1. 二十日鼠と人間(1992)
ネタバレ かわいい動物をなでるのが大好きな子供のような大男。剛力を頼みに一度握ったかわいいものは絶対手放そうとしない癖がある。そのせいで行く先々でトラブルを起こす哀れなレニー。かわいがるのが動物だけならよかったのだが。演じるマルコビッチの熱演が光る。農場関係者達にハンサムが多いのが気になるが、俳優だから仕方ないか。農場の仕事を見て思ったのが、割とリラックスタイムが多いんだなってこと。大恐慌が背景だからもっと奴隷っぽいかと想像していたから意外だった。経済が落ち込んだ大変な時代に前近代的な労務環境に耐え忍ぶしかない労働者の話であり、元々社会性のあるベストセラー作家の問題提起の原作ではあるが、事件が大変ショッキングではあるしそれぞれの人物たちのキャラ立ちも相まって、どうも社会問題の映画という側面を感じ取る暇がなかった。良く練られた一本のストーリーとして味わいました。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2025-05-01 17:01:16)《新規》 |
2. 青春デンデケデケデケ
ネタバレ 善人全員集合のわかりやすい青春物語でいいんじゃないでしょうか。何人か登場する女子高生への踏み込みが浅いけどそこまで視点を増やしたら切りがないしドロドロしだすからこれ位がちょうどいいのかもしれません。 [DVD(邦画)] 6点(2025-04-29 09:07:31)《新規》 |
3. 山の郵便配達
ネタバレ 見た記憶があったが見てなかった。もっと山岳装備で行くのかと思ったが、かなり軽装なので心配になった。犬も軽装だ。せめて首輪ぐらい付けたらいいのに。いざという時メモなど付いていた方が良いと思うのだが。長すぎない尺で台詞も多くはない。それなのに最高の感動を引き出している。映画とはこうあるべきだ。 [インターネット(吹替)] 8点(2025-02-24 08:26:19) |
4. ファミリー・ゲーム/双子の天使
ネタバレ 締めに向かってかなり歯の浮くような感じになるのが欠点だけど、それを除けば大変楽しめる映画。コミカルな中に小粒ながら強い泣き所もわきまえていて上手いストーリーと絵作りを堪能できた。終盤の執事たちの恋模様は蛇足だった。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2024-09-28 19:16:18) |
5. ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌
ネタバレ ファンタジーでほのぼの。そして退屈。ちびまる子の世界観全開で良い面があるのは認めるが。つい良識ある大人目線で見てしまうと、学校の場面などでストーリーのためとは言えどうも小学生らしいとは言いかねるシーンが散見され、ほのぼの感が帳消しになってしまう自分がいる。例えば嘘を付いて学校抜け出しは一線超えてるし特に最後の本に関する取引は、嫌な気持ちになった。 [DVD(邦画)] 4点(2024-09-13 18:42:37) |
6. 悪魔のような女(1996)
ネタバレ 不思議と言えば不思議、分かってしまえばあーなるほどねと推理物の王道展開ではあるが、どうも引き付ける力が弱い。コロンボ張りの女刑事がなかなか渋い。彼女の大活躍が始まるかと思った矢先に終劇となってしまい残念。いわゆる最後のどんでん返しに入ったら皆が勝手にべらべら白状し出してしまい、なんじゃこりゃ。女刑事いらねー。 [DVD(吹替)] 5点(2024-03-21 11:02:03) |
7. 息子(1991)
ネタバレ 相当前に一回見てその時は良い映画のように思っていたのですが、どうやらそれは和久井映見の可憐さに目くらましにあっていただけのような気がします。あらためて観ると、凡作でした。ステレオタイプのエピソードのオンパレード。社会問題を切り取った断層を見せつけるつもりもあったのかどうかわかりませんが若干説教臭さも感じられます。まあそれはちょっと大げさですが、ともかくそれはステレオタイプなシナリオが招いた弊害でしょう。ただ、ラストだけは秀逸。 まあなんにせよ人生の幕引きは自分で考えなければならないと思わせてくれる映画でした。その点は役立つ映画でした。 [DVD(邦画)] 5点(2024-01-02 15:22:47) |
8. 活きる
ネタバレ 資産家のお坊ちゃんは博打漬けで貧民層に叩き落される。特技の歌で人形劇団を組みどさ周り。劇は時には活路を開くのに役立つこともあるが庶民を襲った時代の波に翻弄される。 共産党を過剰に持ち上げるシーンを多用しそれが逆に批判を示す構成となっているところが興味深い。一家を襲う悲劇の数々はいたたまれないものがあるが大きな時代のうねりなので抗いようがないわけで、もうかき分けかき分けどうにかこうにか生き延びるしか手がない。大変だったろうなーとは思うが映画として見せられても一家の変遷を借りる形でただ時代をなぞっているだけでちょっと面白味は感じづらい。見ようによっては思った通りのストーリー。大きな振幅がない。醸し出す雰囲気が良かっただけにもったいない作品である。 今週の気づいた事:オープニングの博打のシーンだけが光っている。 [DVD(吹替)] 5点(2023-11-03 13:23:31) |
9. クラム
ネタバレ 売れた漫画家が撮影クルーを連れて実家に立ち寄るが、そこは狂った家庭だった。一見米国の普通の家庭に生まれたように見える兄弟達。しかし繊細な性格ゆえか米国の病巣のあぶり出しのように恐怖、敵意、残酷がまぶされたぬかるみに次々と足をすくわれてしまう。 抜け出そうにも簡単には抜け出せない病巣。助かるためにはもはや国を離れるしかない。それが出来たのは人気漫画家になれた一人だけ。悲しく辛い映画だ。光は少ししか見えない。 今週の気づいた事: LSDの影響大 [インターネット(字幕)] 7点(2023-07-13 11:15:39) |
10. タイムトラベラー/きのうから来た恋人
ネタバレ まあ悪くはない。シェルター生活のシーンがちと長い。3Pのダンスがピーク。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-06-25 17:17:25) |
11. チャイニーズ・オデッセイ
ネタバレ 時空を超えた三角関係コスプレどたばたコメディ。ただ面白さはドリフの1/10程度。コスプレ感は強め。コスプレであって特撮とかCGとかでは無い感じ。カンフー薄め、ワイヤーアクション薄め、恋愛薄め、宗教とってつけたよう、ちょっといいところ無いかな。女優さんは綺麗だがまあメイクでどうにかなる範疇。人の所作で動いてしまう岩の椅子がひどいぞ、発泡スチロールだろうがもう少しなんとかならなかったものか。 [DVD(字幕)] 3点(2023-05-18 18:11:29) |
12. 黒猫・白猫
ネタバレ 絵づらがばっちい。男どもが皆汚らしくて貧相。特に口が汚い。ストーリーが、面白くない方のナンセンス。日常の中で銃を気軽にぶっ放すセンスの気が知れない。楽団を木に張り付けるってなんなんだ。古い車を食う豚が気持ち悪い。いちおう主人公っぽい若者が魅力薄い。一人だけ綺麗な女優がいたのが救い。だからあえて良い点を挙げれば、その女優としっかりした悪役のダダンとゴッドファーザーの軽快な車。最後のじいさんの「ここには太陽がない」の台詞に完全に同意。 [DVD(字幕)] 3点(2023-05-16 17:44:52) |
13. ペパーミント・キャンディー
ネタバレ 現在から過去に向けて点と線がつながる描き方は秀逸ではある。しかし退屈。 [インターネット(字幕)] 2点(2023-04-23 16:35:11) |
14. 日の名残り
ネタバレ アンソニー・ホプキンスに執事はあまりにもはまり役。主人と仕事に忠誠を尽くす姿。それゆえかどうか、映画に意外性がない。 画面全体から英国らしい渋さが漂う。古き良き英国のお屋敷と英国庭園。規律正しい執事の仕事ぶり。それはすばらしいのだが。 しかし話の内容が懐古に過ぎるきらいがある。政治の話も昔過ぎる。小説に合う話だ。 全体的に渋いまま静かに進行し映画としての華やかさ、驚き、感嘆等なさすぎる。映画はエンターテインメントなのだよ。見る者はそれを求めている。 [DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2023-03-04 19:45:34) |
15. ロレンツォのオイル/命の詩
ネタバレ 基本的にいい映画だと思う。この両親が硬直しがちなシンポジウムに風穴を開けたり学会に横串を刺したりすることにより、多くの患者を救い、そして親も救った。ただマンハッタン計画の例えが出現するところが気に触る。 [地上波(吹替)] 6点(2022-08-07 20:35:22) |
16. カリートの道
ネタバレ 微妙。この手の映画に期待しがちな派手な暴力シーンは、期待値を上げたせいかこじんまりした印象。 全体を通して、始めの方のビリヤード酒場のシーンがピークでしたね。あとはさほど工夫も見られず。弁護士の最期も、ごくわずかな間伸び感のせいで台無し。まあ一番の宿敵だからじわじわ死に際を強調したかったのだろうが、そこはスパっと仕上げなきゃだめよ。TVドラマじゃないんだからさ。 冒頭で時系列が逆転しているらしき様子を見たので、その後も時系列嵐なのかと気を引き締めていたら全然そんなことはなく、無駄な緊張を強いられ損した気分。 パーティーに集まる美女達は目の保養になった。 そうそう、時代が変わったというならなぜ女は裏切らなかったのか。女も裏切っていたら映画としてベターだったのに残念。 [DVD(吹替)] 5点(2022-08-05 07:27:36) |
17. ポーリー(1998)
ネタバレ 歌って踊れるインコの波瀾万丈の物語。わかりやすい話でなによりです。 刑事ナッシュ・ブリッジスで活躍したメキシコ系俳優が出演していてちょっと感動。懐かしい。 [DVD(吹替)] 5点(2022-04-23 19:52:14) |
18. レオン(1994)
ネタバレ 後の完全版より私は本作の方が好きです。謎というか設定の不思議さ、説明のなさは感じるものの、説明を得るために映画を見ているわけではなく求めているのは感動です。そういう点から、なんとか2時間未満に抑えながら大感動作に仕上がったこっちに軍配が上がります。 完全版の2時間越えはさすがに長いです。 [映画館(字幕)] 10点(2022-04-16 16:19:36)(良:1票) |
19. レオン/完全版
ネタバレ 覚悟はしていたが2時間を超えるとやはり長い。最初の111分版がそれで必要十分な作品だった事がわかる。 133分の完全版を見る事で飛ばされた部分を見ることで不思議だった部分はある程度解消された訳だが、逆に説明過多であせっかいでもある。 説明が多いからって感動が増すとは限らない。説明不足が謎として残り、かえって余韻となる映画があるんだという事がわかる。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-04-16 16:12:37)(良:2票) |
20. シザーハンズ
ネタバレ ほどよく短めにまとめられていながら、感動を呼ぶ、まさに勘所を押さえた名作です。悲しみと可笑しみの匙加減が素晴らしい。 少女を演じたウィノナ・ライダーもすっごいきれいで若くて良かった。 [映画館(字幕)] 10点(2022-04-16 15:49:39) |