我が至上の愛 ~アストレとセラドン~ の R&A さんのクチコミ・感想

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我が至上の愛 ~アストレとセラドン~ の R&A さんのクチコミ・感想
作品情報
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《ネタバレ》 我が至上の愛。なんとも大層なタイトルがついているが、男女の恋愛を描くときのロメールのいつもの軽やかさは時代を5世紀にしたって変わらない。軽やかさはそのままに、時代を遡ることでより原初的な恋愛劇となっている。人を好きになることの至福と人に好かれることの至福がある、ただそれだけ。呆気にとられるほどのシンプル且つストレートさ。終盤、なぜ男は女装するのか。ロメールの真骨頂ともいえる女同士の会話をさせるためだ。そしてここで無防備に見せる乳房のなんて美しいこと。今までもロメールは若い女の体をとくに部位を強調して見せてきたがここまでモロに見せたことはなかった。愛の原初的な形を見せるにあたってこのストレートな見せ方になったのだろう。またそのストレートさに負けないほどの美がそこにある。若い男女の恋愛を、そしてそれに伴う「若さ」ゆえの肉体的反応を、美しく且つ健全に描ききった傑作である。軽いタッチでありながら、なるほどこれは至上の愛であった。ロメールの遺作にして最高傑作。
R&Aさん [映画館(字幕)] 9点(2010-05-14 15:16:17)(良:1票)
R&A さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2016-06-30クリーピー 偽りの隣人7レビュー5.35点
2013-09-05パシフィック・リム4レビュー6.88点
2013-09-05風立ちぬ(2013)7レビュー6.53点
2013-06-06孤独な天使たち8レビュー6.66点
2013-03-14愛、アムール7レビュー6.24点
2013-03-13横道世之介7レビュー7.46点
2013-03-12アウトロー(2012)7レビュー6.19点
2012-11-12悪の教典6レビュー5.53点
2012-10-30アウトレイジ(2010)7レビュー6.58点
2012-10-18戦火の馬7レビュー6.86点
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