1. 海の上のピアニスト
いい話を聞かせてもらった...という気にはなった。しかし、最後、饒舌に人生観を語る1900に興醒したことは事実。彼が下船できないことなど誰にもわかっているのだから、わざわざそれを語らせる必要があったのか。ましてや、彼は他人の人生を読み、それを音(ピアノ)で語ることが出来るほどの達人のはずなのに。それでも、トランペット君と楽器店の店主とのやりとりに余韻があって救われた。 7点(2003-07-08 20:52:11) |
2. タイタニック(1997)
感動しました。主題歌と、沈みゆくタイタニックで起こった本当の悲劇に。「ガキと娼婦」にしか見えない2人のメロドラマは、冗漫な蛇足。ローズ役のケイト・ウィンスレットに品があれば、また違っていたかも。楽士を始めとする船と運命を共にした人々に迎えられるラストは、涙なしでは観られません。彼ら名も無き人々のドラマに、もっと脚光を当てて欲しかった。繰り返し観ると、毎回薄着で登場するローズの姿が現実味に欠け、デッキでいちゃつく2人の息が白くなかったり、助けを求めてホイッスルを吹く凍死寸前のローズの唇が血色よかったりと、不自然さも目立ちます。 10点(2003-07-06 17:27:17) |
3. オータム・イン・ニューヨーク
途中で見るのやめようかと思いました... 2点(2003-06-15 13:19:33) |
4. 潮風のいたずら
理屈抜きで楽しめる映画の決定版。 8点(2003-06-15 12:11:39) |
5. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
絶賛する友人2人に勧められて観たが、取り柄のない映画だと感じた。美しい海の映像に終始して、心に残るものがまるでない。 4点(2003-03-16 15:20:40) |
6. 日の名残り
作者のカズオ・イシグロと、この作品をしっとりした大人の映画に仕立ててくれたアイヴォリー監督に感謝。アンソニー・ホプキンスは実にいい。 9点(2003-03-11 13:38:17) |
7. 眺めのいい部屋
夢みる恋愛と娯楽とが一体化した、まさに理想の作品です。名優(M.スミス、J.ディンチ)で固められた脇があってこそ、ヘレナ・ボナム・カーターの美しさと瑞々しさが引き立つのでは。フィレンツェ郊外へのピクニックの場面は永遠です。 9点(2003-03-11 13:12:45) |
8. アラバマ物語
良い映画とはこういうものだと、しみじみ感じ入った。それは良い原作があってのこと。黒人問題という重苦しいテーマの中で、主人公の少女とロバート・デュバル演じる「ブー」との静かな交流が心の慰めになりました。ディル少年が幼き日のトルーマン・カポーティだったと知り、ひとしお感慨が。 9点(2003-03-11 12:21:12) |
9. ガンジー
この作品を、堅くて長い社会科教材映画としかとらえられなかった人は、気の毒である。横行するテロに、戦争しか解決策を見出せない人々はもちろん、戦争反対を訴える人々にも、今こそガンジーが唱えた「非暴力」の思想を訴えたい。後世に残る真の偉人とは、ガンジーのことである。それにしても、主演のベン・キングズレーはまさにガンジーであった。 10点(2003-03-11 11:37:45) |