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亜流派 十五郎さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1925
性別 男性
年齢 56歳
自己紹介 最終投稿日みたら10ヶ月くらい投稿してないや

そろそろ映画もマンガも投稿開始しなきゃ



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1.  パフューム/ある人殺しの物語 《ネタバレ》 
少々甘いかもしれないが満点、この監督には良いツボ、好みのツボを突かれるのでどうも点が甘くなる。オープニングのグロな映像から引き込まれ、パリの雰囲気、衣装、映像、音楽とすっかりハマリ込みました。生まれた時から人間らしい扱いを受けずに育った香りを持たない主人公、この彼が自らの持つ特殊な技能、自らの存在証明のため、究極の香りを探求するあまり殺人を繰り返してゆく。明確なポリシーを持った犯罪者によって生み出された究極の香りは人々を官能と幸福の世界へと誘う。彼の殺人は、究極の香りの効能を知った上での計画的な完全犯罪であり、その目的を達成した彼は、自らの存在価値を失い、自らの生まれた地に還ってゆく。最後の女性との間に愛が生まれれば何かが変わるのでは?という淡い期待すら打ち砕く犯人は、香りの求道者であり、この見事な犯罪者と共に、香りという映画で表現しづらい表現を見事に映像で香りを表現しきっていることに感服。
[映画館(字幕)] 10点(2007-03-18 23:13:15)
2.  手紙(2006) 《ネタバレ》 
年賀状すら廃止してしまった私はここ数年手紙を一切書いていない。メールは一応するものの手紙ほど真剣に送ることなどない。そんな私も母からの手紙だけは捨てられない。この時代にメールの届かない、手紙でしか繋がる事の出来ない場所、社会から隔離された人間にとっては社会と唯一つながる手段が手紙。残された2つの家族とってそれぞれの立場は真逆でありながら、受刑者から送られてくる手紙は事件を思い起こさせ、差別を生む忌まわしいものでしかない。反省、後悔をどれだけ手紙で繰り返そうとそれは彼の自己満足でしかなく、弟からの本当の手紙により本当に自分のしたことの意味を知る。自分が社会とのつながる事を一切否定されて、本当の後悔の念が生まれる。社会との繋がりは断たれても断ち切りようのないものが血の繋がり。兄の合掌に込められた想いは様々な気持ちが幾重にも折り重なる深さと重さを湛えていた。”手紙”は人と繋がるための手段ではあるけれど、繋がっているのは”手紙”ではなく相手のことを慮る”気持ち”であり”気持ち”さえ繋がっていれば何が起きようが恐れることは何もない。
[映画館(字幕)] 10点(2006-11-15 06:27:12)
3.  単騎、千里を走る。
健さんをここまで高倉健として撮れるのだろうかというほどの健さん映画。日本人が撮ったら「世界ウルウン滞在記」~高倉健が中国の奥地石頭村で出会った~と下條アトムのナレーションが聞こえてきそうなのに何だこれは!天下一の不器用な男に序盤から目はウルウル、途中何度も嗚咽、嗚咽!私の中での高倉健とチャンイーモウNo.1映画。書きたいことがまだ上手く整理できていないので改めて書き直すつもりですが文句なし10点!
[映画館(字幕)] 10点(2006-02-17 20:00:36)(良:1票)
4.  白鷺
衣笠監督の作品の中で最も好きな作品。小津監督の整えられた西洋画のようなモダンな画とは違い、幾重にも折り重ねられた映像は大和絵や浮世絵のような味を醸し出している。白鷺の絵からはじまり、数奇な運命をたどる白鷺のような娘・お篠の運命が映像ともども折り重ねられ、深みを増し映像を際立たせている。
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-02-04 15:40:58)
5.  ベイビー・オブ・マコン
大掛かりな舞台装置、凝りまくってる美術、華美な衣装とグリーナウェイワールド、二重三重の劇中劇の中で、どこまでが芝居どこからが現実なのか、常に意識させられる。そんな意識を人間のエゴや欲望が渦巻く強い毒が自分の感覚が完全に麻痺されてしまう。その頭がクラクラしそうな感覚がラストでは一転スカッとさせられ気分爽快、最高です。
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-27 23:57:53)
6.  紅夢
一つの富豪一家の中における家法を下とする秩序、家法を守ることが一家の繁栄につながる。封建的なこの家において女は男子を産むための道具でしかなく、女たちは自らの地位を守ると共に高めるためあらゆる手を尽くす、家という社会を守るためならば何をしてもかまわない。この思想は家を国に置き換えればそのままこの国に当てはまり、外から見えない塀の中で行なわれている行為は、国と体制を守るためならば何が起きていても外には伝わらない。綺麗に整えられた構図、甍の波の中で赤々とともる赤い提灯が外から見るこの国をよく表している。
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-05 21:02:01)
7.  ええじゃないか
今村監督の作品で一番好きな映画です。江戸・両国の川向こうに住む最下層の庶民、彼らから見る幕末維新。物騒な世相と貧困、飢えに苦しみながらも米騒動や打ちこわしをお祭り気分で生きている。自由の国メリケンに憧れながらも惚れた女房を捨てられない。ええじゃないか!ええじゃないか!と踊り騒いで女達がケツを捲くって立ちションする姿は大感動です。
[ビデオ(吹替)] 10点(2005-04-29 14:58:06)
8.  オールド・ボーイ(2003)
土屋ガロンなんて聴いたことないなあと思って、さほど興味を抱いていなかったんですが、狩撫麻礼だったんですねえ。15年の時からの解放されたデスが復讐の鬼と化し、真実を追い求め得たモノは過去の自分への復讐。たった一つの真実が純粋な愛を禁断の愛へと落とし込む。パンドラの箱を開けるか、開けないか「セブン」の時のような緊張感。ウジンは壮大なる復讐を完結させると共に愛する女性をまたしてもデスに奪われるという矛盾をはらんだ喪失感と絶望。2人の男のどちらの立場に立っても楽しむ事ができ愛について考えさせられました。ウジンが行きつけのバーのマスターに似てるのもツボでしたのでオマケで満点。
[DVD(字幕)] 10点(2005-04-14 00:09:59)
9.  運命を分けたザイル
スゴイ!映画の迫力、臨場感にシビれます。過酷な極限状況の中で挑戦、野心、歓喜、緊張、葛藤、決断、怒り、絶望、孤独、恐怖、罪悪etc場面場面に於ける2人の心理状況が刻々と変化していく様をダイレクトに見せてくれます。心理的にも肉体的にも極限の中で彼らは常に冷静な判断力を持ち合わしており、生きて生還するための最善の努力を行い、最後まで希望を持ち続けた精神力、これ程までに凄まじい”生きる”という意志を見せ付けられた映画は無かったのではなかろうか。キャスト、スタッフ、サイモン&ジョーそして大自然を尊敬します。あとボニーMもツボでした。
10点(2005-03-16 22:12:30)
10.  ゴッドファーザー PART Ⅱ
Ⅰ~Ⅲをぶっ続け鑑賞。Ⅱは”冷酷・強さ”でしょうか。ビトーがドンに成るまでとドンとしてのマイケルを対比させながら、父を愛し父を目指しながらも、時代、方法論の違いから”ファミリー”の進むべき道に狂いが生じる。ラストはⅠと同様のシーンでありながら”家族”が幸せだった時がドン・マイケルの”孤独”を強烈に描く。
10点(2004-05-05 21:37:31)(良:1票)
11.  北京ヴァイオリン 《ネタバレ》 
本年度私的最良号泣爆涙映画!イヤ~泣いてもた。田舎から北京に出てくる親子、市場経済導入後目覚しく発展する北京。素朴で男手一つで息子を育てる男と女一人で都会で生きる女。音楽を体・心で感じろと教える先生とコンテストのためテクニックを教え込む先生。全編に流れる中国的な音楽と西洋のクラシック音楽。幾つも折り重なる二つの価値観がまさに今の中国の姿を描いた作品であり、どちらの価値観もそれぞれ彼の未来を思う気持ちである。親子の気持ちが一つに重なったとき、ヴァイオリンはフルオーケストラに優るとも劣らないの最良の音を奏でる。
10点(2004-04-14 08:37:37)(良:1票)
12.  惑星ソラリス
正直最初は眠かったが、見覚えのある左側通行、カタカナの文字首都高を見て目が覚めた。広大な土地のロシア人には狭い土地を縦横無尽に走る首都高は近未来的だったのかな。皆さん言われる通り「2001年宇宙の旅」の対極を成す映画でしょうねえ。思想、哲学、宗教、倫理、道徳、心理学などソ連だからこその部分があり、両作品は冷戦時代の米ソが作り得た傑作ではないでしょうか。
10点(2004-03-20 12:33:34)
13.  さらば箱舟
美術、映像ともかなり洗練された印象があり、この映画の中の土俗的な風情の小さな村は、100年の後、都市の中に埋もれていったが、グローバルな世の中の中でこれから100年後の日本という箱舟は何をめざし、何処へ行くのかを問いかけているようでした。
10点(2004-03-16 00:13:15)
14.  サーカス(1928)
一切の無駄がなく、シーンが変わる際の不自然さもまったくなく、サーカスにおけるワンシュチエーションで見事もまとまっている。赤ちゃんもロバもサルもライオンも動物たちまでみんなチャップリン劇場の劇団員ですばらしいです。また後年の人格者のような主人公でなく非常に人間味あふれる主人公であり、最後まで見事な道化である。
10点(2004-03-15 18:59:46)(良:1票)
15.  ドッグヴィル
ネタとしては昔からよく使われていると思うが、貧困な村は共産主義的コミューンを思わせ、逆にラストはアメリカを強く意識させます。意図的な線で区切られたセットも、見えない壁が逆に人の心の中のダークな部分を透かすのに効果的でやられました。ライフアズアドッグ、軽蔑と高慢ということか。人間は欺瞞、偽善、傲慢、欲望、など性悪であり、悪の塊であるからこそ人は善に憧れ、人には善を求め、偽りの自分の皮を被りながら人から善人と思われようとする。善意による正義の秩序か力の正義による秩序か、どちらも正義である。DVDで再見してて思ったが、二コールがだんだんと米、朝、韓、中等に虐められる日本に見えてきた、またキレたら・・・
10点(2004-03-02 00:31:17)
16.  彼岸花
頑固親父、父娘の関係をとりなそうとする優しい母、自分の結婚観を押し通す子供、戦後の新しい時代にはどこの家庭でも繰り広げられる光景なんでしょう。コミカルさとシリアスさがどちらも実にリアルであり、ズシズシと心に響きます。両親の気持ちが痛いほど解かるんですよ、解かるけどウーン、痛い。父親が広島へ行くと聞いた後の母親の表情といったら、もうマジ泣けたッス。
10点(2004-02-25 15:33:59)(良:1票)
17.  他人の顔
いきなりのレントゲン、喋る頭蓋骨で引きずり込まれました。顔があるから私であるのか、他人になっても私は私であるのか、自分という存在は何であるか、など次々に自己に対する疑問を投げつけられ、またまるで異次元にあるかのような診察室がより一層摩訶不思議な雰囲気を醸し出している。しかし昨今ネットやメールの中で目に見える「顔」が必要なくとも社会が成立つようになっている現実の方が不条理で恐ろしい。
10点(2004-02-23 22:43:13)
18.  砂の女
蟻地獄のなかで生きるために掘るのか、掘るために生きるのか、無間地獄のなかで無常を悟るような不思議な感覚。そんな蟻地獄の中で生甲斐を見つけ、新しい命まで生まれる。本当に自分を必要としている場所は社会ではなく蟻地獄の中であるという、なんとも不条理極まりなく最高な映画でした。
10点(2004-02-23 22:29:07)
19.  鬼が来た!
鬼というのは誰が鬼かではなく全ての人間の持つ鬼の部分を言いたいのではないでしょうか。日本軍が残忍なのではなく、たまたま軍人が日本兵であっただけであり、立場が変われば彼らも同じなのであり、残忍なのは軍隊であり、戦争なのです。花屋自身も武士でもなんでもなく彼らと同じ百姓なのであり、心を通わせつかの間の幸せを味わう。が百姓たちと絶対的に違うのは花屋がすでに軍人として人を殺して鬼になったことがあること。百姓たちが鬼になり花屋を殺していれば、あの村に悲劇は起きなかったかもしれない。首を切る鬼、首を切られる鬼よりも恐ろしいのはその光景をただ眺めている鬼どもである。
10点(2004-02-18 23:51:36)
20.  東京物語
はとバスが案内する東京は戦後復興したキレイな東京であるが、子供の家から見上げるリアルな東京は煙突から立ち上る煤煙だらけの空。子供達にとって父母の到来が非日常となり、必ずしも望むべきものではなく、彼等の行動、セリフはあまりにリアルであるが実の子だからこそのものである。一転して好意的な次男の嫁こそがしたたかであり、女一人で生きている彼女がまるで東京の象徴のように映る。随所に見える彼女のエゴ、義理の父母が訪ねて店屋物で夕食を済まさせ、母が泊まった際にも「尾道へお越しなさい」という言葉に「遠いので」と答え、義理の妹には「夏休みには東京へ遊びに来なさい」と再三誘っている。そんな彼女の自らのエゴに対する罪悪感が「私ずるいんです」と告白させる。それに対し「いいんじゃよ」と父は寛容と愛情で応える。静かな映像の中で見せられるそのリアリティは、痛烈な毒を持ち、父母の素朴さにより一層胸を締め付けられる。核家族社会であり続ける限り、この映画は永遠普遍の名作であり続けるだろう。
10点(2004-01-14 18:19:15)(良:3票)
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