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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1941.  007/カジノ・ロワイヤル(1967)
ナンセンスギャグのオンパレード。というか出鱈目です。作品として破綻していると言ってもいいぐらい。でもかえって清々しい。これだけ豪華キャストを使っての悪ふざけ、ラストにかけてのワッショイぶり。凄いです。ただ、作品としては正直、面白いとは言い難い。というか、見終えてポカーンとしました。0点か10点かというぐらいアクの強い作品だと思いますが、自分は本作をまだ消化しきれていないようです。なので中間くらいにさせてください。でもエンドクレジットのセンスは好きなのでちょっとプラスで。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-10 22:30:10)
1942.  激突!<TVM>
ちょっと凝った作品やひねりの効いた作品が自分は好みです。解釈を観客に委ねるようなあそびのある作品も好き。いうならば本作はそれと対極に位置するような作品です。単純明快、直球勝負。必要なことは過不足なく作品の中で描かれています。ストーリーは一言で説明出来てしまいます。“自家用車がタンクローリーに追いかけられるお話”。でもこれが面白い。シンプルが故に誤魔化しが効かず、純粋に監督の力量が分かります。抽象的な褒め言葉を必要としない作品。こういうのを見せられると参るしかありません。監督の見事な手腕の前にただひれ伏すのみ。シンプルイズベスト。炊き込みご飯や混ぜご飯もいいけど、やっぱり白めしは上手いと思わせる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-09 19:04:02)(良:1票)
1943.  タイムマシン(2002) 《ネタバレ》 
59年版と比べて、かなりエンターテイメント性に優れています。タイムマシン制作の動機も分かりやすく、ラブストーリー要素やアクション性も強い。本作最大のウリは、やはりタイムトラベルシーン。移り変わる景色を使い時間経過を見せる手法は59年版と同じ。映像技術は格段に進歩しているので見ごたえUP。というか、これがやりたくてリメイクしたのだと思います。単純に面白いのはリメイク版の方かもしれません。ただ本作は、59年版が持っていた哲学的なテーマ部分が抜け落ちています。ですから、余韻や深みという点でオリジナルに及びません。自分は59年版の方が好きです。しかし本作を否定する気はありません。これはこれでアリだと思います。過去を変えることが不可能だと悟った主人公。だから未来に希望を見出した。彼の心情は理解できますし、メッセージもポジティブ。オリジナルを単に焼き直すだけなら、リメイクの意義は薄い。真っ当なリメイク作でありながら、別の角度からアプローチしたことを評価させていただきたい。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-08 19:55:47)
1944.  WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルース
映画に限らず全ての芸術は、自分の思いを他者に伝える作業だと思います。でも簡単には伝わらない。思いを100%伝えることなど不可能です。ですから少しでも100%に近づけるように創意工夫を凝らします。本作は高いレベルで監督の思いを伝えることに成功していると思います。これはもの凄いこと。低予算だろうが、役者が無名だろうが関係ない。(もっとも本作の場合、役者も文句なく素晴らしいです。その素晴らしい役者を起用したことも含めて監督の手腕だと感じます。)本作と『運命じゃない人』を観ると“内田けんじ”がどういう人間か見えてきます。物語として面白いだけでなく、ちゃんと監督の主義主張が感じられる。もう手放しで褒め称えたいです。ただ気がかりはひとつだけ。不遜な言い方で恐縮ですが、この才能を日本映画界が育てられるのかということ。大人の事情やしがらみで才能を潰さないで欲しいということです。本作と『運命じゃない人』が監督の頂点とならないことを祈るばかりです。
[DVD(邦画)] 9点(2006-12-07 18:49:43)(良:3票)
1945.  オーギュスタン 恋々風塵
『きまぐれオーギュスタン』のつもりで観たのですが、違いました。そのため『きまぐれ』は未見です。でもせっかくなので感想を書きます。コメディとしてはかなり薄口です。爆笑シーンはありません。普通のドラマと言っていいです。彼はいわゆる“変わり者”。こだわり派でもある。そんな彼の悩みは“他人と触れ合うのが苦手なこと”。握手さえダメ。でも夢であるカンフースターになるには克服しなければならない壁です。だから治療のために中国人針師兼カウンセラー、リン先生の元へ通うようになります。彼女との交流が本作の主軸。彼女への恋心が主人公を変えていきます。展開に派手さはありません。でも味わいがある。ひとつは主人公の魅力。人の心を掴む“いい顔”だと思います。普段飄々としている(いや感情を表に出せないといったほうが正しい)ため、感情が表に出た時には、ハッとさせられます。物語的にも一人の男の成長、自分探しの過程をきちんと描いていて好感がもてました。人生のもどかしさ、切なさもある。面白いと手放しで人に勧められる作品ではありません。でも妙に心に残ります。ラストのオーギュスタンの表情。そこに人生の機微を感じます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-12-06 18:13:38)
1946.  タイム・マシン/80万年後の世界へ 《ネタバレ》 
主人公が見たかったのは“人類の行き着く先“。そこにあるのは純粋な探究心。そして争いを繰りかえす現代人に対する”あきらめ“でした。未来には希望がある。技術の進歩、社会の成熟が世界を平和にすると。だから彼は未来を目指します。しかし80万年後の世界、人類の行き着いた先は、彼の期待したものではありませんでした。モーロックとイーロイたち未来人の世界。見た目は違っても元は同じ人間。人間が人間を支配する。人間が人間を一方的に食う世界は、まさしく地獄です。現代人よりもはるかに性質が悪い。感情を捨て、自らの存在意義を捨てたイーロイ。野獣と化したモーロック。人類は”進化“ではなく”退化“した。未来人は人間であることを棄てたのです。未来人を再び”人間“に戻すために、主人公は80万年後の世界に戻ります。3冊の本を手にして。本は主人公の言葉を借りれば”何千年もの努力の結晶“。人類の営みの記録です。知識を後世に伝える”タイムマシン“とも言えます。人の一生は短い。1人の人間が経験できることはほんの僅かです。しかし本を介せば、莫大な量の経験や知識を得ることが出来ます。それが人間の知恵。知恵を放棄した未来人が人間でなくなるのは当然です。知恵はより良く生きるためのもの。それさえ捨てなければ、きっと人間は理想の世界を築ける、そんなメッセージが本作には込められているのだと思います。
[DVD(吹替)] 8点(2006-12-05 18:03:29)(良:1票)
1947.  シムソンズ
少なからず本作をなめていました。「カーリング娘」こと「チーム青森」人気にあやかったブーム便乗作品であると。美少女を主役に配し、彼女ら目当ての男性客を見込んだ作品であると。事実、そういう側面を持った作品だとは思います。しかしだからといって、作品の質が低いと決め付けるのは大きな間違いだと知りました。何といっても4人娘が素晴らしい!正直彼女たちが役者として上手いのかどうかは分かりません。でもハツラツとしています。表情も豊か。嫌味がありません。大泉洋をはじめ、脇を固める役者陣もみな味がある。ストーリーに意外性はありませんが、丁寧にドラマをつくっている印象。4人がちゃんと悩んで、自ら答えを出していきます。カーリングの描写も然り。地道な努力をしっかり見せること。スポーツ作品で一番大切なことが守られていました(最近、これが欠けている作品がホントに多い)。カーリングに対する愛情、地元北海道に対する敬意も感じます。作品に気負いがなく自然体。だから爽やか。元気が出ます。大いに笑えて素直に泣ける、上質なスポーツ青春ムービーでした。これから何度も観ることになるでしょう。本作に携わった全ての人に感謝したい、握手してまわりたい、そんな作品でした。
[DVD(邦画)] 10点(2006-12-04 17:52:22)(良:4票)
1948.  遊星よりの物体X 《ネタバレ》 
登場人物たちは、物体X(みんなは”火星人”と言ってました)がいかに人間よりも勝っているか、危険な存在かを力説するのですが、見た目はまるっきり人間。しかも動きが遅い。狡猾さも感じられず、緊張感はあまり無かったと思います。終止人間側に余裕が感じられました。クライマックスもわりとアッサリ。エンディングはとてもほのぼのとしていました。ホラーというジャンルからすると違うかなと思いますが、なんか微笑ましかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2006-12-03 21:37:57)(良:1票)
1949.  恋に唄えば♪ 《ネタバレ》 
本作のスタイルは本格的なミュージカル。やはり歌とダンスに期待してしまいますが、ちょっと物足りません。どうも手軽に作ってしまった感じ。全体的な安っぽさも否めません。基本的にキャスティングミスなのだと思います。(個人的には好きなのですが、)優香は適役ではありませんし、竹中にしても(彼は素晴らしいエンターティナーだと思いますが、)ちょっと違うかなと思いました。ミュージカルの出来る役者が不在だった、あるいは準備不足だったということ。それに舞台を外国にまで広げたのが良くなかった。素人同然の外国人エキストラの大量投入。安さ爆発です。制作費が少ない事と、つくりが安っぽい事は違います。ミュージカルですから“歌とダンス“だけは時間をかけてきっちり作っておく必要がありました。軸がしっかりしていれば、セットやCGが弱くても、安っぽいという印象にならないと思います。ストーリーはラブコメの王道ですし、ツメは甘いものの後味は悪くありません。邦画でミュージカルという難しいジャンルに挑戦したその意欲は買います。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-12-02 18:21:37)
1950.  終わりで始まりの4日間 《ネタバレ》 
谷の住人の姿は人生をなぞらえています。人生は鉱脈を掘り進めることと同じ。深く深く無限に掘り進めて行く作業。降りしきる雨の中、主人公は谷底へ叫びます。自らの人生と向かい合う決意をするかのように。少年期に負った心の傷を引きずる主人公。ひとりの少女との出会いが彼を変えていく。いいお話だと思います。作品を包む雰囲気も温かい。でもちょっとひっかかります。結局は“彼女が出来てハッピー”という話ではないのか。父との和解は一方的ではないか。家族(ホーム)の重要性を訴えているようだが、家族がないと人はダメなのか。いくつかの疑問(言いがかりともいう)が頭を過ります。キスのハッピーエンド。上手くまとめ過ぎのような気がするのです。主人公は本当に成長したのでしょうか。これはナタリー・ポートマンをゲットした主人公に対するやっかみではありません。たぶん。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-01 20:51:07)
1951.  問題のない私たち 《ネタバレ》 
sayzinさんのおっしゃるように、前半と後半では別の話になっています。1話完結スタイルの連ドラを2本立てにしたよう。前半が「生徒間のいじめ」、後半が「教師による生徒へのいじめ」。いじめの方法、登場人物のキャラ作り、台詞等すべてがステレオタイプで、リアリティに欠けます。美女ぞろいのクラスというのも(男性目線からすると嬉しいですが)現実感の無さに拍車をかけます。でも事の本質は外していないと思いました。個の放棄、短絡的発想、想像力の欠如、狭い社会、幼児性。いじめを生む要件は揃っています。観ていて心が痛くなります。不快指数は高い。でも本作で用意されたラストは、前半も後半も実に爽やかです。今までのドロドロが嘘のよう。そう、ウソ臭いんです。こんなに後腐れなく、丸く納まるなら誰も苦労はしません。でも共感できたのは、”主人公が自ら動いたこと“。誰もが主人公のように強くありません。だから逃げてもいいし、助けを求めてもいい。ただ、自分から能動的に動かないと事態は変わらない。呼んでもいない正義の味方は現われないということ。その点を押さえていたのは良かったと思います。あと友達は大切です。自らの身を守るうえでも、自身を成長させるうえでも。美少女揃いですし、ピチピチ水着も拝めます。でもそれを目的で観ると痛い目にあいます。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-11-30 18:16:07)(良:2票)
1952.  旅するジーンズと16歳の夏 《ネタバレ》 
“ジーンズにかけた魔法”“仲間内の決まりごと”。いかにもティーンの女の子が考えそうなことです。アホらしい。正直苦手な分野です。甘ったるい青春ごっこなら御免だなと思いつつ鑑賞しました。でもこれが大違い。実に爽やかな青春ドラマでした。本作が素晴らしいのは、主役4人がみんな“外の世界を経験したこと”です。気の合う仲間でつるむのは重要な成長過程。しかしあまりの心地よさに、そのコミュニティーに依存してしまうことがあります。狭い社会の中だけで物事が完結してしまう。陥りがちです。思考の幅が広がらない。それはすなわち、人としての成長していないこと。4人は、ひと夏で多くのことを経験しました。仲間内の世界にいては見えないこと、思いもよらぬ世界を知りました。苦く、辛く、涙が出るようなこと。そんな人生のハードルを乗り越える時には勇気が要ります。その勇気をもらう“おまじない”。それが1本のジーンズでした。4人にはもうジーンズは必要ありません。子供から大人になるということは、多分そういうことだと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-29 18:41:23)(良:3票)
1953.  いぬのえいが 《ネタバレ》 
伊東美咲のCMの話は笑いました。オムニバスとしては、上出来。犬好きでも、そうでなくても楽しめると思います。問題はマリモの話。噂に違わぬ破壊力ぶりです。確かに泣けます。知らぬ間に涙が溢れるという感じ。でも“物語に感動して”というのとはちょっと違う。犬を飼った経験のない自分でも泣けてしまう。人間の心はそういうふうに出来ている、あるいはそう教育されてきたのだと感じます。それが人間の良いところなのでしょう。でも、偽善的だなとも思ってしまう。これで泣ける自分がちょっとイヤ。ひねくれ者でスミマセン。
[DVD(邦画)] 5点(2006-11-28 18:49:21)
1954.  ベルヴィル・ランデブー 《ネタバレ》 
日本産以外で久しぶりにアニメに感銘をうけました。まず惹きつけられたのが、ビジュアル。独特にデフォルメされた人物、造形物が何とも言えずいい感じ。アクが強い。好きな人は途方もなく好きだと思います。(もちろんその逆の人もいるはずですが)。貨物船カッコイイ!ドラマもなかなかです。冒頭、ごく狭い家の中だけで進んでいた物語が、思いもよらぬ広がりをみせます。そのスケールの変わりように呆れるやら感心するやら。完全に大河ドラマです。嵐の大海原、レンタル足こぎボートでさらわれた孫を追いかけるおばあちゃん。シビれます。最初はちょっと不気味で、親しみがもてなかったおばあちゃんが、どんどん愛おしく、そして可愛く見えてきます。シュールなギャグ(スペアタイヤならぬスペア犬)もツボ。音楽性も素晴らしい。難をいうなら、後半盛り上がりに欠けること。クライマックスのカーチェイスに、スピード感やたたみ掛けが欲しいと思いました。おばあちゃんの必殺技にしても事前にその片鱗を見せてくれていたら、もっと爽快だったと思います。それが味とはいえ、やや演出が単調だったかもしれません。たぶん物語中、一番の謎は“何故、老女3人は命の危険を顧みず手助けしてくれたか”だと思います。説明はありません。でも自分は納得しました。若い頃から楽しくやってきた3人。その結束は固い。そんな共同体に違和感なく入り込んだおばあちゃん。ジャズでスイングするが如く、波長のあった4人。3人が協力する気になったのも不思議ではありません。それに老い先も短いですし。独特の世界観を持つ不思議な魅力のある作品。大好きです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-27 18:37:05)
1955.  箪笥 《ネタバレ》 
悲惨すぎる現実を受け止められなかった姉の心。本作は彼女の心が作り出した妄想の物語…なのでしょうか。姉の心が、事実とは違う「後妻が妹をいじめ、挙句殺した」という筋書きをつくりだした。妹を救えなかったことに対する“自己嫌悪”。母を死に追いやった、妹を見殺しにした後妻(当時は愛人)に対する“嫌悪”。悪いのは自分であり後妻。だから姉と後妻が同一化した。姉(ときに後妻)の視点で描かれる物語の大半は、オカルト的な出来事も含め、全て姉の心が作り出した幻との解釈も可能です。現実にあの家にいたのは父と姉の2人だけですから。しかし叔父さん夫婦(妻のほう)と本物の後妻は見ています。ヌルリとした女の姿を。“少女”という表現から、正体は妹の霊。助けてもらえなかった恨み。というより自身の死が理解できないと言ったほうが正しいかも。「スヨンは死んだ」という父の言葉で絶叫する妹。母の自殺にその巻き添え。哀しすぎる現実を、生ける者も死せる者も受け止められなかった。哀しすぎます。なお、キーアイテム「箪笥」をことさら意識させない演出はスマートだと思いました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-26 18:58:56)
1956.  のび太の結婚前夜
何の取り得もないように見えるのび太。そんな彼の根っこの部分を見抜き、のび太を選んだしずかちゃんは素晴らしいですが、そのしずかちゃんを育てたご両親も本当に素晴らしい。しずかちゃんのお父さんの言葉には泣かされます。しずかちゃんが良い娘に育った理由が分かります。でものび太の”心の優しさ”を表すエピソードはちょっと違うかなと思いました。いい話なのに、全肯定できないのがもどかしいです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-11-25 18:31:34)
1957.  ぼくの生まれた日 《ネタバレ》 
自己を否定された(と思った)のび太が、自身のルーツに立ち戻る。自身の誕生を喜ぶ両親。全面的、圧倒的な肯定に安心する。のび太の心情はよく理解できます。でもママに似て勉強が出来る子、パパに似て運動が得意な子、何でもいいから社会の役にたつ子…そんな両親の願いものび太は知ります。もちろん両親に非はありません。しかしこの時、のび太はどう感じたのでしょう。自身を投影した木を守ろうとするほど感受性豊かな子です。それに(一時的とはいえ)両親の期待に沿うべく宿題を頑張ります。素直な良い子なのですのび太は。「いや~、ご期待に沿えなくてゴメンネ。でもぼくはぼくで頑張ってるよ」そう言って欲しいと思いました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-11-24 19:32:12)
1958.  アタック・ナンバーハーフ
おふざけ作品かと思いきや全然違いました。コメディではありますが真面目なつくり。スポーツ系感動作としても王道ですが、やはり見所はおかまさん達の生き方を描いたドラマ部分。タイはイメージ的に、おかまさんに理解のある国。彼女たちの市民権は確立されているものと思っていましたが、そうでもなさそうです。マイノリティの現実はやはり厳しい。彼女たちの主張は明確です。「私たちを否定しないで欲しい」。人として当たり前の欲求です。お化粧したいし、爪も伸ばしたいし、素敵な恋もしてみたい。女の子ですから。彼女たちは一躍ヒロインになりましたが、それも一時的なこと。厳しい現実は依然としてあります。やっぱりちょっと切ない。でも彼女たちは前向きです。泣き笑い悪態をつきながらも、明るく生きていくのでしょう。自分を肯定すること。人生を楽しむこと。彼女たちから見習うことは多いです。バレーシーンの弱さ、目立たない主人公、キャラの描き分け不足など不満な部分はあるものの、賞賛したい気持のほうが勝ります。元気が出ます。あとオープニングクレジットのセンスは抜群だと思いました。ちなみに掟ポルシェ、麒麟の川島、照英が出ています(ウソ)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-11-23 20:23:14)
1959.  千年女優 《ネタバレ》 
美しいビジュアルに巧みな展開で、最後まで観客を飽きさせません。制作会社社長とカメラマンの掛け合いもいいアクセント。(カメラマンの関西弁にちょっと違和感ありですが。)“たった一度の出会いが一生の恋になる”という物語にも、すんなり納得できました。彼女は彼女で幸せだったと思いますが、“愛を知ることなく終わる”のはやはり哀しいと思いました。多くの皆さんがご指摘の千代子のラストの台詞ですが、自分は不要と感じました。作中で表現されていることを、わざわざ口に出して言うのは艶消しかなと。ただ、外国市場を視野に入れるなら、これくらいハッキリと説明する必要があるのかもしれません。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-22 20:01:27)
1960.  PERFECT BLUE 《ネタバレ》 
サイコサスペンスとして上質です。主人公の夢、ドラマの役柄、現実が目まぐるしく入れ替わります。非常にテクニカルで、存分に惑わされます。やや卑怯な作りだと思わなくもないですが、アニメならではの利点を活かしていることを支持したいです。ただ、ラストの台詞はどうでしょう。観客を惑わしたことに対するお詫びなのか、随分とあっさりとした(ベタな)印象でした。後味はいいのですが、少々余韻に欠けました。ところでタイトル『パーフェクトブルー』について。“憂鬱”だけでなく、ほかの意味もありそうです。ブルースカイ=空想。ブルーフィルム=猥褻映画。ブルーセックス=同性愛。ブルーボーイ=男性から女性に性転換した者。あと主人公のニックネーム「ミマリン」のマリンにもかかってたりして。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-21 18:08:39)(良:3票)
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