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コメント数 178
性別 男性

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1.  死神の骨をしゃぶれ
西部劇以外のマカロニアクションで初遭遇がコレだったけど、当時は米国製と比べて尽く貧乏くささばかりが目立って落胆モノだった。確かにフランコ・ネロは渋くてカッコいいけど、その周囲を取り巻く空気がやたら貧乏臭くてトロい。かと思えば男性器切ったり、裏切者の胸に鉤爪を叩き込んだりと残酷描写は無駄にエグかったりして、力の入れどころを間違っている気がする。でも考えてみれば、アクションに限らずイタリアのパチモンってどれもそんな感じだし、寧ろ味として受け取るべきなのかも。ま、お世辞にも面白いと思うような代物ではなかったけど、その田舎臭さのような独特の空気感に癖になる人がいるって話には妙に納得いく次第だった。
[DVD(字幕)] 5点(2013-04-24 22:05:58)
2.  レッド・ドラゴン(1976) 《ネタバレ》 
当時ブルース・リーのフォロワーとして担ぎ出されたジャッキー・チェンが主演した『ドラゴン怒りの鉄拳』のほぼ正統的な続編ですが、流石にスケールダウンは否めない粗い作りです。特に主人公のキャラクターが弱く(ブルース・リーと比べることは酷でしょうが)、当時のジャッキーの境遇よろしくブルース・リーの真似事を無理矢理させられた不運な青年といった印象にしか映えません。中盤まで一貫して腕っぷしの弱いケチな盗人として描かれているにも拘らず、日本軍の悪行を目にして「俺は精武館に入門して日本人と戦うぞ!」と声高に宣言するような勇敢な主人公に何故か変貌しているのも違和感アリアリ。物語は台湾に逃れてきた精武館メンバーの後日談を描いているので興味はそそられますが、大筋は前作と殆ど同じ。精武館メンバーが虐殺されるオチも前作を踏襲したのでしょうけど、前作にあった余韻も感慨も無い、ただ陰惨さと後味の悪さを残して唐突に“劇終”される幕切れで不愉快でした。ただ殺陣はそこそこ良く出来ているのとジャッキーが主演したブルース・リー映画の続編ということでファンならば一見の価値はあるかもしれません。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2011-06-11 16:17:01)(良:1票)
3.  魔の火山湖・甦えった巨大生物の恐怖
ソッチ系の書籍で存在を知って以来、ずっと見たかった映画のひとつ。殆ど詐欺に近いような邦題でソフト化されているのを知った当初は少々複雑ではありましたが、ありがたく鑑賞させていただくことに。…が、いざ鑑賞してみると陸に上がっては人を襲い、陸に上がっては人を襲い~の一定の流れを単調に繰り返してばかりの極めて貧相な作りでガックシ…。如何にも何かが潜んでいそうな暗くジメ~とした湖面のオープニングやもったりしたストップ・モーションアニメは私の好みにフィットするところではあるのですがね。せめて主役の恐竜が面白い動きを見せてくれていたらちょっとは記憶に残る映画になったかも。クライマックスのパワーショベルとの対決はふと『最後の海底巨獣』を思い出してしまいましたけれども、あちらのティラノサウルスがショベルを避ける仕草を見せてくれたのに対して、こっちは為す術も無くやられるだけだもんなぁ。。
[ビデオ(字幕)] 3点(2009-12-16 23:54:07)
4.  タランチュラ
ジャッロ映画。要するに謎解き云々よりも猟奇的な殺人描写に重点を置いたイタリア製サスペンス映画の一編。このテの映画は殺人描写の出来不出来が映画そのものの良し悪しにもそのまま委ねられると思うのですが、首に針を刺して神経を麻痺させ犠牲者の意識がある目前で腹を引き裂いていくという殺しの手口は幾多あるジャッロの中でもなかなか凝っているほうではないでしょうか?犠牲者も歴代ボンドガールを演じた比較的名を知られた女優さんばかりで豪華。まあジャッロらしくサスペンスとしては破綻しているのもいいところなので、逆に言えばそれしか見所がないわけですが…。というかジャッロをきちんと見るのは実はこれが初めてなのですけれども…別にエグい殺人描写だけを単独で見たいとも思わないので、自分にとっては一体どこに面白さを見出したらよいのか分からなかった。
[DVD(字幕)] 5点(2009-11-14 21:56:28)
5.  白昼の暴行魔 《ネタバレ》 
海辺の別荘で合宿を行っていた女教師と女子学生たちが逃げ込んできた三人の銀行強盗に…という何やら起りそうなシチュではあるけど、女性陣と銀行強盗グループの間の空気が終始のほほんとした雰囲気で、緊迫感はほとんどなし。肝心なところも肝心なところを見せずに顔面ドアップだけとかなりあっさりしていて、総じて伊映画にありがちな中途半端な作品だった。クライマックスは一番マトモなリーダー格の男が「俺は何もしなかったのに何故だ!」と叫びながら撃たれるんだけど、その後追い討ちかけるように全員から鈍器でフルボッコと三人の中で一番悲惨な殺され方をするのはあんまりだと思った。
[DVD(字幕)] 4点(2009-11-14 21:55:07)
6.  吸血のデアボリカ
ジェス・フランコが珍しくマトモに演出したことで知られる『吸血鬼ドラキュラ』の映画化。山場の無いダラダラとしたストーリーは退屈でケレンミもないままに成り行き的に事件が解決してしまいます。彼の他の作品は全てが未見だけど、この作品見る限りだと演出力はあってないようなもんなのかねぇ。クラウス・キンスキーのレンフィールドなんて面白そうな配役も病院でただうじうじしているだけで役者の無駄遣い。ミステリアスタッチの音楽は好み。
[インターネット(字幕)] 3点(2009-11-14 21:53:19)
7.  スネーキーモンキー/蛇拳 《ネタバレ》 
仮に「ジャッキーの初期作品の仲で一つを選べ」と言われたら迷わずこの作品を選びます。 もちろん『酔拳』も好きだけど、個人的にはこの『蛇拳』に軍配を挙げたい。  『酔拳』の主人公フェイフォンは父親が高名な武道家であることを鼻にかけるドラ息子だったけど、本作の主人公チェンフーは孤児であるがゆえに理解者もいないし、身を寄せる道場からもいじめられるという身の上で、知らずの内に感情移入出来てしまう。 そんな人物です。 そんな彼がある日出くわすホームレス(実は蛇拳の達人パイ・チャンティエン)いじめの光景。 普通ならば見て見ぬ振りでしょうが、それが出来ずにすぐさま助けに入るチェンフー。 その優しさに打たれたパイは彼に蛇拳を教え、その条件の一つとして「ワシを師匠と呼ぶな」と提示するのですが、この一連のシーンと師匠を“いじめられるホームレス”と描写した冒頭部分だけで、本作はカンフー映画の「師匠は高尚なものであらなければならない」と云う既成概念を打ち砕き、すでに一線を画しています。 確かに彼は汚い。蛇拳の達人であるけれども、金持ってない乞食同然の身であることには変わりは無い。 だけど、飾ってなく嫌みでなく、限りなく小市民で、それでいて強く、優しく、英雄の言葉を発する。 そんな素晴らしい人物を理解者に持つことができたチェンフーは実に幸せ者です。 師匠ではなく、友人、そして次第にそれ以上の関係で結ばれていく二人の関係はなんとも微笑ましく、私は軽い感動を覚えてしまいました。  やがてチェンフーは蛇拳を強化すべく、猫の動きを取り入れた蛇形豹手を編み出し蛇拳の仇敵・鷹爪流派を打ち倒すのですが、蛇拳流派を倒すことだけに躍起になっていた鷹爪流派とは違い、この拳法はそれとは何の関係もない、流派のしがらみを超えた所で生み出されました。 だからこそチェンフーは流派争いのみに固執する敵を越えることが出来たのだと思います。 それでクライマックスで見せたパイ師匠のあの喜びよう。 私にはそれは“鷹爪拳が滅びたから”というより、流派争いに終止符が打たれた事、そして弟子が純粋な気持ちで己を超えた事に対する祝福であるように見えました。   とにかく、本作はこのテの映画に見られがちな敵討ちという、安易なテーマからの脱却に成功したばかりか、師弟愛を高水準で尊く描いた傑作であると私は確信しております。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-03-04 03:29:40)(良:4票)
8.  ドラゴンカンフー/竜虎八拳
この作品の最大の見所はやはり殺し屋に扮したカサノバ・ウォンの見事な足技。冒頭からいきなり跳び蹴り三連発。連続飛び回し蹴りを披露。その見事な開脚や蹴りの打点の高さたるや!二人まとめて飛び蹴りを入れた後、そのまま片方にもう一度蹴りを入れるという足技に至ってはもはや神業で、殺陣の稚拙さを補うほどの凄さ。正直、この映画は彼の足技だけ見ていればそれでOKでしょう。ジミー映画悪役専門のロン・フェイが超珍しく優しいお父さん役で出てるのも必見。まあ、こちらは冒頭ですぐに昇天しちゃうけどね。
[インターネット(字幕)] 4点(2006-02-06 23:35:47)
9.  ドラゴン覇王拳 《ネタバレ》 
馬永貞とは1800年代末期に実在したヤクザで、善悪両方の顔を持ち、武術の腕前もすごぶる強かった彼は上海でシマを広げたが、敵対する斧頭党に卑劣な手段で惨殺されてしまったという伝説の英雄の事であります。  ゴールデン・ハーベスト社のブルース・リーというカリスマに対抗すべく、ライバルであるショウ・ブラザース社が発表した大作がこの人物を題材にした『馬永貞』(邦題:『上海ドラゴン英雄拳』)ですが、そこに台湾のジミー・ウォングが同時期に同じ企画をぶつけるという暴挙に出たのが本作『ドラゴン覇王拳』であります。  さて、いつもは奇抜さで作品をてらうジミーさんですが、この作品はどうしたことか”奇抜”を封印したかのような手堅い演出。…いや、若干変なところもあるっちゃーあるんですが(ヒロインがいつの間にか一人消えていたりとか)、並みのクンフースターでは到底持ち得ないジミーさんの圧倒的な凄みも手伝って、全体としては素晴らしい出来栄えの一大ハードボイルド大作に仕上がっていると思います。  その実態はもっとも馬永貞に近い(笑)ジミーさんですが、彼の馬永貞は善悪二つの顔を持ったヤクザを、ここでは徹底して”正義の味方”として描いておりまして、フラリと上海に現れたジミー版馬永貞は、他人が困っていると、それがどんなに些細なことであっても放ってはおけないらしく、女性を食い物にする組織と闘い、世捨て人や子供を守って悪辣な武術家と戦うという、正に真の英雄を颯爽と演じております。 最後は子供への優しさが仇となって罠に嵌り、義理兄弟の契りを結んだ配達人のホーと共に、無数の斧を体中に浴びて壮絶に朽ち果てという最期を遂げてしまいますが、これこそまさに英雄像ですな。  なんとも劇画的でリアリティの無い話ですが、この“リアリティ”の無さこそがジミーさんならではの“リアリティ”だと私は思う。 この奇妙なリアリティを引っさげ、ショウ・ブラザースとブルース・リーというツワモノと真っ向から勝負して見せたこの気概。 この気概こそがジミーさんの人気の秘訣なのではないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2005-10-19 18:07:20)
10.  ドラキュラ'72
へちょちょ様、何やら謝らせてしまったようで申し訳ございません。 そして、レビューしてから実に9ヶ月経ってこうしてコメントするなんて重ね重ねのご無礼お許し下さい。  さて、肝心の映画ですが…確かにへちょちょ様ご指摘のようにこの作品ホラーとして、そしてハマー伝統のドラキュラ映画として多大な欠陥・粗だらけでございます。 ドラキュラの餌食になったというのに何故か吸血鬼にはならないキャロライン・マンローやシャワーを浴びただけで何故か昇天する下僕アルカード(さぞかし異臭に満ちていることでしょう。w)。ヘルシングの娘にしては魅力薄!なヒロイン。 せっかく現代に復活したというのに、教会から一歩も出られないドラキュラ伯爵に至っては「何のために現代に復活したんじゃゴルァ!」と、夜のロンドンを徘徊するドラキュラ伯爵を期待した方にとっては怒り心頭なことでしょう。  しかし、これだけの欠点を指摘しておきながら、本作に7点という点数を献上するのはこの映画が私をハマーホラーに、そしてホラーというジャンル自体に興味を持たせてくれた作品であるからに他なりません。  客観的に評価するとやはり5点くらいが妥当な気もしますが、そんな特別な思い入れがある本作はいくら否定しても否定しきれない映画なのです。 一作目以降、久々にリーとカッシングが対決する作品(意外にも本作を含め三作品しかない!)ということもあって私は結構好きですね。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-10 02:17:27)
11.  英雄十三傑 《ネタバレ》 
唐の時代。ここに“十三太保”と呼ばれ、世に恐れられた十三人の義理兄弟がいた。彼らには素晴らしい才能があった。大勢の兵を率いることも出来た。兄弟の結束も絶対であった。進むべき道はすでに見えていた。天下の統一、即ち皇帝・黄巣の首を討ち取ること。それは彼らにとって容易い事のはずだった。  しかし、彼らの進む道を光が照らしたのはほんの一瞬だけ。 矢を放とうにもそれは外れ、そして二度と見えてこない。 絶対であったはずの兄弟の絆。光を見失い、憎悪や嫉妬という心の闇が彼らを蝕み始めたその時からそれは脆くも崩れ、彼らは“天下を統一する”という大きな争いから“手柄を立て兄弟の王になる”という小さな争いに身を投じて行く。 広大な中国。その全てを統一するということ。敬思や存孝ほどの才能に溢れた人物でさえもそれは果たせず、それ以前の小さな争いの前に尊い命を散らしてしまった。勝ち続けること、それは才能だけではなく、大勢の軍隊だけでなく、あらゆるものが揃っていなければならないのかもしれない。天下への道のりはそれほどまでに険しい。   映画を見終わり、邦題を読み返した。 『英雄十三傑』 なんと皮肉な・・・。 真の英雄などここにはいない。 この物語は“英雄になり損ねた者たち”がいるだけなのだ。
[DVD(字幕)] 8点(2005-10-08 10:05:15)
12.  戦国自衛隊
本当に彼らに何をさせたかったんだろう。自衛隊が戦国時代にタイムスリップ。この面白そうな粗筋に抱いていた“期待”全てを見事に裏切られた。自分たちが戦国時代にタイムスリップしたという事実をすんなり受け入れてしまう自衛隊の諸君。突如出現した、最新鋭の戦闘機に特に驚くことも無く戦いを挑んでいく武士たち。何かが違うんだよね。鑑賞後わけは分からないながらも「歴史は残酷」というしんみりした気分にはなったけど、それ以上に感じた脱力感も凄まじかった。
[DVD(字幕)] 4点(2005-10-07 21:55:42)
13.  片腕ドラゴン
最近世間では“ありえねーカンフー映画”が漫画的とか奇抜だとか話題になっているそうだが、ちょっと待てゴルァ!誰に断ってモノ言っとるんじゃ!カンフー映画ファンにとってこの『片腕ドラゴン』こそ未来永劫に“ありえねーカンフー映画”の金字塔なんだよ!この映画抜きにして「これが史上最強のありえねー戦いだ!」とは無礼極まるじゃないか!そうそう、『燃えよドラゴン』に続け!とばかりに日本上陸を果たした亜流ドラゴン第一号だということも付け加えておこう。そのストーリーは「ありえねー」ほど奇想天外で、「ありえねー」ほどに革新的!・・・というわけでもなく、カンフー映画にありがちな実にシンプルでシリアスな復讐もの。しかしこの映画。どこかおかしい。イヤ、明らかにおかしいです。そのおかしさ(怪しさ?)は敵の道場が世界各国から武芸者を集めるところから徐々に頭角を現してきます。集まったのは、上体ガードガラ空きのムエタイボクサー。腰入っていないのに軽々と対戦者をぴゅぃーんと投げ飛ばしてしまう柔道家。空気吸い込んでぷくーっと膨らむラマ僧。手技オンリーで相手をノックアウトするテコンドー使いetc。どいつもこいつも胡散臭さと妙な味わいがある超個性的な奴ら。そんなおかしな奴らに仲間を皆殺しにされ、悔しくてたまらないジミーは修行を開始!その修行ってのが、“残った片腕の神経をすべて焼き払って腕を強化する”っていうのは凄い。そんなムチャクチャな修行であっという間に(ホントあっという間・笑)強くなったジミー。決戦の時は来た!道場の門弟誰一人として敵わなかったバケモノどもを、唯一つの拳と不気味な技で次々ブチ殺しまくる狂乱のジミー!悪夢かこれはッ!?この、あっ!と驚く(噴出す?・笑)驚愕の激闘の模様については、実際に本作をご覧になってからのお楽しみということでここでは書かないことにしておきます。いやしかし「ドラゴンボール」「北斗の拳」「ストリートファイター」すら誕生していない72年にこんな破天荒な格闘映画を発表したジミーさんってやっぱ凄い。こんなケッサクは是非とも続編『~空とぶギロチン』同様に“これが元祖ありえねー戦いだ!”のキャッチコピーと共にリバイバル上映して頂きたいですな。もちろん豪華仕様のDVD化も頼みますぞ!
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-22 09:21:15)(良:2票)
14.  拳精
フム。今にも「アイ~ン!」とか「だっふんだぁ」とか言い出しそうなおっさんの精霊と戯れてれば、それだけで拳法習得出来るのか。  製作側が意図したと思われる“ファンタスティックカンフー”という狙いは、「肝心の精霊が気持ち悪い」ということで見事に失敗に終わっておりますが、五獣拳の精霊というアイディアはなかなか秀逸ですね。  それだけに惜しいのは、根幹を成す物語がえらくシリアスタッチなところ。 ゆえに土台喜劇向きの風貌をした精霊が入り込む余地は無く、出番は必然的に少なくなってしまっております。 これが非常に勿体無い。 精霊中心にストーリーを構成したらもっと面白くなったと思う。 ということで個人的には惜しくも5点。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-09-20 12:57:09)
15.  嵐を呼ぶドラゴン
映画にはどのようなジャンルにも“古典”と呼ばれるものがありますが、クンフー映画というジャンルにおいてはこれがそれだと思います。  話自体は実にオーソドックスでシンプルな勧善懲悪ものですし、アクションは後の映画のようなスピード感や派手な演出はありませんが、キメ細かく迫力は充分でして、型の一挙一足が格好良くバシバシと決まっております。  また、ラマ僧や彼らに武術を習ったというチェ将軍の拳法も、少林派が使うそれとは少々個性付けしてあるのも特筆すべき点です。 普通のクンフー映画ならば、空手の衣装なのに格闘スタイルはクンフーというように格好だけというのが定石パターンですから、この演出センスは貴重です。 特に剛健なチェン・カンタイと柔軟なフー・シェンといった対照的な個性の立て方は見事。 武術指導の唐佳、劉家良の技量や監督の演出力の高さが見て取れますね。  とにかく気軽に見るのにうってつけなクンフー映画の良作です。 マカロニウエスタン調のテーマ曲も燃えます!
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-06 14:43:56)(良:1票)
16.  水滸伝(1972) 《ネタバレ》 
ごくごく当たり前のことを言うようですが、元となった物語が膨大な原作の一部なので、原作未見者としてはどうもシックリ来ないというのが正直な感想です。  冒頭は酒飲みシーンは梁山泊の英雄たちに扮したおなじみのスターがズラリ。その顔ぶれの豪華さを眺めるだけでも嬉しくなったり。 続いて首領が殺され、話し合いの結果、盧俊義の助けを請うということに…と、ここまでは結構ワクワクして見ていたんですが。物語はその後、盧俊義が下男・李固の裏切りによって捕まり、梁山泊の連中が盧俊義を助けようという話に突入。こっからは「危ういところで救出→結局捕まる→危ういところで救出」の繰り返しで単調さを生んでしまっております。  結局のところこの映画は“盧俊義救出作戦”。 ただそれだけに終始しており、原作未見者としてはこの部分だけ見せられても「?」になってしまい、中途半端な印象を持ってしまってもそれはしょうがない。(そもそも原作見ていない私が悪い)  となれば、ここはひとつ思い切って見方を変えるしかない。 黒沢氏曰く「感心するどころか逆に呆れた」というくらい贅沢にしっかり作ってある(作りすぎている?)セット・衣装。ズラリと並ぶ豪華なスターの顔ぶれ。流麗な剣戟アクション。豪華な作りの映画なので、とにかく純粋にそれを堪能したいところ。  クライマックスには“梁山泊の英雄VS史文恭率いる軍隊”という見せ場を持って行き、しっかり盛り上げてくれる上、丹波哲郎と黒沢年男が剣を交えるという何やら奇怪な見せ場がメインとして用意されており、“やらされている感”が見え隠れするんですけど、日本人としてはなんか嬉しくなったり。  また、全体的にウエスタンを意識した画作りをしているらしいので、今の目で見てもユニークで斬新な演出が多いのも、この作品の捨てがたい魅力のひとつであります。 特に真剣なシーンに、エレキギターや女性ボーカルのハミングが飛び交うという奇抜な選曲センスは必見でしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-06 14:25:55)
17.  霊幻少林拳
どうもこの『霊幻道士』の二番煎じみたいな邦題のせいで、世間ではあまり食指が動かない向きがあるみたいですけど、鑑賞してみるとこれがなかなか面白い。  カンフー映画一筋のラウ・カーリョンの作品だけあって、やはり妖術よりもカンフーに重点が置かれたアクション映画に仕上がっております。 本作の最大の見所は矢張り、本作の主役であるワン・ユーが披露するキョンシー拳でしょう。 読んで字の如くお札に書かれた呪文(キョンシー出発!キョンシー納棺!キョンシー拝礼!等)を唱えると、しばらくの間キョンシーの動きを模した武術が使えるという奇っ怪な拳法で、札を読みながらピョンピョン飛び回るその様はハッキリ言って滑稽そのもの。 どう考えても普通に戦ったほうが強いと思われるのですが、誰も彼にかなわないところを見るとやっぱ強いんでしょうなぁ…。  アクションシーンは少なめで、しかも他のカーリョンの作品に比べてややアクションのトーンが違う気もするし、彼の監督作作品にしてはちょっとケレンミが足りないかなと思うところがあるんですけど、チャーフィ演じるチャンチェが小便を我慢できなくなってこっそり放尿したり、腹を減らして食べ物を盗んだ結果、番犬に追われて無表情で爆走したりと随所にちりばめられた笑いはそこそこ可笑しい。 ヒロインのセシリア・ウォンとワン・ユーの夫婦漫才みたいな掛け合いもダレを感じさせません。 特にチャーフィ(今回は準主役級で出番少なめ)が鷹爪拳を駆使してくれてからは巨匠の面目躍如という出来栄えで流石に魅せてくれます。
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-03 01:31:47)
18.  ドラゴン危機一発 《ネタバレ》 
そもそも麻薬組織の諸君。お前らがバカだ。凄まじくバカだ。 チェンの不手際によって危うくバレそうになった麻薬売買の事実をそのまま黙っていれば良いものを…わざわざ工場員二人を呼び出し「アレは麻薬だ」と暴露した挙句、二人を組織に勧誘するという不条理さ。 断られるやいなや(当然だ)、手下を使い惨殺するというこの「もうちっと後の事考えんかい!」的な傍若無人さ。 結局この理不尽な殺人が引き金となり、リーの怒りが爆発し組織は壊滅の道をたどるわけだから世話無いわ。 ボロ出しすぎで犯罪組織として…いや映画の悪役として失格。てか、かなりアタマ悪い。 そして「喧嘩はするな」という母との約束を「戦うな」と取り違えるチェンもものすごーくアタマ悪い。  結局のところリーのアクションが凄い!!…という作品です。 リーに対するあらぬ誤解を受けかねることになってしまうと思うので、本作をリーのファンになろうという方に鑑賞させるのはあまりお勧めできません。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-23 03:19:42)
19.  燃えよドラゴン
カンフー映画のレビューとなると余計なことをダラダラ書き連ねる私も、この作品については多くを語る必要なぞ、かけらもありません。 ただ単に、観る。  燃える。  そして、讃える。  それだけで十分です。
[DVD(字幕)] 7点(2005-07-21 17:07:31)(良:3票)
20.  カンニング・モンキー/天中拳
他の拳シリーズと違って主人公が最後まで半人前のままというのがポイント。 実はこれジャッキー初のコメディ映画に当たる作品です。 今となっては空回りしてサブく感じるギャグも多々ありますが、全編に渡って何とかコメディ初挑戦の彼が笑わそうと四苦八苦している姿が目に浮かぶじゃないですか。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-11 03:01:14)
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