タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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プロフィール
口コミ数 1741
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※2024.2.28ニックネーム変更「ぽこた(ぺいぺい)」→「タコ太(ぺいぺい)」

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1.  サイレント・スクリームズ ネタバレ 
劇中劇のスタイルで描くオムニバスのショートホラー集ですね。舞台劇→映像作品→舞台劇、最後の最後は現実→舞台劇という演出は好みでした。  トワイライトゾーン風とも言えそうな個々のショートホラーはバラエティ豊か。いずれの作品も思いのほか楽しませてくれました。舞台劇としても見せてくれたら、その対比が面白かったかも。もっともそれじゃ長尺過ぎかも。入りと出だけで十分ですね。  そして、メインのマックスとジェナの物語もまた舞台劇の一部のようで。謎の男が仕掛け人?もしくは定番の悪魔?他の観客は帰ったんじゃなくて取り込まれたとか?で結局、二人は舞台劇に取り込まれちゃうとか?少しばかり投げっぱなしの感はありますがエンディングも謎めいていて好感。観終えてみれば、正直なところ低予算感タップリの作品ながら、意外なほど満足感の残る佳作でした。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-06-24 11:50:29)★《新規》★
2.  Nudus ネタバレ 
まず始めに、お願いですからAI翻訳の字幕はやめて欲しいです。スペイン語だから原語ではまるで解らず尚更に苦痛。殆ど斜め読みして尚且つ脳内再翻訳して観賞した感じです。(概ね意味は解りましたが)  で、肝心の作品的には、筋としては結構楽しめる近未来SFサスペンス~ミステリーサスペンスの流れではあります。が、冒頭から展開がまどろっこしいと言うかビジュアルに拘り過ぎと言うか、ちょっと作品世界に入り難い感じですね。ラストには裏切られ感が残りました。  結局は夢オチまたは妄想オチというスタイルで、それ自体は個人的には好物ですし、真っ白い部屋とか真っ赤な部屋とか既視感は否めないまでも演出的にも結構好きです。ただ、助手役の東洋系女性(日本人名ですが知らない女優さん)が人面蜘蛛になったり、フランツがいきなり手の平に日本語で秘密のメッセージをローラに送ったり、ドレスアップしてディナーを楽しみつつも濡れ場に突入したり、等々の演出には少々盛り過ぎ感が否めずです。夢オチ、妄想オチならではなのでしょうが。  本筋はまずまず、されど展開やら演出はイマイチという残念な1本でした。字幕のヒドさに減点です。
[インターネット(字幕)] 3点(2025-06-24 11:27:20)★《新規》★
3.  ベッキー、キレる ネタバレ 
前作は少女による爽快(豪快?)な復讐劇として見応えありました。が、今回は正直言ってややトーンダウンかな?  ベッキーの殺戮行為の理由があまりに取って付けたようと言うか、そもそも過激派集団(と言うかコイツらは便乗してるだけ)に自分から喧嘩吹っかけておいて、その結果恨まれて恩人殺されて愛犬奪われてだから、言ってみれば自分がわざわざ蒔いた種で窮地に陥った形。無理やりの状況設定では感情移入もままならず、とは言え展開はそこそこスピーディなので見入ってはしまいましたが、振り返るとなんだかなぁと言った感じは否めずでした。ひとことで言えば「浅い!」って感じです。  続編は難しいという典型のようにも思える作品。相変わらずキュートなルールーちゃんのキャラを生かしつつ、そんな可愛い子がブチ切れてグロ殺人に手を染めるという意外性と言うか爽快感と言うかを上手いこと演出するのは難しかったようです。  もっとベッキーという人物に焦点を当てて、修羅場を乗り越えた彼女が日常生活の中で再びジワジワと苦しめられた挙句に爆発するとか、いっそシンプルに可愛い顔して本格的シリアルキラーのベッキーが暴れまくるとか、何かある意味自然な?ストーリーを用意してくれたらもっと満足出来たかもなぁ、少女版ランボーには無理があるなぁ、ベッキー結構弱いし、などと残念な気持ちばかりが残る1本でした。ただし、ルールーちゃんのキュートさに+1です。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-06-24 11:02:32)★《新規》★
4.  プロフェッショナル(2024) ネタバレ 
無敵オヤジ復讐モノに出演するようになって以来、リーアムさんは好きな俳優さんの一人。出演作は概ね鑑賞し、概ね満足していました。が、本作は少々微妙でした。  何だかユルイんです。殺し屋だろうが何だろうが、いつもの雰囲気は出ていて冒頭から期待満々で観始めたのですが、何かピリッとした空気がないのです。冒頭助っ人として参上してくれる後輩殺し屋君も、イマイチ凄腕感がない。端的に言えば危機管理が出来ていないのですね。  それは敵方にも言えることで、ボス?の恐いオネーさんにしても短気で凶暴なだけで基本ノープラン。お仲間たちも隙だらけと言うか何と言うか死亡フラグ立ちっぱなし。  パブに少女が愛猫連れて来たところで、これはお約束通り人質に取られるのか?と思いきや主人公によって無事トコロ払い。脚本的にも少々ユルサが目立ちました。  更には邦題によって余計に期待外れ感が増してしまった残念なリーアムさん作品でした。
[インターネット(字幕)] 4点(2025-06-24 00:49:48)★《新規》★
5.  変な家 ネタバレ 
家の間取りとか好きだし勿論ホラー好きだしで観賞。元ネタは未見・未読です。  何ともJホラーですねぇ。結構見入ってはしまいましたが、山奥の集落の因習、家にかけられた呪い、秘密の儀式、隠された場所等々、最早伝統的とでも言いたくなるJホラーあるあるネタの大行進です。展開や演出で特にこの作品はここが凄い!というところは正直ないのでは?と思えてしまいました。ただ、キャスティング(特に佐藤二朗さん、川栄李奈さん、斉藤由貴さん)で雰囲気を高めてくれているので、他のJホラー作品と比べて決して見劣りなどはしませんし、寧ろ見応えはあると言っても良いのでは?(石坂浩二さんと根岸季衣さん、高嶋政伸さんはちょっと勿体なかったような)  謎の間取り。間取り図を見ないと気付けない仕掛け。魅力的なお膳立てなのにそこに繰り広げられる物語がちょっとばかり使い古され感の強いものだったのが残念。サイコサスペンス寄りに仕立ててくれたらもっと気に入ってたと思います。原作のテイストに寄せない訳にはいかなかったのでしょうね。  クライマックスは意外と盛り上がらなかったです。主人公が猟銃を突き付けられるけど相手は全然引き金を引かないとか(いくらなんでも待ち過ぎでしょ)、ヒロインの姉の夫が危ないのに誰も見てるだけで助けようとしないとか、松明持って乗り込んで来た村人たちが主人公たちの脱出を一切邪魔しなかったりとか。結局、焼け跡から唯一発見されなかった彼は何処に行ったのでしょう?母子は洗脳が解けずこれからも儀式を続ける?エンディングもイマイチもやっとしたままでした。  原作は原案として引き継ぐにせよ、無理にオカルトに寄せずに作れたらもっとオリジナリティも出せたように思える、少々残念な作品でした。
[インターネット(邦画)] 5点(2025-06-18 14:00:19)
6.  PERFECT BLUE ネタバレ 
今更ながらに観賞。世間での高評価は知っていましたがイマイチ鑑賞意欲が上がらなかった作品でした。  妄想と悪夢、そして劇中劇を巧みに組み合わせた物語は好物分野。なので短い尺とも相まって集中して観ることが出来ました。サイコホラー、サイコサスペンスの佳作ですね。ありがちな(失礼!)設定と展開ですが見事にミステリアスでファンタジックな物語に仕上がっていると思います。  ただ、劇中劇が無理やりAVまがいの内容を捻じ込んだ作品だったり、いくら脱がせ上手のカメラマンとは言えイキナリのフルヌード写真集だったりは何だか客寄せ的シーンに過ぎないように思え、アニメだからこそみたいなところを武器にしているようでイマイチ不快でした。実写でやったら普通にポルノになりかねません。もっとも、妄想の方のヒロインが走り回ったり飛び回ったりとかは、実写でやったら笑ってしまいそうで、やっぱ実写はやめた方が良いとは思いますが。  そう、アニメだからこその作品ですね。このまま実写はNGでしょう。で、正直なところ一番自分に合わなかったのはアニメなんです。この絵面、ダメです。好きになれません。それが一番個人的には苦痛でした。なので低評価で失礼します。
[インターネット(邦画)] 4点(2025-06-17 21:46:09)
7.  ホランド ネタバレ 
これは理解するのが難しい作品でした。  ストレートに夫は連続殺人犯でジオラマで自らの成果を再現し保存することで征服欲を満たすと言うか最高の快楽を得ているというサイコサスペンス作品のようでもあり、やや変化球的に全てはヒロインの妄想、つまりは夫の重罪やデイヴと言う人物の存在という本作の核を成すパーツ自体が実は妄想でしたという作品のようでもあり、実は主人公はデイヴで彼がナンシーと語り合ううちに構築していった世界のようでもあり…。見る角度次第でいろいろ夢想できる作品に思えました。  とは言え、語り出しはヒロインの独白。彼女を中心に据えて観ていくのが正解だとは思います。詳細には触れないまでも、彼女は精神的に病んでいた過去があり、きっかけは分からないまでも夫との運命的な出逢いを通じて別天地であるホランドに移住した。それは事実のようですね。そしてホランドは(本作を観るまで知らなかった街ですが)一風変わったと言うか異国情緒溢れるテーマパークのような観光地。その町の名士の妻と言う立ち位置のヒロインには移住後も様々なプレッシャーがあったことでしょう。愛息とのやり取りを見ていると、幸せな親子と言うより閉塞感が感じられてしまう。しかも夫の存在や言動がそこに拍車をかける感じ。一見幸せな生活には一触即発の地雷が埋まっていたように思えてなりません。  夫の浮気を疑って結局は自らが浮気に走ってしまうヒロイン。彼女の弱さを象徴するエピソードでしょう。それ故に、今も尚精神的な不安定さは決して癒えていないように思えます。そんな彼女はデイブとの探偵ゴッコによって自ら率先して不安定な道を選んでしまったように思えます。  なんとも纏まりのない感想になってしまいましたが、感想が纏まらないのも本作のような所謂オープンエンド作品の楽しみ方ということでお許しを。あれやこれや考察する楽しみを味わえた作品に7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-06-17 18:03:00)
8.  恋文(2021) ネタバレ 
若気の至りで罪を犯した服役囚が、純朴な被害者の娘の手紙によって心から悔い改めて他人のために生きる道を選ぶ、というドラマは特に目新しい訳でもないものの、その手段が代書屋というのはユニークですね。他人への尽くし方は様々あれど、その人の心情を汲み取って自らの筆で表現するというのは簡単なようでいて極めて難しい。主人公に文才があったのかどうかは分かりませんが、この設定には惹かれました。  ただ、短編故の唐突感は止むを得ないとしても、被害者の娘が偶然にも当の被害者である母親への手紙を代筆して欲しいと彼を訪ねて来るというのはちょっと直接的過ぎたかも。まぁ観ていて十分想定内でしたけれど。そこのあたりにもう少しヒネリがあればなぁと思ってしまいました。  そして、ラストの意味深なカット。雇い主に呼ばれて目を離したわずかな間に姿を消してしまう依頼人。彼女は幻だったのでしょうか?それとも全ては主人公の脳内ワールドでの物語だったのか?そこの受け取り方で依頼人登場の唐突感は消え去り、全く別の解釈へと変わりそうです。あ、そうか!それが私の求めていたヒネリだったのかな?という解釈での評価点です。
[インターネット(邦画)] 6点(2025-06-16 18:34:11)
9.  ファミリー・ディナー ネタバレ 
この作品、どう捉えていいものやら…。やってることはホラーなんだけれど、オカルト?否、イースターを背景にしていて、いくつかそれに準えた演出はあるにせよ宗教色が強い訳じゃないし。サイコスリラー?まぁ、そっちの方が近いかも。どっちにしても、そこそこグロい胸クソ作品ではありました。  ぽっちゃりヒロインは特に嫌いじゃないけれど、演技が上手なのかそうじゃないのか何とも陰鬱な雰囲気がヒロインからして出まくり。キーマンの著名な料理研究家(今は落ち目?)である叔母さんは始めっから相当ヤバそう。叔母さんの再婚相手はヒロインに優し気のようでエロエロしさもあって怪し過ぎるし。何故か幼い子どもでもあるまいし同室に寝起きさせられた従弟(血は全然繋がってない?)は陰湿そのもの。(可哀想オーラが時折出てるけど)  そんな面子が織り成すドラマなんだから相乗効果で終始鬱々とした時間が過ぎて行きます。これ2時間オーバーだっけ?と思うぐらいクライマックスまでの時間が長い。到底90分そこそこの作品には感じられませんでした。  そしてラスト10分ほどの衝撃の展開?何となく想定内と言えば想定内なんだけど、実際ビジュアル化されちゃうと結構キモい。ここに至ってやっぱしオカルトホラー?いや食っちゃうんだからやっぱサイコホラー?無理にジャンル分けする必要もないのですが、テーマって何だったの?と思うと良く分からなくなってしまいます。  結局、狂った叔母さんと理由は不詳ながら協力体制堅持で一緒に狂ってる後夫による悲劇なんですが、巻き込まれた(と言うか自発的に乱入した)ヒロインは合理的なダイエットとは思えない断食させられて例のアレを食わされて挙句の果てに復讐とは言え殺人者になってしまったという悲劇の上塗り。ラストシーンで止めを刺して欲しそうな後夫を拒絶しつつ、叔母さんから受け継いだペンダントを握り締めるヒロインが謎めいていると言うか訳解らないままの終幕でした。  北欧作品的なビジュアルは時として魅力的ながら、基本的にはショッキングな胸クソドラマ。評価は難しいですね。何回も観たくはありませんが、再度鑑賞すればもしかしたら評価が変わるかも知れない(おそらくは上に)作品でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-06-16 18:00:32)
10.  シビル・ウォー アメリカ最後の日 ネタバレ 
説明的なパートがまるでないという潔さによって、純粋に戦場(というより殺し合い)における狂気が浮き彫りにされている作品。その狂気とは、言うまでもなく武器を手にして殺し合う者の狂気であるとともに、自分なりの理屈によって只管記録し続けるカメラマンの狂気でもあり、時として無関心な者の狂気でもあります。様々な狂気がリアルな映像を伴って乱舞するスピーディな展開。ある種の緊張感を保って観賞することは出来ました。  ただし、手放しで称賛出来るという訳ではありません。胸クソ映画であることも間違いないです。いくらフィクションとは言え、こんな訳の分からん状況を描き出し、只管に虐殺シーンを連発し続けるのは正直なところ胸クソ悪過ぎ。リアル過ぎる(戦場を経験したことはないし経験したくもないので想像に過ぎませんが)殺戮シーンを次から次へと見せられるぐらいなら、血しぶきまみれのスプラッターの方が現実逃避の延長に思えて個人的にはマシです。設定が非現実的(これも確かな根拠はないのですが)なのに表現はリアルっていうのは反則に思えてどうにも受け入れ難いです。ま、すべて個人的趣味嗜好のレヴェルではありますけれど。  結局テーマは何だったんでしょ?ひとりの若き戦場カメラマンの卵が成長する姿を通じて、極限下における人間の姿を描いた作品?それとももっと社会派的に、現在のアメリカの闇(病みでもある)をシニカルに描いた作品?それともシンプルに戦場の悲惨さを描いた作品?どこまで掘り下げて観るべきか良く解らないところです。  ちなみに、クライマックスでベテランカメラマンが代わりに犠牲になるんじゃなくて、アドレナリン出まくって暴挙に出た若手カメラマンが犠牲になった方が教訓的になって良かったと思うのはベタ過ぎるでしょうか?どっちにしても、カオスな状況においては失われなくても良かった命がアッサリと失われていくことに変わりはありませんが。  と言う訳で、やっぱり個人的には超胸クソ映画と言う印象だけが残ってしまったのでそれなりの評価です。  あ、最後の大統領インタビュー。え?それでいいの?という一言インタビューでしたね。撃つ前にトドメさしてどうすんのよ?と思ってしまいました。
[インターネット(字幕)] 4点(2025-06-14 10:17:19)(良:1票)
11.  へんなおと〜A Strange Noise ネタバレ 
漱石の「変な音」をアレンジした人形劇。原作とは少々話の流れと言うか視点が異なるものの、原作と同様に他者の在り方を通じて主人公が命や生き方について気付いていく物語ですね。  基本モノクロの人形劇で、ラストに主人公の疑問が解消され、生きる喜びを感じ取るところで画面に広がるスクラッチアートのみがカラーになる。この演出は好きです。  ナレーションに合わせた人形の精緻な動きが素晴らしく、人形劇であることを途中忘れて観ていました。実写でもアニメでもなく人形劇で表現したことは正解だと思います。ストレートにテーマが表現されていると言うか、雑念なしに素直に作品世界に入って行くことが出来ました。  個人的には人形劇を見る機会は随分と減りましたが、改めて一つの表現手段として魅力的だなぁと感じた次第です。
[インターネット(邦画)] 7点(2025-06-13 14:00:29)
12.  陳腐な男 ネタバレ 
タイトルから始まって全編通じてスタイリッシュなタッチのアニメですね。理由は知らないのですが使用言語は英語。基本、日本語字幕というのはあまり見かけないような?  物語的にはオーソドックスな近未来SF。少子化とかで働き手が減る→ロボットが代わりに労働力に→人間がロボットに仕事を奪われる→ロボットに対する反感が増す→ロボットが駆逐される。そんな流れですね。本作の場合は、代用労働力としてのロボットを開発したのが子どもを産めない体質の女性であり、母親の気持ちで育て上げたロボットたちが無残に殺されていくことで廃棄責任者に恨みを募らせたものの、いざ復讐という段階で冷酷無比と思っていた相手が普通に働いている人間だったことを知って心が折れてしまう、いうところがポイントですね。  ビジュアルに惹かれたこともあって興味深く観賞出来ました。ただ、廃棄責任者を「陳腐」と断じる理由が今一つ見えて来ないです。「普通の」じゃなくて「陳腐な」としていることで、見下してるイメージになっているような?開発者の複雑な事情と心情からして、自らの子どものようなロボットを廃棄する男を蔑んでいるということでしょうか?個人的には、敢えて「陳腐」としない方が良かったように思えるところです。強過ぎるかも。  冒頭のカットは生き残っていたロボットが当局に射殺されるところなのでしょう。開発者と生き残った少女型の男性的ロボットが成長している姿?では一緒にいる女性は誰?そこから始まる回顧録は誰の記憶?すいません、理解力不足なのか解らず仕舞いでした。タイトルに?という点も含めての減点理由です。
[インターネット(邦画)] 4点(2025-06-13 13:25:45)
13.  ゴミ屑と花 ネタバレ 
「ゴミ屋」という言葉を久しぶりに耳にした気がします。決して侮蔑軽蔑として使われていた表現ではなかったような気がするんだけどなぁ。でも、本作でそれを口にする人間は明らかに蔑んでいる感じ。直接経験したことは殆どないけれど、いろんな意味でキツイ仕事であることは間違いないです。かなり危ないし。分別の意識とかも大してなくてゴミは家から出したら知らないよ、というスタンスの人間がどんなに多いことか。  行政の職員として働いているのであれば待遇もまずまずでしょうけれど、今の時代は民間委託が主流。本作の二人も民間企業。決して特別厚遇されてはいないことでしょう。フィクションだし役者さんだし、とは知りつつも頭が下がる思いで観てました。  主人公は事故のPTSDで操縦出来なくなったようですが、元パイロット、でも今は操縦出来ないという履歴での再就職はきっと難しい。保有する資格を資格として使えないとなると厳しい気がします。で、彼が選んだのはゴミの収集員。家族との時間を大切にするには地元で働くのが一番。おそらくエッセンシャルワーカーだから、という理由で選んだ職ではないのでは?でも、働くうちに感じた世間の冷たい目、その反対に感謝の目、そして指導役の年下の彼女の+アルファの働きぶり。そういったひとつひとつに触れて行くうちに単なる地元の職場ではなく自分の価値を再発見出来るような職場としての意識が芽生えたのでしょう。  30分という尺はベストだと思いました。エピソードを増やすことは簡単かも知れませんが(なんなら連続ドラマとか)、シンプルに纏めたのは正解だったと思います。(確かに居酒屋の一件は必要だったか微妙ですが)後味にあったかさが残る佳作に6点献上です。
[インターネット(邦画)] 6点(2025-06-11 17:59:07)(良:1票)
14.  ベルベット・バズソー 血塗られたギャラリー ネタバレ 
呪いの絵画とでも言いましょうか、魔力を秘めた絵画が関わる人々に悲劇を齎す、というプロットの作品は数多くあるように思えます。謂わば、洋の東西を問わず怪談噺の定番といったところですね。  本作はまさにそんな物語。赤黒い顔料は作者の血液、なんてのも一つの定番ですね。見ていると絵が動く、絵から何かが出て来る、これも定番。描かれた絵とは直接関係ない物まで操るなんて言うのは飛び道具?否、魔力ということになれば何でもありですから、それもまた定番的ですね。要は、ホラーとしては極めてオーソドックスです。意外性は殆どなく、立つべき人物にきっちり死亡フラグが立ち、予想通りにお亡くなりという図式です。  ただし、呪われた絵の作者の非業の人生はサラっと紹介されますが、何故に彼の描いた絵が呪われているのかは明示されません。そこそこの尺の作品なのでそこはもう少し掘り下げて欲しかったところです。書いた本人も断捨離中で大家さんに全て廃棄してくれとを言い遺していたということなので、何かしらの呪いを掛けていたことは間違いない訳ですし、父親を惨殺してさえも晴らせなかった幼少期の恨みつらみだけなのか?それともそれを上回るほどの何かがあったのか?これほどの魔力を発揮するのですから何かありそうなものです。  出演者が充実しているということもあって決して面白くない訳ではありません。楽しめなかったと言えばウソになります。ただ、もう一歩詰めが欲しかったと言うか、度肝を抜かれるような展開が欲しかったところです。残念。  ちなみに原題も邦題も何だかな~という感じ。原題じゃあまりに解りにくいから邦題はサブタイトルを追加したのかも知れませんが、ちょっとストレートというか説明的というかシックリ来ない感じがします。だったら原題そのままのほうが良いような気がしないでもなく…。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-06-10 17:46:44)
15.  ひびき ネタバレ 
主人公(と言って良いのか?)のサラリーマンは兎に角ウザッ!よくぞ警備員さんは我慢したもんだ。(最後の方でキレ気味になるけど)  まぁ、ここまで絡むと殆ど威力業務妨害だから警察呼んでもいいのにと思ったりもしたけれど、それじゃ映画にならない訳で。独り暮らしで孤独に働く警備員さんも、きっと思うところが数多あるのでしょう。愚痴られてばっかりだから愚痴りたくなったのかも。思いつめてる風なサラリーマンその2は新たな犠牲者か?  自分なりに思いついた本作のテーマは「みんな同じ」といった感じです。体よく言えば「世の中みんな悩んで苦しんで、でも支え合って生きてるんだよ」みたいな?作り手の思いとは違うかも知れませんが、そんな風に思えた1本でした。ラストがちょっと弱いかなぁ?短編であることを生かして、もう少し意表を突いて欲しかったところです。
[インターネット(邦画)] 5点(2025-06-09 13:07:58)
16.  クリープ2 ネタバレ 
前作の後味の悪さを越えられるのか?という観点で観始めましたが、単に繰り返しではなく「もうこれで打ち止めだからね!」というスタンスが感じられました。  平たく言えば、前作は主人公(前作では名前が違ってたような?)の異常性がいつ発現するのか?どう発現するのか?という流れだったのが、今作では始めっから異常性大暴露。初対面のヒロインに、何ひとつ隠そうともせずに自らが凶悪で異常な殺人者であることをひけらかすアーロン。内面だけじゃなくて「男女の垣根を取り払うには全てを見せることが必要!」みたいに宣言してモザイクもボカシもなしにイキナリ全裸公開とはビックリ。(「次は私の番?」と応えるサラも全裸?かと思いきや胸チラ見せでストップというのは肩透かしでしたがw)  始めっから殺人鬼であることを晒しておいてこの後どうするの?サラのことは24時間は殺さないと宣言するし。と思って見ていたら、そもそもサラも相当イカレてる訳で、なんと言っても殺人鬼がボク殺人鬼、イヤならお金持って帰ってね、と宣言してるのに逃げないんだから正常な判断力は消え失せてます。  結局、結構普通な展開(異常ではありますが)でホラーアルアル的にラストを迎えます。スタートダッシュは凄まじかったけれどやや減速気味に終えた感じ。  ラスト、街中を闊歩するサラはどう考えてもアーロンの遺志を引き継いでいるようですね。やっぱ始めから変だったけどそれが表面化したみたいな。まさかサラがヒロインの「3」はないのでしょうけれど、前作に比べれば胸クソ度は少し下がり気味の1本でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-06-08 17:46:41)
17.  審判(2019) ネタバレ 
男子学生が偽AIロボットだったというあたりで、もしかしたら?と想像はつきましたが、単に種明かしだけで終わらせずラストの皮肉たっぷりのキメ台詞が良かったですね。社会への警鐘という程に大袈裟ではないところに好感が持てました。  AIの進歩が指し示す将来の社会を、数多ある大作とは異なる視点でミニマムに作り上げた作品。面接官のちょっとスベり過ぎじゃないかという感じのコメディ演出は余計だったかも知れませんね。そこが残念ではあるものの、短編としての起承転結は楽しむことが出来た1本でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2025-06-08 17:26:16)
18.  しずく ネタバレ 
「ヤングケアラー」についてソフトに語った短編。敢えて「ソフト」と評したのは、往々にして厳しい現実を前面に押し出してしまいがちなテーマを、ケアを受ける母親は優しさに溢れた存在として描かれ、ケアをする娘は我慢に我慢を重ねながらも決して逃げることのない強い存在として描かれ、更にはサポートするワーカーも職務に真摯に取り組む包容力のある存在だし、娘のダンススクール仲間の少年も優しさに満ちていてキチンと分別がある存在で、ある意味恵まれた環境と言っても良いでは?と思えるぐらいに描かれているからです。  斜に構えてしまえば理想論に彩られているように思ってしまいそうな作風。でも、本来あるべき姿を奇を衒うことなく表現していることに好感が持てました。社会問題の捉え方として、短編ならではのこの切り口もありだな、と思えた1本でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2025-06-08 17:17:09)
19.  BECKY ベッキー ネタバレ 
痛快です。相手はニッくき極悪人。この際、何をやっちまっても構わないんじゃね?という相手。しかも、対するコチラは可愛い可愛い女の子。最初にワンちゃんが犠牲になったのは許し難い演出ですが、その後の父親とか婚約者の悲劇はお約束的。謂わばベッキー爆弾の導火線みたいなもんです。復讐の炎は燃え盛り、見事一件落着といった物語ですね。  まぁ、設定なり話の流れなりは決して奇を衒ったものでもなく、寧ろオーソドックスですね。極悪人の処理方法もそこそこグロくはありますが想定内。あ、最後の眉間撃ち抜きはちょっと意外、でもよく考えれば当然、てかあの大男は子どもに撃たれたことで人生清算出来て幸せだったかも、ぐらいに思えてしまう。  うら若き女の子にやらせる演技としては少なからず問題ありでは?という基本中の基本に目を瞑らなければ楽しめない作品ではありますが、そこのところの設定を外してしまったらオリジナリティの殆どが消えてしまう訳で、これはこれで良しと出来る者のみが楽しめる作品と思えました。で、私は楽しめたので続編も観るでしょう。  ちなみに、本作ではそもそもベッキーはどういう子なのか?とか、あのカギは何なんなの?といった重要事項がまるで明かされませんでした。想像してね?みたいにハグラカサレタ感じ。続編でその辺は明かされるのでしょうか?一応期待します。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-06-06 00:11:04)(良:1票)
20.  変態小説家 ネタバレ 
なんとも不思議な作品。大笑いするほど可笑しくはないけれど、決して飽きさせないツボを押さえてるって感じ。 前半、サイモン・ペッグの独り舞台かと思いきや、後半は何ともレトロ感溢れるドタバタコメディ。かなりの低予算? イギリスコメディ映画独特のセンスと雰囲気は、じめじめしていて陰鬱な感じさえするんですが、どこか軽やかなノリがあって後味は悪くないです。 ちょっと引いてしまう邦題には首を捻りますが、ヒロインの可愛らしさと粋な台詞におまけの6点献上です。
[DVD(字幕)] 6点(2025-06-05 10:28:50)
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