1. カッコーの巣の上で
コップの中の嵐、という例えがあるが、この映画で描かれている病院は、まさにそんな感じ。自分を偽り、沈黙することでしか民族の誇りを保てなかったチーフの最後の行動は、自由を勝ち取るだけ出なく、外部と隔絶した壁をぶち破り、よどんだ病院内を浄化させるものだった。 10点(2002-11-20 23:44:01) |
2. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
見終わってグッタリ。心底楽しめる映画って、疲れるものなんだな~(それだけ映画にのめり込んでたってことかな?)。でも心はハッピー。 10点(2002-11-17 23:55:08) |
3. JSA
日本が朝鮮半島を占領支配していなければ、南北分断の悲劇はなかったことを歴史的事実として理解した上で見ると、かなり辛い映画です。国家が、民族が分断され、家族が離散することが、どんなに辛く、苦しいものであるか。50年以上にわたり、その苦汁をなめ続けてきた国だからこそ、この一種メルヘンとも言える、統一への甘い、儚い、淡い希望に満ちた作品は、輝き、存在感を放っているように思えます。 10点(2002-11-04 00:58:39) |
4. ハリー・ポッターと賢者の石
面白かった。ワクワクした。童心に帰った。一緒に見た甥以上に楽しんでしまいました。次作も楽しみ! 10点(2002-11-04 00:24:30) |
5. 風の輝く朝に
極限状況にあっても人を愛し、自分を犠牲にして人を救う。人間が人間として生きていくことの難しさ、厳しさ、尊さを教えられた。映画史上に残る名作。こういう映画に巡り会えて、幸せです。原題の「等待黎明」は、日本風にいうと「夜明け前」といったところか。 10点(2002-11-04 00:02:15) |
6. 夜の大捜査線
ロッド・スタイガー演じる、人生に疲れきった、惰性で生きてるような、でもプライドだけは高い警官が、「そういうことにしておけばいいんだ」「面倒もないんだ」という「長いものには巻かれろ」「寄らば大樹の陰」的な姿勢から、いかにして辛くてきついけど、自分の良心に正直な道を選ぶようになったか。という映画ですね。 10点(2002-10-20 22:39:08) |
7. 未知への飛行
原作の「フェイル・セーフ」を先に読んでいて、そちらも傑作だったのですが、映画版も凄い!全編にピーンと張りつめたような緊張感が走り、画面から目が離せませんでした。そして戦慄のラスト。飛び立つハト(平和のシンボル)の群れ、鳴り響く金属音・・・。視覚と聴覚、両方から恐怖感を醸し出し、小説ではありえないスリルを味わいました。 10点(2002-10-20 22:06:16)(良:1票) |
8. キューポラのある街
みんな、それぞれ事情があり、問題や悩みも抱え、でも、前を向いて生きていこうとしています。そんな人たちを見ているだけで、感動させられるし、勇気づけられます。 10点(2002-10-20 21:51:56) |
9. 誓いの休暇(1959)
切ないほどに悲しい反戦映画だけど、どこかほのぼのとした、牧歌的な感じもする。小川未明の「野ばら」を思い出した。ロードムービーの一種? 10点(2002-10-20 21:28:52) |
10. 十二人の怒れる男(1957)
「陪審員制度」って、考えようによっては実に恐い制度だけど、「人が人を裁くこと」の重大さを真摯に受け止め、己の義務を全うしようとする主人公の責任感が、他の人の気持ちをも動かしていく過程は、この映画の最大の見どころでしょう。 10点(2002-10-20 21:07:23) |
11. 七人の侍
面白すぎ!かなり長い映画だけど、中だるみもなく、一気に見れた。開放的で素っ頓狂な三船敏郎のキャラクターは、一人で重苦しい雰囲気を変えてしまう希有な存在(日本人にはあまりいないタイプだけど)。 10点(2002-10-20 20:50:39) |
12. 道(1954)
「世の中に、無駄なものなんて一つもないんだよ。例えば、この石ころだって、何かは分からないんだけど、何かの役に立っているに違いないんだ」っていう台詞(綱渡り職人がジェルソミーナに言った言葉)が心に残ります。ジェルソミーナも、どんなに力づけられたでしょう。 10点(2002-10-20 20:40:58) |
13. 大脱走
何が凄いといって、これだけの豪華メンバーで、これだけ登場人物が入り組んでいるのに、誰一人としておろそかにしていない点がすごい!一人一人、印象に残っている。こんな映画に出られた俳優たち、幸せです。 10点(2002-10-20 00:28:36) |
14. 自転車泥棒
残酷な現実を、目を背けずに真正面から描くことは、意外と簡単だと思うけど、それを多くの人が見て、心に残る作品になることは稀だと思う。その希有な例。かなり真剣に、食い入るように見ちゃいました。 10点(2002-10-20 00:11:35) |
15. アビス(1989)
前半と後半は、別の映画みたいですね。前半の緊迫感溢れる展開は、それこそ引き込まれるように見入ってしまいました。後に「完全版」見て、後半の唐突な展開が理解できました。 9点(2002-11-13 23:14:13) |
16. AKIRA(1988)
生命はなぜ誕生したのか?人類の進化の行方は?なんてことをふと考えさせられるのが、SFの醍醐味なんだけど、その辺りもうまく踏まえつつ、独自のイマジネーション溢れる世界を確立させた、とっても面白い映画だと思います。(原作も映画もどちらも楽しめた) 9点(2002-11-13 22:49:11) |
17. 激突!<TVM>
ありきたりの、日常的な風景が、次第にあり得ない、異常な世界に異化していく、ヒッチコックの「鳥」とならぶ不条理ホラーの傑作。道具(登場人物)は全てこの世界に存在しているものでありながら、状況的には絶対にあり得ない、でもあるかもしれないと思わせる恐さ。 9点(2002-10-21 00:32:53) |
18. ひまわり(1970)
ソフィア・ローレン、渾身の一作といったところか。映像も音楽も素晴らしい。ロシア娘のリュドミラ・サベーリェワが一番可哀想な気も・・・。 9点(2002-10-20 23:32:53) |
19. 真夜中のカーボーイ
寒風吹き荒ぶ中、やや背を丸め、脚を引きずりながら歩くラッツォの姿が忘れられない。 9点(2002-10-20 23:16:52) |
20. 奇跡の人(1962)
人間が人間として生きていくって、どういうことなんだろう?サリバン先生がいなかったら、ヘレンはどうなっていたんだろう?人間の可能性って、環境や条件、偶然に左右されるものなんだろうか?と、いろいろ考えさせられましたが、名作です。役者の凄さを初めて感じさせられた映画でもあります。 9点(2002-10-20 21:48:13) |