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李徴さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 25

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1.  おかしなおかしな訪問者
これはかなり評価が分かれるでしょうね。確かに中盤以降までイカレっぷりを引きずって食傷気味になりますし。とくにジャクイユの下品さはなんとも・・・・・でも中世騎士の時代と現代の常識のギャップを見事に表現していて、現代ではあれほど狂人に見えたゴドフロア達の立ち居振舞いが過去に戻ったときは見事にしっくりはまるあたり「うまいなあ」と思いました。
6点(2003-03-13 14:32:28)
2.  プライベート・ライアン
戦車の玩具やウォーゲームで遊んで育って、大人になるにつれて戦争の実像を知っていった……スピルバーグもそんな少年だったのではないでしょうか。壮絶なスペクタクルでもあり、生々しく陰惨な地獄絵図でもある戦闘描写にスピルバーグの複雑な情熱を感じます。現場の状況を視覚的客観的に再現することにこだわるスピルバーグの手法は、以前から「所詮作り物に過ぎないものでどこまで実像が表現できるのか」という疑問も投げかけられていましたが、本作のノルマンディー作戦はそうした批判を考慮に入れてたとしても非常に素晴らしい仕事をしていると思います。監督自身はインタビューで、ライアンが象徴しているのはアメリカの将来(または次世代の若者)であり、そのために多くの人々が命を捧げてきたことを表現したかったと述べています。おそらく監督自身は反戦か戦争肯定かは観客の判断に委ね、ただその判断材料を大量に詰め込んだということなのでしょうが、私はこの作品は非常に反戦メッセージの込められた作品ではないかと思いました。というのも美談を作り出すためにライアン一人よりも多くの犠牲を強いるという政府というストーリー構造に、戦争や戦争指導者に対する批判か込められているのではないかと思うからです。
7点(2003-02-19 12:42:39)(良:2票)
3.  ハリー・ポッターと秘密の部屋
ある人の表現で「良くできた動く挿絵」というものがありました。言い得て妙ではないかと思います。それだけ映像以外には感心する部分の少ない作品でした。私は原作ファンではありませんが、愛読者の方からすると、映画ではエピソードを映像化することには熱心だが、肝心の作品のエッセンスを表現することには失敗しているということです。私自身は童心を満足させてもらいましたので、あんまり作品を苛めたくありませんが、謎解きのアプローチを推理小説のように筋道立てたり、人間表現を正攻法にしろ風刺からにしろもっと掘り下げるなど、やはりもう一工夫してほしかったですね。そうでなければ「お子様向け映画」の範疇はちょっと越えられないかなあと思います。ストーリーでなかなか感心したのが、パイプをバジリスク(化け蛇)が伝って移動するというアイデア。・・・でも和訳は「パイプ」ではなく「下水管」にしてほしかったですね。てっきり蛇口をひねったらそこから細い蛇がニョロニョロ流れ出てくるんじゃないかと想像してしまいました。
6点(2003-02-19 12:02:20)
4.  ロビン・フッド(1991・ケビン・レイノルズ監督作品)
黒人(モーガン・フリーマン)の登場、異母弟との葛藤などいろんな意味で現代アメリカナイズされた作品です。が、個人的感想からすればロビンフッドじゃあないですね。そしてロビンフッドの定義はどうあれ、一つの独立した作品としても狙いどころのはっきりしない作品でした。まずはケビン・コスナー。大胆、快活、紳士という伝統的ロビンのイメージを見事に払拭しました。ケビンはやはりアメリカ市民以外の役は演じない方が無難でしょう。監督は悩み多き等身大のヒーロー像を作りたかったそうですが、ならばなぜあれほどお馬鹿なアクションと下品なジョークで話を作ったのか理解に苦しむところ。シビアな文学系作品にしたいのか、痛快活劇にしたいのか、アクションは荒唐無稽にしたいのかリアルアクションにしたいのか、場面ごとにバラバラです。しかもラストバトルの下品さに閉口です。コスチュームなどは史実の12世紀を意識したそうですが、そこまで忠実にやるほどの歴史性はありませんでしたし、ベルベル人と称して黒人俳優を起用する時点でかなりでたらめな気はします。まあ黒人俳優をロビンフッドに出したいというのが先なんでしょうけれどもね。
4点(2003-02-19 11:44:25)
5.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
本物のブラックユーモア。古い映画というのはある程度下駄を履かせて見る必要がありますけれども、これはまったくその心配はないですね。時代を超えた魅力があります。馬鹿をやる映画っていろいろありますけど、痛いところを衝く馬鹿っていうのはなかなか出来ません。人間って馬鹿だよね~と思いつつも、まだ人類が生存していることに感謝してしまいます。ピーター・セラーズも三役とも実にはまり切っていて、あらかじめ知らなければ一人三役とはわかりません。博士のイカレ具合も見事ですが、色物だけでなくまともな役もちゃんとこなせていますし。ところで最後にロシア大使が時計をいじっていたのは何なのでしょう?
9点(2003-01-30 22:17:41)
6.  ヤング・ブラッド
逆転発想の三銃士でしょうか。原作の雰囲気を覆すことにコンセプトを置いたのかもしれませんね。歴史上の大物たちを相手に痛快にたちまわる原作とは異なり、ドギツイ悪役を配した勧善懲悪ものに仕上がっています。ストーリーは単純明快ですが、仇役のシビアな極悪さのおかげでそれほど浮ついた印象は受けませんでした。三銃士のメンバーに対してはその個性を薄め役割を変えるところに製作者の冒険が感じられます。面白い点は三銃士のうちでダルタニアンに最も理解を示す人物がポルトスであること。以下アラミス、アトスと原作とはちょうど逆転した重要度を与えられています。とはいえ、ダルタニアンの活躍を妨げないよう、三銃士はこじんまりと脇役の枠に納まっています。この映画を見て彼らの名前を覚えている人は原作のファン以外にどれだけいるでしょうか。一方、松明や蝋燭の明かりを意識した暗めの映像や、ゴッテリとした当時の豪華な衣装など時代劇としての雰囲気はしっかりと出ています。そして、この作品の目玉の香港風アクションですが、私自身が香港アクションを好むこともありなかなかに楽しめました。ただ、やはり三銃士というタイトルとのギャップは感じます。お城の攻め方があまりにも無謀すぎですし(それで成功してしまうところも痛い)やたらと飛び跳ねたり、わざわざロープ宙吊りで切り結んだり、はしごで戦ったりと、その無意味さが気になったりはしますね。敵役との決着のつき方はあまりにもバカすぎでした。でも、活劇としては楽しめる内容です。三銃士にこだわりがなければもう少し点数を上げても良いかもしれません。しかし三銃士が映画化されるとみんな勧善懲悪になってしまいますね。なぜでしょう?
5点(2002-12-14 22:19:02)
7.  グリーンマイル
むしろ怪談話ではないかと思うのですが・・・黒いイエスというのも一見人種平等をうたっているように見えて、実は白人至上主義者に嫌がらせしているだけのような気がしますし。善意の塊のような男がさも当然であるかのように「罰」を与えるシーンも、超越者によって裁かれる居心地の悪さを感じました。むごたらしく焼き殺される処刑シーンといい、凶悪犯や意地悪(というレベルを超えた)監守といい、正視しがたいグロテスクシーンの連続です。最後は無理やり泣かせようという姿勢がなんとも・・・・
3点(2002-12-09 19:56:53)
8.  スリーピー・ホロウ
因習に支配された村の怪奇ミステリーを予感させておいて、手のひらを返したようにホラー&パニックへ爆走。このあたりのイタズラがバートン監督流でしょうか。「幽霊の正体見たり・・・・え?枯れ小花じゃないの?!」という感じ。シンプルながら映像もダークな雰囲気をうまく演出していますから、後半のホラー部分も楽しめます。しかし、この映画を紹介するときは「ホラー」じゃなくて「怪奇ミステリー」とすべきでしょう。最初からホラーなんてわかったらネタバレですよ。
7点(2002-09-25 02:30:39)
9.  マーズ・アタック!
大バカを大真面目に、見事なまでのB級SFパロディ。随所に監督のイタズラが仕掛けられ、それを悪乗りしながら受け取るのがこの映画の楽しみ方ですね。開始早々に意表をついて緑骨化するM・Jフォックスはじめ怪しさ爆発のJニコルソンなど役者さんも大活躍。やはりインディペンデンス・デイと併せて鑑賞して、この作品のドギツイ魅力を感じるのが乙でしょうか。
8点(2002-09-25 02:17:44)
10.  PLANET OF THE APES/猿の惑星
ラストにはあんまり深い意味はないと思いますね。イタズラ好きのバートン監督が最後に何かしたかっただけかと・・・。オリジナルとはまったく別枠で見ればそれなりに見られる作品ではありますが、あえてSFの傑作をリメイクしたことへの責任もあると思いますから、やはりオリジナルと比較して酷評されるのは仕方のないことではないでしょうか。まあ、見事なまでにサルを演じた役者さんのプロ根性と演技力には脱帽しますが。
3点(2002-09-25 02:08:24)
11.  ボンベイtoナゴヤ
駄作・下手物好き垂涎の逸品。映えある0点を進呈しましょう。映像作品としてはアマチュアの自主製作レベルであり、はるか異国で交通ルールを無視した撮影をし、適当になストーリー展開、カット繋ぎをするあたり、インド映画がまだ、やくざなどら息子たちによって創られているのではないかと想像させられます。ですが異国まで来て大バカをやる勇気は買いましょう。名古屋出身者として見慣れた風景が多いのも嬉しい(?)ところ。インド人ダンサーはなかなか可愛いと思いましたが皆さんいかが?
0点(2002-09-25 01:51:31)
12.  ポストマン(1997)
私自身はコミュニケーション・・・「興廃した世界で郵便というコミュニケーションを通して社会を再構築していく」というテーマがあると解釈していますが、ほかにも見せ方があったように思います。星条旗と銃撃戦でオチが曇りました。全体的に冗長で「落ち度がたくさん見つかる」というよりは「見所がない」というのが低評価の要因です。いったいどこに多額の製作費用が消えていったのか謎です。ケビンの銅像に消えていったのでしょうか。ひょっとしたら自分の銅像を立てるのが彼の狙いだったのかも?
4点(2002-09-25 01:37:06)
13.  ワイルド・ワイルド・ウエスト
おバカなコメディアクションといったところでしょうか。序盤のノリはウケましたが、つるし首のピンチの時の言い訳や、円盤のこぎりに追っかけられるところなんかはオチが消化不良。観客の頭がジョークに馴らされて行くことを考えると後半に向かってネタのインパクトが強くならないとつらいと思いますが、残念ながら失速。珍発明と行き当たりばったりの併せ技で押しまくるなら、終盤戦まで持っていってほしかったですね。それでもそれなりにお気楽に楽しめるのではないでしょうか。
6点(2002-09-25 01:21:11)
14.  仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
活劇包みのメロドラマ・・・このメロドラマがどうしようもないほど共感できませんでした。ダルタニアンは臣下としても父親としてもダメ人間ですし、フィリップ王子の善良さはその裏づけがまったくなくてほとんど非生物的、しかも、オチでいらん慈悲をかけたせいでアトスの息子とその婚約者の無念は完全に無視されてしまう。ツッコミどころはフィリップもルイもダルタニアンとアンヌの不倫の子だとしたら、王位継承権なんてないじゃない?というところ、ダルタニアンは神妙な忠臣面して王位の簒奪をしてたってわけです。みどころはディカプリオの暴君振りでしょうか。実に楽しそうです。この手のメロドラマがお好きな方も居られるでしょうから、そうした方からは異なる評価が下されるのでしょうが・・・私からはとりあえず、衣装と宮殿を評価して1点差し上げます。
1点(2002-09-25 01:00:49)(良:2票)
15.  三銃士(1993)
アクションも面白いし、宮殿や衣装も綺麗で三銃士という題名でなければ8点つけても良いほどの痛快活劇でした。が、大宰相リシュリューを悪代官よろしく安っぽい悪役にしてしまったり、ミ・レディとアトスのどろどろとした愛憎劇をあっさりメロドラマ的に和解させたりとかなり激甘作品になっているので、鑑賞当時は「なめんなよ」って思っていました。現在ではそんなに目くじら立てなくても良いかなとも思っていますが、取り立てて好評価にしてやる義理もないので・・・
5点(2002-09-25 00:43:05)(笑:1票)
16.  13ウォーリアーズ
未知の文明への恐怖感や迷信を種明かしする話の展開はなかなか楽しめましたし、剣劇としても面白い作品でしたが、製作費用がそんなに高いんですか・・・そうなると減点対象ですね。たしかに木の砦や大量の馬、コスチューム、エキストラなどあまりCGで水増ししていないようなので結構かかりそうです。七人の侍との感想が多いようですが私もそう思いました。まあそのこと自体はは批判対象ではないと思いますがね(どのみちほとんどの映画は過去の傑作の影響下にあるわけですから)。原作の北人伝説は北欧見聞録としての教養本的面白さがありましたが、クライトン自身の創作部分はおまけみたいなものでした。そうした文明史読本を娯楽映画化するのはなかなか骨の折れる仕事だったのではないでしょうか。ちなみに古代文明をネタに楽しむ・・・という点では見過ごせない欠陥を指摘させてもらうと、「洞窟居住でとても高度な食料生産をしているようには見えない連中が、大量の飼葉を必要とする馬を何百頭も飼育しているのはあまりにもおかしすぎ」ということ。騎馬戦士の猛襲という派手な見た目を選んだのでしょうが、馬は草原以外での飼育は困難です。結局そこまで深く考えない作品なんでしょうが・・・
6点(2002-09-25 00:28:41)
17.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇
さすがに初期2作ほどのパワーはなくなって来ましたが、暴走する馬の群れを抑えたり、木組みの櫓での大乱闘とアクションはますます派手に。ストーリーも大武闘会の裏に列強の陰謀となかなか楽しめるつくり。ちなみに、獅子舞にこだわるのはモデルとなった実在の黄飛鴻にそのような逸話が残っているからです。この作品を最後に以降のシリーズは急速に作品としての魅力とパワーを失っていくように思います。
7点(2002-09-24 09:13:43)
18.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明
話のスケールとしては「天地大乱」に譲りますが、ストーリーが地味な分リアルさはこちらのほうがあります。清末の内憂外患の状況をみごとにカンフー活劇に反映させた傑作だと思います。リー・リンチェイのよどみのない体捌きとテンポのよいアクションが最高。
8点(2002-09-24 09:03:16)
19.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱
カンフー活劇としていままでに見たなかで最高の作品でした。個人的には満点評価ですが、残りの1点は今後の映画の可能性に対しての猶予です。多分にフィクションは入っているものの清末中国の抱える内憂外患の苦悩をリアルに描いています。個人の武勇が中心の活劇であれほど見事に時代背景をメインストーリーに反映させるのはなかなかありません。敵役ラン提督もすばらしくかっこいい。熱い活劇が好きな方には必見の作品ですね。
9点(2002-09-24 08:55:21)
20.  ブレイブハート
自律を求める闘争を迫力充分で描いた正統派スペクタクル。剣劇としては屈指の作品のひとつかもしれません。・・・が、わざわざ事実を捻じ曲げてまでイザベラ王太子妃とよろしくやってしまうのには興ざめでした。そういう「救い」っていうのには共感できません。恐るべきは商業主義です。私自身の印象では、幅広い観客層を意識したためにあえて話をわかりやすくしたのだと解釈していますが、話がストレート過ぎるとご不満の方は、是非ともブルース伯爵に視点を移してご覧になってみてはいかがでしょうか。彼の役に与えられた少ない登場時間でなかなか人間の複雑さが描けているのではないかと思います。
8点(2002-09-24 08:40:08)
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