1. プリズナーズ
ネタバレ どうにもつながりが悪い。分かりにくい。シーンとシーンが小さな接点で繋がっているのだが、初見では分かりにくい。再度見返してようやく分かって来た。児童誘拐から生還してもトラウマの迷路に迷い込み、なんちゃって児童誘拐を繰り返した蛇男もまた誘拐マニアの哀れな犠牲者なり、という事も2回見てようやく分かった。 [DVD(字幕)] 5点(2025-05-04 20:24:51)(良:1票) ★《新規》★ |
2. 近松物語
ネタバレ もしかしてハッピー側に転じるのかもと期待を込めつつ見ていたが、やはりというかどんどん悪い方へ転がって行き、予想しうる中で最悪に近い方のラストだったので救われない。悲しいだけでさほどの味わい深さや余韻が感じられず、あまり楽しめなかった。 [DVD(邦画)] 4点(2025-05-02 14:56:21)(良:1票) 《新規》 |
3. 二十日鼠と人間(1992)
ネタバレ かわいい動物をなでるのが大好きな子供のような大男。剛力を頼みに一度握ったかわいいものは絶対手放そうとしない癖がある。そのせいで行く先々でトラブルを起こす哀れなレニー。かわいがるのが動物だけならよかったのだが。演じるマルコビッチの熱演が光る。農場関係者達にハンサムが多いのが気になるが、俳優だから仕方ないか。農場の仕事を見て思ったのが、割とリラックスタイムが多いんだなってこと。大恐慌が背景だからもっと奴隷っぽいかと想像していたから意外だった。経済が落ち込んだ大変な時代に前近代的な労務環境に耐え忍ぶしかない労働者の話であり、元々社会性のあるベストセラー作家の問題提起の原作ではあるが、事件が大変ショッキングではあるしそれぞれの人物たちのキャラ立ちも相まって、どうも社会問題の映画という側面を感じ取る暇がなかった。良く練られた一本のストーリーとして味わいました。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2025-05-01 17:01:16)《新規》 |
4. 青春デンデケデケデケ
ネタバレ 善人全員集合のわかりやすい青春物語でいいんじゃないでしょうか。何人か登場する女子高生への踏み込みが浅いけどそこまで視点を増やしたら切りがないしドロドロしだすからこれ位がちょうどいいのかもしれません。 [DVD(邦画)] 6点(2025-04-29 09:07:31)《新規》 |
5. イヴの総て
ネタバレ イヴの総てでもあり、女の総てでもある。恐怖を残す終劇が秀逸。今の映画の英語は口語に忠実なんだろうがモゴモゴして聞きづらいのに対し、昔の映画の英語は発音が明瞭だし崩した文法でもないので分かり易いと思いました。 [レーザーディスク(字幕)] 6点(2025-04-26 20:18:59) |
6. 山の郵便配達
ネタバレ 見た記憶があったが見てなかった。もっと山岳装備で行くのかと思ったが、かなり軽装なので心配になった。犬も軽装だ。せめて首輪ぐらい付けたらいいのに。いざという時メモなど付いていた方が良いと思うのだが。長すぎない尺で台詞も多くはない。それなのに最高の感動を引き出している。映画とはこうあるべきだ。 [インターネット(吹替)] 8点(2025-02-24 08:26:19) |
7. 仕掛人・藤枝梅安
ネタバレ それぞれ個別の案件に見えた仕掛けや登場人物が最終的に全部縦横に関係性があるってえ寸法だ。そりゃあさすがにつながり過ぎだぜ。日本のシナリオ界は、どんな映画でも登場人物やエピソードが余すところなく全て結びついていなければいけないと言う規則でも出来たのだろうか。繋がり過ぎていてなんだか気持ち悪いくらいだ。そういう細かな熱意は不要な映画だと思うのだが。とにかくスカッとすればいいのだよスカッと。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-02-16 16:26:39) |
8. ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ
ネタバレ アクション撮るのが得意な監督が、欲を出してエモーショナルなストーリーも盛ろうとして、なんだかなーになる良い例。 それにしてもファームのモブ達が弱すぎる。やられ方がワンパターン。宮崎の暗殺者コンビのうち、マッチョな男性はなかなか良い味出してると思った。一方ツンとした女性の方は、存在がイマイチ意味がない。それなのに尺を取り過ぎ。心の揺れ具合も不要。主人公じゃないんだから。この映画が長くなった原因の一つである。短い日数の話だろうが、一日の中でどの時間帯なのか分かりにくく、あれ、時間が矛盾してネ、とかアーまあいいのかとか妙な違和感に邪魔されてしまう。全体的に血糊が多すぎる。 [映画館(邦画)] 5点(2025-02-14 12:30:02) |
9. コリーニ事件
ネタバレ ドイツで高齢者が殺される事件を発端として始まる映画であれば、たいてい戦争がらみの話かなと察しがつく。見る側のそういう想定は分かった上でさらにその上を行くことが求められる訳で、本作は察した範疇を超えるものではなかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-02-06 21:30:38) |
10. グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
ネタバレ スケール感に凝った大作であるが、うーんいまいち。後付けで盛りまくるヒーロー感。偶然過ぎる親子の再会。演説がうまいった事になっているがさほどでも。双子の皇帝がいい味出している所は良かった。 [映画館(字幕)] 6点(2025-01-22 08:00:48) |
11. アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方
ネタバレ ドナルド・トランプの登り具合は単純明快でわかりやすいのだが、本当に野望が単純すぎて明快すぎて怖い。こんなにもお金と権力の野望にまい進できるなんて本当に人類なのだろうか。人間として突然変異の類に思える。異常としか言いようがない。ただただ怖さだけを感じる。深みは感じない。それはやはり失敗や挫折のなさゆえだろう。なにしろこの後本当に大統領にまで上り詰めるのだから。一方、弁護士ロイ・コーンの崩落ぶりはドラマチックで見ごたえがある。それにしても剛腕弁護士ではあるが、法律に長けているというより、盗撮盗聴恐喝賄賂脅しゆすりで法廷を根底からひっくり返して勝利をもぎ取るのだから呆れるばかりである。曲には詳しくないが挿入される音楽は当時の流行りなのだろうか。音楽、音効関係はなにげに良いチョイスが多いと感じた。 [映画館(字幕)] 8点(2025-01-21 18:37:43) |
12. 華麗なるギャツビー(2013)
ネタバレ 富豪達の豪邸、豪華絢爛たる装飾、ド派手なパーティ、そして豪華な出演陣。そろえまくった時代再現の大道具小道具。どうだ非の打ちどころがあるまいと言いたげだが、そういう事に頑張れば頑張るほど、作品の文学性が霞む。眼鏡の看板が無駄に強調され過ぎ。果たして神が見ていたと言えるだろうか。さてここまで書いて思うのだが、この映画の弱点は、映画だけの瑕疵なのだろうか。原作自体の弱さかもしれない。訴求点がそもそもピンボケだったのかもしれない。 まとめ:無駄な努力ばかりが目立つ。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-02 20:28:35) |
13. エクスペンダブルズ2
ネタバレ 地球によく似た惑星のあちこちで謎の黒ずくめ軍団AとBが血みどろの戦闘を繰り広げるはちゃめちゃアクションムービー。謎のアジア人女優はもっと美人を用意できなかったんですかねえ。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-12-24 19:57:16) |
14. 正体
ネタバレ 人を感動させる駒を全部揃えてみました、どうだ泣け。役者、人柄やシチュエーションの設定、音楽、展開等駒が過不足なく行儀よくお辞儀しながら入って来て一例して出ていく様子。感動する映画の作り方がうまい事は分かった。スーツ姿でしか登場しない山田孝之だがすごく体を鍛え上げているのがわかった。なぜなん。田中哲司がぱっとしない役なので仕方ないかもしれないが大根役者に見えて仕方なかった。 [映画館(邦画)] 6点(2024-12-15 14:42:55) |
15. シビル・ウォー アメリカ最後の日
ネタバレ 臨場感が凄い。力の理不尽さを痛感。アメリカですらこうなる恐れがある。どこに住もうと庶民にとって平穏な生活はたまたまなのかもしれない。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-12-08 18:31:26) |
16. シン・仮面ライダー
ネタバレ あまりいい所がなく結局いいな懐かしいなと思ったのは効果音だけだった。経緯、設定、スペックにこだわり過ぎたし説明も長い。なんだっていいのに。もっと悪の結社に専念してほしかった。いちいち流暢な英語の発音にこだわる演出も違和感。誰も望んでいない事に力を注ぎ誰も楽しめない映画になった。飛翔シーンのCGがダサい。いかにもCG。そしてなぜかCGのくせに視点の縦横な移動がぎこちないもんだから空中間・躍動感の気持ち良さが感じられないという残念な始末になっている。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-12-07 19:51:37)(良:1票) |
17. AKIRA(1988)
ネタバレ 初見だったときは本当に凄いと思ったが、今見ると当時よりも細部が見えて来る。画面の細部もそうだがむしろプロットが本当に凄い。行き届いており、映画が冴え渡る。たまに出現する、コブラを思わせるアメリカンな台詞も好きだ。 [インターネット(邦画)] 9点(2024-12-02 18:11:49) |
18. ルックバック
ネタバレ 雪国の雰囲気が出ていた。漫画家になっていく様子がわかった。登場人物を絞っているのがよかった。日本のアニメはすぐ人を殺す。主人公級キャラの死を扱えば感動的な話になるとでも。もう、そういうのを卒業してほしい。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-12-01 17:58:14) |
19. バウンティフルへの旅
ネタバレ 悪い映画ではないのだが、嫁から義母への言葉の槍がグサグサ刺さって見ているこっちが辛くなる。映画としての感想も渋くなろうと言うものだ。家出する気持ちはよくわかる。あれじゃあ幸せになれないよな。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-11 18:05:12) |
20. アイミタガイ
ネタバレ お涙頂戴・ハッピー・ラブ映画。あらゆる登場人物があらかじめ間接的につながり合い最後に結実して行く様は、よく出来ているし、出来過ぎている。そろい咲きサンダーロードだ。親友の死、我が子の死を中心点にしているため、偶然であり必然でもあるイベントが起こる度に涙が止まらない。お涙頂戴映画としては傑作。タクシーのシーンはたまらんぜよ。映画の技法としてはいまいち感。映画らしいショートカットがない。せりふ、俳優の動き、はてはエキストラの動きどれ一つとっても、行儀よく並んだ儀仗隊のように計算ずく。せりふも動きも基本的に相手待ちで、説明的。もっとカット出来るのに。まあそうしたら70分で終わる映画だが。 [映画館(邦画)] 7点(2024-11-10 16:48:31) |