1. クローズ・アップ
ネタバレ 法廷でのシーンが長いせいはあるがセリフが多すぎるキライがある。 映画監督になりすました犯人が心境を長々と語るが、要するに貧乏だから映画監督に憧れてなりすました、貧乏な私生活は誰にも相手にされないが、著名な映画監督になりすませば尊敬されるし物質的にも援助してもらえる、それが犯行の動機だったようだ。 貧困という世相を反映した社会的側面の強い作品であり、評価されるのは分かるが面白くはなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2025-06-15 14:14:29)★《新規》★ |
2. チャンプ(1931)
ネタバレ 父親と息子の強い絆、息子の幸せを願う父親の気持ち、父親のことが大好きな息子、それらがうまく描かれている良作。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-06-14 19:05:10)★《新規》★ |
3. 炎628
ネタバレ 予想してた以上に精神的にキツい内容。 たまの休みに見る映画としては適さない壮絶な作品。 ホラー映画であり戦争映画。 苦手な描写がいくつかあり、それをここで書くと思い出して更に精神的ダメージが出るので敢えて書かない。 仕返しに焼き殺さず、ドイツ兵をただ撃ち殺したシーン。 ほんとに仕返ししてないのだろうか。 ソ連にとって独善的な描かれ方があるのかもしれないと感じたシーンではある。 [DVD(字幕)] 5点(2025-06-14 14:43:04)★《新規》★ |
4. 浜辺の女(1947)
ネタバレ 崖のシーンとかかなりハラハラしたし、なかなか上質なサスペンスドラマだった。 トッドは目が見えるのでは?という展開も面白かったし。 あばずれ黒髪ペギーより優しそうな金髪イブの方が魅力的だと感じたし、相変わらず星野仙一風なロバート・ライアンをかっこいいと思えない点は、いまいち乗り切れなかった。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-06-14 10:25:18)★《新規》★ |
5. 東京戦争戦後秘話
ネタバレ 日本アートシアターギルド配給 と、画面いっぱいに特有の字体で文字が現れた時、やはり特有のワクワク感を生じた。 その昔、ATGは青臭いと言った人がいたけど、その青臭さがいいんだよ。 この作品はそのATG特有の青臭さが特別濃厚に表出された作品だ。 ところどころ不快なシーンがあって嫌気がさすも、それでも特有の魅力を帳消しにはできない。 革マルなんて知らない、そんなレベルの青臭い私だけど、青臭いからこそ青臭いATG映画に惹かれるんだよ。 战←しかし、この字はいったい何なんだ?見たことないぞ。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-06-12 21:33:46)《更新》 |
6. 人類遺産
ネタバレ 一切の説明やナレーションを排した構成は、ニコラウス・ゲイハルター監督のこだわりかと思うが、そのスタイルは本作に限って言えばあまり成功しているとは思えない。 むしろ字幕入りで、今映されているのはどこの国の何の施設なのか説明が欲しいところだ。 それでも最初の方は、次々に映される映像を興味深く見ていたが、途中から徐々に飽きてくる。 よく一瞬たりとも目を離せないとか表現されるけど、本作はそのまったく逆で少しばかり目を離しても支障を感じない。 これらの廃墟を探し出し、その場所に赴き、撮影許可を取って撮影を行う。 それはさぞかし大変な作業だったであろうことは想像に難くない。 しかしその苦労の割には、完成された作品は見ていてそこまでよろしくない。 作った苦労の割に楽しめない。 そういう意味ではもったいない作品かと思う。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-06-11 21:15:27)《更新》 |
7. トゥルボウ
ネタバレ 木村知貴が30歳に見えないのはさておき、彼の佇まいや生活の様子がいかにも無職って感じがして、この部分だけでも日本映画を見てるという気持ちになれてワクワクする。 肝心のトゥルボウについてはCGなのは残念ではあったが、トゥル狩りに真剣に臨む二人の姿には何故だか心打たれるものがあった。 無職で今までうだつの上がらなかった木村知貴に「トゥル狩で手に職」という一筋の光明が見えた瞬間だった。 あんな気持ちの悪いトゥルボウがまさかの高級食材ってのも、皮肉が効いていて面白い(高貴なお食事で有り難がられているアレソレは、実はこんな代物であんな人達が捕獲しているんだよ的な意味で)。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-06-11 14:18:12)(良:1票) 《新規》 |
8. ゴミ屑と花
ネタバレ 居酒屋の主人がコロナでどうこうするのくだりだけは要らなかったが、それ以外の部分は深夜の人間交差点というか、味わい深くてなかなか良かった。 元々、深夜の東京の街が好きなので、それだけで楽しめたのかもしれない。 それにしてもいくら客商売に向いていない無愛想な娘といっても、あんなかわいコちゃんが深夜のゴミ回収をしてるかなぁ。 ちょろっとだけで出てきた木村知貴氏の渋い役回り、あれはきっと陰ながらゴミ回収の方々に感謝している人の役なんだろな、いいよねああいう労をねぎらう缶コーヒー。 エッセンシャルワーカーであるゴミ回収の方々に感謝の気持ちを込めてこの点数で。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-06-11 13:38:03)(良:1票) 《新規》 |
9. 瞳をとじて(2023)
ネタバレ 何度も眠気におそわれる内容で良いとは思えない。 だがヴィクトル・エリセが『マルメロの陽光』以来、実に31年ぶり放った長編には敬意を表したい。 老人だらけの映画でエリセ自身の年頃と完全に一致している。 エリセは劇中劇の王様であり、主人公の映画監督でもある。 とにかく枯れている。 老境の美学である。 どこかの評で静謐な作品と記されていたが、セリフが多すぎてそうは思えないね。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-06-11 12:45:34)《新規》 |
10. ひびき
ネタバレ 警備員の爺さんは酔っ払いには塩対応だったが、別の気落ちした風のリーマンを見つけ、優しげな表情をして何か話しかけそうな雰囲気だった。 終始塩対応だった警備員の爺さんにも、優しい気持ちはあったんだと安堵した。 ちなみに何かというとすぐに酒を飲むアル中リーマンは大嫌いである。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-06-08 16:11:42) |
11. 隠された記憶
ネタバレ ハネケ作品だからまた何かしてくれるだろうと期待半分ビビり半分で見始めた。 ハネケの嫌がらせ、つまり見ている者を不快にさせるシーン(鶏の首をはねてその後鶏がのたうち回るシーンや団地に住む男が自ら喉を切るシーン)こそあったものの、ハネケによる本作での最大の嫌がらせは、ビデオを撮っていた犯人を明示しないというもので、わたしが期待していた嫌がらせとは質の異なるものだった。 [DVD(字幕)] 5点(2025-06-08 15:22:25) |
12. キャバレー(1972)
ネタバレ ケバい化粧をした和田アキ子。 彼女は女優を目指している。 好きな男ができて赤ちゃんもできたけど、平凡な主婦より女優を目指す人生の方が自分には向いていると判断し、男に無断で赤ちゃんを堕した。 人それぞれ色んな人生があるから別にこれでも構わないけど、彼女の人生に興味は持てなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2025-06-07 19:30:39) |
13. 枯葉 ~夜の門~
ネタバレ キャスティングに関して色々ゴタゴタがあったらしく、三番目にクレジットされているイヴ・モンタンが主役を演じている。 話は普通だが、運命と名乗る浮浪者の予知能力が凄すぎるのが難点。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-06-07 13:23:25) |
14. 僕等がいた 後篇
ネタバレ 最後、二人が結ばれなかったら7点を付けようと思いながら見ていた。 だけど結ばれた。 結果、240分かけて描かれていたのは、いかに二人をくっつけないようにするかのネタの連続であり、素直にくっついたら面白くないでしょ的な安易なものとなってしまった。 とても失望する終わり方だった。 これがもし結ばれずに終わったら、もっと深みのあるラブストーリーになったに違いない。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-06-05 21:06:47) |
15. 僕等がいた 前篇
ネタバレ この凡作感は何が原因か。 無理やり話を引き延ばしているストーリーに問題があるのか、それとも俳優陣の魅力のなさか。 後篇にまったく期待が膨らまない。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-06-04 09:57:32) |
16. 愛欲の港
ネタバレ 両親が喧嘩ばかりだと子どもは精神不安定になる。 子どものその後の人生にも影を落とす。 そこから立ち直るのは容易なことではない。 両親が仲良くすること、最低でも子どもの前では喧嘩はしないこと。 この映画を見ていると、それがとても大事だと分かる。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-06-02 22:22:41) |
17. 書くが、まま
ネタバレ いじめのシーンは見ていて嫌な気分になるが、この映画がいじめを受けている人の支えになればと願う。 物語の細部に女性監督ならではの気持ち悪さが出ているのがマイナスポイント。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-06-02 15:04:32) |
18. 歓喜に向かって
ネタバレ 見ていて家族がいる有り難みを感じることはできるが、妻を不慮の事故で失うなど想像もしたくない。 夫婦喧嘩のリアルな居心地の悪さは、さすがはイングマール・ベルイマン。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-06-01 20:56:01) |
19. アンダー・ザ・スキン 種の捕食
ネタバレ 最後のシーンこそ気分が悪いものの、それまでの展開は息を呑む様な静寂に包まれていて、その静かな雰囲気を楽しむことができた。 所詮人間なんぞ異性を見る際に表面の皮膚の造形に左右されまくる生き物なんだということを、皮肉を込めて描いているんだろうか。 皮膚の造形次第で運命が変わる、そんな内容に何とも考えさせられるSF映画である。 皮膚の造形が人間にとって好ましいものならば好かれて声をかけられまくり、好ましいものでないならば振り向かれもしない。 皮膚の下は皆おなじガイコツなのに。 (補足) 捕食じゃなくて補足。 他の方のレビューを色々読んで総合すると、この映画の言いたいところは見えた気はする。 地球外からやってきた美食家のウォーズマンは、実は仲間に内緒で捕食にやって来ていて、仲間のバイク野郎たちに追われている。 そんな中、魅力的な女性の皮膚を被ったウォーズマンは、その魅力的な皮膚の造形を利用して男を捕食しまくる。 そのうち次第に人間に憧れるようになってからウォーズマンに弱さが表出、ついには捕食される側になってしまう。 そんな仲間の死を確認するバイク野郎であった… と、そんな解釈でまとめられるかと。 人間が醜いと感じる皮膚を被った26歳の青年に対して、地球外生命体だからこそ何ら外見的な違和感を感じない、このシーンはSF映画なればこその納得感。 [DVD(字幕)] 6点(2025-06-01 13:25:46) |
20. オトン
ネタバレ おそらく自分史上もっとも字幕を読み取り難かった作品。 具体的には字体が古臭く、しかもかすれている。 更には、そのかすれた白文字が背景の明るさに同化していて読みにくい。 これは推測だが、館内に居た大半の人はすべての文字を読破できていなかったと思われる。 原語である程度理解出来て、補完的に字幕を読む、というのが前提かもしれない。 それでも何とか話の大筋を追ってはいたが、仮に話を詳細に理解できたところで面白くも何ともないだろうことは容易に想像がついた。 帝政ローマが舞台なのに何故か背景に車がはしっていて、政治的な話と姫が結婚するだしないだの色恋話が絡んだ内容だ。 それを演劇スタイルで撮っている。 (演劇は室内でやることがオーソドックスだけど、それを屋外でやってみました的な挑発的な内容。登場人物たちは正面を向いていて早口でセリフを捲し立てる。早口だからこそ余計に字幕を読破できない)。 このスタイルのどこがいいんだかサッパリ理解できないまま終わってしまった。 上映終了後に字幕翻訳家たちとのトークセッションがあるとの事だっだが、こんなクソな字幕を作った輩のトークセッションなんかに参加するはずもなく、そそくさと映画館を後にし帰路に着いた。 [映画館(字幕)] 0点(2025-06-01 06:28:58) |