称えよ鉄兜さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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口コミ数 112
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自己紹介 アメリカ在住

名前の由来は赤塚不二夫先生の作品(天才バカボン)からです。 実際金属フェチでヘルメット持ってますけど

配点分布をみると8点がピーク。 高得点評価が多い。 これは好きな映画の評価が多いから。 つまらない映画のことはあまり書かない。

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1.  ジョン・ウィック:コンセクエンス ネタバレ 
一応「ネタばれ有」をチェックしてありますが、根幹にかかわる内容は書いてありません。  上映時間が2時間49分。 長すぎる。  真田広之とRina Sawayamaが登場する大阪のContinental Hotelのシーンは必要ない。 真田広之を出演させるために無理やり作ったシーンだと思う。 これをなくして上映時間を2時間程度に収めていたらもっと楽しめたと思う。  アクションの派手さは前作からさらに拍車がかかった。  「焼夷弾」を撃ちまくるシーンは今まで見たことがない派手さ。 ここまでやるとまるで観客を笑わそうとしているのかとさえ思える。(たぶんそうなのだろう)  実際私は笑ってしまった。    あれだけ至近距離で撃ち合っても敵味方双方なかなか死なないのは皆が防弾服を着ているという設定だからだけど、Johnの普通のスーツ(背広)が特殊ケブラー製で完全防弾というのはあまりに無理がある設定だなと思う。 厚み数ミリの服生地が弾をはじくわけないじゃないか(特に5.56x45mm NATO)。 でもこの設定がないとアクションシーンが成立しない。  話の展開もかなり不自然だけど、これが映画John Wickというものだと納得するしかない。   最初から設定、登場人物などまるでコミック、アニメから抜け出したような内容だ。  特に今回はCaineというJohnの旧友が冗談みたいな設定の人物だった。  盲目にもかかわらずやたらと強い。 みんなが殺しあっているのに物陰で麺をすすって腹ごしらえ。(これも笑った)   これでJohn Wickシリーズは完結かと思いきや、まだ続きが作れそうな微妙な終わり方。 これは続きが作れる余地をとりあえず残しておいてもし気が向いたら作るかもしれない、ということなのか。 それともすでに次作を考えているのか。  楽しめる映画だけど、尺が長すぎるのは良くないと思う。 既に書いた通り2時間以内に収めていたらもっと凝縮してすっきりしたと思う。   第一作の「John Wick」は傑作だった。 Chapter 2、Chapter 3とどんどん大げさになってきた。 舞台となっている架空の「世界」もほとんど冗談のような内容。 だいたい「excommunicado(追放)」されたJohnがどうやって世界中の都市に移動するのか全く分からない。  独特のアクションもここまで延々としつこくやられると新鮮味が失われる。 この辺で終わりにしておいたほうが良いのではないかと私は思う。
[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2023-09-22 02:09:08)
2.  ライフ(2017)
映画の冒頭、コマンダーが地上の子供に説明する中でISSにアメリカ、ロシア、チャイナが協力していることに感謝というようなセリフがある。 嘘八百だ。 チャイナはISSには一切かかわっていない。 一銭も出していない。 日本、EU各国の名を出さずに何のかかわりもないチャイナの名を出す。 最近のハリウッドの典型だ。 チャイナマネーで作られた映画。 さらに最後に地球に戻った(会場に着水)カプセルを助けに行くのがチャイニーズの漁船。 これはお節介だったわけだが、善意の塊チャイニーズを演出している。 資本がどこだっていいのだが、チャイナプロパガンダを入れ込むのが実にいやらしい。  密室で未知の生命と戦うという使い古されたありきたりな内容。  火星から帰ってきたカプセル(でかい)をISSのロボットアームでつかむシーンなどはあまりにもばかばかしくリアリティが全くない。 カプセルとISSの相対速度が大きすぎる、あんな巨大な物体(かなりの質量)をあの速度でつかむなどありえないし、成功したときの乗組員のセリフがまたあり得ない。 プロの宇宙飛行士はあんなことは言わない。  映像はさすがに最近の映画だけあってよくできている。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 4点(2020-09-02 15:10:10)
3.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ ネタバレ 
面白かった。 巷では辛らつな批評が多いようだが、実際に見て非常に良くできた作品だったので拍子抜けした。 批判の内容をちょっと見てみたら冒頭の攻撃シーンで無重力なのに爆弾が落ちていくのはおかしいとか、ルークがライトセーバーを投げ捨てたのが気に入らないとか、実にくだらないことに文句を言っていた。 無重力なのにって、そんなこと言い出したらなんで船の中で重力があるんだよ、何で空気抵抗がない宇宙空間で戦闘機が機敏に動けるんだよとか、そもそもフォースって何だよって話になるよ。 他には前作「Force Awakens」の伏線が生かされていないとか言う批判もあったが、申し訳ないが2年も前に一度だけ見た映画の内容はあまり覚えていない、それに前作はあまり面白くなかったから今作でちょっとStar Warsらしさが戻ってうれしかった。 ルーカス好みのちょっとダサいギャグがなければStar Warsじゃない。 その点で前作はちょっとまじめすぎたと思う(覚えている限りでは)。 今回、結構ギャグが入っていてうれしかった。 ルーカス演出のような微妙なダサさはなかったんだけど、それでもやっぱり笑いがなければStar Warsじゃない。 子供も大人もみんなが見て楽しめる御伽噺なんだから。  全体的な話の流れはStar Wars 2作目の「The Empire Strikes Back」に似ていたね。 ヨーダがルークを訓練したときのようにルークがジェダイマスターとして主人公の女性を訓練、してなかったけど関係は同じだった。 反乱軍が帝国軍に追い詰められてでも最後にちょっと希望が見えて次回作に続くって言うのも同じ。 ルークもヨーダみたいに実体がなくなったし。  これで次回作が楽しみになったけど、次回作ではまたJ.J. Abramsが監督らしいのでちょっと不安。 好きな監督なんだけどね、きっとStar Wars向きじゃないんだろう。  ちょっと上映時間が長すぎだったけど全体的に良くできた作品だった。 レイア姫がいつの間にか超能力者になってたのがちょっと無理やりだなと思ったのは確かだけど。 年齢を重ねてパワフルおばはんになるのはいいんだけど、Jediでもないのになんで?って思った。 でもことさら文句をつけるほどのことでもない。  他に気になったことはC3POとR2D2の出演があまりに少なすぎる。 この2体はStar Warsシリーズの狂言回しとしてもっと内容にからんでほしかった。  ついでにもうひとつ言うと、ディズニー配給になって20世紀Foxのタンタカターンっていうのがなくなったのがさびしい。 あれがないとワクワク感が半減する。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2018-02-22 02:54:27)
4.  メッセージ ネタバレ 
期待はずれ。 途中チャイナが暴力的本性を出してきて、お、これはかなりいい感じかと思ったのだが、電話一本で収まってしまった。 最近目立つ、チャイナ資本で金は出すけど口も出すってやつかな。 盛り上がりに欠ける。 本題に入る前の序章で終わっちゃったかんじ。
[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2017-06-20 00:54:14)
5.  ハドソン川の奇跡 ネタバレ 
久しぶりに良い映画を観た。 目が潤んだよ。 2009年1月、鳥の群れにぶつかり両方のエンジンが止まり、空港に引き返す余裕もなく極寒のハドソン川に着水した航空機。 乗員乗客155人、一人も失うことがなかった。 当時その機長がヒーローとして話題を集めたのは覚えているがその裏でこんなドラマが展開されていたのは知らなかった。 この機長、只者ではい。 伊達に40数年飛んでいたわけではない。  原題はSully(サリー)。 これは機長の名前サレンバーガーから取った彼のニックネームだ。 確かに彼が主人公で、彼の冷静沈着な行動が大惨事を防いだ。 でもそれだけではない。 映画でもはっきり言っているがこの事故に関わることになった全ての人たちの正しい行動がこのすばらしい結果をもたらしたのだ。 機長同様、冷静に行動した副機長、危機に対して取り乱さずに乗客を誘導した乗務員、そして脱出の際にパニックを起こさずに行動した全ての乗客、現場にすぐに駆けつけて救助に当たった船の乗組員、レスキュー隊員たち。 これら全ての人たちの英雄的行動を称える映画だ。 だからこの味気ない邦題が残念だ。 なぜそのままサリーと出来ないのだ。 サリーじゃ何の映画か分からないって? アメリカだって同じだよ。 Sullyって題名だけで内容が分かる人なんてそうそういない。 せっかくの映画の品位が台無しのつまらない邦題だと思う。 それにしてもクリントイーストウッド監督。 良い仕事するね。 主演のトムハンクスも良かった。
[映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2016-09-21 10:26:05)(良:3票)
6.  ブレードランナー/ファイナル・カット ネタバレ 
公開当時日本で観た。 SF映画好きだったし、「エイリアン」の監督作品だし、音楽がヴァンゲリス、見ないわけには行かない。 当時から好きな映画だったけど世間受けはしなかった。 しかし年が経つにつれて評価が上がっていった。  舞台設定は2019年ロスアンゼルス。 ネクサス6が開発されたのが2016年ごろ、今年だ。 確かに公開時(1982年)には遠い未来だったけど。 この映画が後の映画に与えた影響はとても大きい。 さまざまなシーンがオマージュ的に使われてきた。 デッカードとレイチェルのラブシーンは映画史上屈指の出来だと思う。 ヴァンゲリスの音楽がとてもよく合っている。 全体的に暗いシーンが多いが光の使い方が特徴的。 撮影したジョーダン・クローネンウェスの芸術的手腕が全面的に生かされている。 ロボット(レプリカント)がこれほどまで進化して人間に近くなったとき、人間との境界線はどこにあるのか、人間の定義はどこにあるのか。 突き詰めるとかなり哲学的なテーマ。 環境破壊、公害、人口爆発といった問題を抱えた未来社会の中で展開される話だが、たとえば公衆電話の使用など、1982年当時には携帯電話がまだ存在しなかったので描く事は出来なかった。  様々なバージョンの存在も興味をそそる理由のひとつ。 最初の公開時から日本で公開された海外版(残酷シーン入り)とアメリカ国内版があった。 後にビデオ発売されたときにアメリカ版が使われて私を含めて日本公開版を見た人には映画館で観たあのシーンが無いというような事が話題になった。 日本で言う「完全版」というのが最初に日本で公開された海外版なんじゃないかな。  デッカードの語りが全編に入っていたり、デッカードとレイチェルの逃避行が追加されていたりするがこれは配給会社が入れさせたものだった。 このときのシーンがクーブリック作品「シャイニング」の未使用カットだというのも有名な話。 ファイナルカットで初めて語りなしで鑑賞できる。 たしかにあの語りは余分だったと思うが今となっては語りつき版を何度も見た後だから判断は難しい。 もし最初から語りなしだったら、分かりにくい話がますます分からなかったかもしれない。  デッカード=レプリカントという設定も1982年公開版では曖昧にされていた。 後に発表されたディレクターズカットやこのファイナルカットではユニコーンの夢のシーンが復元されていてリドリースコットに言わせるとこれと最後のガフが作ったユニコーンの折り紙をデッカードがうなずきながら握りつぶすシーンを合わせれば(誰も知らないはずの自分の夢の事をガフが知っている)デッカードがレプリカントであることは明白で、それが分からなければ阿呆だという事になる。 でも視聴者からすれば別の解釈は可能だ。 元々ユニコーンの夢はレイチェルのものでデッカードがタイレルコーポレーションでレイチェルのデータを検閲した時にその情報を得たのかもしれない。 お医者さんごっこや蜘蛛の子の情報と同じように。 そしてその印象がデッカードの夢に現れた。 ガフもレイチェルの情報を知っていたのでユニコーンの折り紙を残した。 それを見たデッカードはガフが見逃してくれたのだと納得。 こんな解釈もあってよいと思う。 デッカードを演じたハリソンフォードはデッカード=レプリカントというアイディアに反発している。 この物語はデッカードが人間だからこそ成り立つのだ。 生身の人間とロボットであるレプリカントの愛。 これこそがこの映画の成立に不可欠だという。 私もその意見に賛成だ。  音楽は既存の作品「Memories of Green」をリドリースコットが気に入ってヴァンゲリスになった。 その権利関係で公開後長い間サウンドトラックのアルバムが発売されなかった。 メインテーマを含めてすばらしい音楽なのに長年にわたって映画以外で聴くことができなかったというのもファンにとっては渇望感をあおる事になったと思う。  公開作品に何度も手を加えたのはちょっと反則なんだけどファイナルカットと銘打つだけあって確かに完成度は一番高いと思う。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 10点(2016-03-02 01:59:42)
7.  タワーリング・インフェルノ
製作者アーウィンアレン絶頂期の作品。 しかしその後の彼の凋落はひどかった。 だからこの作品は彼の製作者としての最高傑作と思う。 2016年の目で見ればいろいろあらは見えてくるのだろうけど、当時中学生で映画館でワクワクして見た私としてはそんな見方は出来ようもない。 何度観ても面白い。 大スタースティーブマックィーンとポールニューマン競演、しかも双方がそれぞれ大活躍。 他の競演陣も豪華この上ないし、それぞれのストーリーが良い。 あのO.Jシンプソンが出演しているのも今となってはなんかあれな感じ(どんな感じって聞かれても説明できないけどあの事件を覚えている人なら分かってもらえるかな) 劇中に出てくる歌も良い。 パーティシーンその他演出など名探偵コナン映画が影響を受けているんじゃないか。 当時(70年代前半)はホラー映画やパニック映画全盛だったと記憶するが、このタワーリングインフェルノはその中でも突出したできの作品だと思う。 ブルーレイで何年ぶりかに見直したのだが、鮮明な画面で感動した。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 10点(2016-01-08 05:29:56)
8.  007/スペクター ネタバレ 
ダニエルクレイグ版007の第4作だが、ここまで時系列で物語がずっとつながっている。 過去の007映画にはここまで連続したものは無かった。 前作Skyfallで一応区切りをつけて原点回帰したのでどう展開していくかと期待していたのだが、ついにあの悪の組織スペクター登場、しかも前3作にすでにその影が現れていた(見え見えだったんだけど)。 原点回帰の名に恥じない、ガジェット頼りでなく、超人的だけど極端に現実離れしていない(いや、やっぱり離れてるか)。 しかしこの1作でスペクターの首領を捕まえてしまって、しかも恋人になりそうな感じの女性まで出てきて今後どう話をつなげるのだ。 前作みたいにまたその女性が殺されるなんて展開にならないことを祈る それともクレイグ007はこれで打ち切りなのか(どこかでそんな記事を読んだ)。 しかしいつものように映画の最後に「007 will return」と出ていたので誰が演じるかは知らないがシリーズは続くだろう。 痛快アクション娯楽大作、古臭い言い方だけどまさにそんな感じ。 見終わった後の満足感は高いが、Skyfallにはちょっと及ばないか。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2016-01-08 04:40:24)
9.  ブリッジ・オブ・スパイ ネタバレ 
冷戦時代の緊張感をうまく表現した見ごたえのある作品。 当時のアメリカは本気でソ連との核戦争の可能性を感じてシェルターを造ったりしていた。 学校教育もやや思想教育的な雰囲気。 ソ連上空をスパイ飛行した空軍パイロットはその機密性ゆえに万一撃墜されたときに捕虜にならずに自殺することが暗に求められた。 だから捕虜になってスパイとの交換で帰国した士官に対する目は冷ややか。 そんな殺伐とした時代の空気が良く伝わってきた。  昔のスピルバーグ作品に多く見られたわざとらしい演出は、あるのだが以前のようなあざとさは影を潜めていると思う。 たとえば東ドイツで壁をのりこえて逃げようとする人に後ろから容赦ない機関銃掃射を浴びせるシーンを主人公は電車の窓から目撃する。 帰国後にブルックリン(だったと思う)で子供たちが遊んでいて駆け出してフェンスを乗り越えようとするシーンを電車の窓越しに見る主人公。 当然東ドイツで見た光景と重なるのだが、別にそのシーンを挿入したりはしない。 ただ主人公(トムハンクス)の顔の表情を淡々と映す。 あざとさと紙一重の演出だったけど、共産主義思想の危険性、自由社会の尊さを的確に描いていたと思う。 主人公がソ連スパイの弁護を担当するとき、CIA要員が接触してきて協力を求めるのだが、主人公は米国憲法の理念を語って断固として断る。 異なる人種、民族の人々が移民してきてアメリカ人として生きている。 その基幹が憲法なのだ。 主人公にアメリカ人の誇りを見た。
[映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2016-01-07 06:00:23)
10.  アメリカン・スナイパー
Clint Eastwood映画らしい淡々とした作品だが最後のシーンで大きな疑問を持った。 Youtubeで見ることができるChris Kyleへのインタビュー映像を見ると彼自身がPTSDであったわけではないように思える。 ではこの映画は何なのだ。 Chris Kyleという英雄を使って全ての退役軍人に敬意を表した映画ということなのだろうか。 米国ではプロパガンダという人も多く賛否分かれている。  戦闘シーンに特に目新しさはない、平均点。 主人公がPTSDに苦しむ様子もありきたりな描写。 ほかに描きようがないのだが。 彼に命を救われたという海兵隊員と街中であって礼を言われ、敬礼を受けても冷めた目で見つめるだけのChris。 彼の心が壊れている様子が伺えた。 Chrisが殺される日の朝の出来事が映画で描かれるのだが、これが問題だ。 リボルバーを手に持ち、妻に銃口を向けるのだ。 しかも引き金に指をかけて。 銃の扱いを知る者にはありえない行い。  銃取り扱いの4原則がある 1 全ての銃は弾が装てんされているものして扱え 2 破壊する意図なき物/人/生物に銃口を向けるな 3 射撃準備が整うまで引き金に指をかけるべからず 4 射撃対象を正しく認識せよ、さらにその背後にあるものに気を配れ  作戦行動中も撃つ直前まで引き金に指をかけない、周囲の同僚兵士に銃口が向かないように注意するということは普段無意識にやっている。 にもかかわらず、たとえ冗談でも引き金に指をかけたリボルバーの銃口を妻に向ける。 このシーンに私は戦慄を覚えた。  これは事実なのか、作り話なのか。 ほかの全てより私には衝撃であり、大きな疑問の残るシーンである。 もし作り話なら、やりすぎだ。 映画の価値を貶めてしまったといえる。  今でもYouTubeで見ることができるがChrisがテレビのトークショー(Conan)に出たときの映像がある。 敵に2万ドルの懸賞金をかけられたという話。 しかし当時は全てのスナイパーに懸賞金がかけられたという。 だが彼はやはり特別で任期中に160人もの確認戦果をあげるほどの腕前。 未確認を含めればもっと多くなる。 最終的に彼への懸賞金は8万ドルまで上がった。 Chrisは、妻がこれを知って自分のことを敵に売るかもしれないから引退したんだと笑いながら司会者に語った。 強烈なジョークだ。 ほかにも多くのインタビュー映像が残されているが彼がPTSDであることを否定するような言葉も残している。
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2015-11-29 09:40:34)
11.  オデッセイ(2015) ネタバレ 
いくつものミラクルに助けられているけれど、事故で図らずも火星に置き去りになった人が如何に地球に戻ってくるかを基本的に現実の科学技術を基にして描いている。 好感が持てるし、楽しめる。 よくできた作品だ。 宇宙遊泳シーンもなかなか良くできている。 少し前の作品「Gravity」のようなでたらめさはない。 しかし一点、極めていかがわしい部分がある。 中国のブースターロケットの助けを借りる部分だ。 NASAよりも中国のほうがロケット技術が進んでいるって言うのも、助けを借りるって言うのもプロパガンダだ。 恐らく巨大な中国資本が入っているのだろう。 内容にとってまったく不必要な中国がらみのシーンを金の力で無理やり入れたのか、ハリウッド側が媚を売ったのか知らないが、まったく無意味無駄な部分だと思う。 せっかく良い映画なのに、残念だ。 それにしても邦題、なんで? The Martian「火星人」という題名は映画の内容を明確に表している。 それを変える意味がわからん。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2015-11-25 07:52:06)(良:2票)
12.  パシフィック・リム ネタバレ 
日本の特撮ドラマのロボットや怪獣が変に西洋化されないでそのまま迫力満点で出てきたことにまず感動。  たとえ監督が日本の怪獣やアニメが好きであっても金を出す映画会社や売り上げの皮算用をするプロデューサーなどが駄目だしをしてアメリカナイズしてしまうのがハリウッドの常だったけど。 この作品は違う。 時代は変わったなと思う。  まさに日本のロボット特撮、怪獣特撮を原点にしつつハリウッド版に百万倍パワーアップされている。 言い換えれば日本の製作者にこれだけの作品を作る気概がないって事なんだけど。  細かいことは抜きにしてとにかくロボットを操縦する主人公が「エルボーロケーーーット」と叫びつつ怪獣めがけて腕ロケットを発射するシーンだけで満足です。  菊地凛子はなんかうまく使われていないという感じであった。 台本が悪いのか。 結構重要な役なのに台詞がほとんどない。 なんか泣いて見せたり怒ったりと顔の演技ばかりだった。 ハリウッド映画に登場する女はうるさいくらいに喋るのが普通なんだけど。 やっぱり言葉の壁なのだろうか。 でもそれだけじゃないような気もする。 最後のシーン、生き残った主人公と菊地凛子が救命ボートで海上を漂う。 よくある終わりかただけど(007シリーズの映画なんか)、あそこで抱き合うだけでキスもしないなんて、ありえないでしょうあの話の流れで。 なんなの? キスはNGだったの? 子ども扱いなの? 
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2015-03-10 12:09:18)
13.  ゴールデンスランバー(2009) ネタバレ 
原作は知らないのだけど、少々予備知識があった(宣伝で大体のあらすじは分かる)状態で観賞した。 違和感が多い。 何かすっきりしない。 確かに面白いが、しかし煮え切らない感じ。  舞台は現代、2010年ころか。 主人公たちの学生時代は、その10年位前、2000年くらいかな。 そんな時代の学生たちはビートルズを聴いたりしたのだろうか。 聴いてもおかしくはないけど、ビートルズの解散時期にポールがどうしたとか熱く語り合うような熱烈ファンだったりしたのであろうか。  古い黄色のカローラ。よく覚えていないけど、相当古いよね。 たぶんほとんど初代に近いくらいの車種じゃないか。 そしてあのコマーシャルソング。 1970年代じゃないか? 今の30代の人ってそんな古いコマーシャルを覚えているのか、ってまだ生まれてないじゃない。  それとも舞台設定は1980年代くらいなのだろうか。 だったらあんな携帯電話は存在しない。 原作ではどうなのだろうか。  日本の首相暗殺とか現実味のない話を本当らしく描くならその舞台設定などは徹底してリアリティを追及しないと破綻してしまう。 映画として成立しない。   街中で警官が拳銃をいきなり撃ったり、黒服のおっさんがショットガンを撃ちまくるというのも、まー映画だから良いけど、ショットガン、撃ったらもっと反動があるんだからもう少し本物らしく撃ってほしかった。  あと、相変わらず無意味無駄な映画の効果音。 銃を持ち出すたびにカチャカチャさせる。 いい加減やめてほしい。 メモ用紙とかを動かしただけで大仰な紙の音を付け加えるのも相変わらずだけど。 実にくだらない。 この映画に限ったことではないけど。  犯人に仕立て上げられた主人公がわけの分からぬまま逃げ回る。 面白くなる要素が詰まった話だ。 しかしこの映画では煮え切らない。 わずか2日間で友人、通り魔、芸能人、同僚などさまざまな人が主人公を助ける。 それも命に関わるような危険を冒して。 そんなに都合よく次々と助けが得られるのか。 そもそもマスコミが犯人だと決め付けて報道しているのだ。 普通の人ならその情報に影響されるだろう。 2年も前にちょっと助けた芸能人が彼を助ける。 なんだそりゃ。 どうやって連絡したんだ。  それにクライマックスの花火の打ち上げ。 どうやって短期間にあんな大掛かりな準備をしたんだ。  そんなこんなでどうもすっきりしない映画である。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2014-10-02 03:07:47)
14.  ゲド戦記 ネタバレ 
作品を見る気になったのはNHKの「ふたり」という番組を観たから。  いまだにそうだがとにかく酷評が多い作品だ。 原作者も怒ったと漏れ聞く。 しかし「ふたり」で描かれた親子の確執を見てどうしても見たくなった。  考えてみれば原作者が納得しない映画作品というのは少なくない。 目立つ例ではスティーブンキング原作のシャイニング。  鑑賞は英語版と日本語オリジナルの両方。 英語版はディズニーだけあって声優が豪華。 ティモシーダルトン、ウィレムデフォーなど。  いきなり監督でこれだけの作品を作り上げたのはすごい。 父親が宮崎駿だし、ジブリ作品だし比較されるのは仕方がない。 でも明らかに宮崎吾郎作品に仕上がっている。 父親の過去の作品と見紛うようなシーンが多いのだがこれは父親の影を追い続けた息子の精一杯の父への思いなのではないか。  声が良い。 菅原文太の声を聞いていてあの顔が浮かんでこない。 田中裕子の声が良い。 実に雰囲気のある声。 特にクライマックスのぼそぼそとつぶやく声にはしびれた。 これが宮崎吾郎の演出によるのだとしたら大したものだ。 恐らく宮崎駿の映画だったら全然違う声質、演出になるだろう。  音楽も良い。 スコットランド民謡的雰囲気も入って映画の風景と合っていた。  話の展開は直球的演出だが無理になんでも説明しようとしていないところに好感が持てた。 テーマが単純明快なのも良い。 吾郎監督かなり勉強したのだろうと思う。  冒頭でいきなり父を殺す主人公アレン。 父宮崎駿がこれを見ていったい何を思ったろう。 なぜ父を殺したのかの具体的説明はない。 下手をすると単に説明不足、不完全燃焼という形で受け取られるのだが、この映画ではなんでも説明して解決ということではなく疑問を余韻として残すというように収まっているように感じた。  人物の動きにも優れたセンスを感じた。 とても自然な動きだし構図もよく考えられている。 剣の構え方も良かった。  少し持ち上げすぎなのかもしれない。 でもいきなり監督でこれだけの作品を彼は作り上げたのだ。 才能ある監督だと思う。 父親とは違う作品を作れる。 しかし宮崎駿の息子じゃなかったらそのチャンスは与えられなかったのは確かだし、ジブリだからできることなのかもしれない。 だからどうしても父親と比べられてしまうのは仕方がない。 これは宿命だ。 
[ビデオ(邦画)] 8点(2012-07-25 06:31:00)
15.  聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実― ネタバレ 
過去に何度も映画化ドラマ化されてきた。 彼を研究した本も数知れず。 今更山本五十六をわざわざ映画の主人公に据えるのか?   内容は今まで知られてきたいわゆる通説から逸脱しない凡庸な造り。 しかも細部での間違いが多い。 「真実」などと銘打つのなら考証をしっかりしてリアリティをもっと増す努力をしてほしかった。 例えば上官の部屋に入るとき、「失礼します」などと言って入ってくる。 軍隊では性、官位を名乗り「入ります」だと思ったが。 食事のシーンも山本長官がみんなとどんぶり飯を食っている。 全般でどうか知らぬが少なくとも艦隊司令部の士官は良い食事だった。 和食でも塗り物の立派な食器を使ったし洋食はフルコース。 もちろんナイフフォークですべて給仕付きで粛々と食事をした。 親しみを抱かせるための演出なのかどうか知らないけど(単に無知なだけかもしれない)、題名に「真実」などと入れた映画にしてはあまりにもお粗末。  他にも冒頭海軍省かどこかの門前で陸軍歩兵の分隊が銃を構えて威嚇するシーンがある。 陸軍と海軍の対立を表したつもりか何か知らぬがあんなくだらない演出を入れるべきではない。  真珠湾作戦で第二次攻撃をするべきだったか、ミッドウェイ作戦で島攻略が主眼か米太平洋艦隊撃滅が目的だったのか。 両作戦の司令だった南雲中将の判断というのが歴史の中で問われてきたが、この映画では両方とも永野軍令部総長が南雲に入れ知恵をしたことになっている。こんな話は聞いたことがない。   ミッドウェイ戦では敵機襲来までの時間が何分前などとわかっているがあり得ない。   全てがこんな調子、演技にしても別に感銘を受けるようなものはなく、とにかくなんで今山本五十六の映画を作ったのだろうと思うのみ。 三国同盟に反対していたこと、真珠湾攻撃の(作戦としての)成功、最前線での悲劇的な戦死と日本人の琴線に触れまくりの対象、海軍善玉イメージがあるので戦後70年を通じて英雄視されているが、そろそろそういうステレオタイプの見方は改めるべきだろう。  別にことさら悪く描く必要などはないが、もっと客観的に事実を踏まえて赤裸々に描いてほしかった。 昔ならいざ知らず今はもっといろいろな事情が明らかになってきている。 そういう意味で残念だし、特に題名に「太平洋戦争70年目の真実」を付けたうえでこの程度の映画しか作れないという日本映画界に失望する。 
[ビデオ(邦画)] 3点(2012-03-27 06:43:16)
16.  真夏のオリオン ネタバレ 
みんなひょろっと背が高くて潜水艦乗りには見えないのはおろか軍人にもまったく見えないというのは時代の流れで日本人の体格が変わったのだから文句言っても始まらない。 もう受け入れるしかない。 それにしても軍服似合わなさ過ぎ。 というよりもっとぴったり合った衣装を用意してあげれば良いのに。 だぼだぼでまさに借り物という感じだった。  回天をうまく映画の中で生かしていてクライマックスのトリックなんかなかなか感心したけど、実を言えばあれはありえないことだ。 回天は母潜水艦の甲板に設置してあるだけだから乗り込んだり操作したりするにはまず浮上しなければならない。 潜水中に発艦は不可能。 でもそれを言ったらこの映画は成立しなくなってしまう。 製作する側だってわかっていてあえてうそをついたと解釈したい。 それともみんなそんな事知らないだろうと高をくくっていたのか。  そういったことにはとりあえず目をつぶって(本当に目をつぶったら映画を観られないけど)、これはおとぎ話なんだと思ってみれば良い。  [追記: 浮上して乗り込みというのはごく初期のことで後には交通筒と言う通路が設置されて潜水中にも移乗可能になったそうなので、これは「ありえる」設定でした。 とはいえやはり基本はおとぎ話的作品という思いは変わらない。  戦争映画だけどほとんど人が死なないのが良い。 艦長が海軍軍人らしからぬ口調だけど玉木宏らしくて良い。 実は指揮者になりたかったんだ、なんて冗談で言っていたけどこれは「のだめカンタービレ」を意識してるんだろうな。  米軍側の演出もみんなまともな台詞で良かった。  最近の潜水艦戦争映画ではへっぽこだったローレライを思い出すがこちらのほうがずーーーっと好ましい。 特撮もずっとましだった。  昔の映画としては当然ながら「眼下の敵」を思い出す。 「真夏のオリオン」は明らかに「眼下の敵」の影響を多大に受けている。 さまざまなエピソードが使いまわされている。 製作側も「眼下の敵」が「真夏のオリオン」の原点であると書いている。  希望ある終わり方をしてくれたのが何よりも後味が良かった。 だからこそおとぎ話として受け入れられる。 
[ビデオ(邦画)] 8点(2012-03-23 23:48:20)(良:3票)
17.  きまぐれオレンジロード/あの日にかえりたい ネタバレ 
原作のマンガも、アニメも見たことないので純粋にこの映画単体での評価になる。 1988年の作品ということで、いろいろ懐かしい。  いまどきキスしたくらいでどうということないのだが20年前はそんな感じだったのか。 なんかこっちが気恥ずかしくなるというか。 不思議な感覚だ。 CDが出てくるが当時は発売されてから数年、まだまだ普及のレベルには到達していない。 物珍しかったろう。   Wikipediaできまぐれオレンジロードのことを読んでみたけど、恭介って超能力者だったの? この映画ではそんなことはまったく出てこなかった。 まどかってスケバンだったの? この映画では全然そんな感じじゃない。   原作のことをまったく知らないで観た事でかえって純粋に映画単体での評価が出来ると思う。 それがいいかどうかはわからないけど。 原作知らないで見る人はあまりいないだろうし。   三角関係、高校生の恋愛感情などなど結構楽しめた。   まどかはずるい、何にもしてないのに。 いや、してるか。 祭りの夜に浴衣を着て電話した。 これは男にとってはかなり強烈な印象だろう。 でもキスも許さなかった。 普通あの状況なら寝るところまで行っても不思議じゃない。 やっぱり1988年だからか。 それともそういう展開は許さない作品だったのか。   恭介はまどかが好きなんだからひかるの努力なんてのはどうにもならない。 でも、どっちも好きで良いのにと思う。 ひかるがあんなに好いてくれるんだから好かれたままでいれば良いのに。   というわけで終わり方がやや不満である。 そこまでかたくなにひかるを拒絶しなくたっていいのに。 
[ビデオ(邦画)] 5点(2011-07-20 03:35:23)
18.  日本沈没(2006) ネタバレ 
さまざまな酷評を目にしたが、やはり自分で観ないとわからない。 小松左京原作の映画化2度目なのだが、1973年版とは明らかに違う展開、演出。 しかしながらこれはこれで楽しめる。 独立した作品として完成された映画だと思う。  確かに草薙君は神出鬼没だし、俯瞰シーンの特撮はやや興ざめだし、特に最後の爆破シーンはお笑いとしか言いようが無いほど低レベルのCGだし、無理やりな設定で話を盛り上げているのは確かだ。 せっかく掘削船を使って爆薬を設置したのに最後の起爆剤の設置には潜水艇でもぐらなければいけないなんてありえない。 それに引退して展示されているふるい潜水艇を整備するまもなく使うなんていうのもありえない。 そんなことするくらいなら諸外国に協力を求めたほうが早いし確実だろう。 実際掘削船は外国からかき集めたじゃないか。 だけどそれで映画が楽しめなくなるわけではない。 無理やりな設定はありがちなもの。 そもそもの日本が沈没するという設定自体が無理やりだ。 十分に楽しめた。 1973年版と比べてはいけない。 同じ原作だがこれはまったく別の映画だ。  
[ビデオ(邦画)] 6点(2011-07-20 03:26:43)
19.  GANTZ
前半のネギ星人、田中星人退治の辺りまでは大変面白く引き込まれた。 しかし後半の戦いは全くいただけない。 かなり迫力があるシーンが続くのだが、必然性がまったくないのだ。 一発で相手を爆破できる強力な武器を持っているのだからさっさと撃てばいいのに。 これは田中星人との戦いでもそうだったがこれは事実上初めての戦いでビビッて体が反応しなかったという言い訳はできる。 しかしそれ以降の戦いはまったく話を長引かせる演出のためにわざと撃たないという感じ。 じれったくていけない。 しかしなんで毎回違う星人なんだ。 そんなにたくさん種類があるのか。 頭数が少なすぎやしないか。 なんてことは考えちゃいけないんだろう。  後半のじれったさはいかにも残念だが、なかなか面白い作品ではある。 次回作が見てみたい  (原作コミックは未読、内容も知らず)
[ビデオ(邦画)] 6点(2011-07-17 07:48:15)(良:1票)
20.  トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン ネタバレ 
私は1作目に7点、2作目に6点を付けた。 この3作目、点数としては1、2作目の間なのだが、小数点はつけられない。 2作目よりはましだが1作目には劣るので同じ7点にはしたくないので6点を献上しよう。  一言でいえば冗長。 157分はとにかく長すぎる。 これが120分くらいにまとまっていたら大変に面白い作品なったと思う(編集次第ではあるが)。  前半は実に面白い。 アポロ計画と絡めたのもよかった。 アポロ計画の実写映像と特撮映像。 人類が月に行った頃まだ生まれていなかった人が見るとどう感じるのだろうか。 しかし11号着陸地点を再訪するシーンで見逃すことのできない間違いを犯した。 月面上に残された月着陸船イーグル号に上段部があるのだ。 本来は2人の宇宙飛行士が帰還するために上段部が切り離され発射台として使われた下段部のみが残っているはずだ。 ほとんどの人にはどうでもいいことだろうが気になる人には気になる。  チェルノブイリまで持ち出したのは少々こじ付け過ぎの感がある。  主人公が落ちこぼれとして描かれるのは特に新鮮味はないがドタバタ調のコメディ演出はシリーズを通して一貫していて結構楽しめる。 会社面接で主人公がオバマ大統領から勲章をもらったことを自慢すると面接官がうちの会社は共和党支持者が多いんだという皮肉もきかせる。 主人公の両親も相変わらずいい味を出しているがほとんど出番がなかった。  だが後半の戦いシーンになるとぐだぐだになってくる。 とにかく長すぎる。 そしてくどい。 最後に主人公側が勝つのは当然予想しているが、やられそうになったり盛り返したりの繰り返しが多すぎて少々うんざりした。 それでも全編を通してハイテンションの演出なので結果としてはそれなりに面白く感じた。 でも前2作でだいたい語りつくした感があるので新鮮味に欠けたのは致し方のないところか。 カーチェイスのシーンもすごいんだけどなんか既視感がある。 そうだMatrix 2がこんな感じだった。 スケールアップはしているけど。 
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2011-07-14 05:39:47)
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