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もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 542
性別 男性

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1.  アンジェリカの微笑み 《ネタバレ》 
オフィシャル見ると、夭逝した美女の最後の写真を撮ったイザクに不思議な出来事が・・・とあるのですが、 そもそも、亡くなった人の写真を撮るという事が行われていいものなのか?(しかも、三脚を使わずに手持ちで撮るなんて・・・) アンジェリカの幻影と空を飛ぶシーンがありましたが、最後に家主が飼っていた小鳥が死んだ時に狂ったように駆け出して行ったのは、小鳥をアンジェリカに見立てていたという事なのでしょうか?その割には、それを暗示させるような描写がなかったように思えますが。 また最初は、機械ではなく人の手で耕すほうが面白いと言っていたにもかかわらず、後の方になってくると機械で耕作するところを撮っていたりする心情の変化も非常に読み取り辛く感じられました。 撮った写真を並べて吊るす事の“映画的な”意味を考察してみると、農民の働く姿とアンジェリカを同系列的に一括りに捉えていると解釈することが出来ますが、接点が見当たらないため的外れな考えなのではと思いましたが、ラストでアンジェリカの手によってイザクが天に召されていて、それに被せるように農民の歌を聞かせてエンディングへと誘っていたところを見るに、やはり農民の存在もこの物語では不可欠なものなのかも知れません。 などなど、非常に難解でいろいろなメタファーに富んだ作品とお見受けしましたが、これはもう自分にとっては完全にお手上げ状態な作品なのでありました。
[映画館(字幕)] 6点(2016-01-27 23:28:39)
2.  イーダ 《ネタバレ》 
全編モノクロームの静謐な映像。これがストーリーの雰囲気にとてもよく馴染んでいて良かった。 修道院の誓いを立てる前に自分のルーツや外の世界を知り、恋愛も経験して修道院に戻る。 そして、毅然たる表情で前に向かって進むイーダの姿。 最後はハッピーエンドと捉えました。 至る所に印象的なシーンがあり、オープニングのキリスト像を立てるシーンや、イーダがミュージシャンと夜を共にする時の髪を下ろす姿、ヴァンダが自ら命を絶つシーンなど、象徴的でファンタジー性を感じさせるシーンが特に印象深く響いてきましたが、その一方で、人物を右下に配する構図が多用され、人物を捉える際の引き出しの少なさが垣間見れたのは減点材料。 また、音に関して言えば、部屋で聞くクラシック音楽や車の中での歌謡曲、レストランでの生演奏、静かな部屋の中で聞こえる喧噪など、BGMを流さない分、どれも非常に耳に残っていたのですが、生演奏は何回も繰り返されて若干しつこい感じがしてしまいました。 自分としては、ポーランドの歴史的背景はあまりよく知らないままで観たのですが、イーダの出生を辿りつつ歴史に触れることができたのは良かったです。
[映画館(字幕)] 6点(2015-12-15 23:32:44)
3.  わたしの名前は... 《ネタバレ》 
ストーリーは、ざっくり言うと少女の家出物語。 人生が厭になって、家出とか失踪とか放浪願望を少しでも抱いたことのある人ならきっと共感できる内容だと思います。 自分は独身で子供もいないので、親の気持ちになるというよりも少女の方に肩入れして観ていたのでとても開放的で楽しく観ることが出来ました。 自分は、まぁ、放浪という程ではないですが、フランス旅行に行ってレンタカーを借りて自由気ままに走ったりしたことがあるので、ラウンドアバウトとか道路標識とかに懐かしさを感じてしまったり、後半辺りで出てきた近代的な教会が最高に素敵だったりと、自分個人的にいろいろとツボな作品でした。 序盤は陰鬱な雰囲気の中で物語が進んでいくのですが、そこを耐え凌げば少女とトラックの運ちゃんとの間で心が通じ合ってゆく様を描いたロードムービーです。 家出の話だから、ストーリーは勿論自由。 カメラや演出もそれに追従するかのようにとにかく自由。 画面作りはゴダールのようであり、個人的にはアンゲロプロスを彷彿とさせるシーンもあったように思えます。 ストーリーの大半を占める二人の交流を描く場面ですが、運ちゃんがよそ者だという設定が良い。 二人の間に言葉の壁があり、必然的にコミュニケーションが凄くシンプルになっているところがとても映画的で面白く感じられました。 惜しむらくはラスト。 性的暴行を匂わせる描写などは皆無の良いストーリーだっただけに自殺する意味は全くなく、それぞれがそれまで通りの日常に帰っていってほしかったです。 蛇足ですが、この映画を見た後でコンビニに寄るとハムとチーズのバゲットサンドを見つけたので思わず買ってしまいました。
[映画館(字幕)] 8点(2015-11-08 13:41:43)
4.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 
この映画はレビューするのに困る。なぜなら、自分も吃音者だから。 自分の場合ですと、やはり英国王同様、家族や親しい友人などに対しては吃音が出にくくなる場合が多いため、そういった身近な人ほどなかなか自分が吃音持ちだという事をわかってくれず、他所でどもると、「単に緊張しているだけだからそのうち慣れる」「場数を踏めば大丈夫」などというトンチンカンな指南を受けるのがオチ。 難病でもなければ障害でもないこの吃音という症状が世に広く認知されるのは喜ばしい事ではあるものの、「吃音?」「じゃあ、英国王みたいに練習で治るでしょ」と、軽く考えられるのも困るわけで、そもそも、最後のスピーチを立派にやり遂げたように描かれていましたが、あれは対処療法的にその場を凌いだに過ぎず、根本から克服したと勘違いされてしまうのは吃音者である我々としては何とも微妙な所なのであります。 さて、ここからは映画のレビュー。 一番気になったのが、人物を画面の中心からずらした構図が多用されていた事なのですが、ただ単に中央に配置しないだけならまだしも、本当に画面の隅っこ1/4くらいの場所に人物を配置していたりといった極端な構図が多かったということ。 それと、どのシーンにおいても(特に療養所のシーン)画面が暗いことが多く、人物を正面からクローズアップで捉えたショットなど、ここぞという場面であっても顔に当たる光が弱いため、あまり上手くはないなぁと感じました。 ストーリーに関しては、英国王が医者と公園を歩いていたシーンで、口論になって別れた際、煙草に火をつけるというアクションが仲違いを象徴するするように機能していたのが良かったというのと、冒頭とラストでスピーチする時の独特のハラハラ感などは他の映画では味わったことのないような独特の感覚があったりして、自分にとってはいろいろとレビューが難しい映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-06-01 15:20:36)(良:1票)
5.  ル・アーヴルの靴みがき 《ネタバレ》 
カウリスマキ映画は2本立てで観た「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」に続いての2作目なのですが、こちらは一転してカラーで明るい感じ。というか、悪い意味で画面がヴィヴィッド過ぎてかなり違和感のある光の当て方に感じました(特に室内シーン)。 画面の明るさや光加減だけでなく、序盤でコンテナを開けて見るシーンの不法入国者たちの出で立ちも不自然というか凄く奇妙な印象で、全員皆綺麗な服装でしかもやたらと顔色や肌ツヤも良く、おまけに子供が逃走する時の緊迫感のなさやコンテナの中の人を一人一人ゆっくりと捉えるカメラの動きなど、かなり異質な雰囲気を感じ取りました。 また中盤辺りで、ベトナム人が子供を警察から守り逃げさせようとしたシーンでもどことなく動きに乏しい感じがあったり、最後の病室の中に立っている奥さんの立ち方とかも演技している感がありありと出ていて、どうしても最後まで違和感が拭えないままで観ていました。 ストーリーを見るに、黒人の子供が上手いことロンドンに向かうことができたり、夫人の病気が全快したりといった非現実的な御伽噺的な物語であるため、それに合わせるように過度に明るい画面を作ったということなのでしょうか。 何れにしても、スタジオのセットでの撮影がほとんどでロケーションの自然な空気感が感じられない映画はやはり好きにはなれないと再確認した映画でした。
[映画館(字幕)] 5点(2012-11-16 23:43:17)
6.  世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶 《ネタバレ》 
35mm版で観ました。 芸術の国フランスと言われるほど国民の美の意識が高いフランス人ですが、国家が成り立つ遥か昔、氷河時代にはその美的センスのDNAが既に組み込まれていたのだという事が分かります。 壁画の描写はまるで水墨画のよう。動物の体の輪郭は濃い色でくっきりと、体の内部は淡い色を用いて皮膚の質感を表現したり、またキャンバスの使い方も平面ではなく敢えて凹凸のある場所を選ぶことにより脚の動きを表現しようとする大胆なチャレンジ精神などが見て取れ、描いた人のセンスと工夫がとてもよく感じられて驚愕するほどです。 カメラワークも、いろいろと制約がある中での作業のためスタッフの苦労は想像に難くなく、暗い中で照明の角度や明るさに微妙な変化をつけることで壁面の細かな凹凸を浮き立たせながらじっくりと壁画の一つ一つを再現していたのは良かったですが、出来れば氷河期当時の人間が見ていたのと同じように松明の光で照らすシーンが出てきても良かったのではと思いました。 映画の終盤、製作者はこんな貴重な洞窟にも危機が迫り既に影響が及んでいる事の重大性を主張したかったのだと思いますが、ラジコンヘリにカメラを積んでアーチ橋の手前にいるスタッフを空撮するシーンを含め、この二つのシーンは完全に蛇足でしょう。 日本の鍾乳洞でも、発見されて間もない頃は煌びやかだったのに、一般に公開されてからは呼気中のCO2によってくすんでいってしまったという話を聞いた事があり、3万年もかけて形成された宝石のような洞窟も、わずか数年で輝きを失ってしまうという儚さを持つものなのだという事は感じ取れた気がします。 それと、邦題はもう少しシンプルにするべき。
[映画館(字幕)] 7点(2012-08-26 14:15:22)(良:1票)
7.  アーティスト 《ネタバレ》 
3D全盛のこの時代に無声映画がオスカーを取ったという物珍しさもあって、興味半分で観に行ってきました。 本作は自分が大好きなフランス映画の筈でしたが、むしろハリウッド調の誇張されたストーリーや演出が数多く見受けられ、中でも、主人公の活躍したサイレント映画が廃れていき時代の流れに乗れずに絶望感に打ちひしがれる一連のプロットに、何もそこまでしなくても…というやや大袈裟な展開の連続がちょっと鼻につく感じがしました。 ハリウッドへのオマージュというのを考慮してもちょっと行き過ぎた感があり、またサイレントは表情やアクションのみで物語るところはあるにせよ、やや過剰な演出が出すぎていたように思えます。 ついでに、10~20年代の実際のサイレント映画を見ている時はちょうど良いタイミングで、つまり、どんな台詞を喋ってるのだろうと思ったところではしっかりとスポークンタイトルが出て会話の内容を提示してくれるので、それがとても心地よく感じられ、音声なんか必要ないんじゃないかとまで感じさせてくれることが多いのですが、本作の場合はそれが非常に少なく、また、ちょっと細かいところですが、スポークンタイトルの出るタイミングが一瞬遅い事が何度もあり(0.2秒くらい)、ちょっとイラッとすることがありました。 映画の中盤で、階段を昇る女優と降りる男優というメタファーを狙ったようなシーンが出てきましたが、あの突然の傍目ショットはメタファーを撮りたいがためだけに挿入されたとしか思えず、客観視する理由も見出せないため、妙に異質な雰囲気ばかり感じてしまいます。 また、犬を脇役に起用したことやBGMの音楽も、チャップリンの影響を受けているのは明白ですが、犬の演技に関してはしっかりと訓練を積んで演技をした本作よりも御本家の「犬の生活」の方が動物的で自然な振る舞いをしているように思えます。 ストーリーの最後は、新たな境地を開拓してハッピーエンドを装う感じで締められていますが、映画で勝負することから逃げているようなエンディングであるため、ここはまさにご都合主義としか言えないでしょう。 キャスティングについては、主演女優があまり美人ではないのが減点材料で、クラーク・ゲイブルに似た主人公がアステアばりのダンスを踊っていたのは、時代錯誤のような気が…。 ただ、今のこの時代にサイレントで勝負した心意気は買いたいと思うので、オマケしてこの点数。
[映画館(字幕)] 6点(2012-04-14 18:02:03)(良:2票)
8.  しあわせの雨傘 《ネタバレ》 
オゾンはいろんな風に期待を裏切ってくれる映画監督なのですが、今回のはどちらかと言えば良い意味の裏切りという感じではなかったです。 この映画は要するに、女性のサクセスストーリーを描いたものであって、フランス映画らしい控えめな演出になっているところもあるにせよ、言ってしまえば、そんじょそこらのアメリカ映画と大して変わらないような実にありきたりな作品になってしまっていると思います。特にラストなんかもう最悪で、単純・平凡・軽薄という言葉しか出てきませんですし、オゾンが過去の作品で何度も見せてきたような味わい深い余韻を残すラストショットとは程遠く、大変ガッカリしてしまいました。 さて、ドヌーヴ扮するスザンヌですが、ストーリーが進むにつれて何とまァいろいろと良からぬ過去が出てくるわけですが、このままいくと隠し子があと二人くらいは出てきちゃうんじゃないかという嫌な予感もしたのですが、それ以上は出てこなくて本当によかった。 オゾン作品では、毎回のように余計なセックスシーンが出てくるのが好きではなかったのですが、今回はストーリーの流れからいってもそのシーンを出すことの意味が出ていたので、この程度なら特に問題はないでしょう。 カトリーヌ・ドヌーヴと夫役のファブリス・ルキーニはまさにハマリ役というくらいに見事に役を演じ切っていましたが、ストーリー的にただ一つ言わせていただくと、スザンヌは専業主婦のときは詩人でもあったわけですから、会社の経営を立て直そうと立ち上がったときに労働者との交渉時にもう少し詩人っぽい台詞で喋ってくれてればより面白さが生まれていただろうと思います。“お友達”と“友愛”の2つくらいしか出てこなかったので、もっとビジネスとはかけ離れた詩的な台詞で“こんな世間知らずの脳内お花畑女に会社を任せて大丈夫か?”という雰囲気を出してその場のゴタゴタ感が増せば、より楽しいシーンになれたのではと思いました。 それと、家のソファーにドヌーヴが座るシーンがあるのですが、画面全体を同一系統の色で統一しているシーンがこの他にもいくつかあり、オゾンの「シェルブールの雨傘」に対するオマージュが(雨傘の他にも)感じられて良かったです。
[映画館(字幕)] 6点(2011-01-09 17:38:46)(良:1票)
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