1. センチュリアン
ストーリー、役者相当渋いです。渋すぎて一般受けしませんが、当時の本物の警官の生活ってこんなものだったんじゃないでしょうか。拳銃を始め小道具もそれらしい雰囲気を出しておりこの手のマニア(いるか分かりませんが)にはたまらない魅力をある意味持っていると思います。 7点(2004-09-24 22:43:34) |
2. さよならを言わないで
ピア・デゲルマルクって本当にこの頃輝いておりました。この映画の主題曲がとても印象的だったので、後年随分探して手に入れましたが、同じフレーズの繰り返しだった事がその時判明しました。こういうストレートでベタな映画を毎週封切りで見たいものだと思います。 8点(2004-07-14 23:19:38) |
3. ロンメル軍団を叩け
ご存じ(?)トブルク戦線のフィルム(のあまりではなく、そのもの)を使用して何故かリチャード・バートンを主役に据えて作製された戦争映画。ストーリーもわざわざ萎ませどんな製作目的があったのか全く不明の映画でした。ヘンリー・ハサウェイも泣いていたと思います。これだったらトブルク戦線リバイバルの方がはるかに面白かったと思いますし、一番駄目なのはどこにもこのような状況を逆手に取ってやろうという気骨が見られない事でした。 3点(2004-07-14 23:10:29) |
4. ロイ・ビーン
もうすぐDVD発売されるそうでめでたい事です。偉大なるほら話という感じでとても良い作品だと思います。最後の殴り込みはかなり興奮しました。ジャクリーン・ビセットもきれいでした。ジョン・ヒューストンに(かなりその頃低迷していたにもかかわらず)これだけ好き勝手にさせるという事は制作会社の懐の深さを感じます。 8点(2004-06-28 00:12:39) |
5. 砂漠の流れ者
どうしてもペキンパーは自分の手で西部劇の幕引きをしたかったのでしょうか。昼下がりの決斗で始めたテーマ(ダンディー少佐で会社に勝手に改変させられた恨みを糧にして?)をワイルドバンチで結実させて、更に暴力描写のみに気を奪われた頭の固い評論家筋にまで本作でぐうの音も出ないカウンターパンチを浴びせてしまいました。もう西部劇は作らないのかと思っていたら、もっと分かり易く大衆向けにビリー・ザ・キッドでだめ押しをしようとするなんて・・自分だけメキシコに移住して西部劇そのものを独り占めしたかったんでしょうか。この頃のペキンパーの連作する作品は本当に何か奇跡が起きているとしか思えないほど輝いていました。「こんな凄いのばかり作っていたらやり残した事がなくなって死んでしまうんじゃないか」と恐れていたら本当に訃報を見て驚きました。ワイルドバンチと本作を踏み絵に差し出されると、次のアプローチ(私的にはシルバラードや許されざる者という感じがしますが)までにあれだけ時間がかかったのも分かる気がします。 10点(2004-06-13 15:45:54) |