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1.  風、スローダウン
上映当時、京都の映画館で見て大号泣しながら、新京極を歩いていたことを覚えています。 ストーリーは陳腐なのかもしれないし、主演の石田靖もお世辞にも演技が上手いとは言えませんが、これほど青春の残酷さと美しさを描いた映画はないと思います。 監督の島田紳介はおそらく意図していなかったと思いますが、青春というのは、この映画にも出てくるバイクレースの様なもので、何時の日か否応無くシグナルは青に変わり、僕達は人生のレースに駆り出されるわけですが、そのレース前に許されるフォーメーションラップの1周の猶予の間に、僕達はどうしても夢や希望を持ってしまうわけです。 この映画に登場する若者達の夢は、残酷にもいともたやすく現実にいうものに打ち負かされ、消えていくわけですが、それがために、夢を追いかけている時の姿は、大阪の街は汚いし、演技は下手ですが、青春のはかなさと美しさに満ちていたように思います。 最後、石田靖がレースで転倒し、エンジンが使えなくなった時に、監督が交換用のエンジンを石田靖が売っぱらったと聞いて、そのときに浮かべた、「とうとう彼にもこの時が来たか」といわんばかりの笑顔が印象的でした。
[映画館(字幕)] 10点(2005-06-24 19:43:08)(良:3票)
2.  ムトゥ/踊るマハラジャ
なんかカオスそのものといった映画ですね…。でも面白かったです。日本では、にしきのあきらのせいで、「スーパースター」の称号に胡散臭さが漂いますが、ラジニカーントは本物です。昔、NHKでインド映画をテーマにしたニュースがあって、その中で彼の最新作の上映開始日に、インド人が映画館を何重に取り巻いて、順番待ちしている映像がありました…。恐るべし、ラジニカーント。
6点(2004-04-03 12:00:20)
3.  ティファニーで朝食を
ビデオで一応最後まで早送りせずに見れましたが、それはすごく可愛らしいオードリー・ヘップバーンのおかげです。この映画が、オードリー・ヘップバーン主演でなかったら、おそらく今誰も知ることのない映画になっていたのではないかと思ってしまうほど、盛り上がらない平凡な映画でした。
4点(2004-03-14 17:51:50)
4.  チェ・ゲバラ/人々のために
この映画、点数つけるの難しいんですけどね。チェ・ゲバラに対して、どの程度心酔しているかで評価も変わってくるんではないでしょうか。僕は、ゲバラについてはある程度本とかで読んで知っていますし、持たざる人たちのために、自分の人生を捧げた彼の生き方(僕にはとても無理ですが)を凄く尊敬していますが、それでもこの映画を面白いと感じることはできませんでした。 この映画はおそらく、キューバ・中南米の人達のための映画で、豊かになってしまった日本人に対しては、伝えきれないものがあるのでしょう。
5点(2004-03-14 08:56:06)
5.  耳をすませば(1995)
30歳近くになって初めて見たのですが、やはり話の青臭さがちょっと…。僕も学生の頃は「人生を頑張ろう、よりよい人間になろう」と思い、努力したこともありましたけど、頑張ってもそれほど見返りはないし、それほど周りもいい人間ばかりではないことをわかってしまっているわけで、主人公の純真さ、けなげさに共感しきれませんでした。丁寧さは感じるのですが、物語に浅さを感じてしまいました。
5点(2004-03-14 08:42:50)
6.  暴走特急
面白いですね。主人公の強さについては、既に触れられていますが、強いです。北斗の拳のケンシロウ並みです。この映画には、主人公の戦いには悲壮感は全くありません。余裕で最後までクリアできる人がやっているスーパーマリオの、WORLD1-1の部分を見ているかの様な気分になってきます。
7点(2004-03-14 06:27:22)(笑:1票)
7.  カサブランカ
前に見た時は、もっと好きだったんですけど、久しぶりに見たらいまいちでした。 昔、愛し合っていたとはいえ、あんなにひねくれた男ともう一度恋仲になってしまうという処にかなりの疑問を抱きますし、あと、映画の前提としてある(アメリカの)「正義」に胡散臭さを感じるようになってしまったのが原因かもしれません。
7点(2004-03-14 06:20:58)
8.  ウインダリア
本当は9点をつける程の映画ではないかもしれませんが、10年以上も昔に初めてみて、その時に号泣した記憶が未だに残っているもので…。その後同名小説を買って読み、また号泣。 いまでも、ラストシーン近くを思い浮かべると、涙腺がやばくなってきます。 「約束」をテーマにした悲しいお話が、美しい映像の中で展開されていきます。特にラストシーンのウインダリアの木の姿は、本当に美しく、自分の愚かさを悔やむ主人公の姿と対照的でした。
9点(2004-03-13 11:49:38)
9.  ある日どこかで 《ネタバレ》 
タイムトラベルの方法がいわゆる「気合」なんですけど、これって実は上手い展開だと思うんですよね。機械で旅行していたら、まず現在へ強制的に戻されることもないでしょうし、過去への再訪も簡単でしょう。精神力で時間旅行していたからこそ、コイン一つで現代へ戻され、再度1912年に戻ろうとしても、もはや戻れなくなってしまっているんですよね。そう考えると、この設定は、このとても美しい恋愛映画にとって不可欠な要素の一つだと思います。 ともあれ、この映画はクリストファー・リーヴの事故もあったせいか、ある種の特別な地位を得てしまった気もしますが、非常に美しい恋愛映画の大傑作です。見た後の余韻がいつまでも心に残ります。この映画が、恋愛映画の古典の一つとして、他の有名な映画と共にいつまでも語り継がれていくことを心から願うばかりです。
10点(2004-03-13 09:30:21)
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