1801. ハワイの夜
日本で生まれ日本で育ちハワイに移り住んだ1世(日本人)と、彼らの子どもでありながらハワイで生まれハワイで育った2世(米国人) その日本と米国が戦争となれば、おのずと物語はあらましは見えてくる。だが鶴田浩二、岸恵子という美男美女の2枚看板スターを配しても、映画の描き方はまだまだ甘いように思える。もっともっと日本と米国の二つの国の板挟みになった人たちの苦悩は大変だったろうにと思う次第。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-11-19 22:03:18) |
1802. エイリアン2
エイリアンの続編だが、原題を見れば"Alien"だったのが"Aliens"になっている。たくさんのエイリアンが出てくるということは1匹の力はたいしたことないということか。SFホラーからアクション娯楽映画に変身し、いかにも米国的になった。好みに合う人もいれば私のように「なあんだ」と思う人もいるだろう。 [映画館(字幕)] 5点(2012-11-18 16:47:05) |
1803. CUBE ZERO<OV>
キューブの謎が解き明かされるのは良いが、だからと言って見て良かったとも思えない。ちょうど手品の種明かしのようなもので、不思議だ謎だと思っている時の方が良いのかも・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2012-11-12 05:41:03) |
1804. プラクティカル・マジック
期待して見ると空振りに終わってしまうかもしれないけど、期待せずに見れば意外とおもしろいかも・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2012-11-10 06:24:41) |
1805. 永遠のエルザ
「野生のエルザ」から6年、その続編なのだが前作に比べ迫力は欠けるし、正直たいしておもしろくない。配役がジェフリー・キーンを除いて変わり監督以下のスタッフも変わったからかもしれないが、続編たる難しさもあるだろう。エルザの子どもらは活躍するが・・・。 [映画館(字幕)] 5点(2012-11-03 22:50:47) |
1806. 殿方ご免遊ばせ
これまた、かわいければわがままも許されるというような映画だ。スタートの信号無視からして「今度からは気をつけてください」で終わってしまう。甘いの一言。ストーリーもまた内容に乏しい。ところで原題のパリジェンヌはパリ市民の意味だが、これが何と「殿方ご免遊ばせ」になるのだからすごい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-02 21:27:58) |
1807. カリブの白い薔薇
どこがニューヨークだ、自由の女神だ? 普通に考えればわかりそうなところだが、革命前のキューバではそうもいかなかったらしい。金があるのは一部の地主層のみ、大半は貧しい暮らしで。米国に憧れる気持ちもわかる。かくいう私もDVDの表紙にだまされた?口だが・・・。美女がぞろぞろの宿屋(娼館らしい)に若い男が一人とは、どういう神経か疑わしい。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-27 16:57:38) |
1808. ベルリン・天使の詩
高い壁によって東西に分けられたベルリン、戦争の傷跡を残した街、平和へのメッセージをもっと強くイメージした映画かと思ったら、そうでもないらしい。エンジェル=平和のシンボルは私の思い過ごしか。映画はベルリンの人々の独白によって静かに進んでいく。天使はただそばに寄り添うのみ、子どもからしか見えず大人からは見えない。この前半は少しもおもしろくないが、すごい芸術性を感じる。ところがどうもカラーになってからおもしろさは出てくるが、私の好みからは外れてくる。そもそもなぜ天使が人間になったのか、心情的に理解できない。それになぜにコロンボなのか。 [DVD(字幕)] 5点(2012-10-27 09:40:13) |
1809. ハワイ珍道中
アチャコを筆頭に伴淳、キートン、堺駿二のコメディアンが勢揃いし、おもしろさは十分。土人の王様が登場し楽しませてくれるのだが、笑わせ方が少々安っぽい。バタやん(田端義夫)までもがそれにつられているくらいだ。このとき江利チエミ17歳ずいぶんぽっちゃりした容姿だが、歌は可もなし不可もなしというところか。目を見張るのはエキゾチックな安西郷子、本当のハーフだと思ってしまうくらいだ。この人が後に三橋達也の奥さんとなる。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-12 21:39:36) |
1810. ファミリー・ゲーム/双子の天使
原作の格調高い雰囲気が失われ、大衆的な雰囲気になってしまっているように思う。元はと言えばケストナーの児童文学で、離婚した夫婦の関係を修復させようとする感動の物語なのだが、この映画はタイトルのように入れ替わりゲームの感覚だ。感情面の趣や伏線など味わいに欠けているのではなかろうか。むろんバックに流れる音楽がヒット曲というせいもあるだろう。好みの問題かもしれないが、私はドイツ映画の方が好き。 だが双子の姉妹を一人二役でこなすリンジーは立派。 [DVD(字幕)] 5点(2012-09-30 06:52:31) |
1811. 接続 ザ・コンタクト
《ネタバレ》 ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのレコードの縁で結びついた男女、ネットを通じての交際となるがいかにももどかしい。このもどかしさが女性心をくすぐるのだろうか。韓国では大変な人気だったという。バックに流れるバッハのメヌエットが少しずつアレンジされ、最後はサラ・ヴォーンの有名な歌になるのが印象的。 [ビデオ(字幕)] 5点(2012-09-29 17:23:34) |
1812. 生きとし生けるもの(1955)
主人公の三國連太郎がどうもすっきりしないサラリーマンを演じている。会計課の女性菅沼民子に真相を言えず、ずるずると愛し合うような仲になるのも妙な話なのだが・・・。 それに比べると北原美枝の社長秘書は明るく快活で気持ちがよい。 さてさてこの映画のテーマはよくわからずじまいだった。紀貫之の歌など持ってきても、私にはさっぱり。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-09-26 12:29:51) |
1813. あの丘越えて
「イヤッホー、イヤッホー」ヤッホーではなく、「イ」が入るというのが、何とも言えない魅力、ひばりの歌の中では好きな歌のひとつ。映画はちょっぴり和製アルプスの少女を思わせるのだがストーリーはいまいち、新鮮味がないというか少々物足りない。婆やの飯田蝶子や孫娘と思ってかわいがる河村黎吉に味がある。 [DVD(邦画)] 5点(2012-09-17 06:07:45) |
1814. ジェーン・エア(2011)
若いミア・ワシコウスカを起用したことで、昔見たジョーン・フォンテインとはまた違うジェーン・エアを見た。これはこれで決して悪くない選択だと思う。だがロチェスター役となるとオーソン・ウェルズにはまったくかなわないし軽すぎる。むしろフェアファックス夫人を演じるジュディ・デンチの存在感が大きいのはさすがだ。 また子役についても昔のマーガレット・オブライエンやペギー・アン・ガーナーとは比べるよしもない。この映画後半はセント・ジョン等の人物の登場により、原作に近くはなっているが、その分まとまりがないように思われ、原作や前作ほどの感動がわかない。 [映画館(字幕)] 5点(2012-09-04 19:11:23) |
1815. こころ(1955)
《ネタバレ》 「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」と三部に分かれる長編小説を、よくぞ映画にしたと感心せざるを得ない。小説でもいろいろなことが起きて変化に富んだ物語であれば映画化は容易だろうが、途中をずいぶん端折って読んだ私にはこれが映画化されているとは思わなかった。映画を見て、なるほどこういう流れだったのかとわかりもしたが、改めて小説を読み直して、逆に映画だけで理解できるのだろうかとも思った。 先生はなぜ一人で友人の墓参りをするのだろうかとか、どうして隠遁生活みたいなものを送っているのだろうかなどの疑問は映画を見ているうちわかってくる。しかし自分の秘密をどうして打ち明ける気になったのかは今ひとつピンとこない。そして一番気になったのは森雅之、先生役は良いが回想シーンで書生になるのはどうしても無理に思える。 [DVD(邦画)] 5点(2012-09-02 11:05:49) |
1816. ひばりの三役 続・競艶雪之丞変化
ひばりの一人三役と期待されたが、他の「雪の丞変化」と比較しても敵討ちを中心とした後半が貧弱で妙味がないように思う。 [映画館(邦画)] 5点(2012-08-31 19:11:29) |
1817. 青春の鐘
50年代から60年代に盛んに作られていた歌謡映画も、この頃になるとめっきり下火になっていた。高校三年生で華々しくデビューした舟木一夫もご多分に漏れず、年を追うごとに人気がなくなってきたし、この映画は主題歌すらまったく知らなかった。ところが不思議なのは、DVDで初めて見つけた舟木一夫の映画がこれだからまったくの皮肉。舟木は一応主役にはなっているが演技もたいしてうまくなっていないし、映画自体もぱっとしないし斬新さに欠ける。ところが舟木に反比例して、ヒロインの松原智恵子は年々美しくなりまぶしいほどだ。 [DVD(邦画)] 5点(2012-08-27 23:02:24) |
1818. キリマンジャロの雪(1952)
《ネタバレ》 冒頭に出てくる謎「豹は何を求めてあの高い山頂まで行ったのか」が妙に引っかかる。これは映画の途中にも、なぞなぞとして出てくるのだが、私にはその豹が主人公のハリー自身に思えてくる。足が壊疽になってあのまま死んでいたら本当にそう思ったことだろう。しかし映画は原作とは違っていた。この方が映画向きなのかも。 個人的には、主人公のハリーがどうも好きになれなかった。シンシアの気持ちは良く伝わってくるのに・・・。それにヘレンもシンシアに似ていたからというのも・・・。 余談だが、キリマンジャロの雪といえばヘミングウェイに決まっていたと思っていたが、ネットで調べてると最近別の映画が作られたらしい。 [DVD(字幕)] 5点(2012-08-26 21:01:42) |
1819. 少女 an adolescent
ここまで常識を覆した映画はめずらしい。好き嫌いは抜きにして、だからこそ存在価値のある映画だと思う。ちょっとばかしレオンに似ているかなと思ったら、フランス映画への思いが込められていたという。それで少しばかり納得。演じる方も大変だったろうと思う。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-08-25 20:04:07) |
1820. ラン・アウェイ RUN AWAY
警察が信用できなくて病院も安全でないとすると、自分たちで解決の糸口を見つけ闘うほかない。ビョンホンの新人賞受賞の対象になった映画だが、彼のできは良くても共演するヒロインが前作「誰が俺を狂わせるか」のチェ・ジンシルより数段劣るし、映画のストーリーも単調で今一歩だと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2012-08-25 11:59:36) |