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プロフィール
コメント数 176
性別 男性
自己紹介 DVDボックスセット売りしかされてなかった「未知への飛行」が遂に単品発売されたぞ!しかも廉価版だ!期間限定!絶対買いだ!
期間限定でオリジナル公開版が収録されているスターウォーズシリーズも発売中。「エピソードⅣ A NEW HOPE」は特別版で最も変更点が多かっただけに、オリジナル作はある意味貴重だ。82年に日本語版のみで公開された時の音声が収録されており、特にC-3POとダースベイダーの吹き替えは、今の吹き替えの声優よりも、アンソニー・ダニエルスのしゃべり口調やジェームズ・アール・ジョーンズのトーンにより近い。

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1.  サウンド・オブ・サンダー
トリュフォーが映画化した「華氏451」で名高いブラッドベリの原作を 傑作「カプリコン・1」のピーター・ハイアムズが映画化。 ハットンのセリフ:「…火星のブルベイカー」とはまさしく、 「カプリコン・1」のチャールズ・ブルベイカー飛行士のことであり、 「カプリコン・1」を知っている人にしかわからないギャグとして 仕込んでいる。 過去に及ぼした影響により起こっているタイムパラドックスを 現在に修正反映させるタイムウェイブという考え方が面白く、 それを津波のように視覚的に見せるアイデアも素晴らしい。 内容的には、特に秀作とは思えないが、それでも、普通に入り込んで 観られれば楽しめる作品だと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2006-10-01 02:15:02)
2.  ALWAYS 三丁目の夕日
初監督作品「ジュブナイル」で内容の評価よりもヴィジュアルエフェクトで注目された 山崎貴の「リターナー」に次ぐ映画監督作品第三弾は、これまでのSF路線から一変し、 昭和中期の下町人情を描いたコミックの実写映画化。 得意のVFXを最大限に駆使し、昭和の町並みをファンタジックに現出させている。 極めてキメの細かい映像シチュエーションやカメラワークが随所に見られ、 映像技術的には文句なしだ。 子供の飛ばした模型飛行機を追うようにカメラが移動し、昭和の町並み、そしてタイトル という見せ方。 飛ばしたCGをカメラが追うという見せ方としては、ゼメキスの「フォレストガンプ」でのオープニングの”羽”の手法を想起させる。 どことは言わないが、微妙な一瞬をスローモーションに切り替えて、表現にインパクトを 与える手法。 鈴木家にやって来たテレビで力道山の試合に見入る三丁目の面々をリング観客と同化させる表現方法。…と挙げて行けばキリがない。 ストーリーテリングとしても三丁目の面々のコネタをうまく絡めては、まとまりのある編集を行って帰結させて行く。 それをクッキリと引き締めているのが流れのチャプターアクセントとして使われている東京タワー。 そして六子と汽車がトップラインとボトムラインを構成しているのだ。 「指輪」も悪くないが、「お守り」のエピソードや「六子の親」のエピソードあたりでホロっと来る。淳之介へのプレゼントのエピソードも良い。 難を言えば、サンタクロースのネタ晴らしがあるため、子供には見せられない作品という点か。 ところで「茶川竜之介と古行淳之介」って「芥川龍之介と吉行淳之介」の文学作家ネタなんですね。
[DVD(字幕)] 9点(2006-09-17 19:58:00)(良:1票)
3.  戦国自衛隊1549
半村良の原作から「自衛隊が戦国時代にタイムスリップする」というプロットだけを借りて、再構築された作品。 千葉真一主演で映画化されたオリジナル作では、千葉扮する小隊長が、天下取りに参戦する筋書きだったが、今回は、1年前に戦国時代にタイムスリップした部隊を追って、連れ戻しに行くという設定。 なんとなく、最初にタイムスリップした部隊がオリジナル版の千葉の部隊とオーバーラップする。 今回は、部隊が過去にタイムスリップしたことによって、歴史にパラドックスが生じ、現代が消滅してしまおうとする。 歴史の歪を元に修正して、今ある現代を守るべく、自衛隊は追跡部隊を戦国時代に派兵するのだ。 再構築としては、面白いプロットだと思ったし、オリジナル作を見ていると、オリジナルでのクライマックスとして可能性のあった、帰結点の一つを見ているようで、楽しい。 オリジナルでは、全く協力を得られなかった、「自衛隊」が今回は、全面協力しているので、戦車やヘリも本物である。 あの当時は、「野生の証明」ですら、自衛隊の協力が得られず、米軍の協力の元に撮影したという時代だったので、リメイク版は、ある意味、角川映画作品にとって、雪辱を果たせたというところか。 
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 01:48:04)
4.  ウィラード(2003)
学生運動をテーマにした「いちご白書」のブルース・デーヴィソン主演で作られた、同名映画のリメイク。 主演は、バック・トゥ・ザ・フューチャーの第1作のみで降板させられた、父親ジョージ・マクフライ役のクリスピン・グローバー。本作では、オリジナル作へのオマージュが随所にみられ、劇中では、幼少の頃のマイケル・ジャクソンが歌うオリジナル作「ウィラード」の続編「ベン」のテーマ曲も使用されている。 動物パニック作品として作られた「ウィラード」と動物と少年との友情に重点を置いた続編の「ベン」では、 作風が異なるため、しっとりと哀愁のこもった主題歌「ベンのテーマ」は本作には不釣合いな はずなのだけど、リメイク作では、うまい使い方をしていると思った。 また、劇中で登場する主人公ウィラードの亡き父親のポートレイト写真は、オリジナル作の主演俳優ブルース・デーヴィソンその人である。 リメイク作品としては、珍しく秀作なのではないだろうか。 
[DVD(字幕)] 8点(2006-01-20 01:24:20)
5.  M:I-2
監督にジョン・ウーを起用し、前作に輪をかけるどころか、もはやアクション面のみを売りにした作品と 化したシリーズ第2弾。 オリジナルである米TVドラマ:スパイ大作戦の持ち味であるチーム頭脳プレイの醍醐味は もはや皆無で、こうなると、数あるアクション作品の亜流と言った印象である。 ジョン・ウーの独特のスタントアクションは、本作に魅力を与えるどころか、邪魔な存在以外の何物でもなく、 脚本的にも中途半端なシロモノとしか言いようが無い。 ジョン・ウーを監督に据えた本作で、ボロボロになった感のある、シリーズ。 トム・クルーズは、性懲りもなく、3を製作し、そろそろ公開するようだが、その出来や如何に。 果たして、幾分、軌道修正した内容となっているのだろうか? 少しの興味と期待を捨て去って見守ろうと思う。 
[DVD(字幕)] 3点(2006-01-20 01:11:46)
6.  フォーガットン 《ネタバレ》 
アメリカ映画では何かにつけて、いつも悪役のNSA(国家安全保障局)。 今作でも例外なく、罪もない主人公達につきまとい、追い詰め、車に横から突っ込むは、無関係なタクシーを蹴散らすはで、安全保障局は、国民を危険にさらすのであった(笑)  本作、某レンタルショップのジャンル分けでは、ミステリー分類だったのだけど、 話の始め頃から、冗談で「きっとエイリアンが絡んでるに違いないぞ」と、 家族の非難を浴びながらも、うだうだ言って見ていたら、本当にそういう筋書きだったので、変に納得した。 だって、そうでないと、収集が付けられない話の設定なんだからしょうがないなと。 ここで、コケた人は、ご愁傷様。 だいたい、政治的にも戦略的にも意味がなさげなレベルの飛行機事故の事実関係や情報操作に国家当局が絡んでいる点、しかも、その内容が個人レベルでの子供がいただのいなかっただのっとこで、既にミステリーにしては、おかしすぎる。しかも、そんだけ大風呂敷広げたら、後はもう、正体不明の力に頼るしかありません。 この手の話は個人的に嫌いではないので、なんだかんだ言いながら、最後まで楽しんだのだけど。 でも、NSAは何でいつも悪役なんだろうね?
[DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 03:57:40)
7.  ULTRAMAN
レビュー書くのが難しい作品ですね。 赤い光と青い光ってのは、「初代ウルトラマン」が地球にやってきたときのモチーフですな。光の国の親衛隊長の初代マンが赤い玉となって、刑務所を脱獄した極悪怪獣ベムラーの青い玉を追いかけてきて・・・とかなんとかってやつ。 しかし、造詣はもうウルトラマンじゃないですね。 大人の目から見ても、ことさら、作品として評価できる内容を見出せず、一緒に見ていた子供らですら、集中力をどこかへ放棄し、別のことをやっていました。 なので、本作は、子供向けでも大人向けでもない、中途半端な作品となってます。 主人公が、地球の子供達のためとか地球の平和のためにとかって戦うんではなく、自分の息子や家族のために戦ってる感は、ある意味、説得力ありましたけどね。 まぁ、どっちつかずですわ。
[DVD(字幕)] 4点(2005-09-30 02:39:24)
8.  レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
原作はベストセラーらしい。児童書なのでしょうね、総じて子供向けの色合いが強く、細かい理屈のアナボコはたくさんあります。 けれど要素はブラックコメディです。 映画の始まり方と最後の「刑」には吹き出してしまいました。 本がたくさん出てるらしいので、シリーズで映画化するのかな? 私的には続編が出ても、今度は観たいとは思わないと思う。暇つぶし程度なら別だけど。 面白いのは、脇役にメリル・ストリープやら、ダスティン・ホフマンなんて名優を配置しているとこかな? シルエットとタイピングする手元くらいしか見えない語り部のレモニー・スニケットがジュード・ロウだったのもエンドロールのクレジットで知った。 ダスティン・ホフマンはカメオ出演らしく、脇役ってより、むしろエキストラじゃないかというくらいのチョイ出。 劇中で認識できたものの、エンドロールでのクレジットすらなかったと思う。 サニー役(ダブルキャスト)の双子カラ&シェルビー・ホフマンはダズの孫なのだろうか? 近年、シリアス路線が目だっていたコメディアン:ジム・キャリーが、持ち前のオーバーアクション演技を披露していたのには嬉しかった。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-09-29 12:12:53)
9.  ISOLA 多重人格少女
バックグラウンドが阪神大震災であることや、舞台が近隣であることもあって 貴志祐介の原作は既に読んでいたのだが、この出来は何だ? 原作のクライマックスは、映像化されると恐らく面白いであろうモンスター小説だ。 公開当時、どういう映像になったのかという期待と果たしてあれが映像化できたのだろうかという不安があったが、やはり無理だった。 本作では脚本が全く変更されていて、こじんまりと話を終えてしまったため、 原作の持つ魅力の半分も出せていない。 この手の小説は、日本ではまだまだ、映像化してはダメだという事例なのだ。
[DVD(字幕)] 3点(2005-09-14 17:20:19)
10.  E.T. 20周年アニバーサリー特別版
1982年のオリジナルと比較すると、これはかなり改悪された作品だと思う。 CG化することで映像面を向上させたいのも分かるが、向上させたつもりが 甚だ、風合いをつぶしているシーンも少なくない。例えば冒頭と最後の宇宙船の 発光具合。噴射口の光がオリジナルでは、風合いのある直線系のライトであった のが、ぼやっとした明滅に変わっていて、オリジナルの持つ光の風合いを損なった。 また、オリジナルではセリフや効果音の特に微細な音に独特の強調感を持たせていたのだが、音質面でも変更されてしまっていて、これが変に自然というか普通になってしまった。そのため、以前持っていた音の特色を失ってしまっている。 決定的にダメなのは、本作で一番カタルシスが得られていたシーンである、 エリオット達が警官達に追い詰められるシーン。 警官の持つ銃が無線機に差し替えられてしまったために、彼らの絶体絶命の度合い、絶望的な状況が半減してしまっている。警官の銃をカメラが抜いて、それを目にしたであろうエリオットが目を固く閉じるという一連のシーンの意味合いが全くかき消されているのだ。 これによって、その直後に続くシーンでのカタルシスが半減してしまった。 スピルバーグは一番、この「銃」の修正をやりたかったらしいが、流れやシーンを 変えずに「モノ」だけを変えたために、作品の微妙な整合性に影響を与えてしまい、 面白み自体を落してしまった。 そんなにこの「銃」に嫌悪を抱くのなら、手直しなんてやらずに、自作品としては封印してしまえば良かったのだ。 未見の方には、1982年のオリジナル版をお薦めします。
[映画館(字幕)] 7点(2005-09-14 16:53:30)
11.  ナショナル・トレジャー
「コン・エアー」でも書いたが、主役の「冴えないおっさん」の主演作品には、全く触手が伸びない俺は、それでも、「内容が面白そうだ」という家族どもの意見を尊重してレンタル屋でDVDを。 俺:「さぁ!観るぞ、みんな!どうせ主役は冴えないおっさんだが、なんか活躍してそうだ!準備はいいか?『ゲハゲハ・トレジャー』再生だ!」 息子:「これ、『ゲハゲハ・トレジャー』って言うの?」 妻:「違うよ!タイトル覚えてないんでしょ?」 俺:「おう!『なんたらトレジャー』だ。いいんだよ、適当で。どうせ、主役は冴えないおっさんなんだから、ゲハゲハでもスカスカでも」  俺:「うぉ?!なんじゃ?!!ニコラス・ケイジ!!髪の毛、増えてないか?!」 妻:「植毛したんじゃないの?」 俺:「お、恐るべし、ニコラス!冴えないおっさんから、イメチェンするつもりか?」  内容、結構面白かったですよ。
[DVD(字幕)] 6点(2005-09-14 05:39:18)
12.  カンフーハッスル
「少林サッカー」も楽しめましたが、本作の方が面白かった。 昔のジャッキー・チェン作品等にありがちだった、苦難を乗り越え強くなってという筋書きを取っ払って、センチメンタルさもカラっと転じさせている作品作りに好感が持てる。 コミカルと破天荒な色合いはチャウ・シンチーの持ち味なのでしょう。 これからも、ハチャメチャな作品を作って頂きたい。
[DVD(字幕)] 8点(2005-09-14 05:05:26)
13.  MAKOTO
本作では、MAKOTOが関わるエピソードとしては大筋として、河合美智子扮する母親の娘の話、武田鉄矢扮する父親の娘の話、そして自分の妻の話という3つのケースで構成されている。けれど、本筋である自分の妻のエピソードよりも、最初に関わる、河合の娘のエピソードが一番ぐっときました。 郷田マモラの原作漫画を読んだことはないのだけれど、原作はエピソードがもっとあるのでしょうか? 連載漫画であれば、毎回いろんなエピソードでという、1話完結型のドラマ仕立てでやっていける範疇のストーリー作りが可能だと思うので、どちらかというと、そういった感じでTVドラマにしたら面白いかもしれませんね。
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-14 04:45:17)
14.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
日本では1978年~2005年という、27年間にも渡ったシリーズ6作品の公開が とうとう完遂された。 当初の1977年製作のSTAR WARS (EPISODE Ⅳ - A NEW HOPE-) から 全9作を2001年までに製作公開するという構想からは大きく予定が変更されたものの それでも6作品を27年間に渡り公開仕切ったという本シリーズは、映画界にも 類を観ない長大な大河作品となった。 内容については、技術面が進化したとはいえ、旧シリーズの勢いや、作品作りの面から 比較すると新シリーズは旧シリーズほどの魅力がなく、メガホンをルーカス自身が 取り続けたこともあり失速感が顕著だ。 それでも、この本作はそういう新シリーズにあって、おそらく一番見所のある作品と なっていると思う。 旧シリーズにつながる本作であることから、全作通して出演しているC-3POやR2-D2とは別に、旧シリーズのキャラクターが若干ここで登場してくる。 イアン・マクダーミッド扮する最高議長であったパルパティーンは、本作で銀河皇帝の 容姿を現し、旧シリーズのレギュラー、ピーター・メイヒュー扮するチューバッカも 登場。そして、アナキンから変異したダースベイダーの声は、ジェームズ・アール・ ジョーンズ。 エンディングでタトゥイーンの二つの太陽を望むオーウェンの姿は、EPISODE Ⅳの冒頭 近くにあるルークの姿とダブる。 このシーンがもっとも、心に来ると共に、最高の悲劇作品として完結する本作を、 既知のEPISODE Ⅳに完全リンクさせて希望で終わらせる役目となっている。 本作の性格上、クライマックスでカタルシスを得られない作品であることは分かっているだけに、このシーンで終わらせた判断は、最高に素晴らしいと思う。 ともあれ、長きに渡るスターウォーズの幻想はこれで終幕する。 お疲れ様でした。
[映画館(字幕)] 8点(2005-08-11 02:19:29)(良:1票)
15.  28日後... 《ネタバレ》 
70年代に量産されたB級の世紀末作品のカラーを保ちつつ、木目細かい作りが好感触。 荒もそれなりにあるが、脚本はシンプルな上によく練り込まれている。 何故、主人公が、子供の感染者を殺す描写が必要なのか、何故、娘の父親が軍隊と 接触する以前に感染し、射殺される流れに至るべきだったのか。それは後のストーリー展開で明白な回答が得られる。 何よりも舞台がヨーロッパ、しかもイギリスという島国であることが本作の切り札となっている。 ホラーにはヨーロッパの空気の色合いが良く似合うのだ。 最後は狂気化した人間対人間の戦いだ。 
7点(2005-02-21 00:36:11)
16.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 
玉手箱から出てくるいろんなお話の数々、観ていて素直に楽しい。 それぞれのエピソードの画作りがティム・バートンらしく、それぞれに雰囲気を持っている。 この辺りは、「シザーハンズ」を想起させる。  人は、時にエピソードをそれなりにデフォルメして語ることがある。 主人公の父は正にそのタイプの人間だ。 少し、話を誇張して息子や周りの人達を楽しませようとするサービス精神旺盛な人物なのだ。  そして、観客は、最後にエピソードの数々が、決して真っ赤な嘘の羅列ではないことを、目の当たりにする。 彼は少しだけ、尾ひれを付けたり誇張しているだけなのだと言うことを。 ただ大嘘も中には含まれていて、主人公が生まれたときのエピソードもその一つ。 けれども医者が語る本当のエピソードの方が、実は、感動的であったりする所が心憎い。 素敵な大人のファンタジーでした。
[DVD(字幕)] 8点(2004-12-14 00:25:29)(良:1票)
17.  ゼブラーマン
大好きな三池監督。 今回はどうよ?と観てみたら、何と今回は子供と一緒に観れる映画じゃないの? D.O.A.は面白いけど子供とは観れないもんね。 D.O.A.を撮った三池さんなら、こういう作品撮っても全く不思議ではないな。 とうとうここまで来てくれたかという感じだ。 クドカンの脚本には最初から期待はしてなかったので、これで十分でないか? 私は、いきつけの喫茶店で昼飯食うときは、今も連載中のビッグコミックスピリッツに 目を通しているが(最近は読むというよりも流し読み)、あれの映画化をまんまってわけにも行かんでしょう。けど、コミカルな面の雰囲気は出ていたのでは? 特に前半部分、コスチュームを試着する当たりから笑えてくる。 私はそんなに悪くないと思うよ。 それ所か、哀川翔と鈴木京香のコスプレに対する勇気とその素晴らしい演技力に高得点だ! そして、水木一郎の歌声にもう一つ加点だ! 
8点(2004-08-08 15:38:11)
18.  陰陽師
夢枕獏の原作は出版されるたびに全て読んでいる。 なるほど、夢枕氏が自分が設定したイメージに合うのは野村萬斎しかいないと言って 自ら出演依頼しただけあり、晴明は全くのはまり役だ。 源博雅は身体的にもう少し、骨太な感じがあるとピッタリなのだが、長身であること、無骨であることなど、あれはあれでそれなりの感じが出ている。 だが・・・・。蜜虫、あら何なんだ? そんなにチャラチャラしない。 そんなにしゃべらない。 そんなに笑わない。 それでも式神か。 後、晴明と博雅の関係を急接近させるのに少し無理矢理なところがあった。 「博正!」、「晴明!」と互いに呼び合い「ササを酌み交わす」無二の親友同士なのだが、巡り会いのところから描いているので劇中では、最初は敬語で呼び合っている。 二時間ほどのうちに二人に固い結びつきをさせて、「『行こう!』『行こう!』そういうことになった」という独特の二人の雰囲気を描き出すには、少し辛いものがあったと思うぞ。 それから、「陰陽師」はアクション小説じゃないので、余計なアクションシーンは不要だ。晴明は陰陽道の術は使うが全くと言っていいほど、立ち回りはやらない。立ち回りは全て、博雅の役目なのだ。
5点(2004-06-25 14:08:12)
19.  さくや妖怪伝
ロードショーも終り頃だったせいなのか、それとも最初からの上映規模がそうであったのか、神戸の映画館で観た時は、小さな劇場1館のみの上映であった。 ガラガラに空いていたが客席数自体も少なく、スクリーンもさほど大きくなく、音響設備も大したものではなく、確かドルビーステレオくらいのものではなかっただろうか。とにかくスクリーンサイズと音響設備はかなり低レベルで、後で自宅の5.1CH、DVDで鑑賞した時の方が、音の良さは格段良かったのを記憶している。 さて、本作、非常に細かい点までの作り込みと本格思考のセリフ回しに気がついた。 子供でも充分楽しめる本作ではあれど、台詞面では小さな子供達には意味不明な点もありそうだ。しかし、本筋を追う上では、細かい部分への理解不足が支障を招くようなことは全く無く、大筋の面でとてもシンプルな作り込みがされているため、小さな子供達にとっても充分楽しめるようになっている。その上で大人は大人でその台詞を理解し話しを追えるという二重構造になっている点が好感が持てる。 榊家当主に藤岡弘を起用している点は、ある世代の大人へのサービスではないだろうか。 彼の武道家としての腕前は言うまでもないが、「仮面ライダー」という一時代を築いた往年の偉大なるヒーロー像と、本作が大映の妖怪映画へのオマージュを内包するお化け映画である点とは別に、勧善懲悪とヒロイズムが根底に流れるアクション活劇という点から、その世代の大人達には間違い無くカタルシスを与えられるのではないかと思われる。 そしてその世代の大人と言うのが、これを観て充分楽しむことのできる年齢の子供達を持った親の世代、つまり、劇場に子供達を連れてやってくる親達なのである。 
[映画館(字幕)] 8点(2004-06-10 02:09:47)
20.  ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
導入部の雰囲気は、さながら、イギリスかフランスあたりのヨーロッパ作品を思わせる のだが、フランス映画の「奇人達の晩餐会」のようなエキセントリックなコメディかと 思いきや、どちらかというと、ドラマ重視の作風であった。 鑑賞後の感想として、細かい点は全く違えども、大きな雰囲気としては、市川準監督の邦画の秀作「大阪物語」を思わせるコメディタッチの人間ドラマという印象。 古くは「スティング」や、近作で「ベイブ」に見られるような、「チャプター割り」 が、本作ではうまく効果を発揮している。小気味よく「切り」を与えていて、ダラダラと流れる間を与えず、一歩手前で、キリっと節目を付けて、テンポ良い構成を実現している。このあたりの演出は素晴らしく、観手にとっても大変、ありがたい。 言い換えれば、この「チャプター割り」が、「無い」、もしくは、「もう少し長め」であったなら、この作品、鑑賞に堪えなかったかもしれない。 ゴースト・バスターズのビル・マーレーが控え目な役で出演している。 
5点(2004-06-06 23:08:38)
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