1. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
《ネタバレ》 映画として、物語として、これほどの傑作はなかなか観ることが出来ない(映画「情婦」以来の感慨)。 脚本、映像(アングル、カット割り)、音楽、俳優の演技、全てが粋で、カッコイイ。 セリフ、セリフとセリフの間、セリフと俳優の動きとの間、挿入される音、映像の撮り方、全てが良い。 最後、百万両なんかより、粋に暮らす方を選ぶという物語、が素晴らしい。 この映画の【すごさ】の一片を紹介すると、 ◆最後、お藤が三味線を引く、お藤の唄の良さをちょい安が猫(この時はダルマに変わっているが)の表裏で 表わすが、お藤と左膳の顔色を伺う。その様子の映像を、お藤の顔と三味線との小さな三角のエリアの中に、 ちょい安の表情と動きを入れて描く・・・・★★天才としか言えない お藤の唄にもソレゾレ、意味合いがある、最後は “浮世 さらさら 風車 今日は北風 明日南風 へええしょがいな・・・” 映画を分る人に、是非、観てもらいたい [DVD(邦画)] 10点(2016-09-03 11:04:22) |
2. 七人の侍
映画の中に、取り込まれてしまいました。 [映画館(邦画)] 10点(2014-07-30 19:30:56) |
3. 生きる
自分にも、心臓が脈打っていることを確信させてくれる映画でした。 [映画館(邦画)] 10点(2014-07-30 19:16:04) |
4. ブレードランナー
全ての面でセンスが良さが漂う映画。 [映画館(字幕)] 10点(2014-07-29 19:20:19) |
5. 黒い瞳
恋とは何か。やさしさとは何か・・・とても良い映画です。 [映画館(字幕)] 10点(2014-07-29 18:53:10) |
6. 情婦
これまで観た法廷ものの映画の中で、機智にとんだセリフ、緊迫感といい最高の映画でした。本当に映画っていいものですね。 [DVD(字幕)] 10点(2014-07-28 19:30:28) |
7. 不思議惑星キン・ザ・ザ
類を見ない傑作である。今作られているほとんどのSFや、ドラマが過去の作品の焼き直し、組み換えばかりなのに対し、このオリジナリティは現在の映画には見られない。人間の本質(上下関係、音楽の好み、義理人情)がユーモアを入れて描かれている。 [インターネット(字幕)] 9点(2024-03-04 00:12:09) |
8. 穴(1960)
《ネタバレ》 緊張感のある良い映画ですね。 この映画や、「パピヨン」のような本物を観ると「ショーシャンク・・」などが、いかにふざけた娯楽脱獄映画であるか (ドリフのお笑いコントより出来の悪い作り話)、改めて分かるね [DVD(字幕)] 9点(2018-11-10 18:43:06) |
9. プライベート・ライアン
《ネタバレ》 戦争の真実味がある数少ない映画の一つで、ストーリーも良いと思う。他には「硫黄島からの手紙」、「Uボート」なども良いと思う。 この映画のレビューで低い評価をしている人の中で米国賛美を嫌っている内容があるが、それは感じなかった。最初と最後の星条旗を「国はこんなに愚かなことをするのだ」との意味で僕は捉えることができた。 空からの援護爆撃なしで、上陸作戦って言うのは無能な作戦。兵の3~5割は捨て駒ということ(無駄死にでないというのは生きている者の言い訳)。 この戦いはヒトラーの暴走を食い止める大義があったわけだが、その後、米国は愚かな戦争を多く作り出し、無駄死に兵を多く出している。 今でも戦争で金儲けしている人間(政治家、兵器で金儲けしている者=化け物、妖怪)が多くのさばっており、人類って愚かだね。 国のためって言っているが、ほとんどは為政者、国の行政で得をしている行政役人、官僚のために多くの一般人を捨て駒にして殺すのが戦争。 そのことを先の大戦で理解した日本人と、それを分かっていない日本人、分かっていない者を利用しようとする政治家・官僚がいるわけだね。 この映画は戦争そのものをあからさまにすることで、捉え方は視聴者にまかせている。 [DVD(字幕)] 9点(2018-05-12 17:32:22) |
10. ワイルドバンチ
《ネタバレ》 すごい映画である。15年ほど前に観た記憶があったが、これほど素晴らしい傑作だとは当時、理解できなかった。 今回観たのは、177分のディレクターカット版であるが、無駄な内容が一つもない。とてつもないシナリオ(脚本)の中に、 西部、メキシコの子供、女、男、生き様が描かれている。 最後は、殺しすぎだが、仲間のため、死ぬために戦いに臨んだことは、よく伝わった。 ラストに少年がパイクを撃つ、ハゲワシの映像、死体の山、昔の高笑いする5人の仲間、ワイルドバンチ・・傑作。 [DVD(字幕)] 9点(2016-09-11 20:39:58) |
11. 心の旅路
《ネタバレ》 すばらしい最後が観れて良かったです。相手が気がつくまで待つって、辛抱強いね。秘書として現れたときはヤラレタ。突っ込みどころも多い映画ですが、それを超える脚本、俳優の演技に脱帽。酒場のオヤジに、気がついてって突っ込みをいれたくなったが、煙草屋から記憶をたどる部分は見事。映画評価は8点位とも思うが、最近なかなか最後、感動し、記憶に残る映画に出会わないと言う意味で+1点のサービス。 [DVD(字幕)] 9点(2016-08-28 01:44:26) |
12. 未知への飛行
《ネタバレ》 この時代、アメリカ映画界にまだ良心が残っていた時代かなと思わせる内容。 アメリカ大統領にヘンリーフォンダですね。この役は、彼しか出来ないかもしれません。 現実のアメリカ大統領より、人間として信頼される人しかリアリティが出せない役。 映画の中で、教授が先制攻撃をかけるべきとの発言に対し、准将の「先制攻撃する側の方が、生きる価値があると 言うのか」との反論は、現在、安保法案で先制攻撃できる国になろうとしている日本に対するメッセージかもしれない。 モスクワに水爆を発射したパイロットは最後まで人の声を信じず、機械の命令に従った。 そして水爆が爆発したときの高音が、絶望の音として耳に残ります。この映画を作った人々に敬意を払いたい。 [DVD(字幕)] 9点(2015-08-12 00:33:19)(良:2票) |
13. おじいちゃんの里帰り
《ネタバレ》 久しぶりですね、観終わって、こんなに良い気分になる映画は。 家族の関係をユーモラスに、丹念に画かれており、すばらしい映画です。 ドイツとトルコとの違いもおもしろい。アナトリアは古代遺跡を観に行ったことがあり、 懐かしいものを感じました。 もっともおもしろいのは、子供が姉から聞いた昔の両親、家族の生い立ちの話が 最終の場面で、現実と重なり合うところですね。 それが、わざとらしくなく、無邪気に映されているところが素晴らしいと感じました。 [DVD(字幕)] 9点(2015-08-11 13:01:30) |
14. バグダッド・カフェ
すばらしい!この監督のセンス、感性、比類なきもの。 わかる人にしか、わからなくてよい映画。 ピアノの音を聞くジャスミンにかかる光の反射。 おもしろい。 [DVD(字幕)] 9点(2015-02-04 23:08:13) |
15. 麦秋(1951)
《ネタバレ》 人生の節目である結婚を題材として、本人、友人、親、親戚の生き様を表わした映画。 小津の映画表現、描写のスタイルとして、一つの極みに達している。 動と静の映像の巧みさ。動の映像から静の映像へ、静の映像からカメラワークで静を動かす。 父が歩き、遮断機がおり、父が座る(動)、座って考える(静)、 電車が通り過ぎ遮断機が上がる(動)、祖父は座ったまま動かず(静)、いわし雲を映す(静) 縁側の映像、今まであった鳥篭がない(静)、その後に、父母が大和に移る話が展開、 紀子が自身の嫁入りが自分自身だけの問題でないことに気づく 最後は大和の家と山、風になびく麦の穂波。 [DVD(邦画)] 9点(2014-08-15 00:21:32) |
16. チャップリンの独裁者
人間として、映画人としての誇りと志を感じる映画です。 [DVD(字幕)] 9点(2014-08-04 23:14:43) |
17. 東京物語
親の死、葬式という儀式の中での人間模様を極められた映像、語りで描写されている。 この表現力において、並ぶもの無し。 [DVD(字幕)] 9点(2014-08-04 23:06:29) |
18. 街の灯(1931)
・・・・・・・・至高の映画です・・・・・・・・ [ビデオ(字幕)] 9点(2014-08-04 19:31:09) |
19. 風の谷のナウシカ
アニメ映画の中で最も優れた映画だと思う。強い意志を感じる。 [映画館(字幕)] 9点(2014-08-04 19:08:57) |
20. ターミネーター
公開当時、この映画を観た後、興奮の余韻が残ったことを覚えている。サラの本気度が良い。ラストもすばらしい。 [映画館(字幕)] 9点(2014-08-03 22:45:30) |