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1.  羊たちの沈黙 《ネタバレ》 
人肉食いという嗜好と知性的な言動により、レクター博士の言い知れぬ不気味さと魅力がこの映画での最大の収穫。自分の世界を極め、堂々と生きている人物像は常に魅力的ではあるが、異常者にそれをあてはめた視点は画期的。鋭い洞察力と紳士的な振る舞いの印象が、無表情での警察官殺害シーンでより強い狂気を感じさせた。
10点(2004-01-21 09:10:37)
2.  レッド・ドラゴン(2002) 《ネタバレ》 
類稀なプロファイリングの才能をもつグレアムと、その才能を認めつつグレアムを陥れようとするレクターの確執と因縁が面白い。レクターの相手の弱点を隙あらばつこうとする緊張感のある会話も健在。レクターに簡単に分析されてしまうダラハイドも、一家皆殺し、夫が死ぬのを妻に見せ、妻の死体を屍姦、目に鏡を挿入と豪快な異常さ。祖母の歯型の入れ歯、背中の刺青、竜の幻聴など狂人として申し分ない。
9点(2004-01-21 08:34:12)(良:1票)
3.  ハンニバル(2001) 《ネタバレ》 
強烈な印象をもって登場するメイスンのレクター狩りが物語の主軸で、謎解きも社会性も殆ど皆無なシンプルな作りで見せる。登場人物たちが端役に至るまで全てが味わい深く飽きさせない。メイスンの異形さと憎めない悪役ぶりや、レクターのスリとの攻防、脳を料理する場面など、邪悪な嗜好を満たせてくれる。陳腐で低俗な内容な筈が、緻密な脚本作りや美しい背景などの効果で風格ある仕上がり。悪趣味な残酷描写が売りの映画の多くがそういった点で失敗するのに対し、この映画がやり遂げた事の功績は大きい。レクターが不愉快な人物ではなく、殆どがレクターよりの視点で描かれる為、殺人場面も罪悪感なく楽しむ事ができる。
10点(2004-01-21 07:28:31)(良:1票)
4.  ダークマン 《ネタバレ》 
物語序盤は、全てを失った男の悲惨な描写が過剰に悲劇的で引き込まれる。顔や痛覚といった自己認識をする要素が無い主人公が、科学者としての理性を頼りに失ったものを取り戻そうと奔走する展開は理解できる。後半の復讐に憑りつかれた主人公の行動は現実的ではない印象。しかし、顔を失う事は人間を邪悪にするという台詞で納得させられた。
8点(2004-01-21 06:54:07)
5.  スパイダーマン(2002) 《ネタバレ》 
超能力をもった若者の葛藤を描いた視点は、勧善懲悪という簡潔な構図の中で、観客に多少の考える余地を残している。叔父の死により、能力の行使の選択には責任が伴う事を示唆するあたりは良い。しかし、主人公のピーターとは対照的な選択をする新たな超能力者グリーンゴブリンの登場で、主人公が超能力をもつ事における内面的な問題に踏み込む描写は無い。敵であるグリーンゴブリンの息子が主人公にとっての親友である事は、若者にとっての大きな障害ではあるだろうが、その確執が超能力者を題材にするこの映画の本筋より比重が重いのは、この映画の印象を散漫にしてしまっている。表情の見えないスパイダーマンのスーツで、無機質な印象を与えなかったのは見事だった。
6点(2004-01-20 03:05:36)
6.  デアデビル 《ネタバレ》 
一見、類型的なヒーロー映画に見えるが、犯罪から街を浄化する為の暴力の是非を徹底して描く脚本が素晴らしい。罪悪感を持たない犯罪王キングピンと、自らの行動に苦悩するデアデビルは、悪の本質と暴力による正義の矛盾を明確に描いた。父親が犯罪者の下で働くという、かつての自分と同じ立場の少年が、デアデビルの正義の裁きに対し、恐怖で反応する場面が効果的。音により空間や物体を把握する能力は、法を逃れる犯罪者を映し出す比喩として捉えるのも可能。デアデビルの赤いスーツも貧民街の闇に意外なほどとけ込み、雰囲気を壊さない。
8点(2004-01-20 02:27:58)
7.  ロボコップ(1987)
アメリカの暗部ともいえる要素を全編にわたり、自虐的にちりばめたあたりが風刺的な味わいで笑いにつながっている。犯罪や麻薬、銃社会はもとより、アメリカ車が大味で燃費が悪い事まで直接的に皮肉っている。殺戮兵器の開発、販売をする企業が警察のオーナーというのもわかりやすいほどのブラックな面白さだった。さらに、悪趣味といえるほどの過激な暴力描写で全体の印象をまとめ、大人のヒーロー映画として成立させた。 退廃的で暗い街角や廃工場の中で、ロボコップのボディーは光沢を失わず光り輝き、その未来的な美しさは映像的にも成功している。
9点(2004-01-19 11:18:07)
8.  ヴィデオドローム 《ネタバレ》 
ヴィデオドロームを見る事で肉体に影響を受けるという設定は良いのだが、政治的陰謀に発展させてしまった為に、映像から受ける肉体変調の恐怖から国家権力への恐怖へと若干視点が変わり、テーマが希薄になってしまったような気がする。ヴィジュアル面では当時衝撃的だった映画なので惜しい。ヴィデオドロームがアダルトビデオではなくスナッフフィルムだと判明していく展開は悪趣味で良い。
5点(2004-01-17 06:01:08)
9.  セブン
7つの大罪に即した連続殺人という事で、その殺人の方法に興味が向くので飽きさせない。その一方で、現代社会の退廃ぶりがいかに深刻かが語られ、見世物的な殺人事件に相反して作品に適度な重みが加えられてゆく。都会に絶望して田舎暮らしを決意している老刑事と、殺人犯であるジョン・ドゥーの全ての人間が罪人であるという見解が紙一重で一致しているのも面白い。今でこそ常套手段であるフィンチャーのダークな映像も公開当時は強烈な印象を感じさせた。
10点(2004-01-17 05:36:35)(良:1票)
10.  ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版 《ネタバレ》 
ショッピングモールに立てこもる3人の男たちの価値観や性質を明確に分けた事が、人間の危うい行動を浮き立たせた。男たちの行動や発言を唯一の女性であるフランが女性の見地から傍観している姿は男性社会への辛辣な風刺にも思える。3人の男たちの個性がもっとも如実に表現されるのは、フランが妊娠している事が発覚する場面で、男たちの反応は三種三様である。半ばゲームを楽しむように危険を伴う行動に出る男たちにフランが否定的なのも男女の価値観の違いが面白い。
10点(2004-01-17 05:10:11)
11.  デューン/砂の惑星(1984)
物語は凡庸に感じた。粘液質の悪趣味な要素のあるスペースオペラが観たいひとには楽しめる部分もあると思う。砂虫の特撮、ハルコネン男爵の醜悪さ、残虐さとカイル・マクラクランの彫刻みたいな顔立ちだけが華。
4点(2004-01-17 04:49:09)
12.  ストレイト・ストーリー
いわゆるいい映画。大きな感動や驚きなどはないが、ひとの良さそうな老人の旅を少し感傷的な気持ちで観る事ができる。ただしリンチ作品として見た場合、今回のリンチは映像作家というより、単に監督という仕事をこなしただけという気がしてしまう。
6点(2004-01-17 04:40:25)
13.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 
接点の希薄な人物たちが奇妙なエピソードで織り成す物語が、最後にはひとりの女性の挫折が生む妄想として、全ての符号が合うという映像のパズルではあるが、最後に描かれる現実が残酷で感傷的に締めくくられる為にある意味で効果的な物語として成立している。女優として成功しなかった主人公が妄想の中でも、才能はあり監督にも認められているがハリウッドの内幕が原因でオーディションに受からなかったという、遠まわしな現実逃避ぶりが面白い。
7点(2004-01-17 04:23:30)
14.  ロスト・ハイウェイ 《ネタバレ》 
不本意な現実。妄想で作り上げた新たな記憶。再び破滅に向かう妄想。物語を時間軸通り、明瞭な見せ方で表現すれば、溺愛していた妻の裏切りに合う男の現実逃避という大筋になるのだろう。しかし、現実と妄想の境界線を微妙にぼかし、時間軸を巧妙に置き換える事で映画という媒体を使ったパズルという類稀なジャンルが確立されている。無論、過激な人物や恐怖感をあおるエピソードなどで物語の趣も十分に用意されている。だが、この映画の楽しみ方はやはり、巧妙に配された断片を組み立て、霧が晴れるような感覚を味わうものだろう。
8点(2004-01-17 04:05:15)(良:1票)
15.  ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間 《ネタバレ》 
10代の女性の堕落と死を悲劇的に描いた点は単体として作れば成功したかも知れない。TVシリーズの売りでもあったユーモアが排除され、クーパー捜査官の出番の少なさから物足りなさを感じてしまう。しかし、序盤のリンチ特有のキャラクターや酒場で音楽にかき消させられる台詞を字幕で補足したり、奇妙な味わいもある。ロッジのシーンが再び見れるだけでもTVシリーズ、リンチファンとしては無視はできない。
6点(2004-01-17 03:45:31)
16.  エレファント・マン 《ネタバレ》 
メリック氏の境遇を気の毒に思う反面、現実に彼を目の前にすればトリーブス氏のように接する事などできないだろうと思う自分がいる。社交界の慣例でメリック氏に会い、ティーカップを持つ手を震わせている夫妻のように。単に悲しい実話ではなく、そういった思考にまでさせてしまう脚本の視点は鋭い。人物描写は善悪に分かれすぎてはいるが、悪夢の映像などリンチならではの見せ方が効いている。
7点(2004-01-17 03:25:53)
17.  イレイザーヘッド 《ネタバレ》 
男性が抱きがちな、結婚、妻の妊娠出産、子育てに対する不安を表現主義的に映像化した作品と解釈している。ヘンリーの首が消しゴムになるあたりは未だ理解に苦しむ描写だが、恋人の家族に会う不安感(或いは不快感)や赤ん坊に対する父親の感情の動きなど、男性なら少なからず理解できてしまう部分もあるのではないだろうか。
8点(2004-01-17 03:01:18)(良:2票)
18.  ブルーベルベット 《ネタバレ》 
我々は犯罪や暴力におびえながら生きているが、その一方で他人事であれば心躍らせたりもする。退屈な日々を受け入れるには、そういう感情も必要だからだろう。ニュース番組で伝えられる、他人の死に本気で悲しんだり、憤る人間などいない。しかし、家族や知り合いが被害者ならどうだろう。被害者が他人でも犯罪を目の当たりにすれば、反応も違ってくるはずだ。これは好奇心で犯罪に近づいた主人公が、現実の犯罪に対し嫌悪する反応と似ている。この映画には、多くの犯罪映画に描かれる、娯楽としての暴力描写がもたらすカタルシスは無い。むしろ観る者の多くに言い知れぬ不気味さと不愉快さを与える。それは、日常と非現実との境界線を取り払う構成の効果だ。ドロシーとジェフリーが夫やガールフレンドがいるにも関わらず、非日常に取り込まれ肉体関係をもつのに対し、フランクがドロシーだけを愛するのは、それが彼にとって日常だからだろうか。奇妙な人物たちや懐古的な音楽などで悲惨で陰湿な題材を重くなりすぎないようにしているのも見事。      
10点(2004-01-17 02:39:55)
19.  ザ・セル 《ネタバレ》 
精神世界の幻想的な映像が、肝心の虐待によるトラウマで形成された犯罪者の内面や苦しみを希薄な印象にしてしまっている点で残念。それでも、虐待によるトラウマが殺人の免罪符にはならないと主張する刑事に対し、主人公がより深い見地から踏みとどまって刑事の主張に疑問を投げかける場面などがある。監禁された女性が救出される件と精神世界での犯人の心の救済がまったくの別次元で描かれた事が作品にとっては損をしている印象。
7点(2004-01-17 02:01:55)
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