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1.  ビール・ストリートの恋人たち 《ネタバレ》 
これは令和になって最初に観たやつ 嫁の休日出勤中に一人シャッター街のミニシアターで鑑賞。何というか殺伐とした設定でありながら甘いあまいテイストでした。映画の舞台は70年代ってことなんだけど、50〜60年代に盛り上がった公民権運動の名残りとかブラックパンサーの興隆する躍動感とかベトナム終戦後の影とかディスコ文化とか、そういった匂いはあまり感じませんでした。別に時代考証の憲兵するつもりはないのですが、なんかそういうとこあんまり重視してないのかななんてね。なんか韓流ドラマのノリみたいな感じ受けたんですよ。80〜90年代に観た黒人社会関連作品、スパイク・リーとかマリオ・ヴァン・ピープルズの作品てもっとドライでタイトな感じだったように思うから。ま、女性目線なのかな。ラブシーンも心なしかソフト。自己満全開で一方的な男性ぽい撮り方はしてない気がする。ピストン少なめ。それと、個人的に注目したのは白人男性から黒人女性が性的対象として見られていることに対する不快感というか恐怖感の表明(香水売り場でのテイスティング?のとこね)。あの感じはタランティーノのジャンゴでもあったけど、こっちの方がより女性の受ける感じ方を前面に出していて、今まで無視され隠されていたものがいよいよ白日の下に晒されたように思いました。私が今まで気づいてなかっただけかも知んないけどね。うんそう 、書いてて思ったけど全体の演出が男性とは異質な別のものに感じました。レイプ被害者のプエルトリカンに会いに行く下りもグダグダな感じだし、結局最後まで冤罪を晴らすでもなくズルズルいくから短気な男性的にはイラつかせる流れなんだけど、女性的にはありなのかな。今回は嫁と観てないから意見聞けなくてわかんないけど。でも男性からの評価は低そうな感じ。それをもって駄作とは思いませんが、うーんなんだろ、昨今のポリコレとかMeTooとかの影響でマイノリティに関わる表現の仕方に制約が出来てしまっているのでなければいいなと思います。
[映画館(字幕)] 5点(2019-05-14 21:07:53)
2.  グリーンブック 《ネタバレ》 
嫁とシネコンのレイトショーで鑑賞。アメリカの公民権運動の時代が好みのテーマなので私の趣味に合わせてもらいました。うん、悪くなかったのですが、小綺麗というかなんか期待の手前くらいまでで終わっちゃう感じでですね。さわやかな友情モノというか、デート終わって門限までに玄関前に乗り付けてノータッチのままおやすみなさいみたいなね。思えば80年代から90年代にかけて何本か観てきた黒人社会やそれを含めたアメリカ社会を描いた作品、あれらに比べれば本当に軽い薄い味気ない印象です。50年代から60年代にかけての公民権運動の時代を実体験した世代が居なくなってしまったからなのか、昨今のポリコレによる自主規制なのか。ドンは黒人らしくない白人好みの黒人だし、トニーも下流の白人ながら優等生的な素直さで偏見をなくしてゆき、そして芽生える美しい友情…。いや実話がベースってことだし、一応南部社会の理不尽な差別・暴力や黒人社会の下衆い部分にも触れてましたが、全体的に「きれいなジャイアン」のような印象でなんだか素直に入って来ませんでした。こういうのが最近の流行りで作品賞とか取っちゃうんだ、どうなったんだアメリカ?てか、私が年老いただけなのか。 ま、悪くはないんですよ。
[映画館(字幕)] 6点(2019-05-14 09:57:18)(良:1票)
3.  運び屋
平日のシネコンにて9:20からの回を鑑賞。貸切と思いきや意外に10人以上いたかな。うーんイーストウッド老けたな〜88歳か。志ん生の落語聞きに行ってるわけじゃないんだから、やっぱここは点数辛くなるわな。体力なくなったかな、なんかあっさりしてるんだ。掘り下げない、ひねらない、暴力描写もさらりとしてる。まあでも老人らしさっていうか、淡々とマイペースを崩さず何かあってもアクションじゃなく機知で切り抜ける、なかなか「やるなあ」ってのは感じる。老人相手だからかな、密売組織の若衆もなんだかんだいいながら親切なもんだ。そういう演出なの? イーストウッド監督作だからって期待すると肩透かし食らう。それなり良い映画なんだけどね。
[映画館(字幕)] 6点(2019-05-02 21:31:09)
4.  こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 《ネタバレ》 
土曜の16:50からの回で、他に客も居ず嫁と2人ど真ん中のシートでワイワイ話しながら鑑賞(マナー良くない客)。 いきなり掴みから俺様かます鹿野さん(大泉洋)とキレる美咲(高畑充希)。まるでラブコメの王道じゃないか。  しかし状況としては生命予後的に極めてシリアス。教科書的には寿命20歳くらいまでのはず。だけど命を担保にして、ウンコを漏らしながらも自立を自由を人間らしさを求め人生を爆走する鹿野さん。…ふと思い起こせば三十数年前、人文法経済の合同校舎に貼り出されていたボランティア募集の文言にあった「私たちは何かしてもらったからって感謝はしない」「私たちは対等だ」云々、(うろ覚えだけど)インパクト強烈だった。おんもしろい募集だなぁ〜っとは思ったものの、当時バイトと麻雀と酒で忙しくて、ろくに講義に出る暇もなかった(まあバブル前の平均的な)学生のわたくし、スルーしてました。あれが障害者自立生活運動の走りだったんだなって今にして思う。語弊があるかもですが、「差別ハンターイ!」と連呼する市民団体の皆さんに車椅子を押してもらいながら行進することより、欲望全開で「バナナ食わなきゃ寝れねぇ〜」ってボランティア相手にわがままを通すこの生き方のほうが、反感買うだろうけど人の心揺さぶる。ただみんなが同じこと始めたら収拾つかない。大人しい羊の群れがいてこそ成り立つ。だから本当はもっと良いかたちがあるのかもです。 しかし美咲のキャラはちょっと古臭い感じがしたな(個人の感想です)。というか『おじさんが想像する理想の女の子』的な、なんか都合よく使われてる感じがしましたよっと。
[映画館(邦画)] 7点(2019-05-02 13:47:19)
5.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 
夏休みとったのに嫁と休みが合わず、1人職場近くのシネコンにて鑑賞。ワンカット長回しがあるよってそこだけは聞いてたのね。したら、冒頭からべろーんって微妙に自主映画臭い長回しが、ありゃーなんか変な間とか唐突な展開とか同じアングルが妙に続くとか画面ブレるなとか、えぇぇぇこんなのがいいの?って、まあハズレ引いたかな的な諦めみたいなものが頭をよぎり、One Cut of the Deadのタイトルが流れる…っていうとこまでがまあ伏線なのね。そっからよ、お父さん監督大活躍!なんか、中島らも原作の『お父さんのバックドロップ』をちょっと思い出しました。早い、安い、品質そこそこなんて言ってたくせに、走り回るなんか力強い、情熱的な、そしてやっぱり好きなんだな映画。娘の真央さんも、はじめは空回りしてる熱血バカだったのが(まあみんな、多かれ少なかれ若い頃はこうだったよね)、どんどん居場所にフィットしてはまってく。ああ、お父さんの血なんだなって、みててうるうるしちゃうよね。てか、観客巻き込んで一緒に映画撮ってる感あって、もうね、観終わってよっしゃ打ち上げいくぞ〜感半端ないよね。 …ただね、お母さんの扱いが軽すぎるかなって、そのへんはちょっと娘世代、母世代から減点されそうかも。
[映画館(邦画)] 9点(2018-09-14 17:37:12)
6.  万引き家族 《ネタバレ》 
リベラルな嫁の希望によりレイトショーで鑑賞。公開前の前評判に政権批判を絡めたようなものや逆に感情的に叩くようなものが散見されたので、どんなもんかなと少し引き気味に観に行きました。リリーさん、期待通りのクズ感出してていいなー。樹木希林さん、あえて入れ歯なしのババア感出してて、おお、ぐいぐいきてるな。安藤サクラさん、クソだらしない食い方喋り方、うんうん。ちゃんと最低なモノは最低として撮してる。暖かい、でも下品、無責任。家族ぽいけど、どこまでが血縁なのかな…と、なかなか種明かしはされないまま。コソ泥的な罪をいくつも重ねながら、でも『〜であるべき!』みたいな価値観の押し付けはなく、『まあ、いいじゃん』ていう刹那的空気が流れ、やがて来る破綻の予感。初枝(樹木)の死を見越したように、みんなで海に。そして初枝の死とともに様々なものが崩れていく。そう、祥太にはわかってた。この安らぎはいっときの逃げ場なだけ。その先には何もない。だからゆりまでコソ泥の仲間になんて出来ない。終わらせなきゃいけない家族だったんだ。 パンフにあったと思ったけど、これタイトルはあくまで仮だったはずで、監督は『声に出して呼んで』みたいなのにしたかったのにプロデューサーの希望で『万引〜』になったとか。なんか色々、映画作るのも大変だ。治(リリー)が「おとうさん」てよばれたかったって下りがあったけど甘いよなぁ。最後に祥太を見送ってバスを追いかける場面あったけど、引きずっててるのは治。祥太は未来を見てる。ほんとは会いに行っちゃいけないよ。そして祥太もゆりも普通の世界に戻っていく。 この映画について、作品の中身と乖離したようなレビューやらインタビューやら様々に垂れ流されていますが、私が見る限りそういうイデオロギー論争を喚起するような内容ではないかと思います。パルムドールって言われてもピンときませんが。うーむ、点数辛いかな。
[映画館(邦画)] 6点(2018-07-22 16:20:48)(笑:1票)
7.  愛、アムール 《ネタバレ》 
先に封切りの『ハッピーエンド』を観てしまい、後追いでレンタル。ついつい繰り返し鑑賞3度。観る程にずしんとくる。泣ける。冒頭はドライな現実、そして時間軸を大きく戻して事の始まりから。経済的にも文化的にも、愛情面でも満ち足りた豊かな老後。翳りの兆しは虚血発作、手術の失敗、右片麻痺、車椅子での在宅復帰。先行きの不安。アンヌからそれとなく何度か出されるサイン。終わらせたい。目を背け足搔くジョルジュ。介護する姿を周りは無責任に感動してみたり、高所から傍観して批判してみたり。やがてアンヌは人格も崩壊し負担は大きくのしかかってくる。介護に外部の力を頼ろうにも、所詮育った環境、教育や文化レベルが違う相手のそれは見当はずれ、ある面虐待ですらある。しかしもはや自分の手には負えなくなっていく。破綻は見えている。ジョルジュは諦めず、それ故に追い詰められる。それでも必死にもがき抗う。孤独。娘のエヴァはこのままじゃダメだと言う。それはわかる。ではどうさせたい。ホスピスに送りただ自分が安堵したいのか。それをアンヌは望まない。ジョルジュも受け入れられない。  相手を自らの手にかけることが愛なのではない。愛に追い詰められて、選んだ手段がそれ。愛は命よりも前にあるから(©️オリジナル・ラブかよ)。  終わりに、在りし日のアンヌの白日夢、食器を洗い終えコートを羽織り出掛ける2人。ふたりはずっと一緒。(この後『ハッピーエンド』に続く…のかな。)  ハネケ映画だから心に痛い。でもこれは嫌な痛みじゃない。安っぽく音楽で盛り上げたりしないで、ただ淡々と紡がれていく物語。好きだ。
[DVD(字幕)] 9点(2018-05-04 13:47:35)
8.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 
このところTwitterで読んで意識してきたこと。ひとつは、実社会は暴力が支配しているということ。もうひとつ、正しさは暴力の免罪符ではないということ。この映画を観ながらそのことを考えてました。レイプは暴力、さらに焼き殺してる。捜査が進まないことに対し名指しで看板を立てるのも、法律ギリギリを狙った暴力でしょう。署長が膵臓がんであることをわかってやってるなら尚更だ。紳士的で人格者なウィロビーの拳銃自殺は、それを周囲に見せつけることまで考えればまわりにとって暴力だ。ディクソンは幼稚で粗暴、コントロールできてない乱暴者。家を出て19歳と一緒になっちゃう元DV夫も乱暴だし、嫁の看板に放火するのは暴力。誤解とはいえ看板燃やされた腹いせに警察署に火炎瓶はないな。暴力が暴力を産む中、広告屋レッドのオレンジジュースで連鎖は止まる。ウィロビーの遺言もあってか、生まれ変わったようなディクソンは、もしかしたらいい警官になれたかもしれない。でも世の中そんなに甘くない。  暴力に対してただ単に無抵抗でいることは、消極的にとはいえそれを肯定することだ。だから泣き寝入りは論外。でも、変えられない状況を打開し抗議を示す行動は時として暴力となる。それは問題解決の手段としてベストじゃない。セカンドワーストかもしれない。暴力を重ねる愚かしさを許し合い、支え合って前に進む。  ラストでアイダホにドライブする2人は、どこかモヤモヤしたまま最後には思いとどまるのか。なんかそんな気がする。スッキリしないけどね。勧善懲悪のアクション映画よかこっちの方が現実的で余韻がある。
[映画館(字幕)] 6点(2018-04-15 14:53:40)(良:3票)
9.  シェイプ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 
職場近くのシネコンのレイトショーで鑑賞。予告編のくたびれた感じのイライザに妙な色気を感じたもので。オープニングの水没した部屋は加藤久仁生監督の「つみきのいえ」を思い出しました。ファンタジー…っていうか、コミックを読む感じですね。全体的にカリカチュアライズされたキャラクター群。世の中がシンプルで暴力が今より容認されていた、ノスタルジックでいながら今見るとたしかにいびつなあの時代。時期としては少しズレてるかもだけど、「ブラックジャック」とかの手塚マンガに似てるなって思ったのよ。オナニーとか性交、血みどろのシーンもあったけど、それでもやっぱり手塚治虫な感じ。田中圭一ではなくて。目的はエロじゃない。人として繋がること、なのかな。ジャイルズよりもゼルダよりも、もっと強く、もっと近くに居たい。セックスは手段…だと思うんだけどねー。そもそも「話せない」「女性」が性的にアクティブであっちゃおかしいかな。あれは『私、生きてる!私は私のもの!』って叫んでたんだと思うよ。  それと、同じセックスでもストリックランド&嫁のセックスとイライザ&半魚人のセックスは見てて意味が全然違うのわかるよね。  でね、最後のシーン。半魚人…ていうか彼のヒーリング能力は、救いとか希望とかそんな感じ。バッドエンドではない、ハッピーエンドであってほしい、そんな希望をこめて。祈りなのかな。
[映画館(字幕)] 7点(2018-03-18 20:02:27)(良:2票)
10.  グレイテスト・ショーマン 《ネタバレ》 
嫁と近所のシネコンで鑑賞。たまたまやってて時間潰しに入った感じ。期待してなくて、ミュージカルだからかストーリーもありがち展開してて、ああもうって、はじめは寝る気満々だったのね。でもフィリップ出てきてThe Other Side、ジェニー・リンドがNever Enough(圧倒!)、そして髭面レティのThis Is Me(パワフル!そして圧巻のモブダンス)。もうね、シートの肘掛握りしめて腰浮かせて半立ち。すごい高揚感。いゃーミュージカルってほんっとうにイイですねっっ‼︎て言いながら(故)水野晴郎に頬ずりしたくなるくらい。ダンスと音楽だけなら文句なし満点です。理屈っぽい嫁も黙って最後まで観てたし。 p.s. 翌週、嫁の出張中に再度レイトショーで鑑賞、やっぱいいなー。最初はストーリー部分の薄さが気になってたけど、2回目は適当に脳内補正して行間が埋まる感じでそれほど違和感無いかも。嫁に出先でOSTアルバム買ってもらいました。
[映画館(字幕)] 8点(2018-02-18 22:30:06)(良:1票)
11.  未来を花束にして 《ネタバレ》 
嫁に連れられ鑑賞。そのあとのスタバで正直な感想を言ってキレられ、論点ずらしてごまかしました。 ま、良作です。でも事前に英国の女性参政権の歴史について予習必要かな。いきなり暴力的なんだもん。なんだよ、テロ容認かよ、みたいな。ストーリーも編集カット多かったのかなんか飛び飛び感あります。最後のほうでバイオレットの娘を洗濯屋から外に連れ出してよそに紹介するとことかわけわかんない。なんか全体的に端折ってるようなイメージです。プロパガンダとは言わないまでも、何か政治的な主張をするための映画というの感じが強くて、『映画作品』的な印象が薄いです。てかさ、テロ礼讃でいいじゃん。既得権益者の集団をひっくり返すのは、やっぱテロだよ。そこ誤魔化すために歯切れ悪くなるんじゃかえってよくない。そのくらい追い詰められてたんだし。変にポリティカルコレクトネスにこだわってちゃ伝わらないよね。…って思ったの。
[映画館(字幕)] 5点(2017-03-20 19:54:52)
12.  サベイランス(2008) 《ネタバレ》 
私はこの空気感というか、勿体ぶった謎めいた感じに違和感はなかったので楽しめました。謎解きというより、例えば『No Country for Old Men』のアントン・シガーをみているような、どこか共犯のようなというか、異常な犯罪者の行動をどこか期待して眺めていたような気がします。なんというか、「やっぱ、キ○ガイはこうでなきゃ」みたいな思いが私の中にあったんだと思います。たとえ悪徳警官やジャンキーであっても、本物のキ○ガイの前では無力でした。そしてそのキ○ガイたちも、無垢な少女には何か共鳴する部分を見つけて手出しをしない。誠に、私にとっては、こうあってほしいキ○ガイのありかたそのものでした。Bill Pullmanさん、だいぶ老けましたが良い感じでした。所長を撃ち殺した直後の、ブチ切れ方が素敵でした。微妙に抑えめの、そしてそれがかえってリアルなキ○ガイぽくて好きでした。
[DVD(字幕)] 8点(2011-09-20 15:38:34)(良:1票)
13.  パコと魔法の絵本 《ネタバレ》 
いきなりのライオンキングもどきから、賞味期限微妙なおばちゃんフラ軍団、ゆうたろうのジャイアント・ブランデー・グラスと続く濃い目のくすぐりで掴みは十分。これだけでぐっと引き込まれました。 「下妻物語」のロングホーン・リーゼントも素敵でしたが、今作の阿部サダヲさん、とっても素敵。ちょっと恋したかも(嘘だよん♪)。 原作は舞台モノだったのかな?でも映画にして正解ですね。寄り引きや場面切り替えやCG合成でこんなにファンタジックになるんだもの。 キャストも役所・國村・上川・妻夫木と、SinCityにも似てゴージャス。みんな舞台風のハイテンションモードだから、土屋アンナさんがちょっと霞んじゃってますね。小池さんは付いてってるようなのに…なんか惜しい。アヤカさんの屈託無さも良かっただけに、ああ惜しい。土屋さんにはもう一皮剥けて欲しいなっと思いました。 全体としては、えーっと、この監督さんは映画でも舞台でもコミックでもない「何物か」を目指してるような気がしました。それが何なのかわかんないんですけど、これからもこの方の作品を追っかけていきたいなって思いました。  
[DVD(邦画)] 8点(2009-03-25 19:15:33)
14.  容疑者Xの献身 《ネタバレ》 
堤真一さんがよかったですね、とっても。原作は読んでませんが、結構観れる作品でした。 ただ、「本格推理もの」っていうミステリのジャンルに対して「机上のトリックに辻褄合わせのストーリーをあてがった物」っていう偏見を持つあたしにとって、そのイメージを拭い去るほどでは無かったです。無名の浮浪者を騙して殺す純愛モノってのは…そりゃ確かに考えられなくも無いけど…非情過ぎてスゲー違和感。原作をいじるわけにもいかんかったんでしょうけどね。 だもんで、これ、堤真一さん抜きだったら5点とかそんなもんでした。しかし、この映画の堤さんは是非とも見とくべきって思います。ああいう役柄も出来ちゃうっていうか、うん、あの人だけでグッと持ってかれちゃった感がありました。 でもね、やっぱりストーリーの違和感はなあ…。元の亭主のほうは殺されてもそれなり理由があるから気持ちはごまかせるけど、プーとは言え何の恨みも無い人殺したら、花岡母子の気持ちとして耐えられんだろうし、むしろ石神の非人間性を感じて引いちゃいそうな気が…ドライすぎて ちょっとなあ。 売れた原作だったんだし、そっち読めばもっと入り込めるのかもしんないけど、なんかそんな気にならなかったっす。 
[DVD(邦画)] 7点(2009-03-22 00:50:15)
15.  おくりびと 《ネタバレ》 
家族の葬儀を経験してる人には、なんかこう感じるものがある映画なんだろなって思いました。 親父の葬式とか思い出しちゃいました。 あざとく泣かせようとかって演出してる風でもないので、まあ、いい作品かな。広末さんは別として。奥さん役が宮沢りえとかなら…でも、それだったら「汚らわしい」とかって言わないような気もするし…キャスティングってむずかしいかも。 そもそも葬儀関係の現場仕事って、歴史的文化的に穢れたものとして扱われてて、新平民の身分の人たちの仕事だった時期が長くありましたからね、ある程度年齢のいってる人たちならあの「『汚らわしい』仕事」なんて感覚も理解できるんでしょうけど、そのへんの事情が若い人たちにもわかるようなつくりでも良かったかな…。 この「汚らわしい」は映画の中でもかなり浮いたセリフの印象がありましたが、ここを変に言い換えると部○解○系の圧力団体の方たちから映画に関係ないとこで争いごとになっちゃうかもなので仕方なかったのかなとか思いました。あ~、でも「一生あの人みたいな仕事して反省するか…」とかもっと危ないセリフもあったような…。 まあそれはともかくとして、本木さん&山崎さんたちが変に気負うでもなく只々誠実に亡くなった人を送るその姿には、雪の白さと相俟って透明でどこか凛とした美しさがありました。 やっぱり死体から人体模型作ったりするのは、日本人には無理かもなって思いました。 それと、余貴美子さんが結構いい感じでした。50過ぎだそうですけど、なんか素敵でした。 笹野さんの抑え気味の演技もよかった。 なんかこのところ、平気でげらげら笑いながら葬儀に来る人とか見て、いやな気分になったりしたこともあったんだけど、この映画観てちょっと安心した。   
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-03-16 18:57:24)
16.  メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 《ネタバレ》 
よかった。雰囲気あったわ。閉塞感に包まれた国境の町。貧しく希望もないけれど、それでも皆なにかしらの憂さ晴らしを見つけて暮らす底辺の人々。しかし、ちょっとした誤解で殺されたメル。不法移民でここには家族もいないからろくに捜査もされず、内々で処理されてそのままさらりと流されてしまう、まるで虫けらのような死。これを溜息のひとつもついてあっさり忘れてしまう事だって出来る。だけどこの死はそんなつまらないことなのか?そんなの違う!ピートは敢えて強引にマイクを拉致して国境越えの旅に立つ。半分はメルの、もう半分は自分の、人間としての尊厳を守るため。(…って、そう思ったんだよね) ヒメネスまで行く先々の大自然の絶景は時として美しく、また恐ろしく、容赦なく過酷だったりする。それでもピートは何か人生の手応えみたいなもの感じてたんじゃないかな。だからあの盲の老人の「殺してくれ」も突き放したんだと思う。そして高揚感からレイチェルに電話でプロポーズしたのかも。 でも…やっとたどり着いたはずのヒメネスは無かった。メルの帰りを待つはずの家族もいなかった。絶望?それでもピートは奇跡のように写真の場所を探し出す。 そして三度目の埋葬。怒りも恨みも無く、正義でもなんでもなく、友人が人間として生き人間として死ぬことを全うさせたかった…んじゃないかな~と思ったのよ、うん。(今回ものめり込んで観ちゃったな~っと♪) 
[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-02-09 18:20:43)
17.  東京ゾンビ
ネット上で拝見。いやもうある意味すごい。これが哀川翔&浅野忠信でなけりゃクソもクソ、聳え立つクソの山なんだけどさ。花くまゆうさくの漫画が原作?メカ★アフロくん描いた人ね。そしたらこれは原作抜きにストーリーとか演出とかカメラアングルを語るべき作品じゃないよね。それでも、もとのコミック読んでないあたしにも、こんなおバカ丸出しの作品を哀川・浅野が引き受けたっていうのがスゲー面白い。さんざんセリフで繰り返される「ばっかじゃねーの」がまさにこの作品の言わんとするメッセージなんじゃないかな。しかも思いっきりすべってるし。柔術関係のとこだけはきちんと掘り下げてるから、野郎同士でビール片手に見ながら柔術ゴッコして遊ぶための作品…なのかな。てか、ほんとばっかじゃねーの?
[インターネット(字幕)] 6点(2008-02-03 09:38:53)(良:1票)
18.  浪人街(1990) 《ネタバレ》 
池袋の文芸座で観ました、初日に舞台挨拶付きで。 たしか勝新さんの大麻パンツ事件で公開遅れたんだよね。 この映画みて以後、あたしの中で石橋蓮司さんの評価が急騰しましたよ。 居合いの母衣さんかっこいいです。 そしてラストの百人切りに浪人たちがひとりまたひとりと駆けつけるとこが、なんていうかぞくぞくしてウルッとキタ。 ていうかさ、原田芳雄さんが刀の束背負ってやってきて 「おし~ん~…聞こえるか~っ」 って叫んだとこからもう泣けてたかもしんない。   
[映画館(字幕)] 9点(2007-12-12 21:55:22)
19.  東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007)
観てると涙と鼻水の発作が何度も激流のように襲ってきて、なんかまともに観られませんでした。 あとからなら冷静にオカン役の親子リレーはよかったとか、オダジョーいいじゃんとか思えるけども、観てるときはそういうのはもうどうでもよくなってる。 なんかね点数なんてつけたくないの、ほんとは。 たぶんさ、これは観てる人の頭の中を操作して、そのひとの人生の中のいろんな出来事の記憶を呼び出したりしながら、どんどん感情を暴走させてくドラッグみたいなもんなのかもしんないよ。ちょっとずるいよね。 …って思いながらも、また観始めると涙が鼻水がダバダバだばだば止まんなくなって、ほんとに大声出して泣きたくなるんだな。 もう映画としてイイのかどうかなんてわかんない。 でもあたし好きだよ、これ。     
[DVD(吹替)] 7点(2007-12-12 21:25:36)
20.  下妻物語 《ネタバレ》 
まずはじめに謝っとく。これ観たのはネットで流れてた違法コピーでなんだ。(嗚呼パチモノ王国...) しっかしスッゲ~カッケ~、渋すぎるぜマジかよ。この扱い方でクレジットいれさせたイオングループも男前の太っ腹だ!濃すぎるキャストにベタなキャラ、完全に客層を限定するかのようなテンポのボケ突っ込み。表現方法に「なんで?」って言って立ち止まってしまう人達もいるんだろうけど、それってあくまで表面だけだし。なんたってさ、価値観の全く違う二人がドタバタしながら、やがてお互い認め合い無くてはならない二人になっていく、そんな様がなんかもう泣かせるんだよ。打算とかへんな美学とか、そんなものなしでさ。ほんと気持ちだけでだけでだぜ。そして最後、牛久大仏裏の大立ち回り。走れメロスというか、今思うと浪人街のクライマックス・百人斬りとダブるんだ。いい映画だよ、本当。笑った笑った、そしてうるっとキタ。観終わって超ハッピーになれるよ。減点するとしたらタイトルかな。でもさ、中身がすでに満点超えてるし、これまんま原作のタイトルなんだよね。だから10点だよ。...ところでさ、水野晴郎センセイってこんなチョイ役でも棒読みなのね。ますます惚れたぜ、マイク!
[インターネット(字幕)] 10点(2007-06-30 21:06:35)
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