1921. アクシデンタル・スパイ
《ネタバレ》 ストーリーはどうでもよくって、ただひたすら体を張ってサービス精神全開なのが、やはりジャッキー。今回は病室器具アクションにサウナアクションですか。体を張るだけではなくて見せ方を真剣に考えているのが、やはりこの人は違います。ただ、終盤のスピードもどきは余計で、最後はもちろん、カンフーのできる敵ボスとの肉弾戦一騎打ちであるべきでしょ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-06-05 03:39:09) |
1922. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
《ネタバレ》 途中でアップになって、「えっ、この敵ボス、ケイト・ブランシェット?」と気づいたときが、最大の衝撃でした。以後は、CGもカーチェイスも宇宙人もどうでもよくなるくらい、彼女ばかり注視していました。といってもこの作品でのケイトはちっとも魅力的ではないのですが、「こんな役もやるんだ・・・凄いプロ根性だなあ・・・それにしてもスピルバーグも無茶な使い方するなあ・・・」という怖いもの見たさ的観点で。あと、一番のメインのシーンは、もちろん、カレン・アレンとの再会です。この映画はそれがやりたかったがための作品です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-30 02:16:58) |
1923. 異邦人の河
中身の大半は、ジョニー大倉扮する主人公がああだこうだうじうじうだうだと悩んだり行ったり戻ったりしているだけというお話。しかし、それでも作品世界を完結して成り立たせているジョニーのキャラの濃さというかアクの強さは、かなり貴重かもしれん。 [DVD(邦画)] 5点(2016-05-12 01:42:10) |
1924. アウトブレイク
《ネタバレ》 前半の忍び寄るウイルス拡大のスリルはなかなかだったのですが、後半が・・・何よりもまずいのは、ホフマンが突然スーパーマンになってしまったこと。変装して脱走するわ、テレビ局は占拠するわ、ヘリチェイスまでかましてしまうわで、ウイルスの恐怖もどこかに行っちゃってます。それに、最後に進路妨害というおいしい場面があるのだから、そこで初めて操縦素人のキューバが必死で操作して何とか対峙する、の方が良かったんじゃない? [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-09 00:46:01) |
1925. 11人のカウボーイ
《ネタバレ》 ホノボノムード全開の前半はあまり面白くないのですが、終盤のウェインとロングヘアーの対決の結果にはびっくり。その前に追跡を察知し、襲撃も想定している台詞があったので、まさかそれはないと思っていたのですが。途中までは区別がつかなかった少年たちも、ここから俄然良い顔つきになっています。あと、お姉ちゃん集団のその後が気になる・・・。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-06 00:23:00) |
1926. ダーティハリー3
《ネタバレ》 2よりもさらに作りは大味なのだが、「とにかくキレて悪をぶっ放す」という線で統一しているのは、2よりもむしろ1に忠実な作りを感じさせる。犯人団がわざわざ逃げ場のないアルカトラスに立てこもるのはどうやってもありえないが、実は一番凄いのは、無邪気に登場する女性相棒刑事も最後は容赦なく殺していること。大抵の映画なら、このパターンは、何だかんだあって最後はいい雰囲気の名コンビになります、なんだけど、ハリーの鉄則(相棒は必ず不幸な目に遭う)の前には女だろうが関係ねえぜ、という制作者の不敵な態度が垣間見えて、この一貫性が作品を救っています。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-01 00:32:28) |
1927. 人生の特等席
《ネタバレ》 スカウト業を娘に継承していく主人公の姿を、イーストウッドは監督業をロバート・ロレンツに継承する自らの姿に仮託したのだろうか。そうだとすれば、彼は自ら主演すべきではなかった。長年にわたる自分のボスが主演ということで不必要に緊張したのか、この演出自体がすでに、直球は打てないことはないけどカーブは全然打てない、という状態に陥っている。もっと無名か中堅クラスの俳優にしておけば、エイミー・アダムスもティンバーレイクも伸び伸びと芝居ができたかもなあ、などと思ってしまう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-04-17 00:09:31) |
1928. 三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
《ネタバレ》 いろいろ頑張って作っている気配はあるのですが、それがことごとく空回りというか・・・敵役がブルーム、ヴァルツ&ミケルセンなんて超豪華ラインナップなはずなのに、全然使いこなされていない。全体的にサブキャラがごちゃごちゃしていて、見せ場の勢いを削いでいる。エンターテインメント作品として最後まで走りきる力はありましたが、よく振り返ってみると、ジョヴォヴィッチの潜入時のセクシーコスチューム以外、中身があまりありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-04-05 02:52:44) |
1929. 007/スカイフォール
《ネタバレ》 導入部から中盤までは、ボンドがあっちこっちを右往左往しているだけで、それほど面白くない。大怪人ハビエルが登場してからはいきなり緊張が走りますが、結局はキャラクター頼りの内容であるため、いったん上がったテンションも長続きしません。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-03-27 01:13:59) |
1930. あなたを抱きしめる日まで
《ネタバレ》 この設定で主演がジュディ・デンチとかだったら、それだけで期待が高まってしまうのですが・・・導入部からしてえらく説明的で、しかも拙速に進行してしまうし、その後も、頭で考えた以上のドラマが特にあるわけではない。ラストに元の修道院に戻っていく展開はなかなかでしたが、そこもほとんどそれだけで終わってしまいました。もっと、プロセスの描写においてはいろいろとできたと思うのですが・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2016-03-25 21:21:45) |
1931. ピノキオ(1940)
《ネタバレ》 ロバのシーンは下手なホラー映画よりもずっと怖いが、海底を引きずる石に張り付いた深海生物(ヒトデとか)や箱に入れられてピチピチ跳ねるマグロの質感など、変なところでリアルなのもさりげなく怖い。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2016-03-01 01:30:14) |
1932. ヒッチコック
《ネタバレ》 「サイコ」というだけでも創作者にとっては巨大なハードルであるわけですが、その「サイコ」の制作秘話を映画にするとなると、ヒッチコックはどうやってあの作品を創出したのかというプロセスを解き明かし、その上でそれを独立した表現物として完成させるという、何重ものハードルが上乗せされてしまうわけです。が、やはりその壁はあまりにも高かったようで、あの演出なり創造がどうやって生み出されたのかという部分には、ほとんど踏み込まれていませんね。奥さんとの関係がどうとかエド・ゲインの幻影がどうとかいうところも、何となく逃げの雰囲気を感じてしまいます。結果、ホプキンスとヘレン・ミレンの個人技に助けられた優秀な再現ドラマの枠を超えるものではありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-13 23:56:53) |
1933. 父/パードレ・パドローネ
風景のインパクトとか、含蓄のありそうな台詞とか、シーンごとのいい感じのタメとか、個別に切り取ると魅力的な箇所はいくつもあるのですが・・・全体を通す芯とか筋がないので、優秀な切り絵をたくさん見ている感じでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-01-24 01:58:11) |
1934. エクソシスト
《ネタバレ》 何か、全般的にえらくのんびりしているというか、当事者たち(少女除く)にも危機感なさそうというか、そんな雰囲気を感じてしまったのですが・・・前置きの長さにも、ちょっとびっくりしました。 [DVD(字幕)] 5点(2016-01-16 02:08:40) |
1935. 地の群れ
《ネタバレ》 ここまでの人の心のどろどろした内容を具現化しようとした創造意欲には凄いものがあるし、1つの事件をきっかけに世界が集約していく終盤の迫力もなかなか。示唆深い割に容赦がないラストも印象深い。しかし、それに比べて前半は著しく未整理だし、主人公の過去のエピソードなんかも、あまり効果的に機能していないんだよな。 [DVD(邦画)] 5点(2016-01-11 00:37:26) |
1936. 黒い十人の女
これってもしかして、撮りたいシーンがいくつかあって、そこから逆算して間をつなぐように脚本が書かれたんじゃないかと。そう思ってしまうくらい、いくつかの破壊的なインパクトのあるシーンと、それ以外の流しているだけのシーンの落差が大きい。初期設定と船越英二のキャラは十分すぎるほど魅力的なんですけどね。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-01-04 01:31:24) |
1937. レッド・バロン(1971)
《ネタバレ》 戦闘機隊の優美な飛行の撮り方については、背景の絵も含めてこだわり十分であり、しかも途中からは機体が華麗な極彩色になっていくという美味しい展開つき。なんだけど、地上に降りてからの部分は途端に物足りなくなっており、ここをもっと発展させたら地上も空中も両方引き立つのに・・・と思わせる箇所が多かった。 [DVD(字幕)] 5点(2015-12-27 01:06:32) |
1938. 鍵(1959)
《ネタバレ》 もうちょっと背徳感とか逸脱感があるべき設定だと思いますが、意外にあっさりした描写でした。剣持がいまわの際に郁子を「目だけで脱がせる」ような、心理的なやりとりも加えた官能性をもっと見たかったんですけどね。それと、京マチ子はえらく堂々と落ち着いていて、何をやっても最後には勝ちそうなので、剣持の行動が無茶に見えません。ここはもう少し弱々しそうな幸薄そうな人を起用してほしいところでした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-11-30 00:22:50) |
1939. その名にちなんで
名付けという1つの行為に対してどれだけのドラマが展開されるのかと身構えてみていたら、それってほとんどオマケ程度じゃん!それだったらこのタイトルはいけません(邦題も)。やろうとしたことは、移民を基盤とする親子の二代間物語みたいなことなんだろうけど、アメリカとインドの違いを感じさせる描写がごく浅く、したがってその両者が融合する過程にもドラマがありません。かといって、親子のそれぞれの意思だったりそれを反映させる時間的経過だったりといったところも軸がはっきりしないので、そこに着目してもあまり面白みがありません。雰囲気だけで流れている音楽もマイナス。 [DVD(字幕)] 5点(2015-11-24 00:26:50) |
1940. アジャストメント
《ネタバレ》 そんなに悪くないのではないですか?何よりも、敵方の組織が、もっともらしく怖い人たち風に登場していながら、やっていることは極小市民的なチマチマしたことばかりであるのが良い。心理操作の部分をもっと強調したら、深みが出てきたと思いますけどね。そのチマチマした手口に対応して、解決策も、「俺と彼女の愛があれば全部飛ばせるんだー!」と言わんばかりの、ごくごく個人的なレベルの解決でしかないところも良い。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-11-22 03:01:25)(良:1票) |