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自己紹介 私の名前はゑぎ。西部劇のファンです。

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1.  奇跡(1955) 《ネタバレ》 
まさに驚くべき奇跡的な映画。悠々たるカットで時間を定着することは比較的たやすいが、ヨハネスを皆で探す場面の短いカットのワイプ等でも驚くべき映画的瞬間の定着に成功している。世界映画史上の真のベストワンはこの作品かも知れない。
[映画館(字幕)] 10点(2017-03-28 06:22:51)
2.  オーソン・ウェルズのオセロ 《ネタバレ》 
この映画はちょっと凄い。ショッキングな映像の連続だ。 ウェルズは勿論だが、イアーゴ役が素晴らしい。『マクベス』と違って、殆どロケーション撮影。しかし、どこでこんな装置を用意したのだろう、アレクサンドル・トローネルの美術の素晴らしさよ。
[映画館(字幕)] 9点(2017-03-28 06:12:17)
3.  復讐は俺に任せろ 《ネタバレ》 
ラングにしては通俗的過ぎる家庭描写だなと思っていると、一瞬にしてこちらの違和感を瓦解させる演出を持ってくる。本作についてもラングは完璧な世界を構築していると思う。  それは観客の感情操作を含めてであり、我々はもう冒頭からどっぷりとラングの術中にはまってしまう。 リー・マーヴィンとグロリア・グレアムの絡んだ暴力描写やグレアムが顔面半分を隠蔽されるという悲痛な画面は判りやすく心を揺すぶるが、例えば、バーでリー・マーヴィンから折檻を受ける女としてワンシーンだけキャロリン・ジョーンズが登場する、このシーンなんかもリー・マーヴィンの非情さを印象付けつつ映画のテンションを上げる見事な演出だ。ストーリ上もグレン・フォードとグロリア・グレアムの出会いのシーンであり、ここから映画がギアシフトするという重要な役割を担うシーンだが、それ以上にリー・マーヴィンの折檻自体、キャロリン・ジョーンズの怯え方自体が観客にじわりとした不安感を与え、それがボディ・ブローのように徐々に効いてくるのだ。  或いは、自殺した警官の未亡人を演じるジャネット・ノーラン(かつてオーソン・ウエルズの元でマクベス夫人を演じた女優)のなんとも狡猾なそれでいて落ち着き払った悪女としての描写も見事なもので、ラスト近くでグレアムと対決するのだが、私にはマーヴィンやグレアムと同じぐらい重要な位置付けだと思える。
[映画館(字幕)] 10点(2017-03-28 06:10:51)
4.  山椒大夫 《ネタバレ》 
溝口はワンシーンワンカットの監督じゃない。 冒頭の厨子王が走る後ろ姿をオーバーラップするスピーディな繋ぎにまず驚愕。それに続く父親の回想の繋ぎ方のもうこれしかないという構図、照明にしびれる。  どのシーン、どのカットをとっても完璧な撮影だ。 中でもススキの野を行く4人のカットと佐渡の岸壁から子どもの名を呼ぶ田中絹代のカットは絶品。
[映画館(字幕)] 10点(2017-03-28 06:01:18)
5.  捜索者 《ネタバレ》 
ビスタサイズで撮られた映画の最高作、と言ったのはスコセッシだが、私が見 た西部劇の最高作はこれ。映画史上の真の最高傑作、と言われても不思議ではな い映画的興奮度満点の「画面と音」の映画。  とにかく、演出技術であらゆる感情 を画面に定着させる事が可能だった映画史上ただ一人(ちょっと言い過ぎ)の監督 による究極の画面を堪能することができる。  イーサン・エドワーズ(ジョン・ウェイン)の情動によってこの映画に表出して いる怒りと悲しみと誇りと、そして落伍者としての寂寥の凄み。   私が最も好きなのは前半部分、デビー(ナタリー・ウッド)捜索の長い旅に出る 前の追跡シーン。イーサンが、埋葬されたインディアンの死体、その両目を拳銃 で打ち抜くシーンがあるのだが、私は恥ずかしながら何度見てもこのシーンで必 ず目が潤んでしまう。それは決して倫理的な感情で心を揺すぶられているわけで はない。純粋に映画というメディアで、ここまで徹底したキャラクターを、俳優 の所作と撮影(繊細な照明や完璧なフレーミング!)と、こだまする銃声音の音響 効果で造型したことに心を揺すぶられているのだ。   私にとって映画とは情動を突き動かされるメディアであって、歴史や風俗なり を学ぶメディアではない。映画は「興奮」のために見るのであって、付随的に 、知識」が得られるとしても「知識」を得るために見るのではない。   映画は決して「現実」を映さない。あくまでも「虚構」しか映さない。極論を 恐れずに言えば、ドキュメンタリーというジャンルの映画であっても、ひとたび 現実をカメラが切り取ってしまった瞬間に「虚構」に転じる。 映画を「現実らしさ」の指標で論じることは決定的に間違っていると思う。  間 違っているというのが言い過ぎであれば、ナンセンスだ。現実に起こり得ない、 つじつまが合わない部分があっても当然、全ての映画は「虚構」であり「フィク ション」だからだ。勿論、つじつまの程度の問題はあるけども。   ただし、映画を道徳的、倫理的、人道的な観点や、作者の時代認識や題材に対 するスタンスでもって評価する姿勢は、これは嗜好の問題。 私のようにそんなこ とには殆ど関心が無く、「画面と音」という表層(といっても大変奥深いのよ!) を最重要視するのも嗜好。両者が並存しているからこそバランスがとれていると 認識している。   まあ極私的には映画以外のメディアで学べたり楽しめたりする事柄は映画以外 のメディアでやればいいんじゃないのって思いますが。   繰り返しますが『捜索者』は最高の「画面」を持った映画です。美しい細部を 上げていくとキリがない。
[映画館(字幕)] 10点(2017-03-28 05:56:26)
6.  雨に唄えば 《ネタバレ》 
この映画はジーン・ヘイゲンが支えていると言っても過言ではない。   MGM映画の最高作。人によっては『バンド・ワゴン』や『巴里のアメリカ人』 を選ぶ人もいるだろうし、『若草の頃』が最高作だという揺るぎない主張があっ てもおかしくないと思うが、私にはこの『雨に唄えば』が最高作だ。   「Singin’IN The Rain」の開放感や「Make’Em Laugh」の名人芸や「The Broadway Melody」という大プロダクションナンバーも素晴らしいのだが、この 映画の現代性(今でも決して古びない尋常でない荒唐無稽な映画らしさ)を如実 に表しているのが、「All Do Is Dream Of You」のシーンだろう。この大きな ケーキの中から飛び出したデビー・レイノルズが唄い踊りまくるシーンの常軌を 逸した可愛らしさといったら!
[映画館(字幕)] 10点(2017-03-28 05:45:46)
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