Menu
 > レビュワー
 > anemone さんの口コミ一覧
anemoneさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 646
性別 女性
自己紹介 2006年のレビュー本数4本ってあんまりですわね。
2005年には「姑獲鳥の夏」まで見ていたクセに。
ってこういう使い方やっぱ邪道ですよね。来年こそは。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  紳士は金髪がお好き(1953)
「映画って楽しければいいのよ」という確信的な自信が感じられる作品でしたね。楽しさだけに特化していて、奥行きもへったくれもないんだけど、その方向に突き抜けているからヘンな不安はない。ステレオタイプに思いっきりおバカなブロンド美人を演じているマリリン・モンローは、確かにバカだと思われても仕方がないだろうし後で背景を知ってしまうと同情せざるを得ないんだけど、そういう役だしそういう映画なんだからあれこれ言っても仕方ないんじゃない?と割り切るしかないと思う。話は単純明快、あくまでも楽しくテンポ良く、飽きずに最後まで見ることができる。娯楽映画と切り捨ててしまえばそこまでだが、どんなに娯楽に特化しててもどこかでヒューマニズムとか正義を訴えたりしなければいけないような最近の傾向にははっきり辟易しているので、こういう一つのベクトルに突き抜けた作品の方がむしろ四の五の言わずに楽しめて良いような気がする。楽曲も楽しめるし、冒頭の「リトルロックから来た娘」でショウタイム!気分に素直に乗れたら楽しみ切れる作品だと思います。これはスクリーンで見たかったですね。
9点(2004-01-24 12:29:59)(良:1票)
2.  ベン・ハー(1959)
たまたま「十戒」のレビューを書いてて思い出したんだけど、やっぱり娯楽性ではこちらの方がはるかにポイントが高い。それなりに長いんだけど、「十戒」に比べればあそこまで長くは感じないし。あちらの場合は既に旧約聖書についてある程度の知識があることを前提に描かれているという意味で、素人にはいまいち物語がどっちを向いているのかわかりづらい面があるが、こちらは特に予備知識を要求しないというか、あ~この子が苦労して偉大な人になっていくのね、と特に難しく考えなくてもストーリーについて行ける気楽さはある。私の場合、ほとんど宗教映画だと思わずに単なる苦労話だと思って観ていたら、最後の方でキリストが登場したのでかなりぶったまげてしまった。関係ないけどちょっと前までこの映画にはジュリアーノ・ジェンマが出ている!というのが必ず話題になってたものだけど、すでにジェンマを知ってる人と出会うことの方が難しくなってしまった。寂しい。
8点(2003-12-18 01:37:09)
3.  十戒(1956)
手っとり早く旧約聖書をダイジェストで理解するにはもってこいの作品。一度は見ておいて損はないと思うけど、いかんせん現代のスピード化社会においてはこれでも長い。おもしろいとかつまんないとかいう以前に、教養として身につけておくのも悪くないとは思う。何度観ても、かの有名な海の割れるシーンは圧巻だと思うし、長い映画を我慢して観続けた結果あのシーンにたどり着けたという一つのカタルシスは味わえる。だから何なのよ、って言われたらミもフタもないのだけど・・・特に宗教観を養うとかいう目的でなく、洋画を楽しむ上では根底に横たわる彼らにとっての「常識」をさらっておくのもまたよろしいかと。
6点(2003-12-18 01:21:00)
4.  勝手にしやがれ
非難の嵐は覚悟の上で率直に言ってしまいますが、私はこのトシになってもやっぱり、ゴダールとキューブリックは裸の王様だと思います。確かにある種の人々にとって、ゴダールやキューブリックを語ることは知性の現われであるとみなされたりします。こういうモノが理解できる自分って知性派、というムードに酔える作品であることは私のような愚か者でもなんとなく想像はできます。でも私は無知で無教養なので、わかんないものはわかんないと正直に発言してしまい、時には同情されたり、露骨にバカにされたりします。この映画の価値がわからない私は、ある意味同情に値する惨めな存在であることを強く否定はしません。正直、この映画は眠かったです。眠くて辛くてどうしようもなかった映画を、他人から頭良いと誤解されたいがために「いやーやっぱりゴダールっていいワ」なんて言うことは、子供の頃の親の躾に逆らうことになるのでやっぱりできません。ごめんなさい。どうしても私には、この映画は長くて眠くて辛かったです。
0点(2003-12-11 23:26:44)(良:5票)
5.  七年目の浮気
男性諸君にはたまらない話なのでしょうが、特にフェミニズムに関心のない私ですら、これはちょっとという感じ。ビリー・ワイルダー監督にしては、ギャグもすべってる気もするし、マリリン・モンローのとびきり可愛い姿が見たいぞ、という向きにはお勧めできるがだから何なんだ感は否めない。だいたいマリリン・モンローがキレイで可愛いなんてあったりまえの話なわけで、だからこそ成立している映画なんだろうけど、見た目と違って実は知的で頭の良い女性だった、という説が有力になった没後ン十年にこれを見ると、もう痛々しさしか感じられないですよね。銀幕史上屈指の美女なわけだから、あれこれ取り沙汰されるのも無理のないことかも知れないし、本人に会って確かめることができない以上、本当にバカじゃなかったかどうかなんて今さらわかるワケないんだけど、不幸な境遇から這い上がってセックスシンボルというイメージとのギャップに苦しんで、何度も結婚と離婚を繰り返して死ぬまで愛に飢えていた薄幸の女優、というイメージが一度定着してしまうと、こういうシンボリックな役柄こそ彼女を追い詰めた元凶という感じがしてしまって素直に受け止められないのも事実。したがってこの作品を正当に評価するのは、少なくとも没後の現在になって初めて観る世代には不可能。ただしマリリン・モンローは文句なく可愛い。だから何なんだ。
6点(2003-12-11 01:18:11)
6.  王様と私(1956)
歌い踊るユル・ブリンナーというものをハナから期待しておらず、「ウェストワールド」と「SF最後の巨人」を観たついでにと借りて来たらあの眼光鋭いユル・ブリンナーがマントをひるがえして踊っておられた。ああびっくりした。実はこの映画の原作となった舞台劇こそ無名だった彼の出世作であり、ガンで亡くなる一ヶ月前までこの役を演じ続けたという、文字通りのライフワークであったことを知ったのは後の話。当時はSFや時代劇でエキセントリックな悪役を演じている彼しか知らず、なんで彼がミュージカルなんかを、と仰天したのを覚えている。こっちが本業だったんですね。原作者のマーガレット・ランドンは、アンナ・レオノウェルズ本人の自伝を元にこの小説を書き上げたそうだが、そもそもこの自伝というのが身の上話からすでに嘘八百の自慢話にすぎなかったという説もあり、それを小説化したランドン自身もタイ王国を訪れたことがあったかどうかは疑わしい。仮に現地を訪問していたとしても作品の舞台となった1862年のタイ王国は既になく、映画の中に当時のタイの風景を再現することはほとんど不可能だったに違いない。そういう意味では、この作品は50年代当時のアメリカ人の東洋観を投影しているという点で非常に興味深い。実際、都市部を除いたほとんどのアメリカの片田舎の人々にとって東洋人なんて見たこともなく、タイを訪れるなんて夢のまた夢だった時代に、ちょっと個性的な顔立ちのユル・ブリンナーはまさに東洋一美しいと言われるタイ国の国王にふさわしい風貌だったのだろうし、セットや小道具、彼らの身につける衣装はアメリカ人の想像するオリエンタリズムそのものだったのだろうと思う。今なお再演が繰り返されていることからも、この作品のミュージカルとしての完成度の高さはお墨付きだが、実際のタイ国の考証がどうだとか言うよりは、「へぇ~アメリカ人から見た東洋ってこんななんだ」と別の面からも楽しめる、1粒で2度おいしい作品と言えるかも知れない。本物のタイの風物詩を楽しみたい方には、リメイク版「アンナと王様」の方をお勧めする。
7点(2003-12-09 23:24:04)(良:1票)
7.  エデンの東(1955) 《ネタバレ》 
愛されなかった子供という普遍的なテーマを扱って今なお多くの亜流を生み出し続けているエリア・カザン監督の問題作。旧約聖書を題材にしたとされているが、カインとアベルの物語では弟アベルを殺した罪でエデンの東に追われるのは兄のカインの方である。ジェームス・ディーンの卑屈な個性が、愛されない弟キャルに見事に投影され、屈折した青春が観客の共感を呼ぶ運びは良いが、あまりにも取ってつけたようなラストの急展開には今もって納得がいかない。原作となったスタインベックの同名小説を読んでいないので何とも言えないが、本来映画は原作と切り離して一つの作品として自立すべきであるという観点から考えれば、いくらなんでも安直かつ偽善的な結末ではないかという思いが否定できない。まあこういう映画が喜ばれる時代ではあったんだろうけど。こういう話なら無理やりカインとアベルにこじつける必要もなく、ただ魂の救済をテーマにした美しい親子モノという態度を徹底した方が美しかったんじゃないだろうか。まあ嫌いな作品ではないし、「リバー・ランズ・スルー・イット」が良い良いと騒ぐぐらいなら、こちらの方をお勧めしたい気持ちは充分あるのだが。とりあえずジェームス・ディーンの姿が拝める数少ない作品ではある。が、彼が生き延びて傑作をあと50本も撮っていれば、時代と共に薄れてしまった可能性は否定できない。非常に微妙な8点献上。
8点(2003-12-08 23:55:14)
8.  ジャイアンツ 《ネタバレ》 
伝説のスター、ジェームス・ディーンの遺作として余りにも有名な作品だが、個人的には初の本格的映画として評価したい。この作品で見せたジェームス・ディーンの素晴らしい演技力は、単なるアイドルにとどまらず、彼が無限の可能性を秘めた演技者であったことをうかがわせるには充分である。正直なところ、この人がこの若さで急逝しなければ、あの人やこの人や、何人もの「大物」が現在の地位を保っていたかどうかは怪しい。死ぬことによって伝説となったスターは多いが、死ななくても伝説となり得たのではないかと想像できる数少ないスターである。アメリカン・ドリームの体現者として富を掴んだ貧しい牧童は、ついにその人生で手に入れることのできなかった愛だけをいつまでも望み続ける。努力や勇気こそが報われる道であると説き続けて来たアメリカの正論を、踏みにじるのがこの映画だ。愛こそが人生で手に入る唯一にして最高のものであるという少々使い古された感はあるが、富や名声だけが人を幸福にするわけではないと歌ったこの作品の精神はやがて次なる世代のアメリカン・ニューシネマに受け継がれて行くことになる。ジェームス・ディーンの前にジェームス・ディーンはなく、ジェームス・ディーンの後にもまたジェームス・ディーンはいない。どんな役者も成し得なかったこの小柄で貧相な演技者の足跡として、忘れることのできない作品である。
10点(2003-12-03 01:44:14)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS