1. 河内山宗俊
河原崎長十郎と中村翫右衛門のコンビが絶妙ですね。男が憧れる男の生き様を描いている感じですね。また、女性の描写が非常に良かったです(甘酒屋の娘が原節子と知ってちょっと驚きました。)。 しかしまあ、山中貞雄の作品が3本しか残っていないというのが重ね重ね残念です。 [DVD(邦画)] 8点(2007-06-28 18:31:17) |
2. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
ネタバレ これは、個人的に大当たりの作品でした。本当にすばらしい人情喜劇ですね。山中貞雄監督の才能の凄さには本当に感服しました。 とにかく、大河内傳次郎の特異でユーモラスな演技が非常に光っています、それだけに殺陣のシーンの凄みが際立っていました。それと、矢場のおかみとのやり取り(特に殺された矢場の客の孤児に対するツンデレ振り)は本当に上手いし、面白かったですね。 まあ、テンポの良さ、効果的な小道具の使い方、秀逸なシナリオ、素晴らしい出演者等々本当に良くできていて、70年以上たった今でも何度も繰り返し観たくなる作品です。 やはり、必要以上の大金より自由のある生活ですよね! [DVD(邦画)] 10点(2007-06-16 19:59:51)(良:1票) |
3. 人情紙風船
ネタバレ 70年前の作品ということで、さすがに古さは感じましたが、逆にそれがリアルな感じになっています。(この作品から70年程遡ると江戸時代ですからね・・・・) 非常に重苦しいストーリー(現代社会の閉塞感にも相通じるものがあります)ですが、時に喜劇的な要素も含まれているので最後まで一気に惹きこまれるように観ることができました。 しかし、長屋の様子や縁日のシーン、そして雨の情景など日本的情緒の映し出し方が本当に素晴らしいです。あと、セットや小道具も中々効果的でした(ルビッチ監督の作品を思い起させます。) 何というか、観終わった後何度も反芻してしまう作品ですね。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-06-13 18:11:42) |
4. 怪物團
ネタバレ 何というか、残酷童話のような作品ですね。ただ、観る前はどんなグロテスクな映像が出てくるんだろう?と思ってたんですが、結構普通に観れましたね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-17 20:00:17) |
5. グランド・ホテル
ネタバレ 様々な人間ドラマが折り重なりながら展開していきながらも、「グランドホテル 人が来ては去り行く 何もなかったように」というセリフのとおり最後は何もなかったかのように終わっていきます。 正直、ストーリー的にはそこまで惹かれなかったんですが、グレダ・ガルボとジョーン・クロフォードの美しさはよかったですね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-03 22:43:51) |
6. メリィ・ウィドウ(1934)
ネタバレ ルビッチ監督の小道具や小ネタの使い方は本当に見ているものを飽きさせないですね。何というか、次にどんな事がおきるのだろうかとワクワクさせてくれますし、その期待を裏切らない発想には頭が下がります。牢屋のシーンなんて良く思いついたなと感心するばかりです。 とても楽しい作品でした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-11-25 21:47:53) |
7. オペラハット
ネタバレ 人間の行動というのも、見方を変えればどうにでも解釈できるのだなと感じましたね。まあ、主人公の行動も、ちょっと変なところはありますけどね・・・・・。(馬にドーナツ食わせるのは、どうなんだw、おまけに「サラリーマン金太郎」のような暴れっぷり・・・) まあ、とりあえず裁判に出てきた老姉妹が中々良かったですね。(ていうか、証人に持ってくんなよwって感じですけど) [ビデオ(字幕)] 6点(2006-09-30 14:36:28) |
8. フランケンシュタイン(1931)
ネタバレ まあ、普通の脳を落としてなければ・・・・・。そしてその後安易に犯罪者の脳を持って行かなければ・・・・・という感じですね。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-09-19 10:43:49)(笑:1票) |
9. スミス都へ行く
ネタバレ 心が震える名作です。とにかく、理想の為に壮絶な戦いに臨むスミスの姿に、そしてその姿が人の心を動かした場面に涙が止まりませんでした。 2時間を超える作品ですが、テンポの良さとストーリーの面白さで長さは感じません。役者陣も皆素晴らしく、個人的には議長役の演技が非常に良かったですね。 しかしながら、権力(マスコミも含む)による世論操作の恐ろしさは、70年前も今も変わりませんね。 文句なしで満点の作品です。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-09-03 00:45:00)(良:1票) |
10. モダン・タイムス
機械化の進む当時の社会を皮肉った作品ですが、効率化の推進や利益追求主義が経営の基本となっている現在でもそのメッセージは まだまだ色あせずに伝わってきます。 非常に楽しい作品でした。(まさに、コントの教科書ですね。)前向きな終わり方も良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-25 15:11:59)(良:1票) |
11. ニノチカ
ネタバレ 素晴らしいコメディ映画でした。グレタ・ガルボのコメディエンヌぶりも良かったですし、ソ連の役人3人組がまあとぼけた連中でとにかく面白かったですね。ガチガチの共産主義者の役で笑顔をまったく見せないガルボが、初めて笑うシーンでは本当に画面に引き込まれました。 ストーリー(当時のソ連をおちょくりまくってます)の展開、テンポも非常に良く、あっという間に観終えてしまいました。 1939年製作なんですが、今見ても全く色褪せることのない作品ですね。また、ルビッチ監督の他の作品も見てみたいと思います。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-06-25 17:25:53) |
12. 或る夜の出来事
初めて見たのに、そんな感じが全くしないのは、この作品に影響を受けた物語がいかに多いかということの証ではないでしょうか?最初は反発しあいながらも、徐々に惹かれあう主人公の2人の軽快なやり取りは見ていてとても楽しかったです。 ラストの展開も「こう来たか!」と思わせるもので、非常に良かったです。 まだ見てない方は、予備知識無しで見てみて下さい。とても楽しめる作品です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-16 11:15:24) |