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ムランさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 300
性別 男性
年齢 41歳
自己紹介  点数が低い作品に関してはかなりボロクソに書いてありますのでお読みの際はご注意を。
 私の駄文が皆様の映画ライフの助けになれば幸いです。

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1.  武士の一分 《ネタバレ》 
時代劇はあまり見ません。 兎にも角にも果たし合いの演出が最高だった。 深読みし過ぎかも知れないが、主人公の行動全てが勝利に繋がっている。 盲目と舐めてる敵の初動を制し、力強いの太刀筋を見せることで『不用意に斬り掛かると危険』と相手を警戒させる。 切っ先を交え続ける、河原の小石を蹴る音を頼りになんとか持ちこたえ更に警戒心を煽る。 主人公の戦い方(上記)を理解した敵が、突然の強風で音がかき消されているにも関わらず、それに乗じて攻撃してこないため(仮にこの時攻撃されたのならそれこそ相打ち覚悟かも)、主人公は、敵は師の教えにあった『死を覚悟した戦い』ではなく『生きるための戦い』をしていることを看破すると、偽の物音に騙されたふりをした次の瞬間、素早く小屋の屋根から不意打ちをしてきた敵目掛けて渾身の太刀を浴びせ勝利。 そこまで主人公が考えていたのかは不明でただの結果論か私の妄想かもしれないが、事前の特訓時に師から偽の物音による不意打ち戦法を受けていたことで次の攻撃が予想でき、更に近くに小屋があったことで逆に不意打ちしてくる方向が絞れた事や、その直前の主人公の構えが、それまでの手探り的なものと違い、明らかに落ち着きどっしりと構えているとこらから次の攻撃が予想できているように感じられる等、主人公の勝利の根拠がしっかりと演出されていた。 最後のハッピーエンドも、部下の裏切りを告口するより、目の見えない相手に完敗したことがバレる方がよっぽど恥と考えれば納得できた。 盲目の剣士といえば北野座頭市を見たが、ど派手な大立ち回り(こっちも良かった)のあちらとは異なりながらも実に見応えのある戦いだった。
[ビデオ(邦画)] 8点(2023-01-05 09:38:16)
2.  スパイダーマン2 《ネタバレ》 
中盤の暴走電車阻止からの親友に正体がバレ、博士が善の心を取り戻し、グリーンゴブリン2世が動き出すと実にワクワクさせてもらえながら、最後まで足を引っ張るのが御存知顔面偏差値低めのヒロイン。 正体を知ったピーターのもとに危険を承知で告白しに行くが、『キープ』扱いの恋人との結婚式中にその行動にでるのが『2人の男の間で揺れ動く乙女な自分』に酔いしれている感が凄く後味を見事に濁してくれる。 少なくても事件の夜にピーターにもっと食い下がるかキープ君には『好きな人がいる』と言って婚約破棄するならまだしも、結婚式場のセッティングやウェディングドレスを着るまで引っ張りに引っ張った末手紙だけ残してバイバイするというまともな大人の思考を持った人間ならどれだけ他人に迷惑をかけるか分かるはずの行動をやる尻軽自己チュー優柔不断なバカ女のせいで減点2。 ただキープ君からすれば、あんな女と結婚しても絶対離婚する事になりそうだから、バツが付かなくてよかったとも考えられるので、披露宴代だけ裁判でしっかり搾り取ってやってほしい。
[インターネット(吹替)] 5点(2022-04-22 15:35:15)
3.  ミラーズ(2008) 《ネタバレ》 
鏡の中の自分が勝手に動き出すというのは中々怖く、終盤までは良かったが、ラストバトル(?)に関しては『本体と合体する前の鏡の中にいた方が強かったんじゃない?』と思ってしまい、なんか事件を解決するためのご都合展開に感じられたのと、ボスの倒し方がコマン○ーのベネ○トそっくりだったので思わず笑ってしまったのが残念。 ただオチに関しては、自分の家族を助けるためとはいえ、折角悪魔の呪縛から開放されて暮らしていたおばあさんを犠牲にした罰と考えれば仕方が無いと思えたし、この手の展開の後は、他者の犠牲をすぐ忘れて家族と抱き合いハッピーエンドってパターンが多く個人的に好きでないので気に入った。
[インターネット(吹替)] 6点(2021-12-19 17:28:46)
4.  ジュラシック・パークIII
ストーリー以前にメインキャストである夫婦2人の存在が不快で仕方が無い。 息子を助けるために嘘を付くのは百歩譲って許せるが、金で釣っておいて報酬すら用意していないのは最悪の無能亭主。 妻は妻で自己中心的且つヒステリック&無鉄砲で、何かにつけて(グラント博士が止めろと言っているのにも関わらず)叫んだり勝手な行動をするバカ女。 とにかくこの2人の存在がムカついて楽しめない。 後半はそこそこ頑張るが、序盤の汚名を返上できるほどの活躍はせず、ほぼ無傷で生還するのもマイナス。グラント博士にタダ働きさせてのだから、せめて腕の一本位食われれば溜飲が下っただけに残念。 この無能な2人からよくあれだけ有能な子供が生まれたことがまさに奇跡。
[インターネット(吹替)] 4点(2021-07-15 20:29:38)
5.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 
終盤まではエイリアンの侵略から逃げ惑う一般人視点で面白く、最後がどのような結末を迎えるのか目が離せなかったが、まさかの真水直飲みで腹下して全滅ってコントレベルのチープさ。 そりゃあ大昔の作品なんだから当時はこの程度でもいいが、時代を現代にするならそこはもう少し捻って欲しかった。 彼等のいた星には病原菌と言う概念が無かったとも考えられるが、トライポットを先行させたりしっかり準備してた奴らが環境調査しないのは説得力が無い(冒頭でも彼らは研究、監視しているって言ってる)し、どうしても微生物を活躍させたいのであればエイリアンを科学的に発達したのではなく、生物学的に発達した脅威(リドリーエイリアンや、トップの宇宙怪獣等)とすればまだ納得できた。 そもそも最後のナレーションで『人類は長い年月をかけて地球と共存できるようになった』とか言ってるが、冒頭ナレーションでは『彼らは人類よりも遥かに優れている』といってるが微生物にやられる奴らを人類より優れてると言うには説得力が無さ過ぎるし、その人類より優れてる演出が軍事力しかないのもチープさに拍車を掛けている。 てか、『宇宙人が病原菌(ウィルス)にやられる』って設定はインデペンデンスデイもコレを参考にあの作戦を思い付いたと思うのだが、まだコンピューターウィルスと言う設定に変えたのは実に感心させられ、あいつらの方は人類の衛星を利用したり、主要都市部を殲滅し、敵(人類)から攻撃を受ければ素早くその拠点を攻めたりとまだ知能を感じられた(防護服も着てたし)。 もうこんなオチにするなら一層の事変な改変せず、原作どおり20世紀はじめ頃の設定で完全再現してくれた方が面白かったかな。
[インターネット(吹替)] 3点(2021-05-03 21:02:13)
6.  フォーン・ブース 《ネタバレ》 
終盤までのハラハラドキドキ感を見事に裏切ってくれました。 程度は関係なく、とにかく目に付いた『悪い人間』を脅して更生させるチャンスを与え、従えば釈放、断れば射殺する。 終盤トリックを見破り警察が突入するが、主人公の懺悔は終了し、犯人も自殺して万事解決・・・・と思いきや生きていました(しかも赤の他人)。と素人でも使わない様なオチを持ってこられ台無し。どうせなら主人公の付き人をやっていた若者(下調べで雇われているふりをしていた)を犯人とかの方がマシだったんじゃない? 犯人も主人公とのやり取りの間に2人殺しており、少なくとも一人に関しては悪人でもなさそう(悪く見ても町のチンピラ)だし更生のチャンスも与えず殺しており、行動目的と行動内容に大きなギャップを感じた。 犯人の位置特定も、電話ボックスは逆探知防止システムを使っているのに、事件直前に主人公の奥さんに電話した際は使用せず位置がバレてしまう上、意図的にお行ったわけでもなさそうなので作中のシリアスな雰囲気に水を差されゲンナリ。 総評 最終盤からオチに掛けての出来がそれまで積み上げてきた全てを台無しにしてしまった。  電話ボックスを使ったアイディアと大事を介して小心者の主人公を改心させると言う構成は悪くないが、そう言った事を強要する犯人の設定とオチに関する良いネタが思いつかずやっつけで台無しに。
[ブルーレイ(吹替)] 3点(2013-05-08 21:38:00)(良:2票)
7.  完全なる報復 《ネタバレ》 
 『妻子を殺した殺人犯が司法取引で罪を軽くされ、唯一生き残っていた旦那が復讐鬼となり刑務所の中から当時事件にかかわった人間(主に旦那の弁護士)を殺していく』  弁護士の追いつめ方は中々恐怖を感じるし、犯行のトリックも旦那(犯人)が行動を起こすのに何故10年待ったか等の理由を考えればあり。  ただし終盤がお粗末過ぎ、事件解明のきっかけも悪くはないが、それまでの犯人の神懸かり的な先読み能力を考えれば十分考慮すべき内容だし、それを意図的に伝えようとしていたわけでもない、また最後の犯行は爆弾を使った内容なのだが、『一度セットした後動かそうとすると起爆する』と言った結構ベタなトラップを仕掛けていなかったり、個人的に応援していた犯人がドンドン馬鹿になっていく感じがして嫌だった。  弁護士の方も、犯人の目的である『殺人犯と取引しない』と言う信念も持つにいたったまでは良いが、だからと言って法の裁きを下さず殺しちゃうのがダメダメ。最後は犯人を法で罰し死刑にするとかの方が良かった。  そして何より、犯人の行動によって明確に変わった結果が何一つ映さないのもダメ。
[DVD(吹替)] 5点(2012-12-31 18:42:05)
8.  消されたヘッドライン 《ネタバレ》 
 ホームレスの黒人が路上で殺された事件を追うジャーナリストの主人公。時を同じくして、友人の部下が地下鉄に撥ねられる事件が発生し、結果浮気が明るみになりスキャンダルが彼を襲う。友人を機に掛けながら取材を続けていると、死んだ黒人の携帯履歴に地下鉄事故で死亡した女性の番号が、やがて二つの事件は大きなとある兵士派遣企業と国家の間で巻き起こっている陰謀に向かって少しずつ近づいていく・・・。  と言った、サスペンスモノとしては割とベタな内容。所々上手くいきすぎると感じてしまう部分も無くはないが、それに関しても最低限の前振りはされており、主人公の取材によって物語が少しずつ進展していく過程を、程良いテンポと所々入る緊迫した場面により最後まで緊張して観られた。  ただ終盤に関しては結局関係者が自身の保身を捨てて独白してしまい中盤までの努力の大半が徒労に終わってしまったと言うのは少し勿体無かった。  ラストのどんでん返しは賛否両論だと思うし、ベタ過ぎるので、もう少し伏線やミスリードを行った方が良かったかな。  それでも。『企業』と『個人』、『利益』と『愛国心』等差異はあるがどちらも己の『正義』を貫きその結果死亡した人(これも『数百人』と『数人』と言う差異あり)に対して『表面的とはいえ『ベストを尽くした、尊い犠牲』と認める』かたや『部下の暴走であり殺す気はなかった、自分に非は無いと認めない』と言う最後の最後で大きな差を付けたのはとても面白かった。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-12-23 21:07:42)
9.  第9地区 《ネタバレ》 
 なんか昔社会の授業で習った様な関係を人間同士で無く『人間とエイリアン』に変えたのは『エイリアンが当り前に存在する世界』と言う設定と合わせ中々斬新に感じられた。  『エイリアンにあんなひどい事するなんてあの兵隊や科学者最低だな→いや、あんたら同じこと人間にやってたから』と言った皮肉なのでしょうか?ただそうやってエイリアンに同情が集まり過ぎない用気色悪いデザインにしてあったり、人間とエイリアンから観た世界を説明し不運に見舞われる主人公もやたらヒステリックかつ自己中心的な性格にする等、誰かやどこかに好感を持たすこと無く、一歩離れた所から中立的な視点で観賞させようとしている演出が施されている。結果本作に含まれている皮肉(ブラックユーモア)やメッセージの様なものを気付きやすくしているのも上手い。  所々にグログロなアクションを入れることで変に説教臭くなることもなく、かつダレそうな内容に刺激を与えるスパイスとしてしっかり機能している。  『メッセージ性』『ドラマ性』『娯楽性』と言ったまとめ難い要素が上手に料理されている良作。ただ全体的に視覚的嫌悪感を覚えるデザインやシーンがあるので苦手な方はご注意を。 
[映画館(字幕)] 7点(2012-04-02 01:07:47)
10.  トランスポーター2 《ネタバレ》 
とにかく『良く思いついたなぁ!』と笑えるお馬鹿アクションがテンコ盛り、それだけだがそれだけで十分。 車の底に仕掛けられた爆弾が爆発する  加速して大ジャ~~~ンプッ!!  空中で半回転して車の底部を上向きに  クレーンのフックに爆弾を引っ掛けて解除!!  大爆発!!  着地!!  さぁ反撃だ! もうこれでお腹一杯です♪  『物理的におかしい!』と突っ込んでしまった人に本作はまだ早いので『TAXI』当りで訓練しよう。
[DVD(吹替)] 7点(2011-12-12 21:14:22)
11.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 
 とにかく演出のバランスが秀逸。  自国の情勢、それを改善すべく奮闘するマンデラと彼の過去、ラグビーの試合演出等全てが過不足無い絶妙な見せ方で、2時間越えでも苦にはならず、むしろよくこれだけの内容を130分にまとめたと感心させられた。  大統領も、どこぞのお米の国の大統領(もちろんフィクション世界の話ですよ)みたく銃を乱射して大暴れしたり戦闘機でエイリアンをやっつけたりヒステリックに声を張り上げたりせず、どんな困難が降りかかろうとも常に冷静さを忘れず、優雅に対応するのがじつに格好良い!そしてそんな彼を演じ切ったモーガンフリーマンも見事。  正に『武』ではなく『知』で解決するヒーローでした。  注記)別に上述したようなエネルギッシュな大統領が嫌いなわけではありませんがこう言うのも良いです。
[映画館(字幕)] 8点(2011-11-13 07:38:27)
12.  リザレクション 《ネタバレ》 
 すっっっっっっっっごく寛容な気持ちで評価すれば『マトリックス+アヴァロン』を中々のCGで描いたアクション映画・・・なのだが・・・。  『ホローポイント(先が凹んでる弾丸)を装填したはずなのに次の銃撃戦で飛び出た銃弾はラウンドノーズ(先が丸まってる弾丸)』とか細かい所を突っ込んでる場合じゃねぇ!!  PC画面を飛び回るハングル文字、どしゃぶりな夜の街を舞台に格闘戦(これだけなら珍しくは無いが、セットとか色々ともう)、バレットタイム、いや、サラッとやってもバレてるから・・・・等々。  分かるよ!確かにこんだけ映画が出てしまうと『完全オリジナル』なんてもはや無理に等しく、他の作品を『参考』にしてアレンジしたり、自力で作っても『これ○○に似てる』とか言われてしまうのも仕方のない事・・・・・・だが『パクリ』は駄目だろ!!?  マトリックスの制作者(だっけ?)が攻殻機動隊を関係者に見せて『こんな実写映画を作りたい』と言う話を聞いたことがあるしそれなら分かるが、マトリックスを見て『俺らもコレ作ろうぜ!』それは駄目だろ!しかも無駄にCGが綺麗なので余計『そのまんま』感が強い。  折角設定は仮想現実だがそこにゲーム要素が混じっていたり、最終兵器が玩具の銃と言うのも個人的には好きだし、戦闘ヘリが主人公を追いかける時、壁にめり込んだ時は実写ではなくワイヤーフレームになったり(ひょっとしてこれも何処からか?)、前述したようにCGは綺麗だったり評価できる部分もあるので、むしろ堂々と(?)パクったりせず上手くごまかして作ればそこそこ面白かったのでは?とまで思ってしまう。 
[DVD(吹替)] 0点(2011-11-05 13:39:16)
13.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 《ネタバレ》 
 男ですが、あのシンジさんになら抱かれてもいい!
[映画館(邦画)] 8点(2011-09-20 09:24:40)
14.  カーズ 《ネタバレ》 
私の中でピクサーを最高位の制作会社に決定づけた作品。    『才能はピカイチだがわがままジコチューな主人公が本当に大事なモノに気付く』と言う王道展開ながら相変わらず丁寧に作られている・・・・のだがこの『丁寧』具合が半端無い。    『陽気なお馬鹿さん♪』『過去の大偉人』『主人公の本作で見せた成長を既に終えたヒロイン』『既にいた友人』と言った登場人物、序盤知り合いに『友達』の話題を振られ表情が曇り、何かしらの『寂しさ』を感じている等、主人公が無理なく成長出来る要素がしっかり用意されている。    舞台となる町も開発の煽りを受けてさびれたとベタだが、『速い事が何より大事』と思い込み、大切な何かを忘れている主人公の現状を『町』を介することで視覚的に分かりやすく表現する事に成功している。    『登場人物みんな車』と言う設定も本作のメッセージにマッチしており、『無表情な物』が動くことで多少オーバーなリアクションをしてもクドく感じず且つ彼らの性格や心境の変化をすごく分かりやすく感じることが出来る。結果中盤のツーリングや序・終盤のレース等『車が本人』だからこそ画になるようなシーンも多いし、演出的にも『車→ドライバーのハンドル操作→また車』と言うレース映画によく見られるカットを一纏めにできるので新鮮かつ尺の節約にもなっている。    CGも相変わらず、冒頭のレースに感震。  本作のオチなんて20分も見れば誰でも想像付くが、そこに至るまでのメッセージ性、CG、設定、演出、構成等全てがパズルのピースのようにキッチリ隙間なく見事に組み上げられておりもはや芸術レベル。だからこそラストのゴールシーンも『あざといな!』なんて感情微塵もわかず『なんて良い奴なんだ!』と素直に感動できた。いやぁ泣いたわ。  吹き替えのキャスティングも完璧。特に主人公が成長するに従い少しずつ話し方やトーンを優しく変化させている土田さんの演技は流石役者。  ほめ過ぎかもしれないがごめん、良い所しか見つからない、文句無しの傑作。
[DVD(吹替)] 10点(2011-08-14 10:05:44)(良:1票)
15.  トランスフォーマー 《ネタバレ》 
 3シリーズを見終わって思ったが一番これがマシだった。  続編のリベと月って登場人物や設定が全部分かっている状態であのアホみたいに長い時間拘束されるが、本作はキャラや設定の説明込みでこの時間なのでテンポがまだ良い。  敵味方共に登場メカが少なく特徴があるのも○。この監督発言から察するとメカは多ければ多いほど良いという考えっぽいが、そうなれば各メカにそれなりにキャラ付けや見せ場が必要になるがそんなことできる腕は無いので、続編になればなるほど没個性キャラが増えてワケ分かんなかったので本作ぐらいの数がちょうどよかった。  まぁストーリーは『最重要アイテムを援護無しで託すアーミー兄さん』『メガトロンを袋叩きにする正義のサイバトロン』『暗号も何も言わずモールスで国防長官と認めちゃう』『なんで宇宙空間で生きられるのに冷気が苦手?』等突っ込み所はこの時からだが、何と言ってもお初のトランスフォームは衝撃的だった。
[映画館(字幕)] 6点(2011-07-30 19:56:44)
16.  ミュンヘン 《ネタバレ》 
 やっぱりスピル-バーグは凄い。  イスラエルのスパイがパレスチナ過激派の幹部を暗殺していくと言うお話。  一人一人暗殺する尺がかなり長めだが、それを全く間延びしているように感じさせる事無く重々しく演出している。  映像だけ見てもアングルや手ブレの頻度などが本当に上手い。  最後の方は自身が暗殺の対象になりノイローゼ状態になるが、そこで初めて違った視点で物事が見えるようになった主人公。そんな彼を呼び戻そうとやってきた上官を食事に誘うが断られる所が印象的だった。
[DVD(吹替)] 8点(2011-07-24 11:36:50)
17.  X-MEN:ファイナル ディシジョン 《ネタバレ》 
 スコットーーーーーーッ!!  前作での急激なヘタレ化や序盤でのヤサグレ具合から『活躍は難しいな』と思っていたが、まさかこんな結末になるとは。殺られ方だけでなく仲間の悲しみ具合も明らかにプロフェッサーの時に比べると弱い。  いや、私だった『ローガンとどっちが好き』と聞かれたらそらローガンですよ?てか普通にガンビットやストームの方が好きですし『好きな登場人物ランキング』で言えば5位以内も微妙ですよ。だからってこんな親の仇を相手にしてるような扱いはあまりに酷くないですか?DVDのパケなんて三角関係どころかどう見てもジーン&ローガンですよ。  ストーリーも『ミュータント=病気』と捉え薬による『治療』と言うのは悪くないが、それに反発する者達(マグニートとか)との抗争がちょっと地味。中世ヨーロッパとかじゃないんだから正面切ってぶつかり合うって・・・てか普通にマグがあの橋落としちゃえばよかったんじゃないの?  まぁ最終章な上、ジーンの暴走やプロフェッサーの死等事件が多いので仕方ないが全体的に駆け足な感じがしてしまったのもマイナス。  戦闘も新キャラの活躍が目立ちレギュラーが抑え気味だったのも残念。  決して悪い出来ではないが、個人的には前作(2)の方が面白かったかな。
[映画館(字幕)] 6点(2011-07-18 19:18:08)(笑:2票)
18.  X-MEN2 《ネタバレ》 
 技術の進歩を抜きにしても、前作に比べアクション演出に磨きが掛かり、ストーリーの出来も良い。  学園を襲った兵隊相手にウルヴァリンガ獅子奮迅の活躍をするシーンは必見、とにかくカッチョイイ!!他にも前作はあまり明らかにならなかった過去関係や学生の親に何の先生かと聞かれ間髪いれずに『アート』と答えたりと『アクション』『ストーリー』『ギャグ』と多岐に渡り大活躍。  ストーリーも上述した過去以外に『ミュータントと人間の確執』を誘拐や洗脳による偽装工作等より過激に(前作はなんやかんや言って法的に何とかしようと『正々堂々』だった)描き、それにともなうミュータント側の反発者等、次回作への伏線も含め良く仕上がっています。  ・・・・と、実によく出来た作品ながらそんな中全く光れなかった人物が・・・そうスコット(別名サイクロップス)!これが彼の転落人生の始まり(まぁ次回作が最後なんですが)。  前作でのそこそこな活躍は何処へやら、序盤からプロフェッサーのエスコートとして出ながらまさかの護衛失敗!!その後も頭数の少ない敵勢力の数合わせとして洗脳されジーンと戦闘。結局なんやかんやで助かるが最後の最後までパッとしない。せめて眼力ビームで洪水を止めたりすれば美味しかったのにそれすらない。  他にも『恋仲なはずのジーンはたぶんウルヴァリンとの方が会話多い、てか彼の方がリーダーっぽいし』とその姿は正にハリウッド界のヤム○ャ。  個人的にはアクションや登場人物、能力、ストーリー、ギャグ等全体的な出来は三部作の中では一番高いと思います。 
[映画館(字幕)] 7点(2011-07-18 19:03:40)
19.  X-メン 《ネタバレ》 
 テレ東でやってたアニメは打ち切り(?)まで見ましたがコミックは未読です。  1番好きだったウルヴァリンが主人公なのは嬉しいし爪ジャキンも格好良いのだが、身体能力で言えば常人と変わらない(少なくともウルヴァリンよりは劣っている)ミスティークにボコボコにされ勝因も『逆不意打ち』、マグニート相手に至っては文字通り手も足も出ずとちょっと扱いが残念。  その代わりサイクロップスがジーンの口に付いたスライムを取ったり、弱体化した上不意打ち(ヒーローなのに不意打ち多いな)とちょっと情けないがボスを撃破したりと、シーリーズ通してレアな『活躍』を見せた。  10年以上前の作品だからCGに関してはしょうがないが、それにしても演出(特にワイヤーアクション)がちょっと頂けない。  個人的に2番目に好きなガンビットが出ないのが残念ですが、十年前のアクション映画と考えれば及第点、最近のシリーズを見て面白いと思った方も見て損は無いと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2011-07-18 18:42:55)(良:2票)
20.  Avalon アヴァロン 《ネタバレ》 
 映像演出だけでも観る価値あり。  『こんなFPSやってみてぇ!!』と思うのですが作ってくれませんね。  映像は凄くリアルなのに所々入るアナログゲーム的演出(爆炎が2D、死亡時はドット的にバラバラ崩壊等)が面白く且つ『同じ戦闘シーンでも戦争映画のような登場人物が生死を掛けた戦いではなくゲームでしかない』と言う印象をもたせることにもなっている。  他にも『映像にフィルターを掛け虚実感を増す』『窓を開けると壁』等隅々まで手が込んでおり、またマトリックスが本作にも影響受けているのが分かり、それだけでも個人的には嬉しい。  話に関しては、押井さんが好きな『現実と虚像の融合』的演出が他作品と比べて一番分かりやすかった。  『ゲーム世界でのクセで拳銃を抜こうとする』『旧友の下品な飯の食い方(リアルな生活観)を見て嫌悪感を抱く』等ゲーム世界への依存度が強まり境界線が無くなりかけている主人公の心境を上手く表現できていると思った。シチューに関しては現実世界でも『楽しい事(料理や食事)』を見つけたかったと言う事なのでしょうか?  そして後半に出てくる『クラス・リアル』、この世界に来た時にフィルターを外し、また長々と電車やコーラスのシーンを入れ『リアルな面倒臭さ』みたいのを演出し、ここが実はリアル世界なのではと視聴者に錯覚されるようになっており、これこそ『アニメじゃなく実写であるからこそ出来る演出』だと感じた(これまたマトリックスでもフィルター演出で世界の変化を演出してる)。  ところが結局『クラス・リアル』も現実世界ではないのだが、『劇中冒頭の現実世界も、犬が突然いなくなったり、映像を繰り返したり等意図的におかしな演出があり、『じゃあどっちが現実なの?』と言う何とも煩わ心地良い刺激が残る。  まぁ結局オチもあやふやだし、『映画世界の話なので現実なんてありませんよ』と言うニュアンスにも取れるので、そこは視聴者任せと言う事なんでしょうか。  そう言った演出は嫌いではないですし、ゲーム好きに対する『こんな難しいゲームをクリアしてもまだ満足しないの?だったら超難しい『現実世界』をプレイしよう!現実だからレベルも1だよ!』的な皮肉が効いてて面白い。  ただ相当独創的な作品なので人を選ぶのは間違いないですね。
[DVD(字幕)] 9点(2011-07-18 18:07:20)(良:1票)
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