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Nujabestさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 112
性別 男性
自己紹介 10点---- 個人的ツボ。欠点なんて知ったこっちゃない映画。
9点---- 完成度高し。人にすすめたくなるような映画。
8点---- 良作。ちょっと気になる点も。

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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  いまを生きる 《ネタバレ》 
キーティングの教えは、人間とは自由であるということだったと思う。それは、嫌なことから逃げ出せ、嫌いなものからは逃げろというような自由ではなく、自分の中で吐き出される感情を、正しい形でアウトプットする方法を教えたかったのだろうと思う。  スポーツやバンドをやってる人は、何も考えずとも思春期特有の鬱屈した感情が蒸発していくもんだろうけど、そういう術を知らない子供達にとってはひどく重要な問題だ。環境的に束縛されていても、アウトプットする手法さえ知ってれば、そう簡単に追い詰められることはない。  芸術家は負のエネルギーを、創作活動にぶつけることができる。 内部にたまったものを形にするという方法さえ知っていれば、感情の捌け口として、内部のエネルギーを外に逃がすことができるのだ。ブログ、レビュー、SNSなんかも同じ。 どこまでも、自分の内なる世界にとどまっているだけでは何も生み出さない。 外に向かってアウトプットすることで、他者と出会い、他者の価値観に触れ、それを認識することで自分というものが分かってくる。新しい発見がある。この映画では詩作という方法で、友人同士が自分の内的世界を外に向かって吐き出し、ぶつけあっていく。何と平和的で生産的な方法だろうか。  では、なぜ友人は死んだのか。 彼の失望は、舞台での成功を褒められなかったことよりも、陸軍学校に送られることよりも、親に愛されていないことをはっきりと自覚したからだと思う。自分の中で、そんなはずはないと気づかないふりをしてきた感情、親のロボットになることで愛されていることを確認していた感情が、そうじゃなかったんだと、意識する形で現前と姿を現してきたのだと。子供たちにとっては、親の言いなりになることよりも、それを自覚する瞬間が一番の恐怖なんじゃないか。 キーティングは、感情を外に表現することを教えた。しかし、彼の根底は、両親という基礎によって形作られている為に、その感情を知ってしまったら、もう、自己表現することも、家を飛び出すことも、口論することさえ空虚なものに感じられてしまったのだろう。  親がやることは、安全な道を強制的に歩かせることではなく、安全な道を歩けるように上手に軌道修正させて導いていくことだと思う。この映画は、もちろん青春映画なのだけど、青春時代を過ぎ去った大人たちに向けられた映画でもあると思う。
[DVD(字幕)] 8点(2011-09-15 04:53:45)
2.  潮風のいたずら 《ネタバレ》 
映画の途中、恋人達の伝説の話を聞いた時点で、「ああ、この話がラストの伏線で使われるんだな」というように先が読めてしまうし、船の上で汽笛がなった瞬間に「あーくるぞくるぞ」と身構えてしまうのですが、主演のゴールディ・ホーンが海に飛び込む前に見せる、「アルトゥーローォォォ」の演技が実にいいんですよね。あの瞬間のためにこの映画を何度も見てると言っても、過言ではないかもしれません。レスリー・ディクソンの脚本は、娯楽作としてはハズレが少ないと思います。さて、リメイクはどうなることやら。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-11-24 04:10:36)
3.  レインマン 《ネタバレ》 
ベガスでのシークエンスは正直いらない。浮いてる。山は浴室での兄弟のシーン。すべてが気づきの瞬間に収束すれば良かったのにな。そこだけが惜しい。最後の別れは、やっぱり列車でしかありえないと思う。車でも、飛行機でも、徒歩でもない。レールの上を只管まっすぐにつっ走ることしかできなくて、稀に駅で人が乗り降りする列車。彼にぴったりだ。
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-19 01:33:41)
4.  さびしんぼう 《ネタバレ》 
この映画の秀逸な所は、普通の恋愛映画では隠してしまうような嫌悪的なもの、例えば肉親の恋愛などを挟んで、堂々とファンタジーとして表現していることだと思う。普通は恋愛に肉親が絡んできただけでも気恥ずかしい気持ちになる。もしそれを表現しても生々しくて野暮ったく、この映画のような純粋性や叙情性は保たれないように思う。母親の初恋や、母親とエロ本を見ながら会話するなんてのもそうだけど、父親との五右衛門風呂(?)のシーンは特に印象に残った。17歳という性に悩む多感な時期に、父親が母親に対してどれだけ愛情があるのかを、狭い風呂の中で聞かされる。肉親の性についての会話を、肌を触れ合わせるという身体的会話を交えて体験するのである。これは自分の親に置き換えると恥ずかしくて身悶えそうになるような描写だが、この映画では、負の感情ではなく、無意識に見ないようにしていたものが突然目の前に落ちてくる様な不思議な感情になった。それは、嫌悪や恥というよりも、すごくあったかい。主人公の彼もきっとそういう気持ちになったと思う。なぜなら自分がなぜ存在するのかを無意識に知らされているわけだから。母親の夢見がちな描写に対して、父親のこういう受け皿的描写があるのが物語をどっしりと支えている。この映画は初恋の心情の切なさなんてのもいいのだけど、家族の心のふれあいみたいなものも純粋に表現してるとこもいい。ところで、先生のスカートが事あるごとに翻るのは失笑を通り越して笑える。前半(3点)との落差があるから後半の巻き返しが凄いことには違いないのだが(笑)
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-13 02:53:32)
5.  さよなら子供たち 《ネタバレ》 
社会の縮図としての学校を子供の視点で描いた作品。無垢なものの中に、段々と社会情勢の黒い影が広がっていき、ある時それがその小さな社会を崩壊させる。その過程は淡々していながらも、しっかりと描けていたと思います。大人でさえ膝が震えるほど恐ろしいことなのに、子供から見たらどんなに恐ろしいことなのか。それを考えると愕然とさせられます。しかし、二次大戦下のフランスの政況や、宗教的な前提知識に欠ける自分にとっては序盤はきつかった。背景知識の情報を紹介することもなく次々に描写されるだけなので…。森林に二人が迷い込む辺りから物語に入っていくことができましたが、もう少し二人の出来事に焦点を絞って、ラストにかけて描いて欲しかったな。特に印象に残ったのは、ラストは勿論ですが、夜二人の少年が小さな灯りを頼りに千一夜物語を読むシーン。何気ない瞬間だけれど、ああいう、ささいな記憶っていつまでも心の中に残りますよね。素晴らしいシーンだと思います。その後のことを思うと居た堪れない。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-12-27 07:39:28)(良:1票)
6.  ドライビング Miss デイジー 《ネタバレ》 
「僕らのミライへ逆回転」で本作が出てきて以来気になっていたが、ようやく観賞。まったく退屈することなく見れました。起伏の無いストーリーながらも、淡々とした語り口で最後まで見せきってしまう。脚本と編集が優れているんでしょう。確かに掘り下げて欲しいエピソードは沢山あるし、省略も沢山あり、勿体ない気がしないでもない。しかし、変にドラマを詰め込んじゃうと、こういった後味の良さは生まれなかったかもしれない。主役二人の演技も抜群。モーガン・フリーマンの笑い声が特に印象に残る。彼の発する笑いは、頑なになった人の心をゆっくりと解きほぐしてゆく、そんなパワーが秘められています。それが、この作品を全編に渡って支配する「温かみ」につながっているんでしょう。根底に悲哀が流れていながらも、人を懐柔させる笑いの演技を見せてくれたモーガンフリーマンの演技には感服致します。そして、人の笑っている姿っていいですね。ささやかながらも、心をあったかくしてくれる作品でした。
[DVD(字幕)] 7点(2009-10-24 22:35:00)
7.  カイロの紫のバラ 《ネタバレ》 
好きな映画。映画館で見たかった作品とも言える。ユーモアとペーソスを巧みに織り交ぜながら展開する語り口も巧みですが、観客が思い描くラストを裏切って、あのラストに着地する。それでいて不満足には陥らない。その匙加減の上手さが、アレンが天才といわれる所以だと思います。個人的には、ラストのミアの表情は、現実逃避するしか能がない女から、映画を愛してはいるけれど現実は知っている、強くしなやかな女性に成長したハッピーエンドだろうと思っています。きっと彼女は、もう暴力亭主の元に戻ることはないでしょう。だからこそ、切ないながらも爽やかな希望が残る映画だともいえます。
[DVD(字幕)] 9点(2009-10-22 23:45:23)(良:1票)
8.  バック・トゥ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 
子供の頃飽きるほど見て、十数年ぶりに再鑑賞しましたが、やはり傑作。まさに娯楽映画のお手本。と、月並みなことしか言えません。しかし、今回観て一番心に残ったのは、マーティーが過去から帰って来たら、家族の性格まで変わっていた部分。子供の性格というのは、幼少時の家庭環境によって形成される部分が大きいと思います。このことで、偶然ジェフを殴ってしまった父親が、「その後の人生をどう歩んだか」「どう生き抜いてきたか」が良く分かります。この映画は、ちょっとした勇気と行動が、人生や生き方さへも変えてしまうことがあるということを雄弁に物語っています。それは、その人の人生だけでなく、その妻や、家族、子供にまでどこまでも広がっていくのです。なぜなら人間は社会的生き物であり、対人関係において、人に影響を与え、与えられて生きているからです。このことは、やりたいことや欲しいものがありながらも、文句ばかりたれて何も行動せずに燻ってる人達への最大の応援歌ではないでしょうか。人生の長いスパンやその時々の自分にとってはささいなことでさえも、自分の子供の性格にまで影響するかもしれないと考え出したら居ても立ってもいられなくなります。現在を一生懸命生きなきゃと思ってしまいます。そんなパワーがこの作品にはあります。世のパパさん、男性達に是非観賞して欲しい作品です。不満点は、過去の母親の心変わりの早さ(笑) 昔は気付きませんでしたが、これはいくらなんでも早すぎます。「身内(だったっけ?)とキスしてるみたい」という言い訳は文句無しに上手い。
[地上波(吹替)] 9点(2009-09-02 23:13:24)(良:2票)
9.  モーリス 《ネタバレ》 
耽美的なイギリスのクィア映画。退屈にもなりそうですが、渡る世間は枷ばかりであり、面白くなる要素は満載です。社会的秘密、宗教、身分の差、親への良心、法律、結婚、自分との葛藤など、周りのほとんどが恋の障害となるものばかり。それを乗り超えて、対処していく過程をみせてくれるので、必然的に面白く見れました。ちょっと展開が足早な気も・・・。美しいイングランドの風景も良いですね。生理的嫌悪のある人向けに、どう主人公を魅力的に描くかもポイントなんだろうなあ。自分はすんなり入れましたが。
[DVD(字幕)] 7点(2009-06-24 17:19:22)(良:1票)
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