Menu
 > レビュワー
 > 青観 さんの口コミ一覧
青観さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1963
性別 男性

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  アンダーグラウンド(1995) 《ネタバレ》 
旧ユーゴスラビア、今はもう存在しないユーゴスラビアに対する愛情、熱意、祖国に対する監督の情熱みたいな物がひしひしと伝わってくる凄いパワーを感じる。これが映画!これこそ映画の持つ凄さ、素晴らしさを感じることができる。 オープニングとエンディングが同じリズム、同じ曲てのがなるほど。監督の拘りを感じることができる。 この映画、音楽の流れる場面では役者達に喋らせない。殆ど無言で俳優の演技、それも狂気に満ちた世界を表現してる。 結婚式の場面で急に踊り出す人達、地下に閉じ込められてる中で一生懸命に生きようとする人間達の狂気に満ちた演技、時々流れてくる旧ユーゴスラビアのフィルム映像、あのチンパンジーのぶっ飛び具合がこの映画のぶっ飛んだ世界観をよく表している。映画撮影のシーンの面白さ、チンパンジーが生きていたと知った時は何故か泣けてきたし、映画の最後にこの物語に終わりはないてテロップが流れるけど正にその通りで、ユーゴスラビアという国は今は無くてもユーゴスラビアという国の歴史は存在する。あれだけ狂気な世界を描きながら、最後はハッピーエンドで終わるのが素晴らしい。映画の持つ力により、ユーゴスラビアの歴史を狂気と笑いで表現した監督の演出力に終始圧倒させられた。文句なし10点
[映画館(字幕)] 10点(2024-03-01 20:19:08)(良:1票)
2.  ラ・ラ・ランド 《ネタバレ》 
映画が始まって直ぐの高速道路でのシーン、1人が車から降りて歌いだすとまた1人、また1人と次から次へと大勢の人達が車から降りて同じ様に歌い、踊り出す。おう!何処かで見た世界、ジャック・ドゥミ監督のロシュフォールの恋人たちを彷彿させるシーンにここで早くも完全に映画の世界に入るとそこから後は良きハリウッド映画やロシュフォールの恋人たちと同じジャック・ドゥミ監督のシェルブールの雨傘を彷彿させる色彩の鮮やかさ、音楽の素晴らしさに見ていてまだまだずっと見ていたい気持ちにさせられました。主人公の二人が街の夜景をバックに踊る丘の上でのシーンに昔のアステアの映画を感じる事が出来て、他にも色んな場面にこの監督の映画に対する愛情、情熱を感じる事も出来る。プールでのシーンの映画ならではの楽しさを感じ、プラネタリウムを見てる二人が舞い上がるシーンの素晴らしさ、どうやって撮影してるんだろう?色んな場面での映画ならではの素晴らしいシーン満載、数多くの映画へのオマージュを捧げるシーンばかりで一度見ただけではまだまだ物足りない。少なくともあと二回は映画館で観たいと思わせる力、魅力がこの映画にはある。私自身、アカデミー賞は全く信用していませんが、今回に限ってはこの映画こそアカデミー賞作品に相応しい。こういう娯楽作品こそアカデミー賞作品賞を獲得するベきだと声に出して言いたい。やたら小難しくて、説教臭かったり、お涙頂戴みたいな作品やミュージカル映画に犯罪を絡める様な作品なんかよりもずっと作品賞に相応しい映画です。ミュージカル映画とはこうあるベきだと思わせるお手本のようなミュージカル映画の大傑作がここに誕生!
[映画館(字幕)] 10点(2017-02-26 22:36:37)(良:2票)
3.  レッド・ツェッペリン/祭典の日(奇跡のライヴ) 《ネタバレ》 
ロックになど興味がなかった私がロックが好きになったきっかけが彼らレッドツェッペリンである。レッドツェッペリンは解散してから既に22年という長い年月が経とうしている中での今は亡き盟友ボンゾことジョン・ボーナムへの思いが最高の形で行われたライブ映像である。とにかく解散から何年経とうが解散前と変わらない格好良さ。格好良い男達によるどこまでも熱く格好良い男達の音楽とパフォーマンスに酔いしれた。ラストのロックンロールを歌い終えた後の挨拶、演奏を終える時の格好良さ、とにかく全て格好良過ぎる。歌から演奏、生き様の格好良さがタイトル通りの奇跡のライブ映像として蘇った。見終わったと同時に震え上がる程の感動をありがとう!とメンバー全員に言いたい。あなた達はやはり世界一最高のロックバンドです。 亡きボンゾもきっと天国で喜んでくれたと思う。 
[DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2013-01-22 21:00:18)(良:1票)
4.  ストリート・オブ・ファイヤー 《ネタバレ》 
ロックの寓話とサブタイトルからしてかっこ良い。文句なしのかっこ良さである。オープニングの音楽の素晴らしいリズム、かっこ良さ、音楽だけでなく全てにおいてこの映画はかっこ良く、男が男に惚れる映画である。1980年代、バンザイ!的な臭さが同じ時代を生きてきた者としては自分の青春時代の1本である。主演のトム・コーディ演じるマイケル・パレ、かつての恋人でありロック歌手であるエレン(ダイアン・レイン)のかっこ良さとセクシーさ、更には男ぽくて女気ゼロのマッコイ(エイミー・マディガン)のかっこ良さもこの映画をよりかっこ良く見せてくれている。そして、忘れてはならない悪役、エレンを誘拐する暴走族グループのリーダー、レイヴェン(ウィレム・デフォー)のかっこ良さ、トムとレイヴェンの二人だの対決の場面、仲間達に絶対に手を出させないで戦う素晴らしさ、この映画はアクション映画だけど誰も死なない。一人も死なない珍しいアクション映画である。そこがまたこの映画の素晴らしさである。全てにおいて何から何までやたらかっこ良くてたまらない映画として、一生忘れることの出来ない映画である。映像、音楽、役者達の文句無しのかっこ良さ、何度も言うようにとにかくかっこ良い。私にとってかっこ良い映画は何か?て聞かれたら真っ先にこの映画のタイトルを挙げます。何度も何度もビテオやDVDで見てはその度に痺れるほど熱くなれる映画をこの度、午前十時の映画祭で劇場で見れたことが何よりも嬉しい。好きで好きでたまらない映画です。
[映画館(字幕)] 10点(2011-06-19 22:34:36)(良:3票)
5.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 
ディズニーが贈る記念すべき第50作品目となる今作品は正しく王道!これぞディズニーとでも言うべき映画的夢の世界が観ていて惚れ惚れするほど圧倒的な美しい映像で見せてくれる。ラプンツェルの表情から髪の色艶、何から何まで本当に凄い。その映像マジックに圧倒させられます。生まれてから18年という長い間、一度も外に出たことがないまま塔の中にいるラプンツェルが毎年、誕生日に空いっぱいに現れる星、不思議な灯りの正体を知りたいと外に出たいと思っている時に迷い込んできた金城武そっくりな泥棒フリン、それを追う者達、あの変てこな馬とのやりとりもやたら面白い上に可笑しい。物凄い長い金髪の髪でフリンを縛ったり、フライパンで殴ったりと、なんて気の強いヒロインである。とにかくこの強いヒロインと関わってくる男達とのストーリー展開のハラハラドキドキ感、スピード感のあるテンポの良さで最後まで全く飽きることなく見せてくれる。この映画の美しい映像は絶対に劇場で観て欲しい。空に浮かぶ星の美しさ、手に取ってじっくり眺めてみたくなります。東北関東、更には中部、北陸と史上最大の悲劇的な大地震で大勢の死者、行方不明者が出ている今、一刻も早く、この映画のような幸せな世界が訪れることを祈りたい。映画は人の心、気持ちを優しくしてくれる。そして、夢の素晴らしさを映像という大きな武器で見せてくれる最高の贈り物である。この映画はそんな素敵な贈り物を素晴らしい映像と音楽とストーリーによって見せてくれるファンタジームービーである。それにしても中川翔子がここまで素晴らしい吹き替えをしているとは、本当に驚きです。もう一度、中川翔子吹き替えによる吹き替え版を観に行くつもりです。
[映画館(吹替)] 10点(2011-03-17 22:15:11)(良:3票)
6.  映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ 天使たち
相変わらず今でもドラえもんの声は大山のぶ代しか認めない。という現在のドラえもんに対する批判を聞いたり、そういう書き込みを見たりする。でもね。今のドラえもん=水田わさびであるということを受け入れて観てこそ本物のドラえもんファンではないかと私は思う。だってさ、今の子供達にとっては水田わさびがドラえもんなのである。ドラえもんって何?て聞かれたら子供の為の漫画、アニメ、映画であって、大人達にとっては今の子供達がドラえもん映画を観て笑ってる。ワクワクしている。楽しんでいるのを観て、自分もそういう今の子供達と同じように小さかった頃に観て楽しんだ思いを大人になっても忘れないでいたい。そう願って観に行く。私はそうである。同じ思いの大人が他にもいるはずである。今回のこの作品、子供にとっても大人にとっても楽しめる要素が沢山、詰まってます。ドラえもん映画史上、一、ニを争う傑作の「鉄人兵団」のリメイクである今作、前作を何度も観てはその度に感動した思い出が甦ってきて素直に泣けたし、文句なしに楽しめた。前作にいなかった新たに加わったピッポというユニークなキャラクターの登場で前作を知らない子供達の笑い声が劇場内で聞えてくるほどの面白さ、そんなピッポがのび太との友情で得た真の心、優しさ、これこそがドラえもんの素晴らしさである。勿論、いつもの仲間達の友情、絶対に仲間を裏切らないという本物の友達、ドラえもん映画においてのジャイアンのかっこ良さ健在、しずかちゃんとリルルの女の子同士の友情、人間もロボットも同じ心を持つという事を描く素晴らしき国民的アニメ、それがこのドラえもんである。今の子供達がドラえもんを観ながらいずれ大人になり、そして、生きることの素晴らしさ、友達の有り難さを知る。この世にドラえもんある限り、日本の未来は明るいと信じて生きていきたい。そう思わせてくれているそんなドラえもん映画が私は好きでたまらない。だから来年以降もずっと劇場に足を運ぶだろう!昨年のが正直、全然楽しめなかったのと個人的ドラえもん映画ナンバワン「鉄人兵団」のリメイクという不安を全て打ち破ってくれたこの映画製作に関わった人達、全員に「ありがとう」と言いたい。文句なしの満点です。
[映画館(邦画)] 10点(2011-03-05 21:50:57)(良:5票)
7.  白雪姫
文句無しの名作!下手な実写映画よりも何十倍も面白い。登場する七人の小人たちのキャラクターをはじめとする登場人物の面白さと素晴らしい名曲の数々、これほどの名作が70年以上も前に作られていたことの驚き、どんなに凄い特殊技術が発展しようが、この映画の素晴らしさの前には敵わない。これほどの素晴らしい作品を作って、世界中の人々に笑いと感動を与えてくれているアメリカが今は、何かあれば直ぐに戦争をはじめたりするという悲しさ、映画は人々の心を温かい気持ちでいっぱいにさせてくれる素晴らしい武器であり、娯楽である。この映画を今の人達に観てもらう事で、少しでも平和な世の中、戦争のない世の中になればと思う。アニメという動画ならではの動きの巧みさ、ミュージカル仕立てのファンタジーに満ち溢れた素晴らしき名シーンの数々はどんなに時が経とうがこれから先も絶対に失われることはない。名作の名に相応しいウォールト・ディズニーがこの世に生み出した最高の作品です。文句なしに満点です。
[DVD(字幕)] 10点(2011-01-01 23:24:04)
8.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
最後の最後まで仲間を大切にし、一緒にいることを選んだウッディの姿に感動しました。仲間を思いやる優しさ、そういうものをきちんと教えてくれる素晴らしい映画である。映画は大衆を喜ばせ、笑わせ、泣かせ、感動させて、夢の世界へと引き込ませるのが映画本来の形である。如何にリアルに描くかではない。やたら小難しい映画ばかり誉めて、それを持ち上げる今のアメリカ映画の賞レースが大嫌いだ。こういう子供から大人まで、男女関係なしに楽しめる映画にこそアニメだからと区別せずにアカデミー賞作品賞を与えたいし、与えるべきだと声に出して言いたい。映画はどれだけ夢の世界へ誘わせてくれるかである。そういう意味でもこの映画は文句なく夢の世界へと誘い込ませてくれる。映画って良いなあ!そう思わせてくれたこの映画に関わった関係者全員にありがとう!と言いたくなりました。 
[映画館(吹替)] 10点(2010-08-22 11:06:08)(良:9票)
9.  踊るニュウ・ヨーク
凄い。とにかく凄いの一言しか言葉が出てこない。そのぐらいとにかく凄い。素晴らしい。素晴らしい過ぎる。今まで何本かのフレッド・アステア主演のミュージカル映画を見てきたけど、これはその中でも文句なしの大傑作だ!何よりもアステアは勿論、凄いのはどの作品を見ても解ることだし、そんなことはミュージカルファンなら言わなくても解り切っていることだけど、ここでのアステアのあの足の動き、相手役のエレノア・パウエルとの見事なコンビネーション、全くもって動き一つ一つに無駄がない。ミュージカル映画に見られがちな都合の良い展開もなく、この二人の芸の上手さを観ているだけで幸せの時間を過ごせたことが何よりも嬉しく、そして、また以前に見たミュージカル映画を沢山紹介する映画「ザッツ・エンタテイメント」の中で紹介されている作品中、最も見たくて、それでも近所の見せにはどこにもないし、ずっと我慢してきたけど、思い切ってDVD購入することにして見て、良かった。五千円ものお金をつぎ込んでまで購入して心から良かったと思える。映画を通して、音楽の素晴らしさや、ミュージカル映画という素晴らしさ、ビジネスの一面までもが描かれていて、それを楽しく見せてくれているという何とも贅沢な世界にフレッド・アステアとエレノア・パウエル、もうこれはどう考えても満点以外は有り得ない。今だからこうして、ミュージカル映画が好きな私だけど昔は正直、苦手だった。単なる喰わず嫌いだっただけではあるが、いくら誉めてもまだまだ物足りない素晴らしさに完全に酔いしれ、益々、ミュージカル映画が好きになった。今では堂々とミュージカル映画が好きだと自信を持って言える。とにかくどんなに誉めても誉めても良いそのぐらいの素晴らしさに出来れば大きなスクリーン、映画館で一度は見たいミュージカル映画の大傑作!
[DVD(字幕)] 10点(2010-06-19 20:23:39)(良:1票)
10.  アラビアのロレンス 完全版 《ネタバレ》 
念願叶った。今日から一週間の限定公開が私の住んでる所でというわけで見てきました。これは絶対に映画館の大きなスクリーンで観たい。観るべき映画である。この映画が好きな人は絶対に映画館で観るべきだと声に出して言いたい。オープニングのロレンスが亡くなる所を見せることでロレンスとはどんな人物なのだろうか?という想像をかきたてる。この何とも心憎い上手さ、そして、あの壮大な音楽によって映し出される砂漠のシーン、あの映像なんて、絶対にCGなんかじゃ無理な素晴らしさ、まぶしいほどのギラギラした太陽と砂、躍動感に満ち溢れた映像の力、砂漠をらくだに乗って歩く男達、走る馬、素晴らしい撮影とが見事に融合し、ただただその素晴らしさの前に圧倒させられぱなしの3時間半を過ごすことが出来たことが凄く幸せです。冒頭でバイクの事故により亡くなってしまうロレンスが見終わった後、そうえばというようなものを思わせる上手さもこの映画の素晴らしいところであり、何から何までとにかく素晴らしくて、しつこいようだけど、この映画は絶対に映画館で観たい映画であり、観る映画である。それにしてもこれほどまでに見事な砂漠の映像を映し出した映画を私は他には観たことがない。
[映画館(字幕)] 10点(2010-02-27 23:10:47)
11.  教授と美女 《ネタバレ》 
やっと念願叶った。どうしても見たいけど、近所のレンタル屋さんにはどこを探してもない。DVDで発売してるの見つけて買ってきた。凄い。凄い。とにかく面白い。面白い。面白いだけでなくて、愛しくてたまらん。まずは何と言ってもバーバラ・スタンウィックが素晴らしい。なんて色気、何て可愛さ、こりゃあ、男なら誰しも一度、見ただけでイチコロ間違いなし!あの老人達が全員、元気になれるのも納得です。コメディとはこうあるべきという答えがこの映画の中にあるような気がしてならない。ただ単純に笑うだけがコメデイでないというものをこの映画は見せてくれているし、教えてくれている。魅力的な人物と会話による楽しさ、冒頭の公園のシーンから始まり、ギャングの女でありながら教授である一人の紳士に惚れられ、そして、惚れてまうバーバラ・スタンウィックの見事なダンスに乗って同じく踊る七人の老人達の姿に見ているだけで物凄い幸福感を覚える。あの老人達の気持ちが解りすぎるぐらいよく解る。あぁぁぁぁ~もう、この幸せ、映画を観ることの喜び、これだから昔の映画を観るのが止められなくなる。ゲイリー・クーパーのお茶目ぷりも楽しい。全てにおいて、楽しくて、楽しくて、この幸せを一人でも多くの方に分けてやりたい。もう、文句なし満点!
[DVD(字幕)] 10点(2009-11-24 21:42:14)
12.  博奕打ち 総長賭博 《ネタバレ》 
これは本当に凄い。今まで見てきた任侠映画の中でも文句なしの最高傑作!これを超える任侠映画はない。二度と作られることはないであろう!とにかく全てにおいて完璧である。この映画は任侠映画ではあるけど、単なる任侠ものではない任侠映画の枠を超えた素晴らしい人間ドラマだ!やくざ社会に生きる男と男を影で支える女の哀しくも切ないドラマである。今まで幾つもの任侠映画を見てきたが、任侠映画を見てここまで泣いたのは初めてです。鶴田浩二と若山冨三郎の兄弟の杯を交わした二人が跡目問題で悩み、苦しみ、挙句の果ては鶴田浩二が弟分である若山冨三郎を自らの手で葬るという悲劇、これは悲劇を置いて他には考えられない。中井(鶴田浩二)の苦悩、松田(若山冨三郎)の兄と慕う中井に対する気持ち、兄貴分である中井にだけは解って欲しい(欲しかった)その哀しさと二代目としての責任を全うし、自分が良いように利用されても最後までその責任を貫いた上に殺される石戸(名和宏)の苦しみ、そして、誰も書かれてないのは何故?何故みんな音吉のことを書かないんですか?男の私としてはあの音吉に思い切り感情移入させられてしまった。雨の中、鶴田浩二に向って土下座する音吉、中井と松田の二人の仲を何とかしようとする音吉、そんな音吉が身体を張って中井に殺される場面、「これで俺も姉さんの所に行ける」というあの台詞に込められたその思い、音吉の男としての苦しみも私にはどうしようもなく泣けてばかった。そうそう、男社会の中にあって哀しくも自らの手で命を絶った女を演じてみせた桜町弘子のことも忘れてはならない。桜町弘子のつや子姉さんのことを思うとこれまた泣けてくる。この映画は最初にも書いたように単なる任侠映画ではない人としての生き様、男と男、男と女、様々な葛藤、苦しみを格調高く美しく描いてみせた素晴らしい人間ドラマだ!文句なし満点!
[DVD(邦画)] 10点(2008-06-27 21:30:02)(良:2票)
13.  ピクニック(1936)
凄い!凄すぎる。これは本当に凄い。モノクロなのに色が付いているような感覚になるほどの凄い映像美、あの流れる川の水の美しさ、川に落ちてくる雨の粒の映像の凄さ、雲の美しさ、それはまるで溝口健二監督の映画を思わせる凄さ、このあまりの美しさにただただ呆然とさせられぱなしのため息の出るほどの美しさ、どうやったらあんなにも美しい映像を作れるんだ?既に、にじばぶさんが私の思っていること、言いたいことを全て語り尽くしているのでこれ以上書くことなどないとは思うが、とにかく何もかもが美しくて、美しくてたまりません。映像の美しさと相成ってヒロイン役のシルヴィア・バタイユの美しさ、可愛さも絶品!木陰の下で木の上の小鳥(ウグイス)を見て涙する時の美しい涙も最初に出てくるところからして、本当に魅力的である。あのブランコのシーンで見せるちょっとした笑顔も、またボートでのシーンやその後の髭男で見た感じ荒井注ぽくて、いや、どちらかというと「飢餓海峡」の三國連太郎に近い感じのアンリに抱かれ、涙する表情、何もかもが女性としての美しさ、あれは絶対に男には出せない美しさだ!僅か40分という短い時間がより短く感じてしまうぐらいどの映像もどんな凄い特殊技術など使っても勝てない美しさ、それはそこにある本当の場所を生かしているからこその美しさであり、とにかくまだまだずっとずっと見ていたいと思わせる映画ならではの映像美にジャン・ルノワール監督よ!心からありがとう!そう言わせて頂きます。映画を見ることの喜び、幸福感!文句なしに好きな私にとっての宝物のような映画となりました。
[DVD(字幕)] 10点(2008-03-02 11:41:03)(良:2票)
14.  世界大戦争 《ネタバレ》 
凄い。凄すぎる。戦争の恐怖に対しここまで徹底的に描いて見せたこの凄さ。特撮シーンの凄さ、恐ろしいほどのリアルさに眼を奪われがちですが、そんな中、フランキー堺演じるタクシー運転手の一般庶民の眼から見た戦争に対する怒り、悲しみ、そして妻、娘への思いやり、人間の優しさが全てフランキー堺の演技から見てとれる素晴らしい映画です。。娘が恋人との別れを済ませるあの場面のコウフクダッタネの通信、ここらから終わりまで涙で眼の前が曇ってしまうぐらいこれは泣ける。母の死を知らずにフランキー堺や乙羽信子、星由里子達の前で食事をする幼い二人の子供の姿にも涙!この場面なんて生活感溢れる素晴らしいシーンだ。フランキー堺が一人部屋の窓を開け、夕焼けの空の中、「母ちゃんに家を建ててやるんだ」と泣き叫ぶシーンなど泣けて泣けてヤバいぐらいです。その他にも国会議事堂がぶっ飛んだ後、船上の皆に向かって東京へ帰ろう!と言う東野英治郎の船長、更に人間は誰でも生きている権利があると訴えて涙する笠智衆さんと、最後に流れてくるお正月の歌、涙、涙で戦争映画という枠を超えた見事なまでの人間ドラマに文句なしの満点。人間として生まれてきた以上、本当に見るべき戦争映画はずはりこの映画だと言いたいぐらいの映画です。 
[DVD(邦画)] 10点(2008-01-12 11:37:14)
15.  王将(1948) 《ネタバレ》 
阪東妻三郎、この俳優を見ていると役者とは何か?それを超えて一人の人間とは何か?って考えさせられる。同じような役者に今は亡き名優、渥美清という人がいる。この二人の共通点、それは言葉のトーンで泣かせることの出来る俳優であって、言葉の奥に秘められた感情表現の仕方、演技、身体全体から伝わってくるユーモアと優しさの全てを持った正に名優中の名優!それが阪東妻三郎という俳優であると言いたい。この映画の主人公、坂田三吉などその典型的人間味溢れる男の中の男!「無法松の一生」の富島松五郎と同じで、阪東妻三郎の男粋、優しさが画面全体を通して伝わってきて、もう、そこにいるだけで泣けて泣けて仕方がないぐらいだ!将棋のことしか頭になく、自分の大事な妻と娘のことをほったらかし状態にしてしまうほどの大の将棋バカであるそんな三吉が将棋など辞めると将棋の駒を投げ捨てる場面で落ちた王将と書かれた駒を拾う妻、水戸光子の演技も素晴らしい。夫の為にと尽くす姿、そこには夫と妻という夫婦の絆が見事に描かれている。そして、再び将棋の世界へと足を踏み入れた三吉がどさくさ紛れに放った手で勝利し、それを見ていた娘(三条美紀)に勝ちさえすればそれで良いの?と涙ながらに訴えかけられるあの場面、どこかのプロ野球チームの関係者全員に聞かせてやりたい!そんな娘の涙する姿に自分が間違っていたと涙する三吉!そんな三吉が関根名人の祝いの会で関根名人への思いを打ち明ける場面と、大阪に残してきた妻がもう、命は短いと解りながらも電話の受話器を持って一生懸命と妻に語りかける場面なんて、見ていて眼の前が涙で雲ってしまうぐらい本当に泣けてやばかった。これは単なる男と男の闘いのドラマではなく、それ以上に人間ドラマとして、素晴らしい大傑作の名に相応しい映画である。文句なしの満点です。
[CS・衛星(邦画)] 10点(2007-12-31 12:18:06)(良:3票)
16.  ロシュフォールの恋人たち
文句なしの満点!もう、オープニングからして最高です。画面の美しさ、素晴らしい音楽、素晴らしいセットに素晴らしい街並み、どれもが最高であるとしか言いようがないぐらい惚れ惚れします。ミッシェル・ルグランの音楽、どれもが素晴らしくてこの際、ストーリーなんてどうでも良く思えてしまう。ミュージカルはこうあるべき、楽しくあるべきという答えがこの映画の中にあるような気がする。ロシュフォールというこの街のお洒落なことといったらない。また、DVD発売を記念して、改めてDVD買って見てみると、いやはや、画面の手前と奥とでストーリー上関係のない人物までが一緒になって踊っているのにはびっくりさせられたし、そして、何よりも見ていて本当に楽しい。ミッシェル・ルグランの音楽の美しさ、これだけでも満点やりたくなるぐらいである。とにかく全てにおいて文句の付けようがない。当然のことながら満点です。
[DVD(字幕)] 10点(2007-10-21 21:54:58)(良:1票)
17.  黄金の馬車 《ネタバレ》 
やっほう!もう、恐ろしいほどの凄い重厚且つ優雅で見ていてうっとりさせられる。この監督さんの映画はどれもこれも本当に凄い。凄いとしか言えない。とにかく何かも完璧ですよ。この映画!オープニングの舞台の幕がさあっ~と上がった瞬間からまるで自分があの中の世界に飛び込んでしまっているような錯覚になるからこれまた凄い。そして、一人の女性を巡る男と男の闘い。恋愛模様、何と言うことか!この映画が本当に凄い。素晴らしいものになっている要因の一つに二重構造として物語が作られているという何とも贅沢な作りに、あたしゃ、ただただ見入るしかないぐらいの本当にこれぞ、映画!正しく極上のエンターテーメントと言って間違いない。物凄い作品を見た気がします。作品全体に漂う空気、どこを取っても惚れ惚れする美しい映像、何かも見ているだけで本当に幸せです。映画のタイトルにもなっている「黄金の馬車」の中に乗り込んだ大勢の人達の楽しそうな笑顔に、見ている私まで嬉しくなってしまうぐらいの幸福感!あぁ、もう、何かも楽しくて、楽しくて、やめられない。ジャン・ルノワール監督の描く大騒ぎって、なんでこうも優雅な上に上品でそれでいて、楽しいのだろう!あのラストのカミッラ(マニャーニ)の表情の美しいこと。あんな美しい表情、見せられたらそりゃあ、もう、たまりません。文句無しの満点でございます。
[DVD(字幕)] 10点(2007-10-19 21:21:21)
18.  サンライズ 《ネタバレ》 
いやあ、これは凄い。台詞なんて無くても映像だけで全てを語る。分からせるシーンの数々、霧の立ち込む野原を彷徨う男、霧と月の美しさ、美しいという意味ではそんな迷える男を狂わす女、ジャネット・ゲイナーの美しさ、愛を語るのに余計な言葉は要らない。表情だけで語らせる監督の演出の素晴らしさに酔いしれました。サスペンス映画として完璧な上に娯楽性、芸術性の高さ、ベッドに仰向けに寝る男の表情に被せるようにして写し出される霧の映像美、この映画は全てにおいて美しい。寝ている男にそっと布団をかけてあげるジャネット・ゲイナーの優しさ、男が鳥に餌を与える女の姿を見てる場面と赤ちゃんを抱えて動き回る女の美しさに加えて吠える犬、湖でのシーンの恐ろしさなどは映像だけで全てを語っている。分からせてしまうぐらい本当に上手い。映画の基本である映像により見せる素晴らしさ、娯楽と芸術とが見事に融合した大傑作!
[DVD(字幕)] 10点(2007-08-31 23:06:57)
19.  おかあさん(1952) 《ネタバレ》 
成瀬巳喜男監督作品の中でも一番、観たかったこの映画のDVDが何と私のよく行く本屋さんでたったの千円で売られているのを見つけて、迷わず買ってきた。他にも小津・溝口といった日本を代表する監督のものもあったので買ってきた。そんな中で、観た。観た。もう、何もかもが懐かしくて、懐かしくてたまらん。懐かしさを描くのに、懐かしいと感じるのには普遍性が必要です。そんな普遍性、どこにでもあるような一般庶民の生活をただただ描いているだけで、こんなにも懐かしく、気持ち良く、すっきりと泣けるなんて、この映画を観て感じたことは、必要以上に語らなくても過剰な音楽などなくても、ただアイスキャンディや公園、遊園地といった描写を映すだけでこんなにも良い映画は撮れるんだというお手本のような作品です。田中絹代の母親、いかにも戦後間もない頃の母親って感じが漂う素晴らしさ、娘役の香川京子もこれまた素晴らしい。病死した父親に代わって母親の仕事を手伝う加東大介演じる木村への「べぇ!」てやる時の表情、障子の隙間に隠れてみたり、そっと顔を出す仕草も二人の子供達と遊ぶ時の姿も何かもが観ていて気持ちが良い。叔父さんの家に行くこととなった妹と母の妹の男の子と遊園地で遊んでるシーン、三人に手を振る母親田中絹代の優しげな顔つき、何もかも見ていて本当に癒される。ラストの方で男の子と相撲をとっている田中絹代の表情、それを障子の隙間からそっと隠れるようにして見ている香川京子、あぁぁぁぁ、何て何てこったあ!もう、完全にやられた。それにしてもこの映画に出てくる二人の子供の健気なこと。それだけでもヤバイぐらいなのに、その他の大人達の人間味溢れる演技の前にこんなにも気持ち良く泣ける作品を描けるこの監督さん、病み付きになりそうです。当然のことながら文句なし満点!満点以外は有り得ん!
[DVD(邦画)] 10点(2007-08-26 12:48:00)(良:1票)
20.  妻は告白する 《ネタバレ》 
これは凄い!何という深い愛だ!愛する者のためにならどんな罪になろうが、自分の夫までも殺す。人間の本質をここまで徹底して追及して見せるその凄さ、凄まじい演出!そして、この映画、ただでさえ、二つ年上の未亡人と愛人という設定にぞくぞくっとするのに、そこへ来て若尾文子だもん!私の最も好きな日本の女優である若尾文子様!ずるいぞ!増村保造監督!何もしなくても美しい若尾文子をこうも美しくも怪しげなどこまでが本当でどこまでが嘘なのか?全く先の読めない人物として描く。裁判のシーンにおいても凄まじい。女のフェロモン全開の若尾文子をロープで縛ってみせたりと、何ということだ!もう、見ていて勘弁してくれーーー!あぁぁぁぁ~あのザイルになりてえ~~~!若尾文子様!あぁぁぁぁぁ~!駄目だ!もう、この映画の凄さは言葉では上手く説明出来ない。若尾文子演じる未亡人滝川彩子が川口浩演じる幸田修に上目使いで「本当に私が愛しているのはあなたなのよ」と迫るシーン、そんな若尾文子(滝川彩子)が雨の中、びしょ濡れになりながら川口浩(幸田修)の会社にまでやってくるあの凄まじさには本当に恐いものを感じせずにはいられなかった。とにかく本当に恐ろしい映画です。若尾文子が本当に凄い。若尾文子の最高傑作は間違いなくこれだ!
[DVD(邦画)] 10点(2007-07-22 07:26:21)(良:2票)
0100.51%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
638619.66%
750325.62%
865733.47%
930115.33%
101065.40%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS