドッカンドッカン沸きまくるのでした...。こりゃ観る人、選ぶな。なんちゅうレビューなんだ、こりゃ。そして自分にこんなレビューを書かせるような映画を撮りあげた輝男に完配。いや完敗、ううん乾杯だ。
[映画館(邦画)] 8点(2008-08-16 02:42:38)(笑:1票) (良:1票)
167.  本日休診 《ネタバレ》 
今を去ること十数年前、仕事で行った中国農村部の連中はメチャクチャだった。持って行ったカセットウォークマンに驚愕され、風邪を引いたというので手持ちの薬をあげたら次の日から何十人という者が俺のところに来た。冷蔵庫にあった自分のジュースや飲み物を勝手に開けられ帰宅してみたらいつの間にか宴会が始まっていた。自分の部屋はみんなの立ち寄り所と化し、20代前半の自分が何故か老若男女の人生相談(仕事から恋愛まで)まで聞く羽目になった。もう行きたくない、だけど離れる時は寂しくてしかたなかったし皆オイオイ泣いてくれた。そんな個人的な話から入って大変恐縮なのだが、この映画に出てくる人々が皆自分、Nbu2の体験した「純粋で素朴な」あの農村のみんなと重なってしかたがないんだ。指を詰めてもらいたいチンピラ・生きる事に必死なおばさん・そして戦争の疵により心を失っている青年、皆温もりを求めてさまよっている。仕事は休診でも心へ温もりを与える事には休みはない。ちょっと加味してこの点数。主演柳永二郎もいいが、確かにこの映画は女性陣の方が印象に残ります。今もあの農村のみんなは、同じ空・飛ぶ鳥を見上げているのかな。
[映画館(邦画)] 9点(2008-08-15 13:30:42)(良:2票)
168.  アイアンマン 《ネタバレ》 
軽い気持ちで観た方が得、という当初の意見には変わらないがこれ改めて見直してみるとそれなりに現代の情勢に合わせている点も好感を呼ぶ。ベトナム戦争を背景に進められていた原作をアフガン戦争に合わせ、国家に利益をもたらす軍需産業が逆にテロを助長している要因となっている皮肉をちゃんと表しているのだ(といってアフガン=悪、アメリカ=善で片付けられそうな単純な表現も無くはなく、なんじゃそりゃではあるが)自分が開発した製品がテロ組織に使用されている現実を知りその撲滅の為に立ち上がる天才科学者トニー。やはりこれはロバート・ダウニーJRのいい意味での妙な胡散臭さ・演技の巧さが光る。そしてアイアンマンガーのデザイン、スキンヘッドの悪役ブリッジスとこれもまた愉快。ヒーロー物好きな自分には満足でした。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2008-08-13 22:39:43)
169.  椿三十郎(2007) 《ネタバレ》 
友達が「面白い映画があるよ」と連れて行かれてこの映画とわかった時はどうしてくれようかすら思ったが単純に言って、もともとの脚本が良かったからか結構楽しめた事を告白しておく。三船と織田を比較すること自体野暮ってもんだろうし、松山や佐々木、そして豊川もそれなりに良くやっていたのではないか。ラストの殺陣、ありゃぁ無いだろうという声もあったが元々オリジナルの衝撃を超える事など不可能なのだから仕方のないところか。ただし三十郎に力のコントロール・侍としてのあるべき姿を問う殿+奥方に主水&玉緒というキャスティングの方が個人的には致命傷。愚鈍であるように見せながら実は侍のあるべき姿・本質を突く台詞を述べさせ同類であるはずの三十郎と室戸半兵衛の違いを際だたせるはずだった映画上重要なポイントにも関わらず、その効果がむちゃくちゃ薄れてしまったのではないか。これでは「危ないから気をつけてねー」位の感想しか持てずオリジナル版の馬面&化け猫コンビから得る感慨はすっかり無くなってしまった、こっちの方が主役のイメージより致命傷なのでは。「用心棒」のリメイクでは、気を付けてもらいたい。
[映画館(邦画)] 6点(2008-08-03 19:46:42)
170.  夏の嵐(1954) 《ネタバレ》 
映画としては確かに未熟かもしれないが、この作品はやはり貴族の血を引くヴィスコンテイでなければできなかった題材ではなかったか。オペラ座の光景。ロバート・クラスカーの荘厳なカメラ。ブルックナーの第七番。伯爵夫人の恋の相手となるファーリー・グレンジャーもルックスを生き延びてゆく武器にしながら、そんな自分の卑劣な行動に心底嫌気がさしている駄目人間を演じて好演。そしてこの話の素晴らしさはそんな「だめんず」に心底惚れ込んでしまった伯爵夫人アリダ・ヴァリの情熱的な眼差し、そして最愛の恋人を密告し処刑場に送り込んでしまった際の最後の叫び。恋のもたらす盲目的な熱情をこんなにうまく表した映画は無いのでは、と思っている次第です。ちなみにこの映画の原題は『「Senso」=官能』ですからね。
[映画館(字幕)] 8点(2008-08-02 20:48:10)
171.  乳母車 《ネタバレ》 
日活映画「文藝路線」の輝きはこういった小品を堅実に撮り続ける事で成り立っていたのだなぁ、とこの作品を観るといつも思う。またこの映画の裕次郎は無理な「背伸び感」が無く物凄く好感をもてる。子供の存在感、笑顔が大人のしがらみを解きほぐすラストも大好き。しか~しこの映画の最大の魅力は下の方皆様が書かれている様に芦川いづみにつきる!彼女の魅力は「笑顔よりも憂い顔」と思っている自分だけどこの笑顔、メチャクチャ可愛いではないか。ラスト赤ちゃんコンテストに参加するために主婦らしさを見せるべく、「いい考えがあるわ」ってあの服と眼鏡は反則でしょう。しかも出産の様子を説明する時のアタフタっぷりで撃沈。極私的芦川いづみ出演作のベスト5には入るものと、勝手に解釈しています。
[映画館(邦画)] 7点(2008-07-19 21:18:29)(良:1票)
172.  誓いの休暇(1959)
人間の持つ普遍的な優しい「愛」の素晴らしさ・そんな優しさを無にしてしまう戦争の無意味さを美しい映像で描いた監督チュフライの珠玉の一本。国家にとっての「解放の英雄」よりも「心の豊かな人間たれ」と唄い上げたこの映画の主旨、今も世界中のどこかで戦争やテロに明け暮れている人々の胸に届かないものか。「イデオロギー」や「国家」の前に人としての優しさなんだよ、相手を思いやる気持ちなんだよ。
[地上波(字幕)] 10点(2008-05-28 20:40:39)
173.  フィフス・エレメント
彼が言っていた「構想10年!の映像世界」底の浅い監督だなぁと思っていたが。本当にそうだったのはその後の作品を見ても明らか。素直に「愛は地球を救う」でいいじゃんか。サライ~のそ~らへ~。
[映画館(字幕)] 2点(2008-05-23 02:15:03)(良:1票)
174.  トッツィー
「女装する男」というコメディはさすがに使い古された感があるけど、この映画に付いては単に「男と女の」外見だけでなくその内面、具体的に言うと女性として生きてゆくことの大変さをきちんと描写しているところに好感を持つ。それをうまく演技するホフマンもさることながら、脇役陣の演技も良い。(個人的には監督ポラックと涙のテリー・ガー。ヒロインよりも好き)そして下の皆様も述べておられるが、吹き替え版で演じた小松政夫の功績はもの凄く大きい。最近出た山寺宏一のそれも確かに良いが、多分演者ホフマンよりも男と女のギャップを演じ分けた隠れた名吹き替えでしょう。吹き替えだけなら20点!
[地上波(吹替)] 7点(2008-05-17 12:08:33)
175.  ニッポン無責任時代 《ネタバレ》 
日本の喜劇/ミュージカル映画史にその名を残す、役者植木の魅力が爆発の一本。普通ミュージカル映画の演者というのは観客に「突然唄い踊る」恥ずかしさを感じさせてはいけないし、「奥ゆかしさ」も美点となる邦画俳優には難しいものなのだ。ところが彼の演技は「彼はそんな人、無責任なんだ」という強烈な説得力で観客に有無を言わせない凄さがあった。特に冒頭、社長の家に乗り込み披露する「ドント節」(きたぁも~んだぁ!)は日本ミュージカル映画のベストパフォーマンスだと思う。ただこの後続く「無責任」シリーズの本質を突いていたのは次の「無責任野郎」までであって、後は下り坂になっていく。つまり当時の日本の高度成長期に溢れていた「国民総生産倍増的気概・滅私奉公・団結心」的感覚に対して真っ向から反抗する、人間の善意や団結心をトコトン無視するまさに「悪漢」(を植木のコミカルな演技で包む)がトップに登りつめる皮肉がこのシリーズのポイントである、と私は思うし、名作たる由縁だったのだが後の彼は単に「極端な個人主義を持つお調子者」(それはそれで面白いのだが)と化してしまっていた。という訳で私的シリーズの最高傑作はそんな無茶ぶりが溢れた「無責任野郎」なんだけど、歴史的意味を考慮してこの点数。
[映画館(邦画)] 9点(2008-05-11 13:40:23)(良:1票)
176.  男ありて 《ネタバレ》 
「生涯映画ファン」の自分がこの先何年生き、どの位の映画を見続けるかは?だが「好きな男優」として俳優志村の名はこれからも残っていくだろう。このレビューを見ている皆様もわかるだろう、いかに彼の演技の幅が凄いか。そしてスクリーンの人物に完全に同化し映画ファンに強烈な印象を残していった、まさに日本映画が誇る名優だと私は力説したい。彼の演歴上何がベストかと考えると結構難しい。黒澤映画だけではない、他作品にも名演が有りすぎて選択にも困る。で私見で恐縮だが、この作品は間違いなく役者志村のベストアクトに入る一本。実はこの作品、改めて見直し「坂田三吉=王将」の換骨奪胎版であることに今更ながら気付いたのだが、それを感じさせないほど志村の演技は素晴らしい。勝負の世界に生きてゆく為、家庭を顧みず自分の路を突き進む老監督をうまく演じている。そしてラスト、シーズン終了後に妻の墓に向かってしみじみと感謝の意を述べる彼、絶品。野球解説者の豊田泰光氏曰く、「邦画史上唯一の野球映画」、そして俳優志村の伝記本の表題(これも素晴らしい)にもこの映画のタイトルが使われている。私にとってはどんな男優よりも格好良い、まさに「男ありて」の映画。以上。
[映画館(邦画)] 8点(2008-05-07 17:33:14)
177.  ならず者(1964) 《ネタバレ》 
そのエログロ・ナンセンスな作風で知られる日本の「キング・オブ・カルト映画」の巨匠、石井輝男。実は結構ハードボイルドな映画も残しているという事実を忘れちゃぁいけない。確かに突っ込みどころ満載の話が多いが(そればっかりという事もある)、日本であって日本でない、無国籍な世界を生み出すセンスは抜群であった。香港/マカオを舞台に孤高の殺し屋、健さんの魅力が炸裂する。肺病持ちの売春婦・南田洋子との愛。(彼女の喉に詰まった血を吸い出す健さん!不器用じゃないじゃん!)ラストのすれ違いも印象的。隠れた名作でしょう。
[映画館(邦画)] 7点(2008-05-04 00:00:40)
178.  女はそれを我慢できない 《ネタバレ》 
「底抜け」シリーズの監督タシュリンが送るスクリューボール・コメディの快心の一撃!とにかくこれは面白い。名優オブライエンがステージで唄い踊る、まさに怪演。リトル・リチャード、アビー・リンカーン、プラターズそしてジュリー・ロンドンの歌。(主人公トムが酔って幻覚を見る名唱「Cry me a river」のシーンは抱腹絶倒)21才の若さでこの世を去ったエディ・コクラン。これなどはMTVなどもちろん無かった時代の彼らの演奏している映像記録として、音楽史的にも価値がある。しかもゴージャス・ライトカラー、バイ・デラックス+ワイドスクリーンだぁ!マイナス点はこの当時人気絶頂だったE・プレスリーの不参加(ギャラが合わなかったとか)。最後にこの映画は50年代を代表するセクシー女優、(何せ彼女の歩いた後には氷が溶け、牛乳が沸騰し眼鏡が割れる!)不慮の交通事故で芸能生活に別れを告げたコメディエンヌ、マンスフィールドの最良の一本として記憶に残る。ロックのリズムでThe girl can't help it!
[DVD(字幕)] 8点(2008-04-25 14:58:13)(良:1票)
179.  破れ太鼓 《ネタバレ》 
まさに古典落語の「かんしゃく」(何にでも口を出さずにはいられない怒りっぽい旦那様が巻き起こす騒動を描いた噺)の換骨奪胎版。ところがこの映画で一番印象深いのは家族にそっぽを向かれ一人になった主人公が寂しく食事を取りながら昔を思い出し涙を流すシーン。まさに哀愁を見せる事にかけては天下一品、彼に並ぶ者はいないだろう演技です。(彼の域まで達したのは渥美清くらいなモンでしょう)田村三兄弟はこの映画を見て「家にいる親父そのもの」という感想を述べたそうですから、重厚な時代劇、若しくは人情劇での印象強かった阪妻を喜劇にキャスティングした監督木下の勝利、ってとこですかね。共演者の豪華さも特筆すべき一本。
[映画館(邦画)] 7点(2008-04-21 12:48:52)(良:1票)
180.  フラガール
最後は気持ち良く鑑賞できたし、話そのものも恥ずかしながら私は映画館でオイオイ泣かせてもらった。ただラストのフラダンスに至る「這いつくばってでも生きていく」という処までの経緯にもう少し工夫、というのか良くあるパターンになってしまっていてそこがたまに疵。あ、あとダンスシーンにストップモーションはやめようよ。あのフラダンスは余計な事をしなくても充分に魅力的なんだから。
[映画館(邦画)] 6点(2008-04-19 18:35:04)
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