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1.  赤西蠣太
 二度目の鑑賞になるが、回を重ねて観る度に楽しい発見がある。   仙台藩の伊達騒動といえば、何度も映像化されている山本周五郎の『樅の木は残った』が一般には思い浮かぶに違いない。だが、リアリズムに徹して幕藩体制の非道さや武家社会における「お家」の大事さを描いた『樅の木』とは異なり、本作においては伊達騒動の顛末はむしろサシミのツマというべきであり、仙台藩に送り込まれた冠者ながら、愚鈍で朴訥な赤西蠣太という親密感溢れるキャラクターを通して、型通りに秩序化された武家社会における人情や恋愛の右往左往を見事なまでにポップでユーモラスに描いているのがミソである。  ギクシャクしたお家騒動の後に蠣太が迎えるハートフルなラストが心地良過ぎる。こんな素敵な時代劇を作れる伊丹万作にはもう少し長生きしてほしかったと悔やまれてならない。
[インターネット(邦画)] 10点(2025-02-04 06:14:47)
2.  人情紙風船 ネタバレ 
 二度目の鑑賞。江戸時代の貧乏長屋でその日その日を朗らかに生きる人々の物語だが、主人公である新三と又十郎は、片や世を綱渡りしている遊び人、片や妻を持ち健気に仕官を求め続ける浪人という生き様のコントラストが絶妙。  ことに新三は権力(この場合、当地に縄張りしているヤクザ)に盾を付いてギャフンと言わせることで生きがいを覚えると同時に、その命を縮めることにもなる。ラストの親分との一騎打ちにしても、そうなる前に尻に帆をかけてどこかに雲隠れしてしまえばよさそうなものを、そうしなかったのは新三なりのダンディズムを体を張って貫徹しようという思いか、単純に長屋の住人とずっと一緒に居たいという隣人愛的な感情もあったのか。  そうして少なくともおのれの面目を守り通した新三に対し、日陰者の浪人として生き続け、悲惨な結末で終わる又十郎の救いようのない悲哀。これも武家社会にしがみつくように生きようとする者の末路として致し方のないものなのか。  時あたかも、日本が戦時体制へとのめりこんでいく時代。新三と又十郎の運命は日本が無謀な戦争へとめくら滅法に突き進んでいく愚かさを反映しているかのようである。
[DVD(邦画)] 10点(2025-01-27 09:11:34)
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