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1.  スージーの真心
密かに献身し慕っていた幼馴染みウィリアム(R・ハーロン)が他の女性との結婚を 決めてしまう。 溢れてくる涙を扇で隠しながら硬った笑顔を見せるスージー(リリアン・ギッシュ) の仕草がいじらしい。 そんな彼女の純朴でせつない表情・身振りの釣瓶打ちだがそれがまるで媚にならない。 単なる可憐さだけでなく、品位そして愛すべき愚かさといったものまで 豊かに表現しているからだろう。 グリフィスが彼女にひたすらクロース・アップしたくなるのも無理はない。  ハーロンの後をついて小道を歩くリリアンが、右足をふっと真横に蹴るような 仕草をする。そのあまりにも何気ないささやかな動作ひとつで、架空のキャラクターに 一気に魅力的な生命を吹き込んでいる。 彼女の自伝によると、やはりこのシーンの演技などは批評家にも評価されたらしい。  二人が並んで村の小道を歩いていく。並木がやさしく揺れ、道端で子牛が一頭寛いでいる。 この詩情あふれる1ショットの美にも打たれる。    
[DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2014-01-26 02:06:04)
2.  チャップリンのカルメン
チャップリンが編集したオリジナルは2巻物(約20分)だったが、彼のミューチュアルへの移籍後にエッサネイ社が4巻物に水増しし、「でっち上げた」のが現行のバージョン。 (チャップリン自伝)  つまり、映画の約半分は監督チャップリンの不服とするNGショットだ。  この苦い経験もまた、後に彼の完璧主義を形成していく一因となったのだろう。  確かにジプシー側の描写の多い前半部分などは活劇性も薄く、 人物の出入りを繋ぐ編集テンポも悪い為、短い時間を長く感じてしまう。  一方で、オリジナルからあっただろうショットもその充実ぶりからある程度察しがつく。  テーブル上でジプシーのダンスを踊る艶やかなカルメン(エドナ・パーヴィアンス)。モブシーンの猥雑とした活気。 邪魔が入って彼女となかなかキス出来ないチャップリン。 剣戟のコミカルで秀逸なアクション等々。  身も蓋もない云い方をすれば、彼の終生のパートナーともなるエドナ・パーヴィアンス との仲睦まじい絡みの全般であり、 自身の渾身のギャグシーン全般だ。  その釣瓶打ちとなる後半は、一気に映画を盛り返している。  バ―レスク(文芸作品のパロディ)とはいえ、悲劇「カルメン」の喜劇化それ自体が ラストのオチも含めて無理矢理感いっぱいだが、 ラストのツーショットで見せる二人の笑顔は幸福感に満ちて感動的だ。   
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-06-04 22:15:56)
3.  見えざる敵
デビュー作ながら豊かな表情変化を見せるリリアン&ドロシー・ギッシュ姉妹が存分に魅力をふりまいている。  全く同じ衣装で風貌も身振りもよく似ているが、背丈と気性の微かな差異でしっかり二人の個性が演出されている。 (リリアン自伝によると、この当時グリフィス監督は青と赤のリボンで二人を区別したそうだが。)  特徴的な、ドアを介して隣り合う二部屋間のサスペンスがメインだ。 ストーブの煙突用穴から覗く、黒光りする拳銃のクロースアップ。寄り添い、怯えるギッシュ姉妹。  1巻ものながら、まさに「女優と拳銃さえあれば映画になる」好例である。  さらに、二人を救出に向かう自動車によるパラレルアクションが加わり、その途上に登場する旋回式ブリッジの仕掛けが救出劇の焦らしとして面白い。  また、妹ドロシーが恋人と語らう屋外ロケの輝くような光線や風、農園の緑の揺れもビリー・ビッツァーのキャメラが瑞々しく捉えている。  ラストの4人のショット。右手前で恋人のキスを受けるドロシーのお澄まし顔も可愛らしい。 
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-02-16 00:30:39)
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