1801. チェ 28歳の革命
《ネタバレ》 あの世界の歴史でも稀な波乱の人生を生きた革命家の、そのカリスマ性溢れる生涯を映画化、しかも主演は個性派俳優ベニチオ・デル・トロ。どうしてこんな面白くなりそうな素材をもってして、ここまで駄作に仕上げてしまったのか大いに疑問に思えるくらいつまらなかった。延々と続く変わり映えしない画面に冗漫なストーリー。ソダーバーグ監督の、この毀誉褒貶の激しさってなんなんだろう。料理に例えるなら、これほどの高級食材と最新の料理器具を揃えたというのに、料理人がボケちゃってて出来上がってみれば犬のエサだった、そんな感じ。 [DVD(字幕)] 3点(2013-04-20 15:36:36) |
1802. ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-
《ネタバレ》 しょーもな。コリン・ファレル主演ということで鑑賞してみたのだけど、はっきり言って最後まで観るのが苦痛でしかたなかった。画面のいちいちにキレがないし、因果律も全くと言っていいほど働いてないから何も伝わってこないし、登場人物の誰もが何がしたいのか意味不明だし。ようやく終わったと思ったら、どうだ!と言わんばかりのでかでかとした監督のクレジット……。苦笑いするしかなかったです。とほほ(笑)。 [DVD(字幕)] 3点(2013-04-06 17:06:21) |
1803. ターミネーター3
《ネタバレ》 ジェームス・キャメロンの過去の傑作に泥を塗りこんだうえに土足で何度も踏みにじったような駄作。冴えないアクションも全く魅力を感じない俳優陣も(シュワも年取ったなー)たるいストーリー展開もさることながら、最後のオチで「結局、審判の日は止められませんでした」って……。過去の映画への冒涜とさえ言える、最低のラストでありました。 [DVD(字幕)] 3点(2013-03-29 14:48:19) |
1804. セットアップ
《ネタバレ》 近年、稀にみる愚作。説得力やらリアリティやら雰囲気やら主題やらそんな映画として大事なものをコトゴトク無視。何より致命的なのが、主人公の黒人のギャングがあほ過ぎてとてもじゃないけど、感情移入できない。だいいち、刑務所にこれから殺そうという男の父親に面会に行って「今からお前の息子を殺すぜ」って告げる意味あります?そのせいで警戒されたり、警察が動いたりするとか考えなかったんですかね、この主人公は。久々に時間の無駄な映画を観てしまった。良かったのはブルース・ウィリスが見れたことくらい。 [DVD(字幕)] 3点(2013-03-24 18:19:52) |
1805. TIME/タイム
《ネタバレ》 こういう設定勝負な映画って、徹底的にスタッフ同士で議論を交わして矛盾や破綻を殺していって、そのうえで映画として成立させるために最低限必要な情報をどう観客に伝えるかが何より重要なはずなのに、それが全然なされていない。矛盾だらけだから見ていて笑うしかない。発展途上国の命はどうなっているの? それに蓄えがなくなったら即死亡するのだから、もっと社会は(ブレードランナーのように)荒んでいなきゃ駄目だし、民衆の不満を抑えこむのにもっと強権的な政府がなければ駄目なのに、その影すら感じられない。あと、細かいところだけど、事故った車のなかで気を失った主人公のところにギャングが偶然にも現れて、命を盗むあいだずっと二人は目覚めなくて、立ち去ってすぐに「うう~ん」と目覚めるって都合よすぎません? 小学生の劇じゃないんだから。ちょっとアホみたいでした。 [DVD(字幕)] 3点(2012-12-06 21:08:59)(良:2票) |
1806. モンスターズ/地球外生命体
《ネタバレ》 そもそもタイトルの付け方を間違った作品。「モンスターズ」なんてタイトルを付けられたら、どれだけ低予算な映画だとしても、やはりエイリアンとの逃走劇のようなものを期待してしまうのに、その内容は駄目男と我が儘女のどこにでもあるロードムービー。肝心の〝モンスター〟はほとんど出てこず、しかもそのフォルムはかなり古臭いタコ星人もどき。恋愛映画をメインにエイリアンを取り入れた映画として観ても、その出来はあまりにも酷いと言わざるを得ない。 [DVD(字幕)] 3点(2012-09-20 14:53:38) |
1807. カウボーイ&エイリアン
《ネタバレ》 正直、面白くなかった。西部劇の世界にエイリアン襲来という単なる一発アイデアのみで企画を進めたのか、脚本に穴だらけ。だいたい本拠地である宇宙船に登られてダイナマイトを爆発させられるまで気付かないエイリアンてどれだけ間抜けなんだ!それならそれで、とことんお馬鹿なB級映画にしてやろうというなら分かるけれど、それもなし。無駄に豪華な俳優陣が勿体なかったなぁ、という感想しか浮かんでこない。 [DVD(字幕)] 3点(2012-09-06 18:48:49) |
1808. クロエ(2009)
《ネタバレ》 普通に旦那と寝たという証拠を求めていれば、そもそも起こらなかった話。主人公が頭悪すぎて、どうにもつまらない。そんな女に惹かれてしまうクロエの存在もあまりに説得力がない。最後も取ってつけたようなオチで興醒め。どうでもいいけど、今さらおばさん(ジュリアン・ムーア)のおっぱいは見たくない。 [DVD(字幕)] 3点(2012-07-14 21:31:03)(良:1票) |
1809. Dolls ドールズ(2002)
《ネタバレ》 外人が好みそうなオリエンタルでエキゾチックな映像をこれでもかとふんだんに使い、明らかに日本の観客を無視して創られた映画。どうして文楽の映像が織り込まれるのか、その意味も皆無だし、なにより愛する人のために目を潰すエピソードなど明らかに外国で評価の高い谷崎潤一郎からの本歌取り。日本では比較的評価の低いことへの反発でこの映画を創ったのだとすれば、それに付き合わされる観客の身にもなって欲しい。 [DVD(字幕)] 3点(2012-06-14 16:16:20) |
1810. エアベンダー
《ネタバレ》 迷走中のシャラマン監督が、せっかく「ハプニング」のヒットで盛り返したというのに、その業績を根底から覆してしまったかのような、近年稀にみる駄作。ファンタジー映画としてもっとも大切な緻密な世界観を観客に伝えるということもおろそかに、そんなこと知ったことかと勝手にどんどんと進んでいくストーリー、何故かいつの間にか恋人同士になっている登場人物、終始置いてけぼりに唖然。いったい、シャラマン監督はどこに向かっているのでしょうか? [DVD(字幕)] 3点(2012-05-20 21:50:27)(良:1票) |
1811. PLANET OF THE APES/猿の惑星
《ネタバレ》 どうしてティム・バートンが、あの過去の超有名な大作映画をリメイク?しかも彼とはまったく作風の違う映画じゃん。と不思議に思って観たのだけれど、残念ながら、僕の懸念は見事に当たってしまった。まったく彼の才能が活かされておらず、凡庸なSFアクション映画に終わってしまっている。そしてあの有名なラストをどう料理するのかと思ったら、なんとも取ってつけたようなオチになっていてどうしようもない。ティム・バートンが低迷していた時代を象徴するような作品。 [DVD(字幕)] 3点(2012-05-01 12:53:29) |
1812. ヤギと男と男と壁と
《ネタバレ》 この映画、完全にすべっています。豪華俳優を贅沢に使ってどうしょうもなく馬鹿馬鹿しい映画を作ろうという、制作人の思いが空回りして本当にどうしようもなく笑えない。タイトルをつけたのは千原ジュニアということがキャッチフレーズらしいけど、彼には悪いがタイトル同様、内容もダダすべりでした。 [DVD(字幕)] 3点(2012-04-27 22:20:51) |
1813. ホワイトアウト(2009)
《ネタバレ》 なんとも冗漫な映画。主要キャラクターの個性がほとんど活かされておらず、誰が何をしたいのかがいまひとつ掴めないし、何より主人公が過去に仲間に裏切られたというトラウマを強調しすぎていて、容易にオチが分かってしまう。そして最後、ここからクライマックスか、というところで犯人が「オーロラが見たい」と自分から何処かに行ってしまい、主人公も何も言わずそれをお見送り、そしてそれから六ヵ月後……って余りにもやっつけ仕事ではありません? [DVD(字幕)] 3点(2012-04-25 10:56:39) |
1814. ダーウィンの悪夢
《ネタバレ》 言いたいことは分かるけど、で、だから?という印象。ほらほら世界にはこんなにもグロテスクで不条理な現実があるんですよ、なんてことをわざわざ教えられてもじゃあどうすればいいんだという疑問に、この映画はなにも応えていない。村上龍がコメントを寄せていたから、もっと「シティ・オブ・ゴット」のような、どんな劣悪な環境のなかでも力強く生きる人間の姿を描いたドキュメンタリーだろうと期待していただけに残念。 [DVD(字幕)] 3点(2012-04-24 13:31:20) |
1815. 陰謀の代償
《ネタバレ》 どうしてこんなつまらない映画に、名優アル・パチーノが出ているのかまったく理解不能。彼が主演していなければ観ていなかった。演出が素人レベルで、話の繋がりが分かりにくく、終盤の盛り上がりも皆無。せっかく面白そうな設定なのに、アル・パチーノも含めて、まったく活かしきれていなかった。 [DVD(字幕)] 3点(2012-04-24 13:12:30) |
1816. テリファー
《ネタバレ》 ハロウィンの夜、奇怪なメイクを施した狂気のピエロがやってくる――。内容なんてほぼなし、そんな殺人ピエロがただひたすら人を殺しまくるのを徹底的なグロテスク描写満載で送る、もはやB級ですらないC級映画。こーゆー低予算を逆手に取って、それでも映画への愛だけを武器に、観客にとにかく楽しんでもらおうという作品って結構ありますけど、本作はその中でもかなりレベルの低い内容でした。とびかくセンスゼロ!!キレのいい演出も観ている者を惹き込ませるような映像も一周廻ってもはや笑けてきちゃうようなぶっ飛んだ展開も、な~~~んもありません(笑)。最後までばっちい映像がひたすら垂れ流されるだけ。観るだけ時間の無駄のう〇こ映画でありました。終わり。 [DVD(字幕)] 2点(2023-12-27 07:48:28) |
1817. ロックダウン(2021)
《ネタバレ》 コロナ禍による都市封鎖――いわゆるロックダウン中のロンドンを舞台に、高級ダイヤを強奪しようと企む男女を終始軽快に描いたクライム・サスペンス。監督は、ハリウッドのエンタメ映画界を牽引するダグ・リーマン。主演には、人気女優アン・ハサウェイをはじめ、ベン・キングズレーやベン・スティラーといった新旧実力派俳優。新型コロナウィルス蔓延という未曽有の危機に直面し映画製作そのものがストップするなか、その危機を逆手にとって実際にロックダウン中のロンドンで撮影を決行したという本作、大変興味深く今回鑑賞してみました。なのですが、いや、これは正直アカンでしょ。倦怠期を迎えた同棲中のカップルがひたすら口喧嘩を繰り返し、そこにたまにズーム会議の映像が差し挟まれるだけというストーリーもへったくれもない展開が延々続き、もう退屈で退屈であくびが止まんなかったです。最後の方でダイヤ強奪ミッションがようやく開始されるわけですが、これもまたさっぱり面白くない。ロックダウン中の撮影ということでなかなか大変だったというのは分かるけど、さすがにこの出来なら中止した方が良かったんじゃないでしょうか。コロナ禍で撮影そのものが困難となり、ここ最近は公開される作品が明らかに減少している映画界。それでも頑張って良い映画を創ろうというスタッフたちの矜持には素直にエールを送りたいんですけどね。早くコロナが収まって、これまで通りお金と人材をアホほどかけて制作されたハリウッド超大作が普通に公開されることを願うばかりです。 [DVD(字幕)] 2点(2021-09-03 03:00:08) |
1818. アンストッパブル(2019)
《ネタバレ》 生まれたばかりの娘を火事で失い精神を病んでしまった女性が、見ず知らずの夫婦の娘を自分の娘だと思い込み、執拗にストーカー行為を繰り返すといったお話。人様の子供にひたすら執着する母親役をノオミ・ラパスが熱演しております。とは言え、彼女のそんな熱演も勿体ないくらい酷い出来の作品でありました。物語の重要なカギとなる、何故他人の子を自分の娘と信じ込んだのかという部分に欠片も説得力がなく、なので物語に一切入り込めません。肝心のストーカー行為の部分もひたすら単調で退屈。サイコ・サスペンスとして緊迫感もなければ、ドラマとしても極めて薄っぺらい。最後の取って付けたようなオチに至っては、あまりにテキトー過ぎて怒り狂いそうでしたわ。え、この監督は伏線を張ったり脚本を練ったり物語を盛り上げたりというもっとも基本的な行為を放棄しちゃたんですかね?とにかく最後まで退屈極まりない駄作でありました。 [DVD(字幕)] 2点(2021-05-03 18:14:04) |
1819. ふたりの映画ができるまで
《ネタバレ》 映画監督志望の内向的な青年と自由奔放な美しい女優の卵。そんな対照的な二人の愛と情欲のぶつかり合いを描いたヒューマン・ドラマ。メガホンをとったのが、最近監督業にも熱心なベテラン俳優ジェームズ・フランコということで今回鑑賞してみました。率直な感想を述べさせてもらうと、クソつまんなかったですね、これ。全く魅力に欠ける登場人物たちが繰り広げる、くっついたり離れたりヤったりヤらなかったりというどうでもいいお話がひたすらダラダラダラダラ……。ヤマもなければ意味もない、オチも酷いというゴミみたいな脚本でした。J・フランコの監督作は何本か観てきましたが、どれも無駄におっぱいがたくさん出てくるのはこの人の個人的な趣味なんじゃないの?なんて思ったり。ま、観るだけ時間の無駄の完全なる駄作でした、はい。 [DVD(字幕)] 2点(2021-02-09 03:28:25) |
1820. オフィーリア 奪われた王国
《ネタバレ》 言わずと知れたシェイクスピアの古典的名作『ハムレット』を、ヒロインであるオフィーリアの視点で描いた宮廷劇。主役であるオフィーリアを今やハリウッドのトップ女優となったデイジー・リドリーが務め、脇を固めるのはベテランのナオミ・ワッツとクライブ・オーウェンということで今回鑑賞してみました。が、正直さっぱり面白くなかったです、これ。とにかく演出がお粗末すぎ!なんとも分かりにくいうえにさして面白くもないストーリー、揃いも揃って魅力に乏しい登場人物たち、シェイクスピアの元ネタを全く活かしきれていない凡庸な台詞回しの数々……。もう最後までずっとあくびが止まらなかったです。いやー、久々にここまでレベルの低い作品に出会ってしまいました。 [インターネット(字幕)] 2点(2020-12-18 21:39:09) |