1. 新幹線大爆破(1975)
ネタバレ 前半は次々と時系列で犯行が進んで緊迫感があって飽きさせない。しかし後半に進むにつれてダレてくる。もう少し短く仕上げても良かったのではと思う。ツッコミどころも満載だ。偶然通りかかった柔道部員に犯人を捕まえてくれと叫ぶ警察、乗客の生命はどうなってもいいのか?受け渡し場所の喫茶店が偶然火事になるのもあまりにも安易なプロット。「口では説明できないから図面を渡す」という話だったのに、電話で「二両目の車両の前のドアを開けて車体の下を見てみろ」と簡単に口で説明してしまうのは失笑ものだと思う。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-06-26 21:06:26) |
2. 女王蜂(1978)
ネタバレ 真犯人が心底愛した女と心底憎んだ男の間にできた女の子がヒロインなのだが、この設定がそもそも無理筋だと思う。憎き血筋だが愛しき女性の子でもあるヒロインに対する複雑な思いが次々と殺人を生んでいく。誠に映像化し辛いネタを豪華な役者陣と美しい映像でなんとかモノにしようとした作品、ちょっと見ていて退屈してしまった。それにしても仲代達矢の学ランはかなり無理がある、某作品の岩下志麻のセーラー服と並んで日本映画史上の双璧と言えるだろう。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-06-24 17:15:45) |
3. 葛城事件
脚本の力で引っ張ていく好きなタイプの映画。とくに照明が素晴らしい、室内の自然光の描写に見入ってしまった。しかし、ストーリーは盛り上がりに欠け、カタルシスも得られないままに終わってしまう。とにかく可も無く不可も無くという感想になってしまった。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-06-13 15:10:59) |
4. 本陣殺人事件
この原作の一番の肝は犯人の動機である。それを丁寧に表現するために格調高い画面と演技の間で作品を構成しているのは素晴らしい。ただ、あまりにも話の進み方が間延びしてテンポが悪くなってしまい、退屈な映画になっていると思う。エンターテイメントに徹すれば犯人の動機が上手く表現できない可能性が高いということを考えると映画化が難しい作品なのかもしれない。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-06-13 15:01:12) |
5. 首(2023)
2時間を飽きさせずにそれなりに見入ってしまったのは流石だと思う。ただ、ビートたけしと加瀬亮の演技がひどくてお笑いのコントに見えてしまう。ある程度の歴史の知識がないと途中で飽きてしまうかもしれない。それから、肝心の首の造作がチャチでこれもお笑いに見えてしまう。カットのつなぎ方や話のテンポは良いのに映像に重厚さが足りなくてせっかくの映画が十分に楽しめなかった。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-05-27 17:17:35) |
6. 私にふさわしいホテル
コメディーとしてうまくまとまっていると思うが、つまらない話を2時間見せられた感は否めない。のんはいつもどおりの全力演技だがワンパターンであるため少し飽きてしまった。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-04-04 15:10:39) |
7. 侍タイムスリッパー
ネタバレ コメディー映画としてよく出来ていると思う。リアリティーは一切無視して面白おかしく、そしてほっこり泣ける映画だと思う。なんといっても主役の山口馬木也の演技が抜群に良い。この演技がなければ映画自体が茶番に終わっていたと思う。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-04-03 17:19:41)(良:1票) |
8. すずめの戸締まり
ネタバレ 可愛い女の子がイケメンを好きになる話。言ってしまえばそれだけの話に東日本大震災やらミミズやらをからめて精一杯膨らませただけの映画にしか思えない。それでも背景の美しさでなんとか見ることは出来るが、ストーリーが単調なのと猫の描写が下手すぎるのは、如何ともしがたい。 [インターネット(邦画)] 3点(2025-03-19 14:50:36) |
9. 怪物(2023)
ネタバレ 結局二人は死んでしまったということなのか、よくわからないまま映画は終わる。監督の自己満足だけを見せつけられたような気がした。2時間以上退屈な話を見せられて最後は生まれ変わりの幻想ですか。是枝の名前がなければ企画の段階でボツになるような話だと思う。 [インターネット(邦画)] 2点(2025-03-06 17:10:09) |
10. 大日本帝国
ネタバレ 3時間の長尺だが、ラスト不覚にも泣いてしまった。関根恵子の演技が上手い、夏目雅子の演技も上手い、2人の壮絶な演技合戦が楽しめる。ただ関根は本領を発揮しすぎてちょっと見せすぎ。もっと押さえて欲しかった。脚本は何が言いたいのか最初さっぱりわからなかったが、途中から戦争の不条理を徹底して見せつける反戦映画なのだと割り切って見ることが出来た。そして丹波哲郎はやっぱり不世出の名優だと思う、最後の家族に向けた笑顔は絶品。他の俳優も全員芸達者ぞろいで演技に隙が無かった。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-10-19 20:57:36) |
11. 君の名は。(2016)
ネタバレ 8年ぶりに見た。8年前は映画館だったけど今回ネットで見たものは1部内容が変わっていたように思う。町長が隕石の激突を信じるきっかけになったシーンがカットされている。ここは大事な場所だと思うのでカットしない方が良かった。映画館で見た時には段々慣れてきた人物描画の稚拙さがネットでは最後まで気になった。風景は素晴らしいのに残念。何にしても完璧に練りに練り上げられた脚本が素晴らしすぎた。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-08-27 18:36:49) |
12. 藁の楯
迫力ある脚本に固唾を飲んで画面に見入ってしまった。俳優陣も素晴らしい演技で文句のつけようがない。と思っていたのだが話か進むにつれてどんどん現実離れして荒唐無稽になってしまい、なんだかつまらなくなってきた。とりあえずオチはついたように見えるが最後のカタルシスもなく残念な終わり方。三池監督は素晴らしいテクニシャンだと思うがテーマの設定と追及に自分の哲学が無いのが作品を薄っぺらくさせてしまっているように思う。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-08-25 17:59:57) |
13. 仄暗い水の底から
ネタバレ 黒木瞳の演技がすごすぎて、こんなに上手いのかと見入ってしまった。ほとんど台詞が無い役なので、表情と体の動きだけで恐怖や不安や救いを表現しなければいけなくて本当に難しい役だったと思う。水に全てを込めた演出もすごいと思った。どんどん引き込まれていったが、10年後のラストシーンが拍子抜けだ。結局、屋上の水槽の中の遺体はどうなったのか、母はどうなったのか様々な疑問に答えることなく、「母はずっと私を守ってくれていた」の台詞だけではなんとも消化不良になってしまった。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-08-22 23:57:14) |
14. バベル
ネタバレ 手持ちカメラの多用による臨場感と、超ロングショットの効果が素晴らしい。心の声が相手に届くのかというテーマが全編をつらにいていて素晴らしい。期待せずに見たら思っていた以上に良かった。映画館で観たらまた違う印象になったかもしれない。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-08-05 18:56:45) |
15. 王将(1948)
坂東妻三郎の演技が凄い、体の演技は三船敏郎が一番だと思っていたがバンツマが一番かもしれない。立ち居振る舞いや後ろ姿で人格や人生を表現してしまう凄さ。とくにラストの後ろ姿に泣いた。バンツマの演技に10点だけど。カメラワークについて、少しカットが忙しすぎる印象がマイナス1点。 [映画館(邦画)] 9点(2024-08-05 18:42:52) |
16. 非常宣言
ネタバレ バイオテロの話。次から次へと話が展開していき全く飽きさせない、最後まで目が離せない演出やカメラワークは見事。惜しいのはハワイ近辺から韓国へ引き返す時にすでに燃料が持たないかもしれないと言っていたのは何だったのかというクライマックス。成田に着陸しようとしたのも燃料が無かったからではないのか、ソウル上空で着陸するしないで揉めててもまだある燃料、燃料ありすぎだろ。飛行機が成田を通過してからソウルに着くまでの2時間で、自らにウイルスを感染させなおかつ治療薬まで打って治療薬の有効性を実証しようとする刑事さん。いや、どう考えたって数日はかかるでしょう。そのへんのツッコミが脳内をぐるぐる駆け巡って話に集中できなくなってしまいました。 日本の自衛隊が韓国の民間機に対して威嚇発砲するシーンはわざとか?そんなに反日感情を煽りたいのか?日本国内で上映することに躊躇してしまうシーンだ。 日本語吹き替え版で見てしまったので、日本国内ニュースは日本語、韓国国内ニュースも日本語になってしまい混乱した。、字幕版で見ることをおすすめします。 [インターネット(吹替)] 5点(2024-08-05 18:15:22) |
17. M3GAN ミーガン
ネタバレ 両親を事故で失った少女の心の傷をロボットが癒してくれる、少女とロボットの心の交流を描く話かと思いきや途中から様相は一変、殺人マシーンと化したミーガンをどうやって止めるかという話になってしまった。こうなるとホラー映画としてはチャチな次元になってしまってとてもお金を払ってみる気にはなれない。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-08-05 18:06:09) |
18. 去年の冬、きみと別れ
ネタバレ 人間関係が分かり辛くて話に素直に入っていけない。もっとも人間関係そのものがオチになっているためわかりやすく表現することは無理があったのだろう。死体のすり替えというどんでん返しだが、現在のDNA解析を胡麻化すことは出来ないと思う。その時点でリアリティーに欠け突飛な絵空事の純愛ストーリーになってしまった。あくまでシリアスなミスティーサスペンスを期待して見ただけに残念である。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-07-21 15:05:09) |
19. 死刑にいたる病
自分の一番好きなタイプの映画。ライティングが素晴らしく音楽も良い。岡田健史の演技も的確だったと思う。ただ、ラストのオチがいまいち。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-07-14 14:59:25) |
20. 20世紀少年 -第2章- 最後の希望
主人公のケンヂがほとんど出てこないということおもあるが、なんとも中だるみ感は否めない。この第二章は原作でもどんどん話がわからなくなってくる部分にあたり、映画もそれを引きずってしまってつまらない展開になっている。 [インターネット(邦画)] 3点(2024-07-07 15:54:51) |