カラフル(2010) の 奥州亭三景 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > カ行
 > カラフル(2010)
 > 奥州亭三景さんのレビュー
カラフル(2010) の 奥州亭三景 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 カラフル(2010)
製作国
上映時間127分
劇場公開日 2010-08-21
ジャンルドラマ,ファンタジー,アニメ,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
予備知識全く無しで観ました。
シナリオ的に非常に判りやすいですね。判り易すぎて、先の展開が全部読めちゃったけど、逆に言うと、かなり先の展開に繋がる前振りが判り易くされていて、その意味では非常にテンポ良く、感情が移入しやすいって事なんだろうね。
多くの人が号泣していた《僕》の激白するシーンなんだけど、あたしはこれが全然泣けなかった。なんか、泣くっていうのは違う気がするんだよね。見栄えとして、あそこは確かに泣けるシーンなのかもしれないけど、実際にはあの場面は《僕》が何で死んでしまったのかというのが端的にわかる場面で、同時にそれは《僕》が真の体から離れなければならなくなるもしれないという場面である筈なのに、そうした気持ちは全く表現されないまま、ラストに向かって行くという事に気が付いてしまったので、中途半端な気がして泣く人が理解できなかったんだよね。
そういう理解をしてしまうと、本当の意味で感動しなくてはいけないのは、ラストだとしか思えなかったのだけど、感情の高ぶるシーンがあの激白のシーンでピークに達していたから、ラストのテンションは思いっきり低くて、そこそこの感動は得られたけど、泣くまでに至らなかった。その辺が非常に勿体無かった感じはします。
役者に関しては南明菜の評価が高いみたいだけど、あたしはあの一本調子の感情表現しか出来なかったのが非常に引っかかりました。もうちょっとまともな役者が居なかったかと。逆にかなりどもる役の宮崎あおいの方が良かったですね。こんな奴いねーよという声も多いかもしれないけど、実際にそういう子になかなか気が付かないというのが現実としてある訳で、実はこれが非常にリアルかな、なんて思って観ていました。あと狂言回しであるプラプラに関してはちょっと違和感を感じました。関西弁のイントネーションを使うのに、台詞の殆どが標準語表現なんだよね。これが意図的なのか、単に脚本の言語指導の不足が原因なのかが判らないんです。なんか狙っている風にも感じるし、そうでない感じもあるし。もしかして、こう悩ませるのが意図なのかな?
何れにせよ、同じ原作付きでも、いろんなものを盗んで生活する小人の話に比べれば遥かに良いです。
奥州亭三景さん [映画館(邦画)] 7点(2010-09-27 12:30:49)
奥州亭三景 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-01-30雨を告げる漂流団地6レビュー4.75点
2022-12-23かがみの孤城8レビュー7.53点
2022-10-16耳をすませば(2022)6レビュー6.40点
2021-06-16シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション7レビュー6.81点
2021-06-16美女と野獣(2017)7レビュー7.20点
2021-06-16羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来8レビュー7.00点
2021-06-16劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン6レビュー6.68点
2021-06-16えんとつ町のプペル2レビュー5.30点
2021-06-15映画大好きポンポさん9レビュー7.61点
2018-10-16ウィンター・ウォー/厳寒の攻防戦7レビュー5.80点
カラフル(2010)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS