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プロフィール
コメント数 2000
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  ゴールデンボーイ(1998) 《ネタバレ》 
年老いた元ナチとアメリカ人の高校生男子。実に距離のありそうな二人が奇妙な関係性でえぐい心理戦を展開します。手にいやな汗をかきました。この関係は何だろうね。友情とはとうてい呼べない。でも互いに自分の一部を依存しあっているような。 わたしは初めのうち、小僧が年寄りに命令して従わせるのが不快でなんとなくじいさんサイドに寄って鑑賞していたのですが、衝撃のネコエピソードによって監督に超甘な考えを破壊されました。 元収容所副所長ですもんね、十代の子どもなんぞに手玉に取られるタマではなかった。次々と少年より先んじて手を打って出る老獪なこと。只者じゃないそのオーラ、イアン・マッケランの鬼気迫る演技に震えました。 対するブラッド・レンフロも青臭さと若い反骨心で見事に対抗しています。心の奥に性悪説の根っこを抱えているやばい十代。ラストの‶成長”ぶりの鮮やかなどす黒さったら、心胆を寒からしむるに十分すぎました。 主演二人に目を奪われがちだけど、脇のキャスティングもぴったりで話が締まりました。トッドの両親の見るからに凡庸なこと、生活指導教師のとんちんかんな熱血ぶり。皆すごく良い仕事してます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-03-26 17:56:00)
2.  メイド・イン・アメリカ(1993) 《ネタバレ》 
言わんとするテーマは米国普遍の価値観だし、キレイに心地よくまとまっていると思うけど。 でも30年前のコメディは今観るとやはりキビシイ。当時なら笑えたかなあ。笑わせのツボというより全体のノリが感覚としてズレている感じ。 のっけから交通ルールまる無視でチャリを飛ばすウーピーの画が破天荒というより「常識無い人」に思えるし、精子バンクの提供者に押しかける娘にも引く。ましてや黒人じゃないからって当たり散らすウーピーのキャラはもうただの迷惑で、たぶん今なら脚本段階で却下でしょう。 それにねえ、やっぱりウーピー・ゴールドバーグにラブシーンは要らないよ。今作はとりわけ文句ばかりのオバサン役だし、男性が恋に落ちる要素がどっかにありました?
[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-03-07 23:07:19)
3.  インサイダー 《ネタバレ》 
見応えのあるドラマではあったですけど、ちょっと長すぎでは。たいていこの手の内部告発モノは、会社からの妨害・脅迫にめげずに信念を貫き、法廷での証言シーンがクライマックスとなるのが定番。本作は法廷劇が終了した後にアル・パチーノ扮するバーグマンのジャーナリスト魂炸裂の奮闘劇が第二部として展開するのですが、この後半部があまり観易くありません。一介のTVプロデューサーが人脈を駆使してタバコ会社の個人調査内容に対して反証を用意できたり、新聞社と駆け引きしたりのフィクサーぶりにはちょっと理解がついていきませんでした。 ワイガンドがどの程度の嘘つきだったのかちゃんと描写が無いのにも不満です。 結局タバコ会社の悪辣ぶりはメインテーマじゃなくアル・パチーノが主役だったのでしょうけど、ラッセル・クロウの苦悩場面も多くてポイント絞れてないんじゃないかな。そういや冒頭のイスラム部分も変に力入り過ぎで(その後一切触れもしない・・)バランスが悪いよね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-02-29 23:03:25)
4.  ジェイコブス・ラダー(1990) 《ネタバレ》 
ネタバレ! ちょっと前の作品になるんですね。やっぱりある種の映画は封切り当時に観ておく方が吉だなあと思いました。後発作品がもっと洗練されていくので、そっちを先に観てから先発作に触れると「なあんだ」と不当な評価をされがち。 本作も高評価ゆえ期待度が高すぎて「えっ なあんだ」となってしまった。全体の99%が夢でした、とは今では反則にも感じる・・。わたしは真面目に考えながら鑑賞してたんですよ、どこの部分が現実でどこが妄想なのか。あまりに読みを覆してゆくので、これ納得のいくラストになるのかしらと不安になったくらい。 今際の際に脳内にあった軍への不信とか末息子への想いとか、ちょっといいなと思ってた郵便局の娘とかがミックスされたジェイコブス氏の夢を見せられただけかあ。 オチでずっこけはしたけど、つまんなくはなかったですけどね。カルキン君はすごく愛らしいし。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-02-17 23:28:17)
5.  コリーナ、コリーナ 《ネタバレ》 
よもやハッピーエンドになるとは予想しなかった。時代設定が1950年代でしょ?あの二人が一緒になるにはもっと苛烈な妨害が生じそうなものだけど、その辺はソフトに済ませて甘めな作りです。 ウーピーの器の大きさがハマっているし、子役が可愛くて上手いのと小悪人顔のレイ・リオッタが意外にもマイホームパパを好演しているのとで、甘さも許容できる「ちょっといい話」にまとまっています。 ウーピーの当て馬的に登場する白人の女たちが冒頭から何とも強烈なアクの強さで、なかなか残像が消えません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-02-02 17:21:55)
6.  ホーンティング 《ネタバレ》 
なんにも怖くないホラー。もっとも怖くないホラー作品はごまんとあるので本作がことさらにレベルが低いというわけではないのですが。 個人的に不満なのは作品のテイストの軸が一貫されていないこと。大仰な屋敷のしつらえといい、不愛想な使用人といいゴシックホラーなのかと思いましたが、建物自体が動いて攻撃してくるポルターガイスト現象はゴシックにおいては反則です。そもそもリーアム・ニーソンをゴシック作品に起用してはいかん。 ではヒロインの妄想系か?スタンフォード大学の実験をモチーフにしているし。彼女の脳内で起こっているやつか、と納得しそうになったところメンバーの男が現実に殺されちゃいますしね。死ぬんかい。 結局リリー・テイラーが一人でこじらせて周囲とドタバタしてるのを見せられてるだけ、というつまんなさ。どうやってもあの屋敷からは逃げられそうだしさ。 ラスト、夜明けに門で佇む生き残ったリーアムとキャサリンのぶぜんとした表情は「この作品が自分のキャリアに刻印されちゃうわけ?」と思っているように見えてちょっと笑った。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2023-12-18 23:19:58)
7.  レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い 《ネタバレ》 
雄大な風景をバックに展開する壮大な一家族の大河ドラマ、と見せておきつつ内容うっすい。自己中ブラピを筆頭に、人物の誰も彼も「なぜそういうことをするの?」と疑問だらけ。なんにも心の内を掘り下げてくれないの。 なのでスザンナは尻軽女で親父は偏屈じじいでその妻は不思議極まる勝手女。咬ませ犬の長男と三男、置物のような先住民スタッフ。以上がオールキャストのつまらん映画だな、というのが感想です。
[試写会(字幕なし「原語」)] 4点(2023-10-19 22:54:01)
8.  陽のあたる教室 《ネタバレ》 
良いお話ではありました。信頼できる教師と導いてもらった生徒たちの織り成す学園モノとも取れるし、若き頃に抱き求めた成功は叶わなかったけれど実人生において別種の実りを手にした男の人生譚でもあります。 けれどいかんせん30年の月日は長くて2時間の尺にはとても収まりきらない。いきおい一人ひとりの生徒との個別エピソードも駆け足になりがちで、消化不良なケースも多々。だからラストの全校プラスOB挙げての大謝恩会には唐突感を拭えませんでした。「えっそんなに大人気だったの?」と思いました正直。 所々にベトナム戦争やジョン・レノン射殺事件など時事ニュースを挟んで時の流れを演出してるけど、世相とホランド先生の教員生活がほとんどリンクしてないですし。そうだ、教え子がベトナム戦争で亡くなったときはその衝撃や切なさから政権批判などもっと話が広がるのかなと思ったのですが。 どの話もぶつ切り。歌手を目指してNYへ発った彼女はその後どうなったのでしょう。歌で成功できなくとも、最後の会には顔を出すんじゃないのかなと探したのだけど。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-10-16 22:48:19)
9.  スピーシーズ/種の起源 《ネタバレ》 
今観ると一線級の俳優がずらりと名を連ねていてびっくりした。こんなのに出てたかマドセン。 エイリアンの造型はギーガーが手掛けただけあってレベルの高い気色の悪さ。でもこのエイリアン、別に悪くないよね。生物ならば種を存続させようとするのは本能というもの。 描きようによっては凄絶な戦記にも悲劇にもなり得る題材のところ、異星生物をスタイル抜群の美女に仕立ててエロ描写にしてしまうからこの作品はまごうことなきB級作となってしまうのだ。 他星の出身のわりに、妙に地球の犯罪事情に詳しいエイリアンやったな。身代わり見つけて擬装殺人をやってのけるとか、地球人でもああは鮮やかにできないよ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-10-13 22:34:37)
10.  ムーンライト・ドライブ 《ネタバレ》 
ホアキン・フェニックスとヴィンス・ヴォーンの怪演対決が観られる徹頭徹尾シュールな半生サスペンス。 ホアキンとヴィンスがバチバチ火花を散らしてるそばで脇が良い味出しているのも好感高いです。きっちり間抜けな保安官助手と、惜しくも空振るFBIの二人。 居眠りしている鼻にペンを突っ込まれる助手だとか、強面FBI捜査官のおっさんがモーテルの部屋で観ているTVが名犬ラッシーであるとかの細かい描写がじわじわ来ます。 監督って何がしたくてコレを撮ったんだろう的な教訓0の妙な映画がワタシは好きでしてね。このお話の無意味さがけっこうお気に入りです。邦題は今一つだけど。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-09-29 18:07:18)
11.  マスク・オブ・ゾロ 《ネタバレ》 
楽しいヒーロー活劇。でもちょっと長い。 バンデラス・ゾロがカッコ良いだけじゃなく、抜けてるトコも演れるのがミソ。馬泥棒も華麗に成功させるんだろうなと思ったらまさかのドタバタに展開するのには感心(?)しました。最後までお馬さんと息が合わなかったねえ笑。 まさかA・ホプキンスが初代ゾロを演るなんて夢にも思わなかった。前半の無理矢理な若造りもなんか痛いし。なぜ引き受けたのですかこの役を?ねえレクター博士。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-08-27 22:08:51)
12.  スクリーマーズ 《ネタバレ》 
いやあ、意外にも?引き込まれて観てしまいました。B級ならではのしょーもなさ感はふつふつとしてますけど面白いです。ブレードランナーやエイリアンといった一級クラスの重厚感とは比べ物にならないけれど、異星の風景や制御不能になったAI武器の怖さなどは、きちんと映画レベルの画を見せてくれます。 ・・にしても、発想が自由にぶっ飛んでいくのでこちらの予想のことごとく上を行かれる楽しさがこの作品の魅力。まさかねえ、思わんよ金属製の移動式丸ノコが人間の姿にそれも勝手に進化するなんてさ。「血が流れれば人間」の大前提も後半には引っくり返しちゃうしさ。敵に惚れたゆえ自身の使命と葛藤するなんて高度な感情まで獲得しちゃうなんてさあ。あ、それにNEB社と連合軍の関係はもとより、連合本部のシリウス切り捨てのサイドストーリーはどこ行ったの。 もう、伸び伸びと製作が自由。こりゃあ、無機物であるはずのぬいぐるみにも寄生できちゃってるのかもよ。地球危ういじゃん。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-07-28 22:51:15)
13.  トレマーズ 《ネタバレ》 
のどかでちょっと安い感じが真正B級作の佇まい。B級だからこそ発揮できるアイデア勝負の脚本がけっこう秀逸なんですな。 怪獣を4体用意してそれぞれ別のやり方でやっつけるんですが、4通りも考えるのって大変だと思うのよ。エライです。それにこの怪獣、人間の武器の使いようでちゃんと死んでくれるのがミソ。よし、やった、あと3体!という手応えがあって嬉しいです。こういうの珍しくないですか。超絶に強いのが一体で、そいつ相手に難儀するパターンが多い気がする。調べたわけではないけど。 「怪物の名前を何にするか」で議論するのんき描写のかたわら、電柱の上で発見される死体とか、老夫婦が地中に引きずり込まれる場面などは本当に怖い。何だこれ?って土をよけていったら車のフロント部がヘッドライトも煌々と現れて言葉を失う。やー、ここも巧いなあ。 必死のはずがなんかユルイ。この独特な空気。若きケビン・ベーコンがきっちりハマっています。 ハナからA級を目指さずにちゃんと低予算で作り上げようという気概の感じる快作です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-06-29 23:28:30)
14.  暴走特急 《ネタバレ》 
わたしはコレが初セガール。大体彼の出てる作品はどういう展開を見せるのか想像つくのでパスしてたのだけど、ここの点数が高いので初めてセガールワールドにお邪魔しました。 顔が大きいのは見てわかるけど、けっこう声も高いんだね。そして噂に違わぬ無双ぶり。何の心配もせずに観られますね。撃たれても貫通すれば問題ない、ってもう任せたよ。 何もできずにライバックに丸投げの軍上層部の体たらくぶりも、彼の名にビビる敵側もセガールの太鼓持ちみたい。そういう映画だけども。 そうだ冒頭の同僚カップル、列車の個室では全裸にならないほうがいいと思うよ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-06-10 23:41:22)
15.  ディープ・ブルー(1999) 《ネタバレ》 
レニー・ハーリンてわたしのイメージでは”火薬量は多いけど緊迫しない爆破パニックもの”の監督でして、簡単に言うとB級娯楽作の定番請負人なのですが、でもわりと大物を使うんだよな。 今作もきっちりセオリー踏襲、どかどか火薬大爆発に加えて大量の水ときたもんだ。海水がなだれ込んできて人物らが逃げ惑っても緊張感が今一つ湧かないのがレニー・ハーリン印。海水流入の扉を3,4人で閉められるとも思えないし、女博士は必然もなしに下着姿になるしで。基地の構造もさっぱり分かんないので逃げた先のシャフトがどこにどう繋がってんのやら。そっちで合ってるの?まあいいけど。 ところでこの映画「誰が生き残るか」視点でいくと相当の意外性があります。そんな意外性で驚きを稼ぐのはやめてほしい気もするけどな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-05-31 23:30:42)
16.  エンパイア・レコード 《ネタバレ》 
うわあー若いなあ、体力あるねえ、エネルギー有り余ってるねえ。曲をひとつかけるごとに身体が動くし(というか踊りだすし)、もちろん恋愛ごとには事欠かないし。バンドを組んでいつか俺も売れるんだとの夢を追う子も配置して、ベタすぎるほどの青春謳歌映画ですな。 店主も信じ難いレベルで鷹揚だし。売上金丸ごと使われたら、こうはならんでしょ。や、店の金勝手にカジノで溶かした件以外にも細部も全体も話としてはファンタジーレベルに甘くてゆるい。ストーリーを追うというより若い時の熱っぽさを思い出して!と言いたいのかな制作側は。 リヴもレニーもそういう役割では満点の存在感。若くて可愛くてお馬鹿で未熟。女子二人はここからブレイクですけど、男子はそれほどでもなかった。やはり脚本が全員を押し上げるほどの力が無かったからでは。 自殺未遂の子を除けば、皆が今で言う「陽キャ」なキャラクターで明るすぎて青春群像としてのバランスがやや悪い。もちろんこのお店の空気感が合う人もいるでしょうけれど。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-19 23:20:17)
17.  狂っちゃいないぜ! 《ネタバレ》 
‶自分は仕事がデキる奴”とのプライド高い男がほんのはずみで生活を狂わせてしまう。新たに赴任してきたソリの合わない男のせいでもあり、その肉感的な女房のせいでもあり。や、本当は誰のせいでもなくて自己の心の問題でこうなったんだけどね。 役者らがリアルな人間造形に巧いので、よくある一人の男のちょっとした人生のつまづき物語が肌感覚が近く観られます。 キューザックがビリー・ボブに向ける複雑な対抗心。なんとなく畏れも抱いている心の内が表情にも滲みます。夫に浮気をバラしてドヤっているバカ女が若きアンジェリーナ・ジョリー、コミカルな演技もちゃんとできます的な今や大御所ケイト・ブランシェットもしっかりと脇を固めます。 航空管制官という特殊な職業事情も興味深かった。メンタルをやられて一旦退いた同僚が「どの段階まで復帰できるか」を賭けるという、一見身も蓋もない明るさがストレスフルな環境に対抗する術なのだろうなと思いました。凄い仕事だなあ尊敬します。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-13 22:58:08)
18.  ワイルド・アット・ハート
感性の合わない人はオール引くであろう本作。リンチが苦手なわたしもなんと感想にしたら良いのかわからない。リンチって内容はともかく画はもっとキレイじゃなかったかしら、などと戸惑いながらの120分。 一つ一つのメタファーに意味を求めるからダメなんだろうなワタシの場合。場面転換に流れていく唐突なバーサンの顔とか太った半裸の女たちとか、考えたって分かるわけない。 意味不明瞭でもパルムドールなんだねえ。ヨーロッパの感性もわからん。 極めて個人的なこと言うと、キレてる男と女の逃避行なら‶トゥルーロマンス”タイプのが断然好み。娼婦みたいな恰好のローラ・ダーンよりパトリシア・アークウェットの方が可愛いし。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-04-20 23:26:12)
19.  恋する惑星 《ネタバレ》 
これは「映画」ではないですね。感性の表現をフィルムに落とし込んだ、90年代のミュージックビデオぽい映像作品です。 映画として鑑賞したならば、金城パートはお話として破綻してるしトニー・レオンの後半はフェイ・ウォンの住居不法侵入にストーカーの恐怖を抱いてしまうところです。 わたしは「アメリ」で鑑賞の仕方を間違って大失敗したのですが、今作は事前にみなさんのレビューで大体の作品味を押さえることができたので幸いでした。 ‶アート”の分野であると思って観れば、あら不思議うじうじ金城くんも独り言トニーも不思議ちゃんが怖レベルのフェイも皆生き生きと愛らしく見えてきます。 光の粒すら捉えている感のある映像は独特の魅力がありますし、若いということの手に余るようなどうにもならなさ、愛しさがよく伝わります。 90年代の香港の多人種で雑多なエネルギッシュなこと。かの都市の最後の自由な輝きを留めていることも、ノスタルジックな感傷を催しそうです。懐かしいといえばフェイ・ウォンの「夢中人」。綺麗な歌声は久しぶりに聞いてもやっぱりキュート。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-04-17 17:15:14)(良:1票)
20.  処刑人 《ネタバレ》 
シリアス寄りのクライム・ムービーと思って観始めたんですよ。見目スタイリッシュな兄弟、クラシックを聴きながら現場を検分するクセ強そうなFBI、マフィアが殺られてこれは血で血を洗う惨劇に発展するのだろうな、おっかないな・・・と。 いや、シリアス目線を捨てたのはどのあたりだったかな。デフォーが床を共にした相手(男)に「このオカマ野郎」(!!)と言い放ったトコだったかな。ここで点になったわたしの目はその後ずーっと点々のままでした。 わりかしすぐ殺られる悪役マフィア、キレいまいちのアクションシーン、主人公兄弟二人の狂気度の低さ等、バイオレンス分野最高峰のタランティーノレベルには及ばない。及ばないものの、怪方向へ振り切れたW・デフォーの貢献もあって、おやなかなか良いんじゃないかこの映画、と私的評価はうなぎ上りに。 デフォー、凄いもん。どんどん加速度増しの怪演だもん。仕草も表情もどんどんと。セルフパロディまでかますのかあ、そこがピークかと思いきや血も凍る女装ときたもんだ。参りました。 正直デフォーが凄すぎて兄弟側の主張「悪への社会的制裁」の是非についてはけっこうどうでも良くなっちゃった。 Pコートの着こなし方のお手本とW・デフォーの最高の仕事が観られる、わたしにはコレはそんな映画です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-03-09 17:58:27)
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