ブロンコ・ビリー の ぐるぐる さんのクチコミ・感想

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ブロンコ・ビリー の ぐるぐる さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ブロンコ・ビリー
製作国
上映時間116分
劇場公開日 1980-08-16
ジャンルドラマ,コメディ,ロマンス
レビュー情報
うっそ~ん、知らなかったあ。あのいっつも苦虫を噛みつぶしながら青汁飲んでるような表情のクリリンがこぉんなチャーミングでラブリーなコメディ撮ってたなんて!頑固でワガママで、でも子供が大好きで(子供の貯金箱を壊した銀行強盗にブチ切れるシーンは何度観てもホレボレしちゃう)、弱い者に優しくて腕っぷしの強いカウボーイ、でも実は・・・というブロンコ・ビリー、あんな男、ソンドラ・ロックじゃなくても「抱いてぇ~ん」ってなっちゃうよね~。それと、僕はホークスもフォードもよく知らないけど、この作品ってある種、西部劇(とそれに出ていたイーストウッド自身)のパロディ(というと語弊があるかもしれないけど)にもなっていると思う。西部劇がすたれた時代に、それでも頑固に「ワイルド・ウエスト・ショー」で巡業する姿には、イーストウッドが「かつてのようなヒーロー不在の時代」に敢えてヒーローたらんとした姿勢が見える。もちろんイーストウッドには、それが困難で、かつ時代遅れでもあるってことはちゃんと承知していて、それがあの「列車強盗」のシーンに現れている。のだけれど、そんなメンド臭いこと考えなくても普通に楽しくて、後味爽やかな作品として楽しめるのは、ひとえにイーストウッドの監督としての力量と役者としてのチャーミングさなんだな、と思いましたです。余談だけどこの作品、井筒監督の「ゲロッパ!」に似てるような気がするのは僕だけだろうか?はぐれ者たちが寄り添って擬似家族を形成する、という部分だけでなく、かたや時代遅れの西部劇ショー、かたや物まねショーという、芸能の中でも第一線とは言いがたい素材をモチーフにしてる所、そして隠しテーマとして「本物と偽物」があるって所も共通してる。井筒さんってかなりのイーストウッドファンらしいから、意識的かどうかは別として、かなり影響を受けているんじゃないかな。
ぐるぐるさん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-18 16:45:15)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
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2010-07-28借りぐらしのアリエッティ7レビュー5.69点
2010-07-28目撃(1997)8レビュー5.74点
2010-07-28インビクタス/負けざる者たち8レビュー7.08点
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2008-08-24妄想少女オタク系7レビュー7.00点
2008-08-24青空のルーレット4レビュー2.50点
2008-08-24ROBO☆ROCK3レビュー3.66点
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