1801. 記憶探偵と鍵のかかった少女
《ネタバレ》 人の記憶の中を垣間見ることができ、その力を使って事件の真相を究明する探偵がいるという世界。この設定を序盤に説明された時点で、「人間の記憶ってあやふやだし、都合のいいように勝手に書き換えることもできるし、こんな能力ってどれほど確かなものなんだろう」という素朴な疑問が湧き上がる。そう思っていたら、案の定な結末。ミステリーですから、謎が明かされれば「なるほど~」といった感じでカタルシスが得られるものだが、本作の場合は「う~ん、、、」という、どうにもすっきりとしないオチであります。なのでミステリーとしては正直微妙なのですが、その結末にもっていくまでの語り口は上手かったのと、少女が美人さんだったので、それで最後まで集中して観れた、という感じです。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2015-03-08 21:10:46) |
1802. マキシマム・ソルジャー
《ネタバレ》 正直、全然期待していなかったのですが、これが意外と面白かったです。 ヴァン・ダムは、悪役のほうが光るんじゃないかという気さえしますね。 アクションがどうのというより、主人公ヘンリーと、彼を殺そうとしていた 海兵隊員の兄の不思議な友情といいますか、だんだんと雪解けしていき やがては互いに力を合わせていくその様が見ていて楽しかったです。 最初のほうが、可愛らしい女性が積極的にアプローチしてくるもんだから、 見ているこっちも鼻の下が伸びてきちゃいます。世の女性がみんな こんな風に積極的だったらいいのにな~なんて思いながら見てたわけですが、 それゆえに終盤の展開は予想外でした。 なんてこったい!甘い罠というやつでしたか。そういうどんでんも込みで、 最後まできちんと楽しめませもらいました。 ガソリンが流れ続けるボートに、水上から火を投げて爆発させる最後は 「ダイハード2」のラストを思い出しました(笑) [DVD(字幕)] 6点(2015-03-07 23:13:36) |
1803. ゲッタウェイ スーパースネーク
《ネタバレ》 無駄なシーンなどほとんどなく、最初から最後まで疾走し続けるハイテンポな展開で楽しめました。女の子のクソガキっぷりに最初イライラしたんですけど、だんだんといい子になっていく様が微笑ましかった。全編にわたりカーアクションの連続で、一体何台の車を潰したんだろうというほど次から次へと車がぶつかっていきます。ド派手な爆破シーンなどもあり目に楽しいですが、一番印象的だったのは、犯人の車を追跡する長回しショットかな。細かくカット割りしたカーアクションより、ああいうショットの方が印象的には残りますね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-03-06 00:01:36) |
1804. サボタージュ(2014)
《ネタバレ》 最初にシュワちゃんがパッと映った瞬間、「うわ~、老けたなぁ~」って。なんかもう、おじいちゃんじゃないですか。ここまでご高齢感が出てると、銃撃戦を乗り越えられるほどの機敏さはさすがに感じられない。いやでも、さすがに銃を撃ってるシーンは様になってますけどね。個人的にサム・ワーシントンとシュワちゃんの共演は見ものでした。でもワーシントン、変なヒゲがついてるだけで顔が別人のように見えますね。なんにせよ、人が殺される様のリアリティにえらくこだわった作品でありました。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-03-04 21:10:09) |
1805. メアリーと秘密の王国
《ネタバレ》 いい奴らの住んでる国の美しい自然の風景とか、映像的にはとても綺麗で良かったですね。鳥さんに乗って、森の中を飛び回るシーンの疾走感とかも良かったです。内容的には月並みで、キャラ設定から物語運びまで予定調和なので、これといって特筆するものもありません。3本脚のわんわんが可愛かった。娘さんと小さい男性は最後にはキスまでしてたけど、あの体格さでは恋は実らんだろうな、、、。 [DVD(吹替)] 6点(2015-03-03 00:03:25) |
1806. 喰女-クイメ-
《ネタバレ》 海老蔵が現代劇に主演するということで、どんな演技なんだろうと思って見てみましたが、これはまさに海老蔵そのもの。そのまんまの自分で出演してるという感じでしたね。四谷怪談の舞台セットが凄く良くできてて、それを見てるだけでもそれなりに楽しい。そんな怖くはないけど、一見の見所はあるって感じかな。特に、柴咲コウの役回りですよ。股ぐらにフォークをぶすぶすやったりとか、お岩さんのおぞましい顔を演じたりとか、女優さんとしては一皮向けた役をやっているわけであります。ファンとしては、お色気があればもっと良かったな~なんて思うのですが、それはまた今後の楽しみと致しましょう、はい。 [DVD(邦画)] 6点(2015-03-02 19:39:46)(笑:1票) |
1807. マザー(2014)
《ネタバレ》 いわずとしれた恐怖漫画の巨匠、楳図かずお氏による映画作品。77歳にして、映画に初挑戦するというその心意気は素晴らしいですね。初監督なのに、ちゃんとした作りになってるし。とはいえ、シナリオは結構シュール。前半の50分くらいはまだ普通にストーリーテリングしてるけど、後半からはどんどんエスカレートしていく。この母ちゃん、なんでみんなを襲うん?という疑問から、途中で自分の妄想なんじゃないかという感じになっていき、そうだとするとなぜかずおちゃんはこんな妄想を働かせることになったん?という疑問が。母ちゃんとしては、誤解をいて理解してほしかったみたいだけど、理由づけとしては弱い気もする。まぁとにかくぶっとんだ感覚が大事なのかなとも思うので、これはこれでいいのかも。ただ、ホラー映画としてはそんなに怖くありません。むしろ、母ちゃんと戦ってる時のシーンなんかは笑ってしまうぐらいでした。漫画のおどろおどろしいあの描写は、映画ではほぼ皆無。随所にへんてこなセットが置いてあったりするので、そういう独特なかずおちゃんワールドを楽しめればそれでいいかなと。 [DVD(邦画)] 6点(2015-03-01 23:33:37) |
1808. ヘラクレス(2014)
《ネタバレ》 まさに可もなく不可もなくな史劇アクション映画でした。どこかで見たことのあるようなシーンの羅列。ただ逆に言えば、安心して楽しめる映画でもあります。話も超わかりやすいし、なにも考えなくても見られます。唯一オリジナリティがあるのは、半神半人であるはずのヘラクレスが、実は普通の人間で、そういう物語を語っているだけという設定ですかね。でも、あんな巨大な石像を倒すラストを見てると、やっぱり半分は神様なのかなぁ? [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-02-27 22:20:53) |
1809. ファーナス/訣別の朝
《ネタバレ》 主人公の境遇が、とても不憫で共感しちゃうわけですよ。貧しいけども頑張ってまともな日々を送っていた主人公。ダメな弟の尻拭いをしつつも平穏を保ち続けているという、とても見上げた兄ですよ。でもあんな不運な事故を起こして刑務所に入り、なんとかつとめあげて出所したらパートナーが新しい男性の子供を妊娠してるっていう、、、。それを打ち明けられた時に、素晴らしいことだ、きっといい母親になれるよって、泣きながら言うシーンは本当にぐっときちゃいました。ちょっと気を緩めたら、すぐさま現実に押しつぶされて自分が粉々になっちゃいそうな、そんな気持ちですよね。クリスチャン・ベイルの素晴らしい演技も相まって、こりゃ良作だな~と感じていたのですが、それに比べると後半はただの復讐劇になっちゃってて残念。あれだと、また彼はムショ行きになるの?なんだか救いようがないです。とにかく、前半までは素晴らしかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2015-02-17 23:21:37) |
1810. ジゴロ・イン・ニューヨーク
《ネタバレ》 監督・脚本をジョン・タートゥーロさんがやられていたんですね。僕はてっきり、ウディ・アレンの映画だと思ってました。ウイットに富んだ台詞、女性を可愛いく撮るテク、オシャレで暖かい都会感、まさにウディアレン映画そのもの。彼へのリスペクトが強いんだろうなぁって思います。タートゥーロさん自身は、寡黙な役柄なんですよね。それでおしゃべりなアレンとのコンビが巧い。 [DVD(字幕)] 6点(2015-02-16 17:24:17) |
1811. フルスロットル(2014)
《ネタバレ》 ポール・ウォーカー最期の作品。元気に走り回ってる彼の姿を見ていると、いなくなってしまったというのがなんだか嘘のようですね。映画としてはまさにB級感バリバリでして、アクションシーンの編集とかが垢抜けない感じなんですが、まぁこの内容ならむしろこういうアクションのほうが合ってるのかなと。リノと車の取り合いでいきなり殴り合い始まったり、暗証番号押すおさないのところでまた殴り合い始まったりと、あの無駄さ加減がB級らしくていいです。リノの躍動感が素晴らしかったんで、彼の動きの素晴らしさを作品に取り込みたかったんだろうなと思います。敵だった黒人も全部ひっくるめて市長に押しかけ、最後にはみんな和気藹々になるハッピーエンドっぷりも微笑ましかったです。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-02-12 21:42:13) |
1812. トラック野郎 男一匹桃次郎
《ネタバレ》 最近、このシリーズがBSでよくやってるので度々見るんですけど、70年代を凄く感じる内容で興味深いです。んで、手を替え品を替え10作くらい作られてるけど、基本的にやってることは変わんないですね(笑)。すっごいベタなナンセンスギャグ。終盤なんか、免停お構いなしでトラックかっとばしてるし、いきなり模型シーンになったりとかあのへんのナンセンスさも素晴らしいですね。無線で他のトラック野郎に助けを呼んだらちゃんと来てくれる、そのへんの友情の素敵さもシリーズの持ち味。 [地上波(邦画)] 6点(2015-02-10 21:34:27) |
1813. ラストベガス
《ネタバレ》 大御所たちによる、和気藹々としたゆるいコメディ。なんというか、アメリカ人らしい底行けの楽観性といいますか、陽気さが前面に溢れ出ている作品でした。いくつになっても恋心を忘れない、それが若さの秘訣なのでしょうね。 [DVD(字幕)] 6点(2015-02-07 19:47:42) |
1814. 万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-
《ネタバレ》 超越的な推理能力を発揮する鑑定士。こういうのは、金田一とかコナンくんみてるみたいな感じでそれなりに面白いのですが、これだけの能力を持った人が、なぜあんな簡単なテクニックにひっかかってしまうんだろう?という疑問が残る。一方が2つ選んでもう一方がそのうち1つ選んで次はそれを逆でやってって、あんなまどろっこしい選択の仕方してる時点で気づかないとダメよね。そんで、あの方法を繰り返しやってたら能力が麻痺してしまうというのもいまいち説得力に乏しい気もする。終盤の、実はモナリザの絵はこれが本物なのよ、とか、あの子はあのフランス人に騙されていたんだ、とか、そういう二転三転は面白かったです。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2015-01-29 00:06:16) |
1815. アイ・フランケンシュタイン
《ネタバレ》 まずまずといったところでしょうか。フランケンシュタインを主人公に、天使と悪魔、人間の世界を絡めてくるこの世界観は面白い。最初のほうではアダムはただ孤独な男という感じだったけど、一人の女性と出会い最終的にはヒーローに。とてもわかりやすいストーリーだし、娯楽作品としてはそれなりに楽しめる。いつもは脇役が多いアーロン・エッカートだけど、存在感を常に放ついい役者さんだと思ってました。いや~さすがですね。もう少し、ロマンス要素があっても良かったかも。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-28 20:21:06) |
1816. オープン・グレイヴ-感染-
《ネタバレ》 記憶喪失になった6人、屋敷の周りは死体だらけ、という大風呂敷で、「この話、ちゃんと転結できるのかなぁ?」と思い観ていたのですが、きちんとつじつま合わせて最後にまとめあげるシナリオに素直に関心いたしました。しかも、中盤まで主人公の男性がこの惨状をもたらした犯人であるようにもっていきながら、終盤で実は医者でみんなを救おうとしていたという展開も良くできたどんでんだなとこれまた関心。そんでラスト、また忘れても思い出すためにと彼女が書いたメモは忘れられ、最初の光景と同じことが始まるという結末も巧い。全体のシナリオ運びが実に秀逸。悪く言えばそれだけで、何度も楽しめる内容ではありませんが、SF要素のあるミステリーが好きな人にはオススメです。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-01-25 23:20:16) |
1817. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
《ネタバレ》 ヴィジュアル的にはほんと素晴らしいと思います。それぞれの惑星の風景と対比、乗り物や異星人たちの造形など、きめ細やかに美しく作られております。重厚なスペースオペラを見ているだけでもそれなりに楽しい。ストーリーとしては、もともとの原作のファンの人とか、ある程度知識のある人のほうがより楽しめるでしょう。というか、なんの予備知識もないとよくわからないところもあります。4人のお尋ね者は一癖も二癖もあるやつらだけど、みんな共通してるのは親をなくし孤独であるなどの暗い過去。初めこそお金儲けのためでしたが、結果的にはそれが彼らをつなぎ合わせたのでしょうね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-01-24 22:29:48) |
1818. 複製された男
《ネタバレ》 自分と全く同じ容姿の男を発見。その男性に会いに行く、、、という、オカルト的なね、ドッペンゲンガーみたいな、そういう話は好きなので興味深く見ていたのですが、そういう類のお話なのかなと見ているとちょっと面食らいますよね。なに!?あの蜘蛛はなんなの!?って。しかし冷静に考えてみると、実は同一人物なんですね、あれ。ブルーベリーとか、つながりの暗示がありましたし。んで、嫁さんが蜘蛛になったということは、実在してるのはアンソニーのほうで、アダムのほうが妄想といいますか、潜在意識なんだろうなと。蜘蛛はなんの比喩なのかな?まぁ、いい意味ではないですよね。だからそう考えると、この映画は妄想の人格からスタートしてる、つまり逆転して始まってるのというのが斬新で面白いですね。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-16 23:54:31) |
1819. 超高速!参勤交代
《ネタバレ》 タイトルを見てもわかるように、いわば現代風の時代劇なんですよね。ベタな展開を抑えつつも、若い人たちにも楽しくわかりやすく時代劇を楽しんでもらいたい、ていう意図が伝わってくる。それでいて、画作りはしっかりしてるんですよね。江戸時代の風景がしっかりと再現されていたと思います。ただ、それほど笑えるってほどでもなかったし、福島から東京まで歩いていくってかなりの距離だと思うけど、その大変さもいまいち伝わってこなかったなって思う。深キョンはいい女に育ちましたね。なかなか魅力出てて良かったと思います。 [DVD(邦画)] 6点(2015-01-11 23:54:25) |
1820. カニバル(2013)
《ネタバレ》 出てくる女性たち、そしてその裸体はいずれも美しいので、そういう意味では必見です。ただ、過剰なエロ、あるいはまたグロテスクなシーンはほとんどありません。そういう刺激的な映画ではなく、一人の男性の屈折した心理と感情を静かに描く。カニバリズム自体はさすがに共感できませんが、本作はキリスト教的な観点から主人公の内面を紐解くような内容になっていて、彼が寡黙であるが故に色々と想像して楽しむことが出来る、ちょっとした奥の深い作りになってます。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-06 20:56:10) |