1. ZIPANG
《ネタバレ》 凄く不評だった林海象監督の黒歴史…という印象だったのですが…いやいや、めっっちゃ面白いじゃん!髙嶋政宏の無敵ヒーローっぷりも安田成美のアネゴ感も、ニンジャ軍団&服部半蔵の謎テクノロジー兵器も最高じゃないですか!まさに【細けぇコトはいいんだよ!】とばかりの、時代考証ガン無視のハイパーチャンバラ時代劇映画なワケです。 ところで、日本でこの手のSFファンタジー系特撮映画がクサされる原因のひとつとして【東映特撮テイストが強すぎ問題】があると思うのですが、【日本のSF】に【東映DNA】が入っているのってはもう当たり前で、それこそが【ジャパニーズ特撮】なんじゃなかろうかと思い始めてきた今日この頃であります。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-02-28 01:31:26) |
2. ねじ式
《ネタバレ》 主人公を演じる浅野忠信の【つげ義春の世界】から抜け出してきたような存在感がイイですね。ココの時点でこの作品の【テイスト】はバシッとキマってるワケです。そして石井輝男監督なので丹波哲郎もキッチリと登場し、タンバイズム全開の芝居が最高です(笑)。とまぁ…俺は石井輝男監督も、つげ漫画も、浅野忠信も丹波哲郎も好きなのでそれなりに(汗)面白く見れたワケなんですが…そうじゃナイ人にとっては、この映画ってどうだったンだろう?ポキン。ポキン。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-02-26 12:03:59) |
3. もののけ姫
自然と文明、生と死、貧困と差別、そして、哲学、宗教、オカルト。スクリーンのコチラ側に大量のメッセージが突きつけられる感覚。『ナウシカ』からバージョンアップした“直球のミヤザキ映画”。個人的にはアシタカのピュアな姿勢も羨ましいが、エボシ様の現実を直視するマナザシに惹かれるのです。そして、目を見張るほどの画面の美しさは、ジブリ映画のベストかもしれません。声優陣ではモリシゲの圧倒的な存在感がイイですねぇ~。 [DVD(邦画)] 9点(2014-03-07 05:18:34) |
4. 39 刑法第三十九条
《ネタバレ》 “刑法39条”をテーマにした作品というコトだけで、見る前から『狂鬼人間』というキーワードが頭の中をグルグルしちゃうワケですが、鈴木京香が半狂乱で日本刀を振り回したりはしません。また、序盤の取り調べシーンでの刑事の意味不明な手の動き、主人公と母親の不穏な食卓場面から黒沢清『CURE』も頭をグルグルしましたが、やはりソコは“天才モリタ”の映画なワケで。役者陣の“ボソボソしゃべり&やり過ぎ怪演”、終盤のヌーディー裁判官をはじめとする“不思議演出”などで、バッチリ“森田節”全開なのです。そしてその割に、想像していた不条理オチにも走らずに(主人公がカフカなのに!)超思いっきりストレートに話に決着がついたのは意外と言えば意外でした。てなワケで…森田芳光監督作品で「フザケんな!」と思いたくないヒトには、お勧め映画かもしれませんね(笑)。 [DVD(邦画)] 7点(2014-01-17 11:57:20) |
5. 紅の豚
《ネタバレ》 俺は今回のテレビ放送で初見。ジブリ作品なのに、なんとなく見てなかった作品のひとつ。と思ったら、なんだいレビュー数400近いじゃありませんか!うーん、さすがジブリ…。 じゃあ、あれこれ書いても今更なんで手短に(苦笑)。 連れてけと駄々をこねるフィオを結局は飛行艇に乗せたポルコ、そしてラストの別れのキッスを見て「ああ、コレって『裏・カリオストロの城』なんだなぁ。」と感じました(なんだそりゃ)。最後にルパンがクラリスを連れて行けなかったのは、ルパンが豚じゃなくてサルだったから…(さらになんだそりゃ)。ポルコはルパンよりオトナだった(そしてソレを自覚していた&ルパンは自分がオトナじゃないコトを自覚していた)…。ちょっと自分でもナニ言ってるかわかんないです(笑)。 カッコイイってのは、こういうコトさ…。 [地上波(邦画)] 7点(2013-09-09 14:21:38)(笑:1票) |
6. クラッシュ(1996)
《ネタバレ》 「変態だー!!!」(口をダイヤの形にして) しかし…クローネンバーグの描く変態世界は、いつも寒々としている… [DVD(字幕)] 6点(2012-11-27 14:21:13) |
7. リング(1998)
《ネタバレ》 内容を超えて“その映画の持つ意味”で語られる作品が存在するワケですが、間違いなく『リング』もソレですね。“貞子”というビュジュアルの発明(正確に言えば日本古来の「幽霊」のスーパーバージョンアップ)、“不吉”という感覚を見事に映像化した「呪いのビデオ」の完成度など、まさに後にハリウッドにまで殴り込みをかけた“Jホラームーブメント”の起爆剤と言ってイイでしょう。 個人的に最高にイヤな場面(イイ意味で)は、ビデオを見た後にかかってきた電話の“受話器の向こう側に感じる凄くヤバい空気”の表現。ハリウッド版が「セブンデ~イ」なんてコトをやっちまってるのを見るにつけ「やっぱアメリカ人には、ソコんトコが分かンねえのかなぁ~」と思うのですよ…。 ちなみに…俺はテレビから出てくるシーンは実は全然怖いと思わなかったンです。“怖さ”が急にハッキリ&クッキリしちゃったカンジで。それまでの“よく分かんないけど怖い”感覚の方が「恐怖の心霊写真集世代」の俺には怖かったなぁ… [DVD(邦画)] 8点(2012-08-16 09:19:43)(良:4票) |
8. リング2
《ネタバレ》 すんません、平均点少しだけ上がります(笑)まあ…低評価なのも分かりますけど(苦笑)“オカルトvs疑似科学”(まあ、疑似科学自体もオカルトなんだけどね)をベースに、ヒット作の続編を前作をまんまなぞるコトなく(あらぬ方向へではあるが)独自路線を走って行った「その心意気やヨシ!」というか。 精神病棟での“呪いの放電”によるパニックシーン、フカキョンの取材テープがオカシクなっていくシーン、博士がモニター抱えてトボトボ歩き(この映画で俺は、小日向文世さんを「キモチワルイ芝居をする役者だなぁ」と初めて認識)、忘れちゃいけねえフカキョンの死に顔(プロ根性とはこういうことさ!)とか、結構イイ場面もいっぱいあると思うンですよね。 それと…貞子の頭蓋骨から仲間由紀恵の顔を復顔できなかった鑑識班ってどうよ(苦笑) [DVD(邦画)] 6点(2012-08-16 08:39:51) |
9. シックス・センス
《ネタバレ》 「こんなオチ、見てすぐわかるレベルwwww」というネット上の書き込みを見るにつけ、まったく鈍感な俺は逆に“この映画を100%楽しめた”と嬉しくなっちゃう(笑)。 ってゆーか、その“衝撃的なオチ”よりも、主人公の少年が自分の“秘密”と“伝言”を母親に話すシーンの方が俺の中では“最高のオチ”。ほんと、何度見ても号泣だもん…。 [DVD(吹替)] 9点(2012-07-04 08:45:56)(笑:1票) (良:1票) |
10. メン・イン・ブラック
今では、ほぼ死語になってしまった「特撮映画」の臭いを残した痛快娯楽SF映画。 悪趣味だけど、このセンスは嫌いじゃない。 御大リック・ベイカー師匠の特殊メイクもグッド! [DVD(吹替)] 7点(2012-07-02 18:54:43) |
11. CURE キュア
《ネタバレ》 「黒沢清」という監督の名前を強烈に俺に印象付けた作品。コンクリートの手触りのような…、ひんやりとしてザラザラとした感触…。今まで俺が見てきたホラー(サスペンス)映画とは、まったく異質の“怖さ”を感じたから。俺はタバコは吸わないけど、ラストシーンでの主人公の食後の一服は「ココロの底から」うまそうに見えた。そう思う俺自身が、すでに暗示にかかっているのかもね…(笑)。 [DVD(邦画)] 8点(2012-06-27 10:19:02) |
12. ファイト・クラブ
《ネタバレ》 公開から10年も経てば、この映画のネタバレも知ってるワケで…。な~んて心配もいらないぐらい面白かったので無問題!サブリミナルの確認のつもりで何度も見返せば、そのたびに新しい発見もあり!その味わいはまさにスルメを噛むが如し…。 最初は「スゲー嫌な女」にしか見えないマーラが、ラストシーンでは抱きしめたくなるほどキュートに見えてきます。そして見返せば見返すほどに「あの結末」には泣けてくるのです…(あの終末感と音楽の相乗効果の中、二人がしっかり手を繋ぐ姿に涙腺がピンチ!)。 …とか書いちゃいましたが、基本的にこの映画が『オトコ汁ムンムン映画』なのは、これはもう間違いないワケです(笑)。そしてブラピの「ブルース・リー」は、『マトリックス』でのキアヌのそれを遥かに上回っていて、怪鳥音もヌンチャクポーズも、抱かれたいぐらいに最高なのでありますッ!!アチャーッ!!! [DVD(字幕)] 8点(2010-09-03 15:43:28) |
13. 女優霊(1996)
《ネタバレ》 いわゆる「Jホラー」を体験してしまった後でこの作品を見た観客にとっては「あんま怖くないんじゃね?」と思われてしまうでしょうね。でもラストの「はっきり見える幽霊」に、中田監督と脚本の高橋洋さんが「こりゃ失敗だ」と猛反省(?)して『リング』に繋がっていったんですよねぇ…。 余談ながら、助監督に「駄目ですよ監督!ここで一回、びしッとシメてくださいよ!」とか言われて、嫌々ながらも仕方なくキレてみせる(それがすげえ下手糞なキレ具合w)そんな柳ユーレイ監督に思わず同情(笑)。そりゃ壁に貼ったピンナップも笑い出すわ(苦笑)。 [ビデオ(邦画)] 7点(2010-08-31 15:45:05) |
14. スター・ウォーズ<特別篇>
《ネタバレ》 なにかしら「作品」を創作した人間なら「作品をより完成された姿に!」を思うルーカスの気持ちは痛いほど分かるとは思いますが、オリジナル世代の人間からするとCGテンコ盛りのこの<特別編>には「上等な料理に蜂蜜をぶちまけるが如き思想ッッッ」とオーガの顔マネをしながら言いたくもなってしまうのですw。しかもCGバリバリの<特別編>を1度見てしまった後では、オリジナルの素朴な特撮を見るのが若干ツラくなってしまうのも事実なワケで(個人の感想です)うーん…ルーカスも罪なコトをしてくれたもんです…。さて、そんな特別編で俺が唯一ダメ出しをしたいのは、ボバ・フェットの初登場がジャバの子分然としての登場だったコトですねぇ(あくまで時代劇における「先生ポジション」だったのかもしれませんが、ボバはあくまでも一匹狼のイメージなので)。もちろんファンサービスだったのは分かるのですが、俺的には「なんか違うンだよなぁ~」なシーンでした…。とは言え、既に「神作品」だったオリジナルを(若干やり過ぎながらも)画面の隅から隅まで磨き上げた情熱には敬意を表します。 [映画館(字幕)] 9点(2009-06-10 16:57:35) |
15. スター・ウォーズ/ジェダイの復讐<特別篇>
マックス・レボ・バンドの演奏をバージョンアップさせる前にボバの「ぶっとび壁ドーン」のシーンをなんとかしてください。とりあえず「あぁぁ~ツ!?」の悲鳴は消してよ(苦笑) [映画館(字幕)] 9点(2009-06-10 16:48:52) |
16. 学校の怪談G〈TVM〉
《ネタバレ》 清水崇監督の『呪怨』プロトタイプ(短編『片隅』『444444444』)を見たさにレンタル。うーん、見てヨカッタ。マンゾクじゃ。しかし、当時これをなんの説明も無くテレビで見た人はワケわからなかっただろうなぁ…(子供ならトラウマになったかも?)。今見ると、しっかり『呪怨』していてニヤニヤしちゃうこの作品、『呪怨』マニアにはマジお勧め。それから『木霊』って脚本=高橋洋、監督=黒沢清だったんですね。ストーリーがちょっと???だったけど、それをブッチギル程の妙な迫力がある話でした。「殺された」と「死死死死死死死死」のシーンは黒沢節炸裂! [ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-14 04:29:54) |
17. マトリックス
《ネタバレ》 「黒いコート」「サングラス」「功夫」「ブルース・リー」「永遠の銃撃戦」「流れ落ちる薬莢」「メン・イン・ブラック」「この世界は本当の世界ではない」エトセトラ…エトセトラ…。部屋の中でジリジリ鳴っている電話…カメラが回り込むと、そこにはモーフィアス一家がバーン!と勢ぞろい…このシーンは鳥肌が立つほどカッコ良かった!うーん…コレ1作で終っていれば伝説の映画だったのに…。 [DVD(字幕)] 10点(2005-04-10 20:04:02) |