1. 男はつらいよ 望郷篇
中期作と比べれば、寅とマドンナとのからみが全然少ないですね。マドンナの影が、かなり薄いです。松竹の看板を背負うようになってからよりは、今作は大体10分から15分は短い尺だから、そのあたりじっくり描く余裕まで無かったのかもしれません。まだまだ完全にはパターンができきっていないあたりも、ちょっと物足らず。美味しい定食の試作品といった感じですか。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-07-07 22:00:21) |
2. カプリコン・1
ネタバレ ものすごくひさしぶりに見たのですが、スローモーションのラストシーンとブレーキを壊されて暴走する車のシーンははっきりと覚えていました。砂漠の猛暑と極限の疲労の中で、ひとりひとり捕らえられていく宇宙飛行士たち。捕まった場面を映像で見せず、打ち上がる照明弾を眺めるブローリン(ヒゲが無いのでわからなかった)の姿だけで表す演出が、かえって状況の絶望感を深めていました。じりじりする展開が続いただけに、クライマックスのチェイスシーンとラストが爽快です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-06-23 22:59:19) |
3. ロッキー2
ネタバレ 昔劇場で観た時には、1作めよりむしろ面白く感じた(2本立てでした)けれど、今回あらためて観直すと、格落ち感がありありです。どうも序盤から中盤がダラダラしすぎのような気が。特に山場らしい山場も無いですし、ロッキーのダメ男ぶりをクドく強調しすぎたきらいがあります。けれど、エイドリアンの回復、闘志再燃、死闘と続く終盤はもう名シーン(突っ込み所も満載。笹川良一になったり矢吹ジョーになったりするロッキー)の連発で、怒涛の勢いとなり、ロッキーシリーズらしいラストシーンへ。シリーズの続編としては、悪くないデキだとは思います。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-24 19:35:01) |
4. 子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる
映画版「子連れ狼」は初見でした。本作は子連れ狼誕生篇といった感じで、半分ぐらいは回想シーン。敵もまだ弱めで、ちょっと物足らない点もありますが、それでも一作めから若山富三郎の豪快な殺陣は楽しめます。ただ、烈堂役の伊藤雄之助だけは、若干やりすぎだったかも。セリフ聞き取りにくいほど力を入れなくてもいいのに。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-04-20 21:48:14) |
5. 妹
ネタバレ かぐや姫の「妹」がかぶさるラストシーンの寂しさが印象的でした。それにしても藤田敏八の青春映画の主人公はほとんど不幸になっているような気が・・・まあ、すべてを見たわけではありませんが。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-04-18 22:43:57) |
6. 赤ちょうちん
ネタバレ トイレの無いアパート(森由岐子の漫画か?)→斎場の隣→ちょっとサイコさんの入った管理人→一家心中の家、と引っ越しを繰り返すたびに嫌さ満点の物件にぶち当たる、変な意味での才能を持った同棲カップルの物語。賃貸物件選びは慎重に。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-04-16 23:28:34) |
7. 乱れからくり
ネタバレ 最初の事故シーンから既に割れてる犯人、テレビドラマっぽい安い画面等、映画として見るにはちょっと辛いものがあります。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-04-14 23:19:55) |
8. トラック野郎 故郷特急便
冒頭に「トラック野郎10本記念映画」とテロップが出ます。だけど、これが最終作。別に最後と考えて撮ったわけではないのでしょうが、今作のマドンナとの別離シーンは最終作にふさわしい熱っぽいもので、シリーズ中一番好きです。中盤ぐらいまでのちょっとだらだらした展開もふっとんだ感じでした。なおトラック野郎シリーズはこの10作で終了ですが、星桃次郎(っぽい人?)がゲスト出演している映画は、同年(1979年)にあと2本あります。「堕靡泥の星 美少女狩り」と「黄金の犬」がそれです。ただし「堕靡泥の星」はR18ですが。 [DVD(邦画)] 7点(2007-03-11 23:01:19) |
9. 激動の昭和史 沖縄決戦
圧倒的悲惨。感情移入を拒否するかのごとく乾いた描写で、まるでそうなることが当り前みたいに連ねられる死、死、死。劇中では戦争批判などほとんど語られることが無い作品ですが、その内容で力強く全否定しています。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-03-06 23:47:43) |
10. グリズリー
これだけ短いショットをつないで見せる技術があるのなら、やろうと思えば「グリズリー対テンタクルズ」だって同じぐらいの予算で撮れたんではないですか。本物クマの咆哮のアップ→本物タコの蠢くアップ→ぶつかりあう作り物の腕と触手って感じでね。とにかく安物感ぷんぷん漂ってます。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-02-23 21:46:02) |
11. テンタクルズ
ネタバレ この映画最大のクライマックスになるはずのシャチ対大ダコの決戦シーンが真っ暗で、さっぱり何が何やらわからないのには悪い意味でびっくりしました。もしかして監督、ハリボテのタコの足にシャチが緊張感なくじゃれつくのを見せるより、むしろ何も見えない方を選択しましたか? [映画館(字幕)] 2点(2007-02-21 03:38:00) |
12. アイズ(1978)
ネタバレ 以前劇場で見た時に途中で眠ってしまい、真相も犯人もわからずじまいだったので中古ビデオであらためて再見してみましたが、まあ寝てしまってもしょうがないような凡庸なミステリーでした。(今回は最後まで見ましたが)犯人もすぐわかっちゃいますしね。ちょっと危険な雰囲気漂う若き日のトミー・リー・ジョーンズが見たい人には辛うじてお薦めできますが、それなら「ローリング・サンダー」を見てる方がいいかもしれません。 [ビデオ(字幕)] 3点(2007-02-21 03:13:42) |
13. トラック野郎 熱風5000キロ
ネタバレ シリーズもこのあたりになってくると迷走が加速。中盤から主人公をほったらかして、今回限り登場の人たち同士でシリアス復讐ドラマをやっちゃってます。とはいっても、公共物である橋をダイナマイトでふっとばしといて何のおとがめもなしで済むんですから、まあいいかげんなもんですが。マンネリ回避のためか、マドンナ初登場時に星が輝かないとか桃さんが最初と最後以外一番星に乗れなくなってるとか、色々小技は効かせてるんですが残念ながら面白さにはつながってきてません。インベーダーが出てくるあたりが、いかにも79年っぽかったかな。このシリーズは流行りものをすぐに取り入れるので(今回のマドンナもそう)、後年見れば懐かしめますね。ちなみにこの作品、東映系ロードショー時の併映は「ドランク・モンキー 酔拳」。ジャッキー・チェン主演作の日本初公開でした。 [DVD(邦画)] 4点(2007-02-19 00:37:42) |
14. シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛
少年と水兵が仲良くなっていく過程はほのぼのとして良かったのですが、マーシャ・メイスン演ずる母親があまりにも身勝手なダメ女なので、自分としてはかなり引いてしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-02-12 21:43:31) |
15. トラック野郎 突撃一番星
とりあえず樹れい子が懐かしかったです。良かったのはそこだけかも。作る側としては変化をつけようとしたのかもしれませんが、シリーズの息切れを感じさせられてしまいました。エピソードが多すぎるせいか、どれも書き込み不足。亜湖とジョナサンのからみだって、せっかくいい話になりそうなのにあんな端折り方じゃもったいないです。クライマックスも盛り上がり無し。時間に追われてる割に殴りあいばっかりやってるんだから。とか言いながら、あと2作(「一番星北へ帰る」だけは前に見てるので)も見てしまうんでしょうな。 [DVD(邦画)] 4点(2007-01-22 14:52:26) |
16. デス・レース2000年
ネタバレ 見ててなんとなくモンティ・パイソンを思い出しました。アナウンサーのノリとか、人がまったく無機的にポコポコ死んでいくとことか。一番笑ったのはナチス女レーサーが「迂回路」で死ぬシーン。バカMAX。 [DVD(字幕)] 6点(2007-01-21 04:12:18) |
17. 配達されない三通の手紙
この時期の野村芳太郎監督は作品によって凸凹がありますね。この映画は、残念ながら凹の方だと思います。ミステリーとしては弱すぎるので、人間ドラマとして見た方が少しはましなのかな。怪しい日本語を流暢に操る日系人役の蟇目良のキャラクターは面白かったです。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2007-01-11 13:39:15) |
18. ゴジラ対メガロ
30余年前、東宝チャンピオンまつりで鑑賞。内容はすっかり忘れていましたが、「ひっとが作ったロボットだけっどぉ」という子門真人の歌うテーマソングだけ耳について覚えてたこともあり、ビデオで再見。つまらん。安い。一時間半無いのにものすごく長く感じる。とにかくひどい映画ですが、無駄に熱いあの歌だけは更に心に刻み込まれてしまいました。ワンコーラス歌えてしまうかも。 [ビデオ(邦画)] 1点(2007-01-08 18:21:38) |
19. 天使のはらわた 赤い教室
ネタバレ ラストシーンで村木には見せないように涙を流し、一瞬ためらいながら、それでも水たまりを渡って「向こうの世界」へ帰っていくしかない名美の哀しさに胸を打たれました。 [映画館(邦画)] 8点(2007-01-06 22:11:22) |
20. マニトウ
ネタバレ オカルト映画の変化球、というか最後は大暴投になっちゃってますけれど、割と好きな映画です。何より終わり方がこの時期のオカルト物にありがちな「今までの苦労は何だったんだ」という嫌なものではなく、一応爽やかな感じになっているのが大きいですね。「機械は白人が作ったものだから、機械の霊はインディアンの言う事を聞かない」などという耳を疑うようなセリフや設定には事欠きませんが、そのへんさらっと流して見ることができれば、クライマックスの光線VS隕石の決戦までダラダラと楽しめると思います。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-05 14:42:11) |