ドラキュラ(1992) の クリムゾン・キング さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ト行
 > ドラキュラ(1992)
 > クリムゾン・キングさんのレビュー
ドラキュラ(1992) の クリムゾン・キング さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ドラキュラ(1992)
製作国,
上映時間128分
劇場公開日 1992-12-19
ジャンルドラマ,ホラー,サスペンス,ファンタジー,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 時折挿入される登場人物の日記(原作小説が日記や新聞記事のみで構成されている)、“実はドラキュラ伯爵、太陽の下で活動可能”“霧や動物に変身するだけでなく、動物を使役したり、天候まで操っちゃう”等々、原作小説通りに映像化されているので、今までのドラキュラものの中では一番原作に忠実。
…なはずなんだが、すごく、すごく、すごく、物凄く煮え切らない作品。
実在のヴラド三世の逸話(妃のくだり)を上手く吸血鬼になる動機へと盛り込んだりと、評価できる部分もあるのだが、本作最大のマイナス要因はドラキュラ伯爵自身の描き方にある。
原作では、徹底的に悪の権化として描かれ、だからこそ彼の圧倒的な力やもたらす災厄に恐怖感が生まれていたのだが、映画では、死んだ妃に瓜二つのヒロインに恋し、あまつさえ恋の涙まで見せてしまうという、何ともしみったれた描かれ方。
さらに、ミナに血の洗礼を施す時でさえ、「俺やっぱ自信ないよぅ」と云った感じでとにかく歯切れが悪く苦笑いしてしまう。
そして、倒された伯爵の許にミナが行ってしまうという衝撃のラスト。
原作では伯爵のもたらす死の恐怖を止めるため、そしてその呪いを受けてしまった最愛のひとを救うためという目的があったのに、その絶対悪の許に行ってしまわれたんではテーマが霞んでしまうというかクインシーただの無駄死に(苦笑)しかも絶対的な光の守護者たるヘルシング教授さえもそのテーマを危ぶむような発言まで…。
アンソニーホプキンスは良いが、やはりゲイリー・オールドマンでは優男に見えてしまい(だからこそ選ばれたのだろうが)何とも映画が歯切れの悪い所で終わってしまっている。
原作ファンからすれば0点にしたいところだが、おしい点がいくつもあるので…5点。
クリムゾン・キングさん [ビデオ(字幕)] 5点(2003-11-04 00:11:38)
クリムゾン・キング さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-16DUNE デューン/砂の惑星 PART26レビュー6.50点
ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー8レビュー7.25点
2024-01-10男はつらいよ 寅次郎かもめ歌7レビュー6.41点
2024-01-10男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎7レビュー6.93点
2023-12-30サンクスギビング6レビュー6.40点
2023-11-17ゴジラ-1.07レビュー7.50点
2023-11-09リゾートバイト7レビュー6.20点
2023-10-22キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン7レビュー7.20点
2023-10-14死霊館のシスター 呪いの秘密7レビュー5.42点
2023-09-09劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)4レビュー4.25点
ドラキュラ(1992)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS