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コメント数 39
性別 女性

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1.  ナポレオン・ダイナマイト 《ネタバレ》 
この邦題はいかん。主人公の名前("Napoleon Dynamite":原題)とキャラクター設定がキーなのに。しかし、その一方でアメリカでは、高校生が小学生などに交じって黄色いスクールバスで通学することは冴えない行動であると解釈される事実があるので、それを踏まえた上で、主人公の「冴えない奴度合い」を象徴するという意味を込めて「バス男」とつけたのであれば、なかなかやるな、と思える。と、とりあえず好意的にとらえる努力をしてみる。でもやはり、日本向けのタイトルとしては、(「電車男」とシンクロさせたという)タイミング的にまず最悪。それに、高校生のバス通学にまつわるアメリカでの事実が日本で知られているとは思えないので、結論としてはこれはいただけない。   でも、映画自体はものすごくよくできてる。インディーズならではの力の抜け具合で、爆笑は誘われないが何度もクスッとさせられる。主人公のみならず、彼を取り巻く主要人物が皆そろいもそろってイカれているのに、妙にリアルなのが面白い。友人ペドロは、ぼーっとしていてテンションが異様に低く置物みたいだし、エノキタケに顔書いてメガネかぶせたみたいな兄キップは、ネット恋愛中毒の三十路ニート。どいつもこいつも、出てきてただ突っ立ってるだけで、じわっとおかしさがこみあげてくる。また、主人公たちと対極にいる、いわゆる「イケてる」部類に属する人気者グループの生徒たちが、男女問わずそろいもそろってダサいところが、アメリカの田舎の現実を忠実に表現。ドキュメンタリー映画並み。  主人公は冴えないオタク男。というより不思議系妄想男という方がしっくりくる。空想上の動物や中世の戦士などの絵を描くのが好き(でもヘタクソ)。いじめられっこだがプライドが高く、いじめられても結構めげずにやり返したりする。必殺技は「ビンタ逃げ(私が勝手に命名)」=相手にいきなり真正面からビンタを食らわした直後、前のめりになって腕を胴体から離さずに小走りで逃げる。これが、屁で相手を煙に巻いてそのすきに逃げ出すスカンクみたいで、やたらかっこ悪い。 徹底したヘナチョコぶりで見るものを唖然とさせる主人公が、少しずつ好感度を上げていき、クライマックスでその意外な一面を暴発させる。このクライマックスシーンは映画史に残ると思う、マジで。
[DVD(字幕)] 10点(2012-07-15 02:43:56)(良:1票)
2.  ピストルオペラ 《ネタバレ》 
映画ってのは「見る」もんなんだ、と思わずにはいられない。構図力(合わせ鏡を使って背後にいる敵を振り返らず射殺!)とか、色彩感覚(雛人形に降り注ぐ花びらの嵐!)とか。視覚を完全に魅了された、という感じ。したがって、江角マキコの台詞まわしが微妙にぎこちなかったのも欠点ではなくなり、むしろ彼女ならではのキレのいい動きと「着物にブーツ」という独特のスタイルを着こなすセンスが強烈な印象として残る。後半、ちょっとダレたけど、それをカバーして余りある美意識に酔いしれました。
[DVD(邦画)] 10点(2006-03-21 06:54:29)(良:1票)
3.  ヘアスプレー(1988) 《ネタバレ》 
まず第一に、60年代ダンスシーンが総体的に好き。ファッション、ダンスステップ、音楽、すべてが好き。そんな大のお気に入りを舞台に、女子高生同士の小競り合いから人種問題をめぐっての一大論争に発展していくというストーリーが乗っかる。こりゃ知的だ。というか、ダンスという題材のおかげで、政治色の強いメッセージがちっともくどくならない。だから抵抗なく映画自体を楽しめる。(「(敵をののしって)ホワイトのクズよ、せいぜいイエローのちょっと上よ」には大爆笑。問題発言であるはずなのだが、基本的に脚本がいいので、見事なブラックユーモアに昇華している。)ジョン・ウォーターズはホンモノのインテリだ。変態のレッテルを貼られまくっているけど、そもそも変態とは知的高等遊戯であるわけで、したがってホンモノの変態ウォーターズはホンモノのインテリなのである。
10点(2003-11-29 15:44:22)(良:1票)
4.  ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ 《ネタバレ》 
極上のキャストと音楽に紡ぎだされる、美しい「運命の赤い糸」物語。全体を通してすごく哲学的なのだが、堅苦しくないのは、作り手が知的でセンスがいいからだろう。最初から最後まで否応ナシに惹き付けられる。見所は、『饗宴』のアリストファネスを引用した「愛の起源」の物語。現代の多様な愛の形を考えると、とても説得力のある仮説に思える。同タイトルの曲も最高に美しい。(音楽担当のスティーブン・トラスクという人物のセンスと才能には感服した。主演・監督のジョン・キャメロン・ミッチェルほどには注目されていないという印象なのが不思議だ。)前半に比べ、ストーリー後半(ラスト含む)が曖昧なのが惜しいといえば惜しいが、そこは、ヘドウィグとトミー、イツハクの三者間の関係に対し、一通り以上の解釈を可能にしたということだろう。いずれにせよ文句なしに満点!
10点(2003-11-29 02:18:50)(良:1票)
5.  プリシラ(1994) 《ネタバレ》 
一流のヒューマンもの。いわゆるニューハーフとして生きる彼女らの複雑で微妙な心理描写が、おしつけがましくなくさらっと、でもいい意味で湿っぽく、時々おかしく描かれていて絶妙。  20代、30代、50代(もうちっと上か?)であろう主人公3人。それぞれがトランスジェンダーとして違う問題を抱えたまま、ドサ回りのため住み慣れた都市部を離れ地方へ。その過程でいろんな人々に出会い、それぞれが自分自身の問題とがっぷり四つに組み、新たな答えを得る。砂漠で出会うアボリジニの人々とのパーティシーンはとても素敵。一番のお気に入りのシーン。  衣装、最高。洗練された虚飾、というか。ポップだ。終盤近く、ドラッグクイーンの衣装のままキャニオンに立つ(さすがにハイヒールははけなかったらしく、足元だけがいきなりスニーカーなのに爆笑)という夢をかなえる3人の姿が印象的だった。大自然と過剰装飾のギャップにうなる。  ポップでちょっとクレイジーだけど心に響く。音楽も最高。あたしにとっては、オールタイムベスト10に入ると言っても過言ではない!
10点(2003-11-29 02:01:09)
6.  オペレッタ狸御殿 《ネタバレ》 
相変わらずすごい美学に貫かれているなぁ。期待通りの美しさ、痛快さだった。主立った出演女優がみんな狸顔なのは、やっぱり意図されたものなんだろうけど、中でも由紀さおりが、あんなにユーモアセンスあふれる人だとは知らなかった(美空ひばりの「復活」よりも感動的だった、あたしにとっては)。老いてますます過激な清順翁は、やっぱりすごい監督だ。
[DVD(邦画)] 9点(2006-03-21 13:21:03)
7.  HERO(2002) 《ネタバレ》 
実は、見るまではあんまり期待してなかった。イーモウが始皇帝暗殺の物語を撮るって聞いて、はぁ?と思った。この人は、(中国第五世代の双璧のもう一人、陳凱歌と比べると)歴史的大作のダイナミズムよりは文芸的カホリで勝負する人だと思っていたから。でも、見てびっくり。思っていたよりずっとよかった。秦王と刺客の物語というからには、武侠ものなんだろうと思ったのが間違いで、これは武侠もの、アクションものというよりは、リアリティを無視して視覚的美しさで勝負を狙った芸術性の高い作品だ。イーモウらしい。見せ場はやっぱり、剣を使ったアクションにあるんだと思うけど、アクションというよりは剣舞という感じ。体の動きがすごくキレイだし、重力の存在をまるで無視したワイヤーアクションも、武侠のリアリティではなく、視覚的美しさに重点を置いて撮られたものだと思う。あと、『羅生門』パターンで繰り返される、残剣と飛雪のエピソードがバージョンごとに違う色を前面に出して描かれるが、どれも思わず息を呑む。これはマジで一見の価値アリだと思う。
9点(2004-05-23 12:37:38)
8.  バウンド(1996) 《ネタバレ》 
文句なしに傑作だと思う。マフィア映画はたくさんあるが、レズビアンのカップルにマフィアが引っ掻き回されるという発想がおもしろい。(構図としては、極端な男社会であるマフィアの世界を、女が崩しにかかったという点でフェミニスト的だという捉え方も可能だが、明言は避ける。)ストーリーの面白さや脚本の良さにもうなったが、五感(視覚、聴覚)に直接働きかける演出が何よりも印象的だった。俯瞰やズームを効果的に駆使したカメラワークにより、映像に三次元的な厚みと閉塞感を与え、この物語自体がある種の閉鎖された世界で繰り広げられていることを象徴、それによって各人物間の緊張が増幅される。そして、クライマックスで白いペンキの上に、真っ赤な血を流して倒れ込むシーザー。白と朱の色彩コントラストによって金を巡る戦いの最後を締めくくり、その熾烈さを見事に物語る。さらに、コーキーとウ゛ァイオレットのからみのシーンでの音響。絞り出されるかのようにもれる吐息や、レザーが擦れる音といった動物的でエロチックな効果音(吐息っていうのは音響と言うよりは厳密には役者の演技の一部か?ま、「効果」的に働いた「音」ってことで・・・)が、両者の間の野性的なまでに激しい愛情を巧みに表現している。こういった五感への働きかけで、骨の髄までどっぷりとこの映画の世界観に浸かり、心の芯の部分でじっくり堪能することができたと思う。映画の醍醐味を再度味わった。
9点(2003-12-11 13:30:27)(良:1票)
9.  ギター弾きの恋 《ネタバレ》 
よかった。ショーン・ペンがホンモノのギター弾きに見えた。すごい役者だなあ、相変わらず。ホンモノのジャズ評論家が出てきて、伝記を語る、というので、てっきり実在のギタリストがモデルになっているんだと思いきや、架空の人物。つまり、ドキュメンタリーの体を成したパロディというわけで、ウディ・アレンってやっぱりお茶目、とうなった。それにしても、エメット・レイなる架空のギタリストの人物設定が素晴らしい。リアル。ちゃらんぽらんで、かっこつけで、見栄っ張り、でも弱っちくて人間臭い。あと、ショーン・ペンの相手役の女の子に扮したサマンサ・モートンの愛らしい演技も秀逸だった。無言でエメットをコントロールしてしまう魅力。初めから終わりまで、登場する際にはほとんど毎度、なんか食っている。しかもそれがかわいらしい。ああいう演技は、そうできるもんじゃない。
9点(2003-11-29 12:31:51)
10.  御法度 《ネタバレ》 
面白かった。衣装も映像も殺陣もよかったし、配役も。特に、トミーズ雅と坂上二郎のリリーフぶりは絶妙だった。松田龍平も、特に美貌というわけではないが品があり、あの役をこなせるだけの妖気もあって、なかなかの逸材だと思った。男色映画としても楽しめたが、謎解きの部分が特に面白かった。湯沢を殺したのは誰か?山崎を襲ったのは?惣三郎の「願」とは?最後にはいったい何が起こったのか?などなど。これらをつなぎ合わせて考えようとすると、意外にも、沖田総司の存在が不気味に疑わしく浮かび上がってくる。ひたすら「(男色は)嫌いです」「私にその気はありませんよ」を繰り返しつつ、随所随所でちらりと見せる妖しげな色気や中途半端な含み笑い。とりわけ、『雨月物語』について、ねっとりと熱く語る終盤の見せ場は、圧巻。これらがすべて、物語全体を支配する、「なにか不可解なもの」の伏線に思えてくる。演じた武田真治という役者を見直した。
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-23 04:26:56)
11.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 
「作り物」としての映画のよさを再認識できた。小さな「ありえねー」を積み重ねていくことで、大きな一つの「ありえねー」(=数ヶ月でビッグバンドジャズをマスターする素人女子高生たち)を紡ぎ出す、という手法。おそらく作り手は、この映画を「青春映画」や「音楽映画」などと言った既存の枠にはめたかったのではなく、「ビッグバンドジャズにはまる田舎の女子高生」という具体的なモチーフを使った(もっとシンプルで一般的な意味での)「娯楽作品」を作りたかったんだと思う。何度でも見たくなる爽快感。楽しめました。
[DVD(邦画)] 8点(2006-03-21 06:38:27)
12.  ズーランダー 《ネタバレ》 
ベン・スティラーとオーウェン・ウィルソンがスーパーモデルという設定からして無茶苦茶だぁと思わされたけど、中身も最後までホントに無茶苦茶だった。(中でも特に、期待を裏切らなかったウィル・フェレル)。でも、これは「良い無茶苦茶」。笑わせ方のスタイルが確立しているので、好みの分かれるところだと思うけど、あたしは笑わせてもらった。理屈でどうこうではなく、力技的に笑いのスイッチをオンにさせられ、その後入りっぱなしになったという感じ。これみたいに、バカバカしさで勝負のコメディって、しかし、成功させるには相当のセンスと知性がいると思う。失敗するとダサくなる。そして、失敗してダサくなってしまった駄作(シャレになっちゃったよ)の方が世の中にはずっと多いはず。ダサくなる一歩手前のところでうまく全体をまとめることのできるコントローラーとしての知性は、誰しも持ち合わせているもんじゃない。ベン・スティラーの凄いところだ。
8点(2004-07-27 07:11:37)(良:2票)
13.  北京ヴァイオリン 《ネタバレ》 
市場経済と社会主義の融合を試みる現代中国にしか生み出すことのできない力強い傑作。文革を経験し、物質的豊かさの大切さと虚しさの両方を知っている陳監督だからこそ、資本主義社会に生まれ育った私たちには想像できないテーマを、説得力たっぷりに描けた。物語の終盤、少年に突きつけられた選択肢は「音楽か父親か」ではなく、「チアン先生かユイ先生か」である。資本主義に侵食されて腐敗した音楽界に愛想を尽かし、仙人のように暮らしているチアン先生。一方、資本主義化に成功し、天才音楽家ブリーダーとして音楽界を牛耳るユイ先生。この才能ある二人の音楽教師は、現代中国に混在する「伝統」と「現代」の象徴だ。少年が迫られた選択は、そのまま現代中国人に突きつけられる、生き方に対する問いである。「音楽」という、普遍の感動をテーマに、この重い命題を描いた手腕は見事。
[DVD(字幕)] 8点(2004-01-05 03:36:47)
14.  ギャラクシー・クエスト
パロディも、成功するとここまで面白くなるのだなあ、と思う。「スタートレック」をパロった人物設定、「サボテンブラザーズ」をパロったプロット。さらには、出演者が自分自身をパロディにしている。リックマンはあの役を演じることで、自分自身のキャリアを見事に自嘲し(仏頂ヅラ、ヤケクソ気味の自己陶酔ヅラには大爆笑)、シガー二ーは、自分自身のパブリックイメージを笑い飛ばすかのように、バービードール系(まさに彼女のパブリックイメージとは対極にある)を嬉々として演じている(『エイリアン』主演と言うキャリアもお忘れなく)。他にも、デジタル転送の失敗のエピソードは「ザ・フライ」を彷佛とさせるし、ティム・アレンの雰囲気は「インディ・ジョーンズ」みたいだ(ちょっと言い過ぎかも)。パロディを、はじめて心から純粋に楽しめた。
8点(2003-12-12 10:50:54)(良:2票)
15.  クライ・ベイビー 《ネタバレ》 
面白かった。監督自身の10代の頃のアルバムをかいま見たような、そういう個人的なテイストがにじみ出ていて(本人、スクエアが本当に嫌いだったんだろうなぁ、などと考えたりもした)、ストーリーは破たんしていても十分に楽しめた。ジョニー・デップは、美貌を自嘲しての大げさな色男っぷりが最高だった。また、ウォーターズ組常連のミンク・ストールの、意表をついた登場の仕方には思わず爆笑。繰り返し見たくなる傑作だと思う。
8点(2003-12-11 14:13:52)
16.  セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ 《ネタバレ》 
痛快。実在の監督の名前(Cecil B. Demil)をパロったタイトル(原題)から始まって、皮肉の嵐に翻弄されて、気持ち良かった。(特に『パッチ・アダムス/ディレクターズ・カット版』には思わずにやりと・・・)この映画は、(ウォーターズ作品の中でも特に)監督がかますアンチメジャーという考えに共感できるかできないかで、印象は違ってくると思う。共感できてしまっているあたしにとっては、愉快以外のなにものでもなかった。
8点(2003-12-11 14:04:42)
17.  恋する惑星 《ネタバレ》 
すれ違い的に交差しない2つのエピソードの「かすり方」が素敵。4人の主人公のうち、ト二ー・レオンの愚鈍さ(おうちでの白ブリーフがあまりにもはまっていた点も含む)と、ブリジット・リンの金髪ヅラの似合わなさだけは、個人的に納得がいかなかったが、基本的な人物設定はおもしろかった。特に良かったのはフェイ・ウォンかな。彼女が演じた女の子キャラは、彼女の子鹿のような雰囲気に合っていたからこそ光ったのであって、他の人がミスキャスト的にやっていたら、完全にストーカーになってたと思った。その点で絶妙。半年に一回ぐらいの割り合いで繰り返し見たくなる佳作だと思った。
8点(2003-11-29 09:16:23)
18.  ザ・ロイヤル・テネンバウムズ 《ネタバレ》 
深刻さとおかしさの入り交じった独特の雰囲気がすごくよかった。すごいメンツをこれでもか的に揃えて、しかも誰一人無意味に突出させることなく、全体に調和させた手腕は見事。話としては、崩壊した家族が一つにまとまって行く過程を描くと言う、ある意味定番ホームドラマの流れを汲んでいるんだけど、家族が全員天才という、規格外の設定のため、まとまろうとしてもどうしてもおかしな方向へ転がって行く。このくらいのメンツを揃えなければ成り立たなかっただろう。中でもよかったのはグウィネス・パルトロウ。この人が役と一体化したのを初めて見た気がする。美人系よりもこういうひねた役の方がずっとはまる。このオファーを受けたところに、今まで気づかなかった彼女のセンスの良さを見た。見直した。とにかく、見た後の後味が必ずしもよくないホームドラマなんて意外性のあるもんを、よく作り上げたものである。
7点(2004-07-27 07:31:31)
19.  バーバレラ
どこがいいんだかわからないけど、なぜか好きだと思ってしまう。自分の嫁をキレイに撮ることにかけては定評のあるロジェ・バディムの、開き直った公私混同っぷりに脱帽、という感じ。それにしても、納得のいかない部分はたくさんあるのだが、見ていて戦力を殺がれる。なんでもいいや、ここまでアホに徹してくれれば。逆に愛おしいや。衣装やセットはチープだけど洒落てるし。そして気が付くと、繰り返し繰り返し何度も見ているのである。
7点(2003-12-12 10:35:08)
20.  月曜日のユカ
他の方も書いていらっしゃるが、とても「映画っぽい」映画だとあたしも思った。あらすじはどうっていうことないので、映画にストーリー性だけを求める場合にはつまらないかもしれないが、もっと総合的に映画を楽しもうと言う場合には、別の楽しみ方ができる。特に、視覚的な要素。嘘みたいにかわいい加賀まりこ、昔のヨコハマの、「港町」然とした雰囲気、モノクロのモダーンさ、などなど。今の邦画が学ぶべきものがたくさん含まれているというご意見にあたしも賛成。
7点(2003-11-29 09:24:13)
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