1. レ・ミゼラブル(2019)
ネタバレ 痺れる名作。移民だらけになったフランスのある巨大団地。御多分に漏れず治安は低い。パトカーで回る警官チーム、地域を牛耳る複数の組織、そして大量の餓鬼ども。警官に撃たれた少年を中心に餓鬼どもが暴れまくる。なんだか見放された状態の餓鬼どもは制御も効かず今後もずっと地域の頭痛の種になるのだろう。世界のそして日本の今後の事を暗示する。今の内になんとかしなければならないと思わされる。ただ圧しているだけでは何の解決にもならない。最後のメッセージが指し示すようにやはり教育が大切なのだろう。そうでなければ制御できない次世代が再生産されるだけだ。 [DVD(字幕)] 7点(2025-06-15 12:43:18)★《新規》★ |
2. かくかくしかじか
ネタバレ 感動作。せっかく大学に入ったが生来のサボり癖が発症し先生との約束が全然捗らない。サボり癖は誰にでもあるだろうし自分自身の学生時代も重なっって身につまされる。胃がギュッとなる。それに喝を入れてくれる先生は有り難くもありうるさくもあり。俗な処世術に染まらず我が道をいく純粋な先生との別れ。泣ける映画だった。だが難もある。マンガチックに振ったシーンが多すぎないか。特に家庭内のシーン。原作が漫画だからそうなるんだろうが、ストーリーがいいだけにそういうシーンが浮いて軽薄さを感じた。 [映画館(邦画)] 7点(2025-06-14 17:23:30)★《新規》★ |
3. 真実の行方
ネタバレ こまやかな神経戦、こまやか法廷劇が繰り広げられていると思ったが、後半は粗削りな大股の展開になり、凡作になってしまい残念。容疑者をはじめ俳優陣の演技力が秀逸ではまっていただけに尚更残念。 [DVD(吹替)] 6点(2025-06-10 10:50:08)《新規》 |
4. かがみの孤城
ネタバレ 感動っぽい話ではあるが、どうも色々見えてしまい意外性がない。後半の間延び感、引き伸ばし感はいただけない。心の教室の関係性は気付けなかったのは我ながらふがいなさを感じた。が逆に感動のマックスはそこ位か。せっかく長い映画なのだからもう少し良いなあと思えるシーンや展開がほしかった。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-05-24 18:46:26) |
5. ビーキーパー
ネタバレ すかっとするけど。主人公が強過ぎる。スーパーマンが殺しまくるだけでストーリー性に欠ける。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-05-21 10:07:24) |
6. 室町無頼
ネタバレ マッドマックス風時代劇。最近見た中では最低点。とにかく村人たちの服が汚い。服の汚さがあざとい。やり過ぎ。奴隷のように虐げられた村人が、ひー、あわわー、と漫画チックにわめきたてる。素人劇団の舞台稽古以下である。こういう演出をよしとする監督もどうかしている。殺陣が無駄に長い。中軸としてある若者の成長譚について、知らない顔というのもあるが中庸すぎる顔だしどうもキャラが立ってない。今どき刃と刃を合わせるチャンバラは有り得なくて見てらんない。 [インターネット(邦画)] 3点(2025-05-16 07:21:43) |
7. ファイティング・ダディ 怒りの除雪車
ネタバレ 息子の復讐のため麻薬組織の末端から上位へ向けて着々と暗殺を繰り返す。最後は2国間の犯罪組織の銃撃戦へともつれ込むまで、あっけらかんと突き進む展開。シリアスな中に変な可笑しみが漂う異色作。 [DVD(字幕)] 7点(2025-05-05 19:21:08)(良:1票) |
8. プリズナーズ
ネタバレ どうにもつながりが悪い。分かりにくい。シーンとシーンが小さな接点で繋がっているのだが、初見では分かりにくい。再度見返してようやく分かって来た。児童誘拐から生還してもトラウマの迷路に迷い込み、なんちゃって児童誘拐を繰り返した蛇男もまた誘拐マニアの哀れな犠牲者なり、という事も2回見てようやく分かった。 [DVD(字幕)] 5点(2025-05-04 20:24:51)(良:1票) |
9. 近松物語
ネタバレ もしかしてハッピー側に転じるのかもと期待を込めつつ見ていたが、やはりというかどんどん悪い方へ転がって行き、予想しうる中で最悪に近い方のラストだったので救われない。悲しいだけでさほどの味わい深さや余韻が感じられず、あまり楽しめなかった。 [DVD(邦画)] 4点(2025-05-02 14:56:21)(良:1票) |
10. 二十日鼠と人間(1992)
ネタバレ かわいい動物をなでるのが大好きな子供のような大男。剛力を頼みに一度握ったかわいいものは絶対手放そうとしない癖がある。そのせいで行く先々でトラブルを起こす哀れなレニー。かわいがるのが動物だけならよかったのだが。演じるマルコビッチの熱演が光る。農場関係者達にハンサムが多いのが気になるが、俳優だから仕方ないか。農場の仕事を見て思ったのが、割とリラックスタイムが多いんだなってこと。大恐慌が背景だからもっと奴隷っぽいかと想像していたから意外だった。経済が落ち込んだ大変な時代に前近代的な労務環境に耐え忍ぶしかない労働者の話であり、元々社会性のあるベストセラー作家の問題提起の原作ではあるが、事件が大変ショッキングではあるしそれぞれの人物たちのキャラ立ちも相まって、どうも社会問題の映画という側面を感じ取る暇がなかった。良く練られた一本のストーリーとして味わいました。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2025-05-01 17:01:16) |
11. 青春デンデケデケデケ
ネタバレ 善人全員集合のわかりやすい青春物語でいいんじゃないでしょうか。何人か登場する女子高生への踏み込みが浅いけどそこまで視点を増やしたら切りがないしドロドロしだすからこれ位がちょうどいいのかもしれません。 [DVD(邦画)] 6点(2025-04-29 09:07:31) |
12. イヴの総て
ネタバレ イヴの総てでもあり、女の総てでもある。恐怖を残す終劇が秀逸。今の映画の英語は口語に忠実なんだろうがモゴモゴして聞きづらいのに対し、昔の映画の英語は発音が明瞭だし崩した文法でもないので分かり易いと思いました。 [レーザーディスク(字幕)] 6点(2025-04-26 20:13:57) |
13. 山の郵便配達
ネタバレ 見た記憶があったが見てなかった。もっと山岳装備で行くのかと思ったが、かなり軽装なので心配になった。犬も軽装だ。せめて首輪ぐらい付けたらいいのに。いざという時メモなど付いていた方が良いと思うのだが。長すぎない尺で台詞も多くはない。それなのに最高の感動を引き出している。映画とはこうあるべきだ。 [インターネット(吹替)] 8点(2025-02-24 08:26:19) |
14. 仕掛人・藤枝梅安
ネタバレ それぞれ個別の案件に見えた仕掛けや登場人物が最終的に全部縦横に関係性があるってえ寸法だ。そりゃあさすがにつながり過ぎだぜ。日本のシナリオ界は、どんな映画でも登場人物やエピソードが余すところなく全て結びついていなければいけないと言う規則でも出来たのだろうか。繋がり過ぎていてなんだか気持ち悪いくらいだ。そういう細かな熱意は不要な映画だと思うのだが。とにかくスカッとすればいいのだよスカッと。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-02-15 16:11:18) |
15. コリーニ事件
ネタバレ ドイツで高齢者が殺される事件を発端として始まる映画であれば、たいてい戦争がらみの話かなと察しがつく。見る側のそういう想定は分かった上でさらにその上を行くことが求められる訳で、本作は察した範疇を超えるものではなかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-02-06 21:30:38) |
16. アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方
ネタバレ ドナルド・トランプの登り具合は単純明快でわかりやすいのだが、本当に野望が単純すぎて明快すぎて怖い。こんなにもお金と権力の野望にまい進できるなんて本当に人類なのだろうか。人間として突然変異の類に思える。異常としか言いようがない。ただただ怖さだけを感じる。深みは感じない。それはやはり失敗や挫折のなさゆえだろう。なにしろこの後本当に大統領にまで上り詰めるのだから。一方、弁護士ロイ・コーンの崩落ぶりはドラマチックで見ごたえがある。それにしても剛腕弁護士ではあるが、法律に長けているというより、盗撮盗聴恐喝賄賂脅しゆすりで法廷を根底からひっくり返して勝利をもぎ取るのだから呆れるばかりである。曲には詳しくないが挿入される音楽は当時の流行りなのだろうか。音楽、音効関係はなにげに良いチョイスが多いと感じた。 [映画館(字幕)] 8点(2025-01-21 18:37:43) |
17. 華麗なるギャツビー(2013)
ネタバレ 富豪達の豪邸、豪華絢爛たる装飾、ド派手なパーティ、そして豪華な出演陣。そろえまくった時代再現の大道具小道具。どうだ非の打ちどころがあるまいと言いたげだが、そういう事に頑張れば頑張るほど、作品の文学性が霞む。眼鏡の看板が無駄に強調され過ぎ。果たして神が見ていたと言えるだろうか。さてここまで書いて思うのだが、この映画の弱点は、映画だけの瑕疵なのだろうか。原作自体の弱さかもしれない。訴求点がそもそもピンボケだったのかもしれない。 まとめ:無駄な努力ばかりが目立つ。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-02 20:28:35) |
18. エクスペンダブルズ2
ネタバレ 地球によく似た惑星のあちこちで謎の黒ずくめ軍団AとBが血みどろの戦闘を繰り広げるはちゃめちゃアクションムービー。謎のアジア人女優はもっと美人を用意できなかったんですかねえ。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-12-24 19:57:16) |
19. 正体
ネタバレ 人を感動させる駒を全部揃えてみました、どうだ泣け。役者、人柄やシチュエーションの設定、音楽、展開等駒が過不足なく行儀よくお辞儀しながら入って来て一例して出ていく様子。感動する映画の作り方がうまい事は分かった。スーツ姿でしか登場しない山田孝之だがすごく体を鍛え上げているのがわかった。なぜなん。田中哲司がぱっとしない役なので仕方ないかもしれないが大根役者に見えて仕方なかった。 [映画館(邦画)] 6点(2024-12-15 14:37:26) |
20. シビル・ウォー アメリカ最後の日
ネタバレ 臨場感が凄い。力の理不尽さを痛感。アメリカですらこうなる恐れがある。どこに住もうと庶民にとって平穏な生活はたまたまなのかもしれない。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-12-08 18:31:26) |