1. 時時巡りエブリデイ
ネタバレ 鳥居みゆき主演作だが、肝心の氏のキャラはちょっと変な人程度にとどまっており、サイコな芸風を生かし切れてはいない印象。ストーリーのアイデアも平凡、演技も全体的にやはり稚拙と言う他ないレベルで、超低予算「らしい」作品としか言えない。一点、ババア役の女優が鳥居に増して毒電波を垂れ流しており、あと20年経ったら鳥居もこんな感じになってんじゃねーかと思ったり。 [DVD(邦画)] 4点(2025-06-04 20:00:55)★《更新》★ |
2. 百円の恋
ネタバレ この評価は、全体的な演技に加え、まずはボクシングシーンの質も高く役を作り込み、何よりコレほど迄に「ブスに映ること」を全く厭わない安藤サクラのみを以てのものであることを明言しておく(ボコボコに殴られ、血塗れでキャンバスに叩きつけられた瞬間のスローモーションには痛く感動した)。 話自体は典型的な「負け組がちょっと頑張っちゃった」系なのだが、とにかく人間的に魅力の有る人物が全く出て来ない上に、寧ろ低能で小狡いクズ(正真正銘の外道もチラホラ)がワンサカ登場するという極端に不快指数の高い展開には正に虫唾が走る(あと100円ショップの店内音楽が強烈に不愉快)。安藤サクラ以外のボクシングは至極普通の出来(サクラさんも試合の動き(対人の動きというか)はほぼ出来ていない。新井浩文のはそれ以下だが)。シナリオは別にそんなに面白い訳ではなく、正直実は全く好きではない映画だが、これぞ観るべきな「女優の魂」がここには在る。必見。 [DVD(邦画)] 8点(2025-06-04 19:58:06)★《更新》★ |
3. ザ・フォーリナー 復讐者
ネタバレ 往年の二大スター競演作だが、ブロスナンの方はほぼアクションも無し、役柄的にも殆ど何もしない(何もできない)&身内も統制できずに裏切られまくるとイイとこ無しで、そこは少し残念。ただ、見た目のシブさは流石の素晴らしさで(ちょっとショーン・コネリーぽい)もっと他の作品でも見たいと思った。 だから今作は言うてタイトルどおりの「復讐者」ジャッキーの物語で、冒頭、娘を亡くして落ち込む様子は観てるコッチが大丈夫か?と心配する程にヤバい老け込み方だが、それは擬態。爆弾は駆使するわ、カンフーは健在だわの大暴れ、観てるコッチが大丈夫か?と心配する程に体張りまくりのノリノリぶりで、アクション面は質・量ともに見事な出来映え。加えて、今作のジャッキーはとにかく顔が怖すぎる(仇を為そうもんなら一族郎党祟り殺すかの様な中華系ヤバい人な感じが炸裂している)。ラストも警察に任せりゃいいのに、犯人一味は皆殺し、一枚噛んでたブロスナンも破滅させるパーフェクトな仕事ぶりで、腹十二分目までオナカいっぱい。文句無しにオススメ。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-06-04 19:57:26)(良:1票) ★《更新》★ |
4. ターミネーター3
ネタバレ ジョンがノーカリスマなプータロー、ヒロインがクソブス、そしてアホみたいな大オチと、映画としての瑕疵を論えばキリが無い。がしかし、特に序盤のクレーン車シーンは、CGに頼らないアクションとしては確実に映画史に残る素晴らしい出来映え(もはや今後、これを超えるものもあんまり出てこないだろうと思うし)。その他のアクションも全体的に上々だし、ターミ姉ちゃんもセンス良いと思う(表情のつくり方とかの雰囲気もポイし、微かに笑ってる?とかの細かい所の演技も悪くなかったし、電磁砲も単純ながら良いアイデア)。また頗るテンポが良くて総じて意外と結構楽しかった。頭空っぽにして観る前提で、このジャンルでは十分に良作だと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2025-06-04 19:57:01)★《更新》★ |
5. 夕陽のガンマン
ネタバレ 男は黙ってリー・ヴァン・クリーフ。イーストウッドも決して悪くないが、今作のクリーフおじ様は控えめに言って格好良過ぎる(ハゲだけど)。冒頭とかマジヤバい(鷲の眼光、黒いインヴァネス、銃を勿体ぶってジックリゆっくり構えるトコとかもう最高)。イーストウッドとクリーフおじ様のタッグはあまりに負ける気がしなさ過ぎて少々反則気味だが、この点でも今作は貴重だと言える。二人のキャラ設定も、腕前はほぼ互角だが、若い分やや短慮なイーストウッドを鷹揚に構えて見事にあしらうクリーフおじ様が半枚ほど上手、という描き方が非常に好み。レオーネ的なジックリとした撮り方は随所に見られるが(特に決闘シーン等の見せ場)、全体としては比較的テンポも良く、かなり観易い西部劇だと言える(まあ少ーし冗長な所もあるケド)。このジャンルでは屈指。 [DVD(字幕)] 8点(2025-06-04 19:55:54)(良:2票) ★《更新》★ |
6. フォードvsフェラーリ
ネタバレ MX4D・4DXは個人的に別に嫌いではないのだが、基本的に乗り物映画(特に航空機・航宙機の類い)の場合に選択肢になるかなという程度なのである。今作はクルマの話で、教習車しか運転したことのない私にとっては優先度が決して高くはないのだが、近場でイイ感じの時間にMX4Dの回が配されていたので、軽いノリで参上してきた。結果の方は、レースシーンの臨場感は否が応でも高まって良いが(特に急加速したりするシーンではこっちも加速度が感じられて良い)、割とどーでもいい場面でも車乗ってると必ず椅子が動くってのは(特にラスト付近の情感高まるシーンでは)ハッキリ言って邪魔なだけで、かなり興醒め。まだまだ発展途上の技術だと感じる。 映画の内容の方は、ひたすらレースで勝つのが目的な話で、この題材の映画としても結構単純な内容だとも感じる。とは言え、デイトナでの勝利とそれに引き続くル・マンでのフェラーリとの激戦・劇的な決着までは最高に盛り上がった。がしかし、個人的にはどうにもそこからのル・マンの結末にはただ盛り下がるしかなく、その一点のみで本作の個人的評価はかなり下がってしまったというのが正直なトコロ(ここの部分は完全に実話らしいので、何ともしょーがないのではあるが)。 ただ、更にそこからの哀愁漂うラストまでのつくりは決して悪くないし、つーか上記の場面以外は全体としても長尺ながら全くダレずにとても面白く観れたし、十分に良作と言ってよいクオリティは有る。加えて、C・ベールの眼光一閃で3人くらい殺せそうなレース中の鋭い目付きは超迫力であんまり観たことないくらい物凄かった。これのためだけに観る価値が有るレベルだと思う。 [映画館(字幕)] 6点(2025-06-04 19:55:00)★《更新》★ |
7. シンデレラ(2015)
ネタバレ 内容はみんなの知ってる童話そのまんまなのだが、矢鱈と気合入れて製作されており(金の掛け方がエグい)、特にCGの出来なんかは実に素晴らしくてとってもファンタジックな映像世界が目の前に広がる。個人的にこんなの実写化する意義があるのか非常に疑念があったのだが、これは一本取られたと言う感じ。その上に、大人の鑑賞にも耐えるべく様々な工夫(随所で演出がややビターだったり複雑だったりグッとくるハートフルだったり)が添加されており、クオリティは単なる子供向け映画のレベルには無い。 敢えて難癖を付けるなら元ネタアニメのミュージカル要素がどっか行っちゃった点か(代りにヘレナ・ボナム=カーターが妙にハイテンション)。あとシンデレラは眉毛太過ぎな気がする(可愛いけど)。ただ王子が超イケメンだし、ケイト・ブランシェットを筆頭に脇役陣の演技もかなり良いし、爽やかなハートフル面も含めて実は非常にオススメ。流石のディズニー。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-06-04 19:53:19)(良:1票) ★《更新》★ |
8. センセイ君主
ネタバレ 映画と言うより殆どコントと言って過言ではないハチャメチャな演技&演出だが、顔芸やらモノマネやらを含めてこれを全編やり通した浜辺美波は相当に根性が据わっている。そもそもなんだあの変な髪型は(しかし今作の主人公はちょっとイケてなくてだいぶんイタくないといけないので、手軽ながら良い演出だと思う)。開始5分で正直諦めかけたのだが、15分位観ると大分馴れて最終的には相当に楽しく観れた。全編極めてベタな話ではあるし、中盤がやや盛下がるようにも思うが、ある意味普遍的に需要の有るこのジャンルにおいても、かなり良作な部類かと。その意味ではオススメ。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-06-04 19:52:48)★《更新》★ |
9. チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜
ネタバレ 単純正義なスポ根ものとは少し違えたかったのか、「意識高い系」な要素を取り入れてややドロッとさせたりしている。と言っても内容自体は極めてオーソドックスなトコロで(ありがちなスポ根展開もほぼ全部入ってる)、なんというか薄く、盛り上がりにも欠ける出来にも思う(熱が足りない)。ただ、女優さん達は可愛いコ揃いだしダンスもまずまずなクオリティなので、それだけでも観る価値はあるかも。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-06-04 19:51:29)★《更新》★ |
10. サンダーボルツ*
ネタバレ うーん…世評は非常に好い様なのですが、個人的には(ワリと思ったより高度に)ハマらず…何より・とにかく・何度でも言ってしまうってコトではありますが、如何せん、過去作品&ドラマ作品やらも含めてユニバースが長大・複雑に為りすぎて、正直「付いていけてない=これ誰だっけ?」状態になっちゃってるので、ソコでアクションよりはドラマの方に比重を置かれちゃうと…みたいなコトなのは確実かと思われますね。確かに、再びのシンプルな「チームビルディング」のお話なので、2012年の『アベンジャーズ』(の再来)的な楽しみ方を(出来るのなら)しておけば好いダケだ、とは思うのですケドも……… とは言え、2点ほど、終わり方が結構適当(⇒あのヴァルとか言う悪役のオバハンがどーなったのかもイマイチ分からん)だったり、あとはアクション的な映像面の新規性もちょっと押し出し弱めだったり、みたいな部分は、シンプルにフィジカルに今作の弱点だったと言っちゃって好いのではねーかとも思いますケドね。結論、もし鑑賞されるなら、登場キャラのバックボーンとかは把握されてから向かわれた方が好いかとは思われます(MCUではもはや常識…かも知れませんが)。 [映画館(字幕)] 5点(2025-06-01 23:32:53)《更新》 |
11. アンダーカレント
ネタバレ 何とゆーか、どこもかしこも「昭和」みたいな映画だな…とゆーか、メインの舞台となる銭湯も&周りの町の雰囲気も諸々の情景も、あるいはソコに描かれる人々の物語・関係性のそのものも、そして何より、その非常に緩慢な「時間感覚」こそが最も昭和な=旧時代的な要素にも思われましたよね(⇒令和人は流石にもっと忙しなく生きてると思ってる)。マジで、コレって舞台は昭和?と怪訝にまで思いつつ観てたって時間帯が(私にも)確実に在ったのですが、道行く小学生の鮮やかなランドセルの彩りで「あ、令和だった…」と思い直したって位で。。 ただとにかく、その「間合い」とゆーか会話シーンのテンポなんかには、私は最近はこの監督(or 濱口竜介監督)とかで結構慣れているから全然「耐性」がある方だ…と思っているのですが、それでもやはり中々に「癖の強い」方の特徴かな…とは(再び)思ってしまいましたかね。特に、今作は、今泉監督作としては相当にシリアスな物語で、その「緩さ」もそれ自体が正直あまりポジティブなコトには思えて来ない=何らか人間の奥底に在る「望ましくないコト」が、ソレがソコに在り続けたまま時間が緩やかに流れ続けたことで、その人間そのものを蝕んでゆく、みたいなテーマを共有する人々の群像劇というものかと、私には今作がそう見えて居たのですよね。 原作は未読ですが、おそらくは相当に繊細な作品なのだろうとは思われましたし、だからそれを事細かに別媒体で再現できるのか、と言う根本的な疑問も無くはないトコロです⇒本来は、どちらも体験すべき創作物なのかも知れない、と。その上で、個人的には終盤までの(前述したとおりの&元来の構造的なモノとしての)居心地の好くなさはやや際立っていたとも思われますが、ラスト付近の(サスペンス的な)種明かし・種々の告白の辺りには、まずまずに共感も清涼感も得られたかとは思われますので、いったんこの位の評価に致しておきます。ひとつダケ、蛇足を申し上げてしまうのなら、評価についてもし、一点上げるか上げないかを迷ったとしたなら(結局は)上げない方を選んでいる、とゆーのは、これも個人的に、私は今作の真木よう子さんには(残念ながら)終始あまりしっくり来なかった…というトコロが、その理由になるものと思われます。 [DVD(邦画)] 6点(2025-06-01 23:31:56)《更新》 |
12. ゴーストキラー
ネタバレ あの『ベイビーわるきゅーれ』の面々…とゆーか、そちらではアクション監督だった園村健介さんが監督に⇒監督だった阪元裕吾さんが脚本を書いて⇒で主演はそのまま髙石あかりさん(⇒だけどお初の単独主演!)みたいな、その意味では一種の「バリエーション」というコトには思えてしまいますかね(好くも悪くも)。映画自体の規模感は、それこそ阪元監督のちょっと過去作なんかと比べても格段に「普通の映画」っぽくなっている様にも思われるのですが、なんでしょう、有り体に言えばそれでも、どこもかしこもど~にも「安っぽい」とゆーか、個人的にはあんまし「映画っぽく」も観れなかった気もしますかね⇒映画と言うよりはスペシャルドラマ位な感じっぽい、とゆーか。キャラにも設定にも(=件の裏組織とか「飼い犬」とかってヤツとかなんかにも)どこにもど~にも奥行きや綿密さが無いので、シンプルに「広がってゆかない」感じがしてしまいましたね⇒何なら寧ろ、その『ベイビーわるきゅーれ』の方で広げたモノ頼みで何とかしてるとゆーか。それでも古今東西、娯楽映画にはこーいうのは付いて回るモノだとも思いますし、ファンの方が気楽に観に行くぶんには、行って損した…とまではならないのではねーでしょーか。オーラス付近のお待ちかねの大アクション=流麗な銃撃戦&超絶死闘のタイマンなんかは、私もかなり引き込まれて観てましたですよ。でもまあ、続編はなさそうかな… [映画館(邦画)] 5点(2025-06-01 23:30:50)《更新》 |
13. プロジェクトBB
ネタバレ 今の話題作『トワイライト・ウォリアーズ』のルイス・クーがジャッキーの相方を務めている…というバディもののジャッキーものなのですよね。タイトルの『BB』は(そのまま)Babyのコトで、それも含めてメインの筋はごくオーソドックスだと思いますし+ジャンルとしても(カンフー)アクション・コメディという王道娯楽作…なのもまた間違いないトコロだとは思うのです。ただ、2000年代の作品ってコトでまず大昔のその手の作品とは根本的に少し質感は異なってますし、何よりも無視できない特徴としてそのジャッキーとルイスがかな~りアレなダメ男だ⇒そのふたりの「改心」的な成長ドラマの比重が思ったよりワリとデカいのだ⇒だから(前言撤回すると)ジャンル的にはアクション・コメディ・ドラマに(確実に)なっちゃってるってヤツなのだ、というコトですかね。 個人的には正直、その点のデメリットばかりが大目立ってる…とゆーか、また根本的に肝心なカンフーアクションの比率もだだ下がってますし、必然的に尺も長いし+重めのシーンも多いからテンポも上がり切らないし、んでまた重~いシリアスな雰囲気の所為でコメディも総じてイマイチ笑えないし……何よりそもそも、こ~んなダメダメなジャッキーなんて観たくもない(⇒ルイス・クーなんて尚更)てな感じで、ごく個人的には最早、ジャッキー映画であるコトの意味すら失っている様な気もしてしまって…ですね。。 なので、最後に一言ダケ、こーいう系統のドラマ(+質感的にはアジアン風のかなりコッテコテなヤツ)がまま受け容れられる・嫌いじゃないって人にじゃないと、ちょっとオススメは出来ない作品かな…てのが結論ですかね。で、ココまで言ってしまってナンですが、個人的な採点は(ギリ)この点数にしておきます⇒そーはゆーて、オーラス付近のジャッキーの熱演には結構グッと来るモノがあったのでして。以上。 [DVD(字幕)] 6点(2025-06-01 23:30:10)《更新》 |
14. 台風家族
ネタバレ 昔、ユアン・マクレガーさんの出てるなんかの映画を観た時にも思ったのですが、演技力とか経験値とかってハナシでもなくて、根本的&根源的に全く悪役に向かないって俳優さんとゆーのが世の中には居るんではねーのかな…というコトなのでして、個人的には草彅さんも、どちらかと言うとそーいう系統の方なのではないか…と思っては居りますかね。中盤過ぎの大騒ぎの辺りは(再び個人的には)ちょっと痛々しさ迄が感じられてしまい、あまり心地好く観ては居れなかった…と言いますか。。 とは言え最後まで観ると、ソレはソレで(二つの意味で)「演技だった」というお話だとは思ってるのでして、ソコには(逆に何故だか)ちょっと筋が通っている…とも思ったりしますよね。しかし今作、全体的にはかなり高度に筋の通らない・辻褄の合わないお話だったな…とも思っておりまして、舞台が、かなり長いコトあの実家の中のみに留まるコトも含めて、途中からは何となく舞台劇(=舞台原作?)みたいに感じられていたコトもあったりしますし、確実にコメディではあるモノの終始どーにも朗らかに笑えない…みたいなトコロは、例えば落語でいうトコロの滑稽噺と人情噺の中間にある様なヤツ…みたいなコトにも思えたり、要は、一般的な映画的作品=前述のその手のモノに比べるならもう少し精密さ・整合性・リアリティが求められる方のヤツ、とはちょっと異なるって質感が強めに感じられたな⇒なので映画としては多少、個々人の好みも分かれるであろうかな…みたいな感覚が確実にある、とはお伝えしたいトコロですよね。 再び、その意味で言うと、結局は(よく見ると超豪華な)俳優陣のややエキセントリックな演技そのもの=特に草彅さんのソレ、とゆーのが、今作の最大の見ドコロ・コンセプトなのだとは思ってしまいますかね(⇒そして、ソレそのものに私は個人的にあまりハマらなかったのだ…と)。再々度、今作のこの感じをもし実際に舞台で再現とかしてくれたなら、私でも、も少しダケは、興味深く観れたりするのかな~と思ったりもします。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-06-01 23:24:14)《更新》 |
15. リンダはチキンがたべたい!
ネタバレ 主人公が8歳の女の子なアニメだというコトからも、後半のコメディはごく子供向けっぽいハチャメチャ&ドタバタって感じの質感で、また全体に対する割合としてもその子供向けな辺りが(当然に)メインだと言って好い作品には思えますね。が同時に主人公と周囲の人々の背景にチャンとドラマが在るのも十分に察せるトコロではありますし、もっと言えばアニメなのに何となく彼らの生活がごく高度に「侭ならない」感じであるコトには最近のフランス映画に多く見られる社会的テーマみたいなトコロも感じられますし、何よりも、手書きアニメとして相当にユニークな表現を実験的と言って好いレベルで貫き通しているコトからだって、子供向けアニメの枠に嵌り切らない色々な美味しさが(76分に)凝縮されていた…と言うべき作品なのかとも(大いに)思われます。かなり評判の好い作品だったと(⇒本国でも世界でも日本でも)記憶しているのですが、確かに十分に見ドコロの在る映画だと感じました。興味があれば。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-06-01 23:18:11)(良:1票) 《更新》 |
16. アビゲイル
ネタバレ 観終わると、ワリと「正統派」って感じの吸血鬼映画だとは思われましたし、そーすると必然的にやや古典的な雰囲気も在る・在るべき(30年代や50年代とは言わないまでも、少なくとも直近の流行は90年代~00年代初頭くらい…みたいな質感かと)⇒なのでまた重厚さとかも多少は在るべき・求められるべきって感じかも…と、そ~んな個人的な感覚に対して実際に本作が備えていたクオリティと言うのは、第一にはまずまず行き届いたモノであったのではねーかな~と思うのですね(そこそこつくり込まれたモダンなA級ホラーだとは充分に思えたのですね)。プラス、肝心なその吸血鬼少女役の主役の女のコってのが、バレリーナにもチャンと見えるし、演技もそこそこ出来てるし、加えてホラー的にも適度に「映える」感じのルックスでもあり、なので例えば、吸血鬼ぽく牙を剥き出して吼えるシーンなんかはまあまあ迫力も有って、全体としても全然悪くはなかったとも思われたのですよね(+人間側のメイン主人公のメリッサ・バレラさんも全然好かった方だと思いますし)。 ただ、結論的にはシンプルに、全体的にちょっと冗長な・テンポが重いって感じが否めませんでした。再度、観終わると、やっぱ前述どおりの吸血鬼映画なので背景部分や詳細設定をつくり込んで物語に奥行きを持たせる…みたいなトコロにも意図が在ったのかと思われました、が一方で、吸血鬼映画としては比較的ソリッドでクローズドなシチュエーションでそれをやっちゃってるので、その観点からすると(ホラーの常套手段としては)もっと一本道でハイテンション=劇中時間的にも2時間内外くらいの時間感覚で全力で突っ走っちゃった方が成功率は高かったのでは…と少し思ったりもしますかね。加えて、その意味では件の吸血鬼少女ちゃんってのも、アクション的な動きについて随所で「凝ってる」感じがまた悪くはなかった…とも思えど、単純な動きの「キレ」みたいなモノは(トレードオフ的に)そーでもなかったかな…とは思えちゃってます。全然、続編が在っても好さそう…位なクオリティかとは思われますが、つくるんだったら次はもっとパワフル&シンプルにやっても好いかもな~とは思われますね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2025-06-01 23:13:44)(良:2票) 《更新》 |
17. ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング
ネタバレ 先に、あまり好きではなかった部分を指摘するなら、シリーズ最終作として特大のスケール感を出したいがあまり、かなり大袈裟な話になっちゃってるな(=少しリアリティを毀損しかねない程度に荒唐無稽な質感になってるな)という感覚はあったのです、が要所要所での状況説明は比較的丁寧になされるので(=その分説明自体は多めということでもあるのですが)各所の盛上りにもチャンと付いてゆけたと言うか、最後の最後までしっかり楽しんで観てゆけたとは思います。テンポや密度は、3時間近い大作としても急ぎすぎず緩すぎず適切だったのではないでしょーか。クライマックスでも、ミッションの成否にもその後のルーサーのメッセージにも、率直に十二分なる満足感を感じつつ観終われました。再度その意味では、3時間尺の作品ですが、どうせなら映画館でのご鑑賞を推奨したくなる…という作品かとは思われますね。是非。 全体としてはその様な感想であるトコロで、もう二点だけ申し上げるならば、アクションの質感とシリーズもの(の締め括り)としての意味合い、という点になりますかね。前者は、シリーズのここ数作の特色から変わらず、なるたけCGに頼らない(=トム・クルーズがひたすら頑張る)というコンセプトを含むモノであり、個人的には特にオーラスのプロペラ機のシーンは非常に好ましくハラハラと観れていました。他方、シリーズ過去作とリンクしてゆく様なシーンは、個人的にソコまで本シリーズへの思い入れが強くない+ゆーて30年近くやってるシリーズで単純に覚えてない(+そもそも前作までだってソコまでそ~んな感じだったっけ?)ということもあって、あくまで個人的には「ワリとどうでもいい」的な眺め方にはなっちゃってましたかね。なので、もしご覧になるならその辺をちょっとお浚いしてから観た方がより楽しめるって作品かな…とは思います(⇒7作観るのは正直シンドイですケド)。 [映画館(字幕)] 7点(2025-06-01 23:02:10)(良:2票) 《新規》 |
18. 愛がなんだ
ネタバレ 恋愛観がやや普通じゃない人達の群像劇を通して、幾通りかの少々アブノーマルな(だが真剣な)恋愛のかたちを描き出す映画。話の内容も相当に面白いのだが、繊細な表現を成立させている役者陣の演技がいずれも素晴らしい出来。岸井ゆきのも(激マブながら珍しく)かなり上手いのだが、個人的には少しだけ高橋一生みたいな外見の若葉竜也が、登場人物の中では一番感情移入できそうな役柄なのもあるけれども非常に印象的だった。その他の面々も地味に芸達者で固めており、演技面の完成度はかなり高い。 [映画館(邦画)] 8点(2025-06-01 16:54:22)《更新》 |
19. ハネムーン・キラーズ
ネタバレ 嫉妬に狂った不機嫌なデブスが終始画面に映りまくる!というこの上無く不快な映画(機嫌が良いのはなんか食ってる時だけ)。男も何故こんな女を連れているのか、全く理解に苦しむ。 話の内容はほぼ実話なのだが、身勝手極まりない詐欺・殺人の雨アラレで内容面でも極めて不快。映画としても観るべき演出・演技も皆無で、凡作と言うほかない。これは正直、わざわざ観て損した。 [DVD(字幕)] 3点(2025-06-01 16:52:25)《更新》 |
20. Diner ダイナー(2019)
ネタバレ 美術面のつくり込みの質はかなり高く(ド級に可愛い玉城ティナちゃんの齎す効果も抜群だし)かつ独創的。カメラワークもかなり凝っていて、少なくとも「見た目」は世界水準と言ってよい。 ただ、話の内容は相当にイマイチで、所々はつまらないを通り越して寒い(個人的に観るのが辛かったのは、KIDのくだり、懇親会のしょーも無い顛末、あと言うまでも無くラスト付近の陳腐な色恋沙汰とか)。役者個々の演技はそんなに悪くなく(ティナちゃんもそれなりに頑張ってるし)重ねて言うが画的には相当面白いが、映画としては正直ボンクラ。評価を下すのが少し難しい作品。 [映画館(邦画)] 4点(2025-06-01 16:50:46)《更新》 |