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空耳さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 180
性別 男性
自己紹介 「刑事コロンボ」旧作全作品批評終了。
「チャップリン長編映画(一時間を越える本人登場作品のみ)」全作品批評終了。
「名探偵コナン」映画……15作品のうち14作品終了。
「黒沢映画」……まだまだ

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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  チャップリンの殺人狂時代 《ネタバレ》 
かつて魔女狩りというものがあったが、あれは単なる迷信ではなかった。魔女狩りで始末される犠牲者たち(女性だけでなく男性も多く処刑された)の財産を誰がどう分けるかが、一番肝心なことだったのだ。要するに魔女狩りは迷信に名を借りたありえないほど悪質な財産略奪の手口だったと言える。これは現代の戦争にも通じる。「戦争で得をする連中」がいるから戦争が起きるのである。要するに戦争はビジネスであり、大勢の人が死ぬことによって大儲けする人間が存在する(特にアメリカには)のだ。チャップリンはそれがわかっていたから、それを大衆に伝えたかったからこの映画を作ったのである。冷酷な殺人鬼が「大量殺人者としては、私などアマチュアだ」「殺人はビジネス、小さい規模では上手くいかない」と言うのはもちろん自分の殺人を言い訳しているのではない。これ以上ないほど簡潔に鋭く戦争の真実をついた指摘をしているだけであり、だからアメリカの武器商人たちは本気でチャップリンに怒った。上映反対の運動は過熱し、映画の興行成績もチャップリン作品の最低となった。アメリカ追放はこの5年後である。チャップリンがこの作品を「自分の最高傑作」と呼んだのにはそうした背景もあったろうと思う。その辺の背景や戦争の本質がわかっていないと、よくわからない映画だということになってしまうだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2010-07-17 08:31:19)
2.  チャップリンの独裁者 《ネタバレ》 
チャップリンはヒトラーと同年同月生まれで(4日しか誕生日が違わない)身長までほぼ同じだったという。本人に扮するというアイディアはそこから出てきたのかどうか知らないが、床屋との一人二役というアイディアは秀逸である。さすがにチャップリンだから笑わせる場面が多くて、いきなり敵陣に一人で侵入してしまう場面、飛行機で水を飲むシーン、デタラメなドイツ語の演説(笑)、ハンガリー舞曲第五番などなど思い返すだけでも笑える。かなり肥満した部下やこれまたお調子もののムッソリーニ(ナパローニ)と合わせてコントばかりなのだが、冷酷な部下(ゲッベルスがモデルだろう)の存在がうまく引き締めている。 が、もちろん本作は単なるコメディではなく、いささかその後の展開を考えると物語的には破綻していると思われる最後の演説が核心となる。どうしてもチャップリンはああいいたかったのだ。全世界に向かって。そして母に向かって(ハンナはチャップリンの母の名前である)。そのメッセージは極めて率直でわかりやすいので、それをどう受け取るかは、あえて論評する必要はないだろう。……ただ、チャップリン亡き後数十年経過した2010年現在いまだ世界は悲惨である。インドや中国など内面に大きな問題を抱えた国が勃興しているのはよいことでは全くない。なぜならどこかで決着をつけねばならず、その決着には流血も予想されるからだ。またルワンダ虐殺をみてもいかに我々が白人中心の人種差別から逃れられないかがよくわかる。安っぽいヒューマニズムで満足することは、もはや我々には不可能なのだ。誤解のないように書いておくと、私はチャップリンが安っぽいと言っているのではない。それを我々が安っぽく解釈してはならぬと言いたいのだ。なおチャップリンは「もしナチスの実態を知っていれば、こんな作品は作らなかった」と言っているそうだが、それを差し引いてもこれをつくった勇気はやはり称賛に値すると思う。この作品以降、チャップリンはアメリカ追放までアメリカの一部の勢力ににらまれ続けることになる。追加:上記投稿からなんと12年が経過した(ここも長寿ですねほんと)。そして「2022年現在いまだ世界は悲惨である」と付け加えなければならない。露宇戦争(勝手に命名した)は戦火の止む気配がなく原発までもが攻撃の対象となる危険も出てきた。世界は二分され、10年前に「問題を抱えた国」と指摘したインドや中国はロシア側につき、このまま第三次世界大戦に突入するという意見すらある。国内もコロナで疲弊し、ロシア制裁からくる影響を受けじり貧となっている最中に元総理が凶弾に倒れ、その後で政治とカルトとのありえない関係が明るみとなり、移民が増え格差が広がり凶悪犯罪が増えつつある。日本は、世界は本当にどうなるのだろうか(2022年9月10日)。
[DVD(字幕)] 9点(2010-07-15 08:00:03)(良:1票)
3.  市民ケーン
非常に評価が高い本作だが、正直古すぎるし長すぎるし地味すぎる。黒澤の「生きる」が全然古さを感じさせないのと好対照。ラストシーンは確かに訴えるものがあったが……。 それと邦題。確かに「シチズン」は市民なのだが「市民」という言葉は少なくとも日本語ではこんな使い方(「課長・島耕作」のような使い方)はしないはずだ。さらに「しみんケーン」(「み」にアクセント)と発音されるとますます違和感が増す。「一市民・ケーン」とするべきである。
[ビデオ(字幕)] 4点(2008-08-22 05:29:45)(良:2票)
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