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民朗さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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1.  テキサス・チェーンソー 《ネタバレ》 
あのカルト中のカルト『悪魔のいけにえ』のリメイクをしようというのだから、そもそも負け戦なのは殆ど決まっているのですが、それを度外視すれば近年のホラー映画としてはまあ平均的な水準の作品であったとは思います。それでも矢張り観終わった後には、如何にオリジナルが素晴らしいかを考える結果になってしまったのは、まあ仕方が無い所でしょうか。 普通に良くないと思ったのは、劇中で同じ演出が何回か繰り返されてしまうことでしょうか。例えば、鉤に吊り下げられた人間を解体するというショックシーンですが、被害者の男性二人が同じ目に逢います。また、息を殺している所で、敵が近づいてくるも、実は隠れていた場所と敵が辿り着いた場所では無かったという、ミスリードも、精肉店と最後の車のシークエンスと二か所あってしまっています。全く同じ展開の繰り返しなので、正直あまり面白くない。 それから、この手のホラー映画で、死体の明確な破壊描写を映さないのは勿体ないと思います。正直、観ている方は(少なくとも私は)、被害者たちがどのような手で殺されていくかが楽しみなのですが、今作では一人以外の死の瞬間は殆ど明確には映されない。しかも、その一人というのも主人公が引導を渡したという結果ですし。
[DVD(字幕)] 5点(2015-10-23 23:34:16)
2.  インファナル・アフェア 無間序曲 《ネタバレ》 
所謂1作目のプリクエルですが、その内容は驚く程に練られていると思います。前作では反目していたウォン警部とサムの関係性が本作では驚く様な形で語られる。前作のメインだったラウとヤンは脇役に過ぎず、基本的にはウォン警部とサムの話がメイン。1作目のスパイサスペンスとは打って変わって、重厚なマフィア映画となっているのも、単なる続編という形ではない感じで良かったです。 互いの敵となるハウの存在感もたっぷりで、暴力性と知性を併せ持っているキャラクターとしてとても魅力的。香港の政界にも進出しようとするハウを、一体どうやってマフィアの世界と警察の世界で負け犬となってしまった二人が追い詰めるのか、見ごたえがありました。 と言いますか、中年ふとっちょオヤジのサムが終始格好良くて、こういう悪役にも血が通った様な描写がある映画はとても好きです。
[DVD(字幕)] 8点(2015-03-10 22:35:15)(良:1票)
3.  リンダ リンダ リンダ 《ネタバレ》 
何でしょう……、普通の映画に無いものを感じたのは確かですし、そういう意味では凄く評価したいのだけども、何故か積極的に評価する気にはなれない。そんなちょっと個人的には困った映画でした。 青春の一部分を切り取ったような自然な雰囲気はとても良いと思いました。但し、それに伴い物語も特に大きな起伏もなくコピーバンドの演奏が順調に終わってジ・エンドなので、何だか物足りない気がしてしまいました。恐らく、米国のキッチリした起承転結の物語構成に馴れているせいで、何らかの山場を期待してしまっているのだと思います。 唯、邪推ですが、バンドの女の子たちのビジュアル(特に留学生を演じるペ・ドゥナ)があれ程自然体で可愛くなければ、みんな真剣に観ただろうかと思ったりもしました。
[映画館(邦画)] 5点(2015-03-04 20:21:00)(良:1票)
4.  インファナル・アフェア 《ネタバレ》 
警察とマフィア、双方にスパイが潜り込んでいるという設定が先ず魅力的ですが、そこにオープニングでクレジットされる無限地獄の概念をテーマとして取り込んでいることで、物語が単なるマフィア物のサスペンス作品にならず、話に深みが出ていると思いました。 終盤までこの話は当然ながら生きた方が勝ち、死んだ方が負けの戦いだと思っていましたが、最後に自分の邪魔になる者を皆殺しにした男、ラウは無間地獄に落ちてしまったと気付かされる(落下するエレベーターがその暗喩になっている)。明らかに本質的にはラウの負けで、ヤンの勝なのだと思いました。生きることこそ最大の責め苦であるとこの映画は最後にラウに突きつけたのでしょう。 サスペンスとしても、序盤の取引現場での双方のスパイの存在が明らかになる場面(モールス信号の使い方がとても効果的!)や、警視が殺されて車の上に落下してくる場面の緊張感はスゴイです。 ストーリー、アクション、サスペンス共に優れた作品だと思います。本国で大々々ヒットしたもの納得です。
[映画館(字幕)] 8点(2015-03-04 20:07:59)
5.  グラディエーター 《ネタバレ》 
超大作と言う言葉がピッタリの作品。さながら21世紀の『ベン・ハー』と言ったところでしょうか。但し、金を掛けたら良いものが出来る訳では勿論無く、本作はリドリー・スコット監督の映像美と様式美が詰まっているからこその、この堂々たる出来だったと思います。実直な軍人が奴隷に身を落とし、そこから始まる復讐劇という、誰でも感情移入できる直球のドラマ故に、最初から最後まで存分に楽しめました。 主演のラッセル・クロウのカリスマ性も素晴らしいですが、それよりも凄いと思ったのが、悪役であるコンモドゥスを演じるホアキン・フェニックス。小心者・卑怯・シスコン・親不孝者、と女々しさを体現したようなキャラクターで、それを実に見事に演じていました。可哀そうですが実にはまり役。
[DVD(字幕)] 8点(2015-01-25 22:20:09)
6.  ボルベール/帰郷 《ネタバレ》 
ペネロペ・クルスの美しさは余すところ無く堪能できましたが、映画として楽しめたかと言うと微妙な感じ。女同士の繋がりを描いた作品であるのは分かるものの、そこから何か自分の人生の糧になるものを私は汲み取れなかった。 曲がりなりにも殺人を犯してしまった人間が特に裁かれずに終わるのもどうかと思う。いくら父親がクズで情状酌量の余地があったとしても。
[映画館(字幕)] 5点(2014-11-09 16:03:13)
7.  アイス・エイジ 《ネタバレ》 
人間の赤ん坊を中心に、各々孤独を抱えていた3匹の動物達が、疑似家族を形成していくというストーリー自体は、結構スムーズに出来ていると感じました。また壁画のシーンはややホロリと来てしまったり。 但しギャグが総じて余り面白いとは感じませんでした。いえ、コミカルな雰囲気づくりをしていることは理解できるのですが、その殆どが所謂一発芸に近く、正直大人の鑑賞を考えている作りではないかなと思います。まあハナから完全に子ども向けとして作られたのかも知れませんが、そうすると矢張りPIXAR作品やDream Works作品と並ぶ質の作品とは迚も言い難いものがあります。
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-21 23:46:42)
8.  戦場でワルツを 《ネタバレ》 
アニメーションの可能性を広げた画期的な傑作、と言っても過言では無いかと思います。恐ろしくも、素晴らしい。 まず恐ろしいのは、作中で語られるレバノン紛争に関するインタビューにおいて、証言者たちの戦争に参加している“動機”がスッポリと抜け落ちていること。少なくとも劇中では「何故彼らは戦争に参加していたのか?」は語られない。大義なき闘争・戦争、これは怖い。それは主人公も同様です。するとどうなるかというと、主人公はその記憶を失う。証言者たちは淡々と記憶を語るが、その様子はまるで劇中でPTSDの心理学者が語る「カメラのレンズごしに見ている」状況に他ならない。彼らは現実に触れていないのです。 さて、現実に触れていないのは観客も同じです。たとえどんなに臨場感に溢れた戦争映画『プライベート・ライアン』だろうが、『ブラックホーク・ダウン』だろうが、『プラトーン』だろうが、我々はレンズ越しにその戦場を傍観している意識をどこかで持っている。しかしアニメーションというのは不思議なもので、実写ではないアニメという手法で語られることで格段にその戦場の風景は現実味を帯びる様になる。少なくとも私はそう感じました。イメージとしてはノンフィクション・ノベルを読む時に実際の映像を想像してしまう感覚に近いかと思います。 ただ、そうは言ってもアニメーションもレンズ越しに創造した映像であることに変わりはない。……が、最後にアニメーションの映像と実際の映像がオーバーラップする。サブラ・シャティーラの虐殺によって、居場所を失い廃墟の前で泣き叫ぶ女性、道端に山の様に積まれ転がっている死体の数々、そして頭部と手だけ瓦礫から覗かせている少女の遺体。そこで唐突に映画は終わる。正に観客は最後に現実に触れてしまった。これは地獄だ。 普通はFLASHアニメーションというと、最早時代に逆行した手法の様に感じますが、本作の様に淡々と戦場の様子を語ることが必須の作品においては実に効果的であると思いました。
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-23 07:04:26)(良:1票)
9.  南極料理人 《ネタバレ》 
冒頭の「お前が強くなるしかないんだよ!→麻雀」のくだりで掴みは完璧。それからも南極観測所という極寒の地ならではのギャグが大変面白かった。あと職場の描き方が素晴らしい。普通に考えたら男だけの職場で、家族にも恋人にも会えずに1年以上を過ごすのは本当に過酷と思います。しかもやっぱり職場だから色んな人間がいる訳で、ズル休みする奴もいれば、折角忙しい中で手伝ってるのに悪態つく人もいる。でもそんな生活の中で「なにか面白いことを詰まらない生活から探そう!」という姿勢を忘れない主人公たちが本当に魅力的でした。節分したり、かき氷したり、野球したりね。多分こういう姿勢がないと職場ってのは本当に詰まらない場所になってしまいますから。 家族との話もベタながら、主人公の嫁さんが実は主人公が南極に行ってから元気がないのが娘によって語られるのには、ちょっとホッコリ。ラストで人ごみの中で抱き合う一家の姿は印象的でした。生瀬勝久演じるちょっと気難しい技師のおじさんが関係が拗れていた筈の奥さんと最後に抱き合うシーンも良かったです。 あと何より日々の食事が本当に美味しそう!映画の後半では、劇場内で何度か「グ~~」という腹の虫がどこからか聴こえてきた。
[映画館(邦画)] 7点(2014-07-01 08:04:02)
10.  俺たちフィギュアスケーター 《ネタバレ》 
大変お馬鹿で宜しいです。上映時間はタイトに、ギャグはこまめに、友情はキチンと描く。この映画が本当に良いなあと思ったのは、登場人物にあからさまにおどけた仕草をさせていないことです。彼等がリンク上で滑っている時は大真面目であり、だからこそその必死さと見た目のギャップで笑える。下らないコメディ(邦画にうんざりするほど多いですが)だと登場人物もおどけて面白気な雰囲気だけで進めようとするでしょう。その辺りでこの映画はコメディ分かってんなーと思います。 正直そんなに記憶に残るストーリーではありませんが、気軽にケラケラ笑いながら観れる作品としては良いコメディだったと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2014-05-02 23:54:22)(良:1票)
11.  きみに読む物語 《ネタバレ》 
何と言うか甘甘な少女漫画かハーレクイン・ロマンスを観ている気になり、ちょっと自分の好きなタイプの恋愛映画ではありませんでした。当たり前かも知れませんが、とにかく女性目線じゃないと楽しめない作品なんですよね。ヒーローは肉体労働に従事しているマッチョなイケメン(セクシー男優No.1のライアン・ゴズリング!)、当て馬は金持ちで社長業みたいなことをやってる垢抜けた青年実業家、タイプの違うイケメンに突然(本当に突然)見初められて簡単にデキちゃうという甘甘っぷり。そんな中で「どっちを取っても誰か不幸になるから、私選べないわ」なんて言われても正直、「幸せそうでええですねぇ……」としか思えず、残念ながら作品中の当時者の気持ちに自分を重ね合わせることができず、傍観してしまいました。 また認知症の女性が現在のアリーだったという様なびっくりポイントも用意されてはいるものの、過去のアリーも現在のアリーも序盤の印象的なシーンで非常に象徴的な赤のトップスを着ているので、初っ端で「このジーナ・ローランズは今のアリーなのでは……」と気づいてしまいました。 一部、ノアが最後に「君自身はどうしたい!」と詰め寄るシーンや、年老いた夫婦の最期にはグッと来るものがあったのですが。 あと画面は非常に美しかったです。オープニングクレジットの夕暮れ(朝焼け?)のシーンや、中盤の湖に無数に群がるアヒル達と主人公二人が乗るボートが映る幻想的なシーン、画的にキレイな場面が多かった。それにしても父親のジョン・カサヴェテスとは対照的なタッチの監督ですね。個人的には非常に男女の厳しいところまで描き出す恋愛映画を撮るジョン・カサヴェテスの方が好きです。
[映画館(字幕)] 5点(2014-04-19 07:20:47)
12.  相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 《ネタバレ》 
単に「面白くない」とは言えない程度には作り込もうとしている作品だとは思います。こういう『ダイ・ハード3』的なプロットを好んで使用する邦画&テレビドラマにありがちな「犯人がそこまで警察に犯行のヒントを伝える意味って……」問題は、マラソンコースの爆破予告が完全にブラフであることで上手く回避している(但し、犯人の行動が最善だったかというと非常に疑問ではあります)。 しかし前半のチェスの棋譜に従った犯行云々を映画を観ている人間が推理することは実質的に無理でありミステリとしては完全に体を成していません。またサスペンスとしては各シーンに緊張感が無く盛り上がらないので単に詰まらない場面が只管続くことになっています。 終盤のSファイルを巡る上層部の闇だか何だか知らないが、とどのつまり次回作への伏線も、真犯人とその家族との愁嘆場と合わせているので、なんかとても蛇足に感じました。ラスト5分位で「Sファイルの真相とはこうだ!ここからは次回に続く!」とスパッと終わらせておけばまだマシだったかも知れません。
[地上波(邦画)] 4点(2014-04-13 23:48:04)
13.  リンガー! 替え玉★選手権 《ネタバレ》 
「主人公がスペシャルオリンピックス(知的発達障害の人達が参加するスポーツ大会。日本もよく各地で開催してます)にスポーツ賭博で勝つために障がい者のマネをして出場する」。あらすじだけ聞くと胸くそが悪くないような話ですが、どっこいこれが感動できる上質なコメディとなっています。 まず主人公の設定が上手く、彼に観客が不快感を抱かない作りになっています。主人公のやっていることは最低ですが、彼は最低であると初めから自覚しているし、そもそもそんな行為に及んだきっかけは職場でクビにされそうだった知的障がい者の男を自分で雇ったから。教会に懺悔しに行ってますし大抵の人が彼を好きになるのではないでしょうか。 そんな好意的な主人公の周りで、知的障がい者を食い物にするテレビ局?の奴ら、障がい者に優しいフリをして女の心を掴もうとする男(コイツが本当に最低)、一人前の人間として知的障がい者を扱おうとしない主人公の叔父(コイツも最低。Retardと呼んだりする。許せん)が登場し、世間に蔓延する差別を描写していく。この辺りのセンスは製作のファレリー兄弟の手法に近いですね。 キチンと主人公の成長物語ともなっているのが、基本を押さえた映画という感じで良いです。ギャグも洗練された感じで楽しく笑えるものばかり。これを制作のファレリー兄弟が監督していたら下品なギャグの釣瓶落としになっていたことは間違いないので、やや控えめなコメディ演出の監督にして大正解だったと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-09 21:42:54)(良:1票)
14.  ライラにお手あげ 《ネタバレ》 
おお……、これは酷い。いや非道い映画だ。こんな映画をあのファレリー兄弟が撮った(脚本まで!)とは思いたくないし、すごく悲しい。 とにかくこの主人公は今すぐメキシコの鮫の餌にするべき男です。結婚して発覚した奥さんの素顔や悪癖に嫌気が差して、ハネムーン先で他の女に乗り換え様とする辺りから可也イライラが溜まってきましたが、その後本当に乗り換えようとしてミシシッピまでストーキングする様子をまるで美談として演出しているのだから怒りは沸騰寸前に。ラストで「実はミランダもエディを愛していたから追いかけて来た」という展開は100歩譲ったとして、その場でもちゃっかり既に再婚していたエディが奥さんをライラと同じ手口でお払い箱にしようとして→END!ってふざけんじゃねー。久々に映画を見て怒り心頭しました。コメディだからって小粋に終わればなんでも許されると思うなよ! 結局、エディの友人と親父さんの言葉が全て正論に聞こえるんだよな。そりゃ結婚すれば相手の嫌な部分は見えるし、新婚(ハネムーンなら尚更)だったらパートナーを楽しませようと尊重することが大事でしょ。加えて言うならばライラは普通に真剣にエディを愛してただけですよね。普通に良い奥さんだろう(そりゃあの体位を強要されるのは40男はキツイかも知れんけどさ)。 賭けてもいいがこの主人公はミランダと結婚したとしても直ぐに愚痴を言い出すに違いない。ミランダも最後にこんな詐欺師男に引っかかって残念な限りだよ。 個人的にファレリー兄弟のコメディセンスは大好きなので笑えるところは笑えましたが、とてもじゃないけど良質な脚本とは思えない。と言うかとにかく不快。 あとファレリー兄弟には良くあることだけど、今回はロケ地の関係もあってか知らんが単調な空撮を多用し過ぎでは?殆ど意味ないんだもん。切れば上映時間90分で済みますよ。
[DVD(字幕)] 2点(2014-03-03 14:04:12)(笑:1票)
15.  新宿区歌舞伎町保育園 《ネタバレ》 
タイトルに惹かれ鑑賞。その奇天烈なタイトルに反して結構キチンとした映画になっています。オープニングの長回しなど画作りに対する拘りも感じます(但し、その演出が必要不可欠かと言われると疑問)。 やや残念なのが、社会派ドラマになり得たストーリーを単なるホンワカハートフルコメディにしてしまっていたことです。昨今指摘されている通り、保育園・保育士の不足は地域問わず問題視されています。この作品でも声高に「なんで俺たちみたいな保育園に子どもを預ける母親がいるか分かってんのか!?」と役所に訴える場面がありますが、その話は割とアッサリと流されてしまう。 あと「キラキラMOVIES」という企画により作られた作品なので、矢鱈とイケメンたちのホモソーシャル的なやり取りが挿入されます。まあ『テニスの王子様』のミュージカル版から立ち上げられた企画だから仕方ないよね……。
[DVD(邦画)] 6点(2014-02-08 22:08:37)
16.  鬼が来た! 《ネタバレ》 
普通とは違う意味でもう見返したくない、見直せない映画。あのカタストロフィとラストカットの後で、もう一度序盤から中盤にかけての牧歌的なコメディを観るのは辛すぎます。 題名は『鬼が来た!(英題:DEVILS ON THE DOORSTEP)』。何者かに捉えられた花屋が村人に拷問の末に殺されると思って吐いた台詞ですが、鬼は玄関にやってくるのではなく、心にやってくるのでしょう。日本兵による村人への虐殺の引き金を引いた花屋、飴を村の子ども達に配るなど優しい軍人としての姿も見せていたが最終的にその子どもを刺殺する野々村、憎しみを抑えきれず俘虜となった日本兵を斧で殺して回るマー、統治のために自国民を粛清する国民党、そして最後にマーの眼差しを受けつつも絶叫と共に刀を振り下ろす花屋。誰の心にも鬼が住んでいることを忘れてはいけない。それは世界中の国籍を問わず全ての民族に対して言えることです。だから監督は態々国民党による処刑の場面も挿入したのでしょう。 意地が悪いのは、態々剣の達人のシーンを入れていることですね。何故か達人の一太刀によって死ななかった花屋を見て達人は「彼等はここで死ぬ運命ではない」という。彼等がそこで死んでいれば最後の虐殺による悲劇も起こらなかった。彼等があそこで死ななかったのはメタ的にいえば観客にあの虐殺と映画のメッセージを観客に伝える為に外ならない。 チアン・ウェン監督は本当にセンスがある方なのだと思います。中国映画の名画で良く見る山村の長閑な雰囲気、イタリアの名画のような心暖まるコメディ演出、迫力ある映像で見せ付けられる虐殺シーン。優しさと絶望が混じり合い描かれる人間の業。
[DVD(字幕)] 8点(2014-02-03 09:35:50)
17.  クラッシュ(2004) 《ネタバレ》 
アカデミー賞も受賞したポール・ハギス監督の脚本は見事です。群像劇でありながら無用なキャラクターが一切なく、それぞれが悩みを抱え他人と衝突(クラッシュ)し、悲劇と救いを生み出していく。いくつかの話の中で特に印象に残ったのが、人種差別主義者の警察であるライアンが事故車から奥さんを助け出す場面、それから黒人窃盗団の一人が以前「バスの窓があんなに広いのはオレ達を見下すためだ」と決めつけていたのに、いざバスに乗ってみると車内に座っていたのは自分と何ら違わないマイノリティの人々だったという場面でした。 ただ初監督作品としてどうだったと考えるとやや苦言を呈さない訳にはいきません。素晴らしい脚本に対し、劇的な瞬間をカメラに捉える手際が野暮ったい感は可也あります。例えば、真面目なドア修理人の男に逆恨みしたペルシャ系の親父さんが発砲してしまう場面。ここは状況的には凄く盛り上がるはずだし、監督もそうしようとしているのでしょうが、娘が飛び出してきて発砲を受ける瞬間の捉え方には明らかに素人臭さを感じてしまいます。リックの奥さんが階段で足を踏み外す場面も同様で、足が滑る瞬間をスローモーションで単にアップで映しているのには笑ってしまいました。スローである瞬間を映すのがドラマチックとでも勘違いしているのかな? それから群像劇として脚本が素晴らしいと前述しましたが、物語の核でもある人種差別描写が映画の物語の構成上無理矢理入れたとしか思えないんですよね。ロスと言っても正直登場人物の殆ど全員があからさまな台詞を吐き過ぎだと思います。もっと自然ににじみ出るような人種への憎しみが見たかったです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-25 00:29:47)
18.  キューティ・ブロンド 《ネタバレ》 
リース・ウィザースプーンは本作で発揮している通り稀有な資質の持ち主だと思います。ちゃきちゃきのブロンドお馬鹿女にピッタリの外見をしながらも、表情に強い意志と聡明さを感じさせる。『カラー・オブ・ハート』や『ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ!』でも嵌り役でしたが、本作も前述した作品と同じくそんな彼女にピッタリな役柄でした。 ワーナーの彼女役として実質的な悪役を演じるセルマ・ブレアの魅力も忘れ難い。意地の悪い女を見事に演じ切っておきながら、主人公と和解した後では思いやりや優しさを感じられる表情を見せてくれる。主人公がワーナーと4時間風呂に入っていたエピソードをバラした時、ヤキモチを焼いている表情もたいへん可愛く、『ヘルボーイ』の役柄といいそういう演技で映える方なのでしょうね。 それだけ役者陣が魅力的でありながら監督・脚本の手腕不足かかなりの部分が適当な作りだったのは残念でした。ティーン向け映画ならではの適当さと言うか、あらゆるところで「まあこんな緩い感じでいんんじゃね?」という作り手の志の低さを感じます。 例えば、主人公とヴィヴィアンの和解なんか物語の核として重要なこと。もっと丁寧に描いたほうが終盤の展開でも活きた筈です。レズビアンのクラスメイトや、ムカつく女教授もいつの間にか彼女に好意を持ってしまっていて、明らかに尺が足りていない。それからオープニングの酷さもどうかと思います。「お前らそこにカメラがあるって知ってるだろ!」とつい思ってしまうほど不自然などんちゃん騒ぎ。役者を撮りたいから全員をカメラの方向に向かせるって……、もっと自然に寮生活を描けんのか。 中盤のネイルサロンでの意味不明なダンスと、心底しょうもない理屈で進む裁判シーンは、あそこまで巫山戯てやってくれれば文句ないかな。  最後に、こういうティーンの女の子向け映画(露骨なセックス描写やリースの露出が極端に少ないことから)で、「お馬鹿セレブより賢い弁護士、金持ちバカ男より聡明な彼氏!」という結論に至る映画が作られ大ヒットするアメリカはやっぱり偉いなと思いました。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-16 09:48:11)
19.  SR サイタマノラッパー 《ネタバレ》 
作り手の熱意は大変強く伝わったが、ストーリーは残念ながら心に余り響きませんでした。一番の理由は主人公一派が「中学生か!」と叱りつけたくなる程に幼稚なこと。別に夢を追うな!と言っている訳でなく、主人公の人生への考えが稚拙すぎて全く感情移入できず……。だって主人公たちは殆ど大して努力もせずにダラダラ日常を浪費してるだけなんだもの。中盤で市役所員にヒップホップを披露しますが、そこでヒップホップ文化に理解のない大人たちに"ヒップホップとは何か?"と力説もせず、ただスゴスゴと引き下がるだけ。これは舞台が若者文化に埼玉が不理解だからでは無いですよ。だってTHA BLUE HERBなんて北海道の札幌出身だけど「俺たちがヒップホップの第一線だ、東京モノは俺たちの後ろをついてきな!」って主張し続けていて、成功した今も札幌を拠点に活動している。そういう努力を全くしていないのだから主人公たちが夢から脱落していくのは当然なんです。真面目に音楽やるなら真面目にやれよ!っていうね。私も学生時代はジャンルは異なりますが(一般的にメジャーでは無い)音楽をやっていて、周りでプロになった人間も何人かいましたが、彼らはキチンと将来を見据えて自分を売り出したり、本場の音楽を求めてNYに渡ったり、尊敬する先生に師事したりしてましたよ。 ラストは主人公が料理屋で働いていて、かつての仲間とフリースタイルを繰り広げる。仲間は主人公に振り向いて映画は終わり、もう一度夢に挑戦していくことを示唆しますが、私からすれば彼が夢を今度こそ成功するビジョンが全く見えない。終盤までの主人公の姿に全く乗れなかったからかもしれません。 要所要所の緊張感を持続させた長回しや、主人公に容赦無く言葉のナイフを浴びせるみひろさんの演技、竹田先輩のトラックなどハッとさせられたシーンも多かったのですが。とにかく私にとっては主人公の姿勢にムカついてしまった映画でした。
[DVD(邦画)] 4点(2013-11-24 00:35:32)
20.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
いやー、良い意味で裏切られました。舞台は政治的に保守的なカラーが根強いとされるテキサス。中盤まではカウボーイ風の男が記者二人を付け狙い、死刑制度反対派のゲイルは制度賛成派の右翼団体に嵌められた可能性を示唆する。この中盤まで「また豪く一方的に偏った内容だなぁ」と思ってました。いかにもゲイルが何らかの陰謀に巻き込まれた様にミスディレクションしていますからね。 しかし最後に明らかになるのは全く別方向の真相でした。この映画は死刑制度について「こっちが正しい!こっちは間違ってる!」と結論づけてはいない。ただ"冤罪の人間が死刑になる可能性もありうる"という当たり前の事実を示しているだけです。但し、観客への問題提起にもキチンとなっている。そういうバランス感覚も魅力の一つかと思います。 因みに私は最後までしっかり騙されました。観客の心情はともかくゲイル自身は納得してあの最期を受け入れた訳で、個人的には爽快感のある良いラストだと思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-23 14:14:52)(良:1票)
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