1901. ブラッディ・バレンタイン 3D
ネタバレ 私は家でDVD鑑賞しましたが、確かにところどころ3Dを意識した画面構成になってましたね。無駄に飛び出したり、でっぱりを強調したり、こっちにモノが飛んできたり。ただまぁ、映像的にはあまり独創性が感じられず、グロシーンも比較的おとなしめ。炭鉱場それ自体におどろおどろしさがないし、効果音で驚かす古典的手法に頼り過ぎている。逆にストーリーは、ラストのどんでんを含めそれなりによく出来ていると思う。序盤、トムと殺人鬼が 同一現場に映っていたので、彼は犯人ではないと思っていて、ああいう風にもってくるとは、、、。怪しい奴だな~でも実はあいつが~いややっぱりこいつなんだよ~!と、単純に楽しめた。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-17 23:41:38) |
1902. ナイン・ライブス
ネタバレ 色々とツッコミどころ満載な作品です。このご時世、誰も携帯を持っていないというのもどうかと思うし、ああいう状況になったら、みんな固まって一つの部屋にいることが一番安全だと思うのですが、どういうわけかそれぞれ別々に動いてそして次々と殺される始末。そしてまた、幽霊が人の体に乗り移っていくわけですが、どうすれば退治出来るのかっていうところが最後まで見えてこない。ただただ不毛に死んでいくだけ。最後まで生き残った男性が殺されなかった理由は「スコットランド人だから」だそうです、、、。これではひねりがない。まぁ、酷い演技でストーリーにも不満はありますが、それも込みで楽しむぐらいの気持ちで鑑賞しましょう。暇つぶし程度にはなると思います。でもパリス・ヒルトンが最初に死んじゃうのは残念だった。あの子はお色気要員なんだから、もっと露出してほしかったなぁ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-17 18:55:35) |
1903. 鉄男II BODY HAMMER
ネタバレ 相変わらず台詞が聞き取りにくいですね~(笑)。塚本作品は、金属音こそがメインで台詞は二の次にとでも思っているんじゃないかと思うぐらい。まぁ、ほとんどあってないようなストーリーなので、別に聞き取れなくてもそれほど支障はありませんでしたが、正直出来映えとしては物足りない。いや、前作よりも、特殊メイクとかは進化していると思うんですよ。カラーなので、それほどごまかしもきかないだろうし。でも、前作のあのパワフル感は、本作ではだいぶ影を潜めてしまってる。都心でカーアクションをやる心意気に免じて5点献上。 [DVD(邦画)] 5点(2012-07-17 18:41:52) |
1904. ホステル3<OV>
ネタバレ 鑑賞してみて、ネット上での評判が芳しくない理由がかわりました。 これはもう、ホステルの続編というより単体としてみたほうがいいんじゃないかしら。 このシリーズのファンというのは、結局は女の子の拷問が見たいという変態さんたちが多いんじゃないかと思うけど(笑)、 この作品では男ばかり拷問されるわけで。 そんな野郎どもの肉弾戦なんか見せられてもっていうのが多くのファンの本音なんだろうと思います。 [DVD(字幕)] 4点(2012-07-16 21:51:07) |
1905. マシニスト
ネタバレ やはりなんといってもクリスチャン・ベールの激やせっぷり、これに尽きますね。特典映像を見ると、どうやって痩せたかについて「断食、それだけ」と語っている。断食だけであそこまで痩せると言うのは、もうほとんど即身仏ミイラの域ですね(笑)。俳優としての彼の熱意には頭が下がるし、そしてまた、この脚本にそれだけ入れこむ価値があると感じたのでしょう。ストーリーは暗く、とても一般受けしそうな内容ではないのですが、ごく一部の人にだけ強い支持が得られそうな、そんな作品。個人的にはこういう精神崩壊系の作品は好きなので、一つのサスペンス映画として楽しく観る事が出来ました。勿論、結局はよくある妄想オチなので、またそれか~って思っちゃう人も多いでしょう。でも、その他の妄想オチ作品よりも、この作品は特筆すべき出来映えになっていると思います。晴れの日が一つもなく、いつもどす黒い雲が空を覆っている。それはいってみれば、トレヴァーの精神世界そのものであり、彼は1年も不眠が続いているといってたけど、おそらくはこの1年、晴れの日を見なかったんじゃないかと推察される。男の子をひき逃げしてしまったことが不眠&激やせの発端であることが後にわかり、それが種明かしとなるわけだが、それ意外にも、彼を取り巻く人たち、工場で働く人々や娼婦、あるいは自分自身の境遇など、全体的に抑圧や空虚さ、生きにくさみたいなものが細かく描かれていて、おそらくトレヴァーは、ひき逃げが発端ではあるんだけども、彼の境遇や周囲の人たちとの関わりといったものが、その妄想世界を拡大させていってしまったのではないだろうか、と感じさせられる。それが描かれているから、妄想オチの設定そのものに頼るだけの他作品と違い、言いようのない暗さが強く共感出来る要因になっているのではないかと感じられるのだ。勿論、クリスチャン・ベールの熱演も大事なファクターの一つなんだけども。 [DVD(字幕)] 7点(2012-07-16 20:48:31) |
1906. 旅の重さ
ネタバレ 確かに「重い旅」でしたね~。この一度の旅で、人生10年分ぐらいの教訓を彼女は味わったんじゃないでしょうか?旅は出会い。色々な人たちが登場し、少女と交錯していく。取り立ててストーリーが面白いわけではないのだが、鑑賞していて「時代」を強く感じさせられ、それがとても新鮮であった。その時代というのは、勿論画面からにじみ出てくる70年代の雰囲気もあるわけだが、今だったら、こういう映画は作れないんじゃないか、ということ。冷静に見ると、いたいけな少女が裸を曝け出し、知らないおっさんの家にあがりこんでは交わったりするわけで、内容的に今だとNGが出ちゃうんじゃないか。40年経って、芸術はむしろ自由を失ってるんじゃないか、そんな風に思った次第である。 [DVD(邦画)] 6点(2012-07-16 16:42:29)(良:2票) |
1907. ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト 鮮血の美学
ネタバレ オリジナルのほうは未見なので、予備知識無しで鑑賞致しました。鮮血の美学というサブタイトルがついてますけど、要は「復讐」ですよね。燃え上がる復讐心、外道どもを叩きのめさんとするその気持ち。ただまぁ、他の作品と違うのは、その復讐によってカタルシスを味わえるかっていうと、そういうわけでもないんですよね。むしろ、目には目をでやり倒して、その後の空しさというか、虚無的な雰囲気が終盤出ている。この作品の「復讐」は、実は2つあって、勿論メインは娘をめちゃめちゃにされた両親の復讐なんだけどもう一つの復讐、つまり外道の息子のほう。心情的に溜まっていたものがあったんだろうな~っていうのが感じられて、彼のほうに気持ちとしては肩入れが強かったですね。あんなおっさんにずっと育てられたら、そりゃあ積もり積もった憎しみの量は凄まじいものがあったんじゃないかしら、と。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-07-15 23:35:55)(良:1票) |
1908. 陰獣
ネタバレ 外国人の目から通して捉えられた日本の風景と日本文学は、エキゾチックで新鮮で面白かったです。主役のブノワ・マジメルは、決して演技派というわけではないけれども瞳の印象的なイケメンさん。玉緒役の人はモデルさんなんだそうで、顔はともかく体は確かに艶かしい。エロティックなシーンがどれも唐突で、それがまた見ていて面白い。「え?突然裸で寝てるの!?」「え?いきなり足舐めるの!?」「え?いきなり緊縛プレイはじまるの!?」みたいな感じで笑っちゃう。勿論それは、珠緒の計算づくなわけだが、正直中盤の段階で犯人が誰か解ってしまいました。主人公は売れっ子推理小説家という役柄ですが、あんた~気がつかんかったんかい!て思わず言いたくなるほど、ミステリーの出来としては陳腐であります。本作はその独特な雰囲気やエキゾチックさを楽しむ作品と言えましょう。個人的には最初に流れた映画作品が凄く良かったです。あれを2時間やっても良かったのではと思うぐらい(笑)。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-15 21:01:19) |
1909. ドニー・ダーコ2
ネタバレ 前作「ドニー・ダーコ」を観たのはもうだいぶ前なので、ほとんど忘れてしまっています。その状態で本作を鑑賞したので、正直さっぱりわからなかった。これは前作を鑑賞した上で見るべき映画ですね。これだけを単体で観たら、一体なんのことやらっていう内容。サマンサとコーリーはとても美人で目の保養になるし、終盤の盛り上がりは映像的にも美しいのですが、逆にCGはとても安っぽく感じてしまい残念でした。 [DVD(字幕)] 3点(2012-07-14 15:42:21) |
1910. DATSUGOKU -脱獄-(2008)
ネタバレ これは素晴らしい掘り出し物でしたね。完成度が高く、監督のルパート・ワイアットは、これが監督デビュー作というから驚き。この作品が好評で、「猿の惑星:創世記」の監督に大抜擢されたんだそうな。単純に人にお勧めしたいし、そしてまたこれから観る人の為にも内容を書くのは控えたいが、一つ言えば、主人公のじいちゃんは精神的に解放された、ということでしょう。人生と言う牢獄から、想像力によって脱出した。現実的に言えば相当なバッドエンディングであるはずだが、にもかかわらず僕には素晴らしいハッピーエンドのように思えた。実に鮮やかなどんでんでした。 [DVD(字幕)] 8点(2012-07-13 23:42:02) |
1911. 八日目の蝉
ネタバレ 最初のうちは、雰囲気の重々しさや全体的な演技臭さ故あまり入り込めなかったのですが、後半に、希和子に笑顔が出てきて、薫との生活を楽しむシーンから一気に入り込めました。大きくなった薫が小豆島での記憶を思い出し、当時の自分にかけてくる声がこだまするシーンもなかなかいいけど、やっぱりクライマックスですよね。薫と別れるシーンは凄く切ない。もちろん誘拐は犯罪だけど、希和子のこれまでの境遇を思えば、やるせない気持ちになります。特に女性にお勧めの作品です。 [地上波(邦画)] 6点(2012-07-13 19:55:37) |
1912. イン・ザ・ダークネス
ネタバレ 女の子たちが男にさらわれる系の作品は数多く出ているし、 過激な内容も多いのでそういうものに比べたら随分と生温い。 さらった実行犯の兄ちゃんはおっちょこちょいだし、 警官役のおっさんもたいして凄味がない。 彼女をさらわれた兄ちゃんが不憫なので、 最後まで一緒に生き延びてほしかったなぁ。 ハラハラドキドキや過激サスペンスなら他に 抜きん出てるのがいくらでもある。 この作品での見どころは、主役の女性二人が美人だってこと。 これすごく重要。そんでまたビキニ姿を披露してくれる。 そんなわけで、目の保養に5点献上。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-13 09:36:43) |
1913. スパイダー・パニック!2012
ネタバレ 「スパイダーパニック!」が面白かった記憶があるので、 密かに期待して観てみたのですが、あれとは別物ですね、これは。 全然ハラハラドキドキしない。 クモもCG丸出しだし。あるシーンでは、 建物のガラスにカメラが映り込んでたりするし(笑)。 まぁ、B級ならB級で、ユーモアなんかを入れて笑かしてくれればいいんですが、 そういうユーモアも皆無で妙に真面目くさった作り。 巨大クモが人を襲うと言う時点でコメディなのに、 ユーモア無しはどうなのよ。 [DVD(字幕)] 2点(2012-07-13 09:35:25) |
1914. シャレード(1963)
ネタバレ よく出来たストーリーだと思います。ラストのどんでん返しも実に鮮やか。レジーナはピーターにぞっこんだったし、中盤の悪党達との闘いを観客は観ているので、彼が黒幕でなく、泥棒でもなかったというオチは、観る者をほっとした気持ちにさせますね。ただ、あれだけ名前がコロコロ変わる詐欺師という出立ちだったのに、なぜレジーナはあんなにピーターの虜になれるのか、その点は少々疑問。まぁ、天真爛漫とううキャラクターが、良くも悪くもオードリー・ヘプバーンなんでしょうなぁ。 [DVD(字幕)] 7点(2012-07-12 15:59:33) |
1915. クヒオ大佐
ネタバレ なんというか、どたばた喜劇みたいなものを勝手に予想していたのですが、実際観てみると2.3回クスッと笑える程度で、それもブラック・ユーモアの類いなんですよね。そして喜劇ではなく、むしろ切ないお話です。クヒオ大佐自身も、自分が育った悲しい境遇がああいう人格になったんだと言う事が描かれてるし、そのクヒオ大佐にひっかかてしまうしのぶや春とった女性も観ていてかわいそうな気持ちにすらなってくる。ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐ってキャラが完全に芸人だし、妙なインチキ風日本語も含めクヒオ大佐自身は完全にコメディです。でも彼を取り巻く世界はとてもブラック。そういう喜劇と悲劇の狭間にいる奇妙な人たちと言う感じで、良くも悪くも独特な世界観の作品でした。そしてクヒオ大佐のエピソードだけでは話が膨らまないと思ったのか、日本がアメリカに莫大な金を貢がされた湾岸戦争のエピソードが絡んできます。これによって、数人だけの狭い世界と国家間の広い世界をリンクさせようと考えたのかもしれませんが、それが成功しているかどうか、僕にはよくわかりません。いずれにせよ確かなのは、この主人公キャラを演じるのは意外と難しいと思うのですが、堺雅人はとても巧く演じていたな、ということ。演技派の俳優さんだなと実感させられます。 [DVD(邦画)] 5点(2012-07-11 20:06:36) |
1916. シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム
ネタバレ 見どころは色々ありますよ。まずは衣装とセットの素晴らしさ。これは前作にも言える事ですが、圧倒的な物量で19世紀のロンドンに観る者を誘ってくれる。青を基調にした画面も良いですね。そしてホームズの変装の数々。部屋に溶け込むための変装や女性に扮する変装など、ユーモアがあってよろしい。ただこの点は完全に芸人キャラになっちゃってて、こんなのホームズじゃないよ!て人も多そう。アクションにしても、ショットの素早い切り替えと付属音が少々やりすぎな感もあり、どこかのアクションヒーローっぽい動きなのでこれまたホームズじゃないよ!て人もいるかも。個人的には森で敵から逃げるシーンのクイック&スローアクションには目を見張りましたね。いやはや、実に見事な映像です。アクションのカタルシス満載で、推理製カタルシスは乏しい、そんな内容の作品でした。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-07-10 23:02:51)(良:1票) |
1917. 宇宙人ポール
ネタバレ これは面白いですよ。愉快で笑えるし、登場人物達のキャラが凄く良い。様々な映画へのオマージュに溢れているので、映画通の人にはそれもまた見どころの一つだし、映画通じゃないが観ても純粋に楽しめる。つまり誰にでも楽しめる娯楽作品に仕上がってます。なんといっても、宇宙人ポールが最高なんですよ。こんな宇宙人とだったら、友達になりたい!一緒に旅をしたら、めっちゃ楽しそう!て思わせる、地球人より地球人らしい宇宙人。これまでに数多くのSF映画が宇宙人を扱ってきたけど、こんなキャラのエイリアンって初めてなんじゃないかしら。そしてポールはユーモアだけじゃない。とってもハートフルな奴なんだ。ラストなんて、うるっときちゃうぐらい。個人的には、この作品だけのキャラにしておくのがもったいないって思っちゃう。ていうか、またポールに会いたい!続編を強く希望致します。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-07-10 13:13:42)(良:1票) |
1918. キャット・ピープルの呪い
ネタバレ キャット・ピープルの「呪い」っていうような感じの作品ではないですよね。そんなおどろおどろしいものではなく、もっと幻想的な雰囲気の作品です。巨匠ロバート・ワイズ監督の初期作品ということで、巨匠は最初からすでに光り輝くものを持っているんだな~と感じさせられます。白黒映画なんですけど、印象的なのは庭や森のファンタジックな映像美です。それは言うならば、少女の目から通してみた森の世界。美しい幽霊が出てくるのに相応しいヴィジュアル。ストーリー的にはそうたいした事はないのですが、古典映画の良さが光る作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-09 20:52:28)(良:1票) |
1919. 蔵の中
ネタバレ う~ん、、、難しいですねぇ。ちょっと僕には高等過ぎました。抑圧された愛情の比喩?なんでしょうか。全体的に、そういう文学的な比喩で構成されている感じで、なかなかついていけない世界観ですね。それよりも、あのオネエ言葉で喋る弟がいちいち面白くて笑ってしまう。「もっとおぶち」とか、あんな言い回し反則でしょう(笑)。驚いたのは、見終わってネットを見たら小雪役の人が実はニューハーフだと書かれてあったこと。どう見ても女ですやん。弟がオネエだと思ってたら、姉が男だったとは、、、。 [DVD(邦画)] 5点(2012-07-08 23:05:56) |
1920. 100年後...
ネタバレ タイトルとパッケージから、某ゾンビもののパチもんという感じなのでどんだけ酷い映画なんだと思って観てみたのですが、これがまた意外と悪くなかったですよ。暗闇の中にぼぅっと浮かび上がる子供達の姿。死肉をムシャムシャと食らいついたり、目の中が全部真っ黒で「人間じゃない感」がよく出てて良い。ただ、この子供達って結局ゾンビなの?それとも幽霊なの?てところがよくわからない。全体的にもすごくもっさりしているので、途中かなりダレることもまた事実です。でも終盤になるとなかなか面白いですよ。車のエンジンがなかなかかかわらないとか、タイヤがはまって動かないとか、もの凄くベタなお約束なんだけど(笑)、B級映画としては可もなく不可もなくな出来映えだと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-08 13:36:52)(良:1票) |