母(1926) の R&A さんのクチコミ・感想

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母(1926) の R&A さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 母(1926)
製作国ソ連
ジャンルドラマ,サイレント,モノクロ映画
レビュー情報
飲んだくれの父ちゃんのあまりな扱いにびっくり。体制側、つまりは悪の象徴というわけでもなくほとんど最初からいなかったかのように無情に消えてゆく。しかし母が息子を救うためにしたことが息子を窮地に追い込んだように、父もまた息子を窮地に追いやるべき道具にされたにすぎないことは確かで、父のここでのあまりな扱い自体が体制側の卑劣さを表現しているのかもしれない。クライマックスへと向かうデモ行進は雪解けと共に海氷が割れてゆく様とのカットバックによってスピード感とダイナミックさを得てクライマックスへと向かっていることを予見させている。おどおどとしていた母の顔が変わり、その顔がどアップにされたときのインパクトは凄まじいかぎり。これも母の人間性を丁寧に描いてきたからこそのインパクト。この後半のくだりはほとんど同じ画の繰り返しのため、ことさらに印象に残りやすい仕掛けとなっている。同時に観たエイゼンシュテインの『ストライキ』と似ているようで似ていない。その差異はタイトルが示すとおり。プドフキンは事象そのものよりも人間ドラマを見せることでその事象を語っている。
R&Aさん [映画館(字幕)] 7点(2009-03-12 15:32:24)
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投稿日付邦題コメント平均点
2016-06-30クリーピー 偽りの隣人7レビュー5.35点
2013-09-05パシフィック・リム4レビュー6.88点
2013-09-05風立ちぬ(2013)7レビュー6.53点
2013-06-06孤独な天使たち8レビュー6.66点
2013-03-14愛、アムール7レビュー6.24点
2013-03-13横道世之介7レビュー7.46点
2013-03-12アウトロー(2012)7レビュー6.19点
2012-11-12悪の教典6レビュー5.53点
2012-10-30アウトレイジ(2010)7レビュー6.58点
2012-10-18戦火の馬7レビュー6.86点
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